ツイステでなりちゃ（１対１）

麗奈：黒い羽が印象的なのでそうなのかなって思っただけです

キルティ）いつも着ているものな。だが、学園長のカラスの姿は、他のカラスとは比べ物にならない程大きいよ。マレウス様の身長でさえ、超える大きさだよ。足も大きいし。

麗奈：そうなんですか？　学園長が魔法を使っている場面なんて指で数えれる程度ですからあまりわからないんです。私がバルガス先生と言い合いになった時は魔法を使わず強引に間に入ってきたような感じでした

キルティ）それは、魔法を使う程のことではないと考えているからだろう。それに、喧嘩での魔法を使うのは禁じられている。必要なときでしか、攻撃魔法の許可もされない。そもそも喧嘩を止める際に普通魔法なんて使わないよ。
キルティは、不敵に笑って言った。そして
キルティ）何も考えてなさそうだけど、あれでも生徒のこと、教師のこと、学園のことを考えてくれてるんだ。そうでなければ、君をここに入るのを特別に許可しないだろう。さっさと追い出したに違いない。仮面被ってるせいでいつもどんな顔してるのか知らないけど、楽しいときは、楽しそうな顔してるし、真剣な時は真剣な顔してる。誰かが困難を乗り越えて何かを成し遂げた時は、感動して、褒め称えるほど。それ面では、流石だなと思うよ。だから、人の子もそう学園長を邪険にするのはやめておけ。

麗奈:は、はい
ゴースト:急に現れたと思いきや急にいなくなる、不思議な学園長とでも思っておけ
麗奈:確かに急に現れる

キルティ）確かに神出鬼没ではあるな。

ゴースト：とにかく、今日は麗奈とゆっくり話せて良かったぞ
麗奈：私も、改めてこれからよろしくね
ゴースト：よろしくな

キルティ）それじゃあ、そろそろ戻るか？

麗奈：はい
ゴースト：いつでもきてくれよな
麗奈：ありがとう。またね～

キルティ）またな。
キルティと麗奈は、オンボロ寮を後にした。
キルティ）人の子、どうだった？ゴーストと一緒で。

麗奈：新鮮な感じでした。この世にずっと住み着いているゴーストもいるんだなって思いました

キルティ）そうか、そこまで怖がってないのならよかったよ。

麗奈:今日は楽しいことがあったのでなんだか疲れちゃった…

キルティ）そうか？楽しかった日は、私はあまり疲れたとは感じないな。寧ろ、気分が高揚してて、ずっと続いてほしいとまで思う。

麗奈:あー、それもわかります。ふわぁ…(あくびして)

キルティ）ゴーストと仲良くして疲れたか？
キルティは麗奈を抱きかかえて、羽を出すと、中に浮いた。

麗奈:ちょっと…(疲れ気味でいて)

キルティ）はははっ！なら、これで帰るとしよう。
キルティは笑いながら言った。

麗奈:帰りましょう

キルティ）人の子、私は翼がなくとも飛べるが、翼で飛ぶ私と、翼がない状態で飛ぶ私、どちらが好きだ？