へし切長谷部 2017-07-13 04:11:33 |
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( 手に掴む残りの饅頭をぱくりと食べ切ると、次に茶を流し込む様に再び茶を飲み。至福の一時を過ごしながら机上に頬杖をつきじーっと彼を見て )
…ん?どうかしたか、国永。
( こちらも饅頭を食べ終えてゆっくりとしていると何やら視線を感じて。彼の方を見てはこちらをじっと見ている様子、どうかしたのかとそう訪ねて )
いや、きみの笑った顔が好きだと思っただけさ。
( 頬杖をついた体勢で居れば不思議そうに尋ねてくる姿に目を逸らさず、眼前の彼を見詰めたまま心の中で思った事を笑み向けつつ素直に伝えて )
な…っ!
( 返ってきた言葉は予想もしてなかった言葉で、それを耳にしては顔を赤くして。俯きがちに、顔を隠しては「伊達男め」と呟いて )
その照れた顔も好きだぞ。
( 見る見る内に顔を赤くした姿にくすくす、と笑い零して、頬杖をついた体勢から机の上で腕を組めば畳み掛ける様に上記を述べ )
もういい、充分だ!
( まるでこちらの反応を楽しむかのように未だに言われ続けては顔の火照りも冷めるわけなく。膝立ちすると向かい側に座る彼の口へと手を伸ばしこれ以上は言わせないらしくそう言って )
そうかい。きみはすぐに顔を赤くして可愛いな。
( おもむろに自身の口へ手を伸ばしてきたのを見れば心底楽しそうにククッと喉の奥を鳴らし、つくづく彼の反応は面白いと思い。これ以上は、本当に怒られそうだと感じて言うのを止めて赤みを帯びたままの顔を見つめ )
娘じゃないんだ、そんな言葉を言われたことなどある訳がないだろう。
( 自身はどこから見ても男だと分かるような見た目をしている。そんな言葉をかけられたことなど一度も無ければ、耐性があるはずも無く。手を引っ込めては小さく息を吐いて )
すまんすまん、それもそうだ。
( 悪びれた様子もなくけらりと笑っていつもの調子で上記の言葉を発すれば「男なら格好良いと言われた方が嬉しいもんだよな」と付け加える様にうんうん、と数回頷き )
まあ、お前の場合どちらの言葉も似合いそうだがな。
( 目の前で楽しげに笑う彼は、自身とは違いどちらの言葉も似合うだろう。黙っていれば、女だと間違えるやつもいるかもしれないと思いつつそう言って )
言われるなら格好良いのが嬉しいけどな!
( 腕の上に顎を乗せ先程彼に揶揄い言葉を言い続けたからか、今度は逆に自身ならば似合うとまで言われ、見た目の話だろうとやはり掛けられる言葉はそちらの方が良いそうで )
はは、それはそうだろうな。
( 男であれば誰しも「格好いい」と言われて嫌なものなどいないだろう。それは彼も変わらないようで、笑み浮かべ上記述べ。ふと、彼の顔をじっと見ては「…俺の自慢の恋人は格好いいな」と続けて彼の反応を伺い )
っ…な、なんだ急に。…でもきみに言われるのが一番嬉しいな。
( その返答に此方も軽く笑みを湛えると不意にじっと見てくる彼に、何だ?と思い口を開きかけたところで〝自慢の恋人は格好いい〟と言われ。いつもなら笑顔で礼を述べる余裕はあるのだが、やはり誰よりも彼にその言葉を言われるのが一等嬉しく少し頬を染めては腕の中で顔を隠し )
ははっ、先程の礼とでも言っておこうか。
( さて、この言葉にどんな反応が返ってくるのかと楽しげに伺っていると、どこか嬉しそうな表情を浮かべすぐに腕の中へと顔を隠してしまい。手を伸ばし彼の髪を撫でながら上記述べて )
…不意打ちはずるいぞ、
( 髪を撫でられつつ、彼はいつも余りあの様な褒め言葉を言う事が少ないからこそ予想せぬ時に放たれると胸がドキッと脈を打つ。嬉しいと思う気持ちは本当だが、先程までの勢いはどこへやら立場が逆転しては少し悔しいのかその状態でぼそりと呟き )
そんなつもりはなかったんだがなぁ
( 彼の髪から手を離し頬杖をついては別に不意をつこうと思った訳では無いとそう言って。しかしこんな反応を見せる彼も珍しい、たまにはいいかもしれないと思っていて )
…、急に恋人から格好良いと言われたらどきどきするんだ。特にきみだと尚更な。
( 髪を触る手が離れたと同時に漸く顔を上げ、彼の方へ視線遣ればどう見ても嘘をついてる様子はなく。すぐに目を逸らし照れ臭そうに後頭部へ手をやると掻き )
本当の事を言ったまでだ。
( やった顔を見れたと思えば目を逸らされてしまい。確かに自身もそうだが、そこまで照れるような事だったのだろうかと少しおかしく思えては思わず笑いが零れて )
わ、笑うことないだろ…!
( 此方が返事を返した後、前から笑い声が耳に届いて其方へ顔を向けると可笑しそうに笑っている姿見れば少しむっとして )
ああ、すまない。お前のそんな顔を見れるのが珍しくてな
( 笑ってしまったことに少し機嫌を損ねたような顔をされると苦笑しつつも詫びを入れて )
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