贄の子 2016-11-11 23:13:29 |
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煽ってねぇっ!お前が、さっきから変なことばっかするからだろーが。
(即座に否定の言葉を口にして。こうやって相手が面白がるような反応をしてしまうのは全てこの男のせい。壁に押し付けられる、床に倒される、抱きしめられる。もはや、心臓が持たないと顔を横に背けてそっと溜息を。天然という言葉を知らないというのを聞けば、ぽかんと口を開けて、怪訝そうに眉間に皺作り、「おま…、…まぁ、いいや。知らなくて」説明するのもいちいち面倒になってきたのか、説明を放棄して。これに関しては知らずとも問題ないだろうと。)
気になるではないか...教えてくれんのか?ならばいつでも抱きしめたままだぞ、朔夜..
( 自身の手を相手の耳を覆う手に持って行き退かしてみればギュッとその手を握りまたも耳元へと唇を近づけ囁き、抱きしめたまま上記を述べて自身の気持ちが落ち着いているのかはたまた楽しんでいるのか尻尾はふわりと動いて「 朔夜の弱点は私しか知らぬ。覚えておくと良い 」と意味深な言葉を並べては囁いて )
ってめ…!それ、卑怯だろ!
(自分の耳元に伸ばされた腕。どうしたのだろうかとその行方を見ていれば、ずっと自身の耳を抑えていた手をどけられて。そこで、ようやく危機感を感じるも既に遅く退けられた手は相手の手によって握りこまれ、顔はまた耳元へ。相手がささやき、吐息が掛かるたびにびくりと肩はわずかに震え。それを表に出さぬように必死に耐え。弱点、と唐突に言われ一瞬体の動きが止まり。いつこの男は、自分が耳に弱い事を知っていたのかと今度は頭を働かせ。しかし、それがいつだったかは思い出せない。けれど、この先そういうことがあれば一番に耳が責められるのは間違いなく。)
ふふ、卑怯だなんて人聞きが悪いぞ?朔夜
( 己の本心を剥き出しにしてしまえば相手の言いたげな顔を見て更にその表情は己の欲をゾクリと震わせ、それを抑えることが出来るのかと少々不安になりながらもやはり止まらず相手の耳から正面に向ければ出来るだけ優しく相手の頭を覆うかのように抱けば相手の唇に自身の唇を重ねようとして )
お前…絶対に、本性黒い――…っ!?
(どんどん調子が上がってきていないかと、油断すれば声を上げそうになってしまうのを抑えながら思い始めて。黒いだろう、と言葉を続けようとした最中、後頭部に手が回されてそのまま相手の端正な顔が近づいてきたために一瞬呼吸が止まり。口づけされると瞬時に判断すれば、考えるよりも先に手が動いて。自分と相手の顔の間に自分の左手を入れて、近づいて来る顔を止めるように手のひらで口元あたりを覆い。「ば、ばばば馬鹿か!今何しようとしたんだよ!」頭が状況についてきていないのか、口調には同様が現れていて。)
--ッ。ダメか?
( さっと手が出て来て驚けば目を丸くさせて、何しようとしていると言われれば眉を下げて上記を述べ更には口がダメならと相手の手を自身の唇に持っていきリップ音を鳴らしてはチラリと眉を下げながら相手の緑色の目を見つめ )
……っ、ダメだ!
(掌に押し付けられる柔らかな感触。びくりと体を震わせれば、相手の口元から手をどけて。すがるような目。気を抜けば頷いてしまいそうなのをぐっと堪えて、目線を横に背け。「お前には、俺なんかよりいい奴が居るはずだ」視線を背けたまま吐き捨てるかのように告げ。)
--私は、朔夜が好きだ。
( 相手の言葉にズキリと何かが刺さったような感覚を覚えてはギュッとまた抱き締めいきなり何を言うかと思えば素直に本心を口にして答え何て返ってくるか不安になりながらも続けて「 時など私には関係ない、遅かれ早かれ言っていたかもしれないしな、私はあの時あの目を見てこの子を守らなくてはいけないと思った 」と何を言われても構わないと決心したようにスラスラと思っていたことを告げ )
…俺は、誰かに守られるほど、弱くねぇ。人でも十分やっていける。
(さらりと戸惑いもなく告げられた思いに体の動きを止めて。抵抗するまもなく再び抱きしめられ、何も言わず相手の言うことを聞き入れて。すこちの沈黙のあとポツリと自分に言い聞かせるような、先程からは想像もつかないほど静かな声で呟いて。相手の胸に両手を置いて、体を離すように押して。こうやって、正直に言われてもそれを受け止めれず本心を打ち明けられない自分が嫌で、でも、もしそうもなったら自分が自分じゃなくなるような気がしてしまい。「…ほら、もう夕方だ。日も暮れてきたし、中に入ろうぜ」相手の瀬長越しに見える茜色の空を見上げ、今までの会話をなかったことにしようと誤魔化すように軽く笑い。)
朔夜、昔神社参りに来た人間が独り言、だと思うが言っていた「 人間は1人では生きていけない、支え合わねば 」と。
( 過去の話などするつもりはなかったが、勝手に口から溢れるように出て来て軽く笑う相手に消えてしまいそうな影が薄くなるような感じがして、いてもたっても居られなかった自身は少し離れた相手にスッと駆け寄り優しく相手の頬に触れて「 そんな顔をするな、お前は本当に笑っている顔が良く似合う 」と自身は気づいて居ないらしいが何処か寂しげな悲しげな表情をしながらそれを言って )
…ほんと、お前ってやつは――…。
(自身ではない、ほかの誰かを。しかもこんな自分を気にかけるだなんて。寂しそうな表情を見上げれば、ふわりと何処か困ったような笑みを浮かべて。思えば不器用なくせして、自分を気にかけてくれていた。そんな相手の気持ちを蔑ろにするなど、それこそ自分が最も嫌う人間ではないかと。頬に添えられた手に、自分の手を重ね。「…正直、昨日のことが衝撃過ぎて自分の中で消化できてねぇんだ。……もし、それが、解決したとき。お前が俺のことをまだ思ってくれてるのならば、俺の気持ちを伝えてやるよ。だから、それまで待っててくれると嬉しい」踵を上げて、相手の目元をそっと撫でるように触れれば、ぎこちないながらも笑みを浮かべ。)
私も少し焦りすぎた悪かったな..。
( 自身も強引すぎたと、己に似合わぬ事をしたと思えば相手のことを改めて考えるように決心すれば「 でも、またもこのような事をするかもな..朔夜、私はお前に惚れ込んだようだ 」と次はまた違う形で何処かスッキリしたような、堂々としたような声でそれを告げては何処か妖艶に微笑み )
…や、えーっとな。正直、ああいうのは困る。
(頬に添えられている相手の手に重ねていた手を下ろして。どこか、すっきりしたようにも見えるも寧ろ開き直ってるのではないかとも感じていて。妖艶な笑みに、ぞぞぞと嫌な予感を感じるとともに先ほどのことを思い出し。少し引き腰になりつつ、「せめて、俺が気持ち伝えるまで待て。それ以降ならまぁ、平気だ。…多分」後半に行くにつれて、声の大きさが小さくなり口調もはっきりしなくなっていき。)
あぁ、すまない気をつけるよ..でも。好きな人にはちょっかいを出したくなるであろう?
( 先ほどの態度は何処へやら耳と尾をたらんと下げれば眉も下がっていてそれはすべて無意識な反応であり「 それまで待っててやるから、だから、あれだ。あまり気を落とすな 」己なりの心配しているのか恥ずかしいと言う感情になれば目線を逸らしながらそのようなことを告げて )
つ、つーかさ…惚れただの、好きだのと、告白してから開き直りすぎだろお前。
(下にさげられた耳と尾。きっと無意識なのだろうと思いながらも不覚にも可愛いと思ってしまい。その尾に触れてみたいという衝動に襲われるもぐっとこらえて。さっきのことがあったからか、どこか気まずい気もしてとにかく話題を出そうと話しかけるも、頭上で鴉の鳴き声が聞こえたことでそういえばもう夕方だということを思い出し。手持ち無沙汰に自身の髪を掻き回せば「そろそろ戻ろうぜ。冷えてきたしな」さすりと無意識にも腕あたりを摩っては誘いかけて。)
開き直りとは失礼な、素直と言って欲しい。どれもこれも本心だ。
( 開き直りと言われ少しムッとした表情になればスラスラと其れを言って、ふわりふわりと風で尾が揺れ相手の言葉に対して同意の言葉を述べては「 ああ、そうだな。風邪を引いてしまう 」と相手の手を引いて小走りで館へと入り込めば何やら使用人達はニヤニヤしていて )
本当のことだろーが。…たく、そんな事を言われるこっちの身にもなれ。
(なんの恥ずかしげもなく、それこそ素直に思いを伝えてくるものだからそれを聴く此方としては毎度毎度恥ずかしい思いをしており。しかし、正直にそれを伝えてしまうのも何故だか負けた気がして嫌なのかそのまま口に出すことはなく遠まわしに。手を引かれるままに館へと戻れば、周りからの視線が気になってしまい。「…俺、部屋に戻っからさ。この手、離してんくねーか?」気まずさからか、部屋に逃げようと思ったらしく声をかけて。)
生憎、思った事は素直に言うのが私でな
( 相手の言葉に負けじと此方も其れを言うと手を離せと言われればシレッと済ました表情をしながらギュッと握り返して「 ならば送る 」と離れたくないのか、意地でも離さんと言わんばかりに手を握りしめたまま告げて )
そんなお節介いらねぇっての。部屋なんて一人で――。
(周りの視線に気づいていないのか、それとも気づいていて敢えて口に出さないのか。手の力を弱めるばかりが絶対離すものかと握る力は増すばかりで。そんな事しなくてもいいと断ろうとして、はたと気づけば使用人らがさらに騒いでて。このままでは変に冷やかされるだけだと即座に判断し、「…あぁもう、部屋の前までだからな!」きっぱりとそう言い切れば今度は自分が手を引いて歩きだし。)
ーーーッ本当か!?
( 断られてしまうのかと思っていた矢先部屋までだと言われれば嬉しく思いぴんと耳と尻尾は上に上がりふわりふわりと揺らして犬のような行動をすれば手を引かれたままついて行き )
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