狐の嫁入り。　／　1:1　／　募集　

　
［　噺　］

　そこは、とりわけ何もない普通の村。一つ他の村と違うことを挙げるのならば、山の奥の神社に祀られるている大層力を持った妖狐様が、村の守り神であることだった。
　いくら守り神といえども、神様と妖しは紙一重。妖狐の機嫌を損ねれば最後、村は一晩で消えてしまうだろう。村の人々の間では妖狐とは敬うべき存在であり、恐ろしい存在でもあった。

　滅多なことがない限り、神社へ立ち入ることは許されず、子供が悪さをすれば、妖狐様に殺されちまうよ、と母は言い、その度に子は大人しくなるのだった。


　妖狐の機嫌を損ねないために、年に一度村では生贄を差し出すことになっていた。村の子供を差し出す代わりに、妖狐にその一年の村の平和を願うのだ。

　今年、妖狐に差し出す生贄に選ばれたのは、十七、一八ほどの少年だった。だが、その瞳は他の子のように黒くなく鮮やかな緑色をしていた。
　
　
　長い長い儀式を終えて、神社に一人残される少年。空が暗くなる頃に現れたのは、白狐。
　白狐、否妖狐は少年を見つめ、一瞬悲しさを帯びた表情を浮かべ、逃げろと告げた。

　妖狐は、人間を嫌ってはいたものの、冷酷にはなりきれなかった。
　そもそも妖狐は、人の子の命を好みはしない。生贄など意味がなかったのだ。儀式は異色の瞳を持つ少年のようなものを村から追い出すための口実でしかなかったのだ。

　今までも、贄にされた人間は全て逃がした。だから、お前も逃げろと再度告げる妖狐。しかし、真実を知った少年に、帰る場所はもう無い。

「なぁ、俺をここに置いてくれよ。お前の邪魔はしない」

「――ここには何もない。それでもいいのならば、居座ればいい」


　これほど不思議なことが他にあるものか。
　人間と、妖しの奇妙な生活が始まった――。

　
　

［　掟　］

・当サイト、当トピックルール厳守。
・ロル長。多少の終止形ロルは可。
・置きレス推奨だが、基本レス頻度自由。主は早い時は早いです。
・初心者冷遇。長くお付き合い出来る方。
・その他、（物語の進行など）要相談


［　募集　］

神社に祀られる妖狐（白狐）。見た目二十ほど。実年齢はもっと上。
多くは語らず感情を表情に示さない。人間に追われた過去があり、それゆえに人間が好きではない。しかし、いつの間にやらその人間の神のように祀られている今に複雑な心境を抱いている。妖しのみでありながら、人間に対し冷酷になりきれない不器用さがある。天然で、平気で歯の浮くような台詞を言う時も。しかしそれも、確信を持って言うこともあり尚更タチが悪い。贄の子の反応が楽しいかよく揶揄う。
浮世離れした美形。白狐であるため、白の耳と四本の尾を持つ。髪は白く目は金色。


　

　
［　贄の子pf　／　提供　］


名前：朔夜（ ｻｸﾔ　）
年齢：十七、一八ほど。

性格：容姿に反して大きな態度を持ち合わせるも、その言動ともに僅かに幼さが残っている。正しく、自由奔放、唯我独尊という言葉が似合う。何かに縛られることを嫌い、自由を望む。しかし、生贄という役目に縛られ、それを受け入れる己を矛盾していると嘲笑する部分も。子供らしさがある反面、ふとした瞬間に大人気な一面を見せる。己を贄とされ村のものを憎む気持ちがあるながらも、憎み切ることができずに潔く自分の運命を受け入れている。真実を知り、自分が捨てられたと知ってもその態度は変わらないが、その心の内はひどく荒んでいる。それを表に出すことはない。素直に己の気持ちをさらけ出すことのできない臆病者。弱さを見せれば最後、自分は自分ではなくなると無意識のうちに思い込んでいる。けれども、意地の悪いことを口にし、我儘を並べては人の目を引くのは一人になることを怖がる彼なりの意思表示。ひとつ決めたことは何が何でも貫いて、他の意見は一切見向きはしない頑固さが有り、それがある意味我儘というのかもしれない。

容姿：肩にかかる程度の黒の髪。ろくに手入れされていないのか外に跳ねっぱなし。瞳は、夏の新緑を思わせる鮮やかすぎる緑色。両親はともに黒色の瞳をしているが、遺伝子の影響なのか否かはわからない。だが、ただ緑色をしているだけであって害はない。しかしそれを恐れるものも少なくはない。目つきはお世辞にもいいとは言えず、猫のようなアーモンド型をしている。身長は、年齢に反して高くはなく160cm代前半ほど。自身もよほど気にしているようで、背丈を馬鹿にする言葉は禁句である。左手には、幼い頃負った大怪我の名残か大きな傷跡が走っている。今はいたみ等はなく、触れられれば擽ったいだけである。神様に捧げる生贄という役目を背負っているからか、服装は今までにないほど豪華なもの。上等な紺色の布で作られた着物をまとい、その上に様々な装飾が施された羽織を。

備考：村のものとは違う異色の瞳を持って生まれた。村人からは避けられ忌み嫌われて、仲のいい友もいない。親も人並みには親らし態度をとってはいてくれたが、そこから愛情を感じたことはなく、素直な気持ちは、偉そうな態度を隠す、というような今のような性格へと育った。生贄として捧げられることを知ったとき、除け者の自分が選ばれるのは当たり前かとさほど驚きはせずに素直にそれを受け入れた、儀式の終えて、妖狐から真実を知るも、動揺していないようだが、心の内では本当にいらない人間だったのだと絶望もしていた。妖狐のところに居座るのはその妖狐の悲しげな表情、儚い存在が気になって仕方がなかったこともあり、ただ誰もいない孤独に自分が耐えることができないことを悟っていたからでもあった。神様であろうが、なんであろうが口調が変わることなく、どこか友人のように話しかける。
　
　

　

　相性重視なゆえに、途中で打ち切りする可能性もございます。また、相性が合わないと感じた場合そちらから止めることも可能です。

　募集の口調は、上記を参考にして頂けれたらなと思いますが、違っても構いません。また、女々しくなければ大丈夫なので、募集の欄に書いたことを参考に、PFをお願いいたします。

　もし、被った場合には選定式にさせていただきますのでご了承ください。

　文章能力が低く、上記の文章で伝わらない部分がございましたら遠慮なく質問をしていただけたらと思います。
　

　それでは、これより募集開始とさせていただきます。参加者様をお待ちしております。

　

　募集上げです。
　

(／素敵トピ発見...ッ！！参加したいのですが、よろしいでしょうか？)

>>6様

（　／　おぉ！お待ちしておりましたよー！素敵な褒め言葉をありがとうございます…！是非とも、お相手をお願いしたいです！募集に求めているものは全て書いてありますので、募集欄を参考にPFを制作していただけたらと思います。また、何かわからないことがございましたら、なんでもお答えしますので遠慮なく聞いて下さい。PFに関しましては、急かすつもりはございませんのでそちらの都合がいい時に出していただけたら幸いです。）
　

( ／ ありがとうございます！！少しばかり遅れると思いますが今日中に出させていただきますね！早速質問なんですが、長ロルにはあまり自信がなく、どのくらいが良いでしょうか？また、セリフ付き「 」のロルでも可能でしょうか？ )

>>8様

（／　ありがとうございます！楽しみにしつつお待ちしておりますね！大丈夫ですよ。偉そうに言っておりますが、私自身ロルに関しては自信有りませんので…。200字ほどあれば問題ございません。それに絶対というわけでもないので楽に回していただけたらと思います。台詞付きでも大丈夫です。私も、ロル内に台詞を入れるのを使ってますので。）
　

名前：白( ハク ).
年齢：25
実年齢 ：250

性格：見た目同様、冷遇なとこもあるが生贄( 少年 )に対してはどこか優しいところもあり、それが気にくわないのか無意識で相手に対してよくからかうのが何よりも楽しみになっていてあまり多くは語らないが生贄とはいえ、一緒に生活をしているためか表情には出さないが身体は正直で嬉しかったり悲しかったりすれば尻尾や耳が反応したりすることも、そのためか思ったことは素直に言うようになっていき。

容姿：腰まで伸びた白髪に、普段暇なため手入れは丁寧にしておりサラサラでまっすぐに伸びている。瞳は生まれ付きグレー。普段から目つきは流し目のような冷めた目をしているがどこか優しい瞳を持ち形はキリッとした細目、鼻筋は高めの鼻筋、唇は薄く髪型のせいか、中性的な一面を持つ。服装は妖界では上等の代物で白く雪のような柄の着物をまとい帯は濃いめの碧羽織は薄紫の衣を着用。

備考：昔、妖界にて荒くれ者と追放され気づけば神社にて住むようになり、人に追われ嫌いになるが生贄と生活するようになり、少しずつ自身の性格が変わってきていることに違和感を感じ始めている。

(／質問返答ありがとうございます、勝手ながら色々追加させてもらい、またまた勝手ながら備考が思い浮かばなく疎かになってしまいました、不備等、疑問らあればご指摘くださいませ！！）

>>10様

（／　お早いPF提出ありがとうございます…！二点ほど、指摘よろしいですか？まず、瞳の色に関してなのですが、こちらは金色の瞳と指定させていただいていたので変更をお願いしたいのと…、あと、完全にこちらの趣味()なのですか、白色の狐耳と四本の尾の記述をしていただけたらなーと。記述忘れならばいいのですが、ひとまず確認ということで…！　）
　

( ／はっ、性格に記してしまいました！！瞳を金にですね！申し訳ありませんっっ！ＰＦ新たに追加したほうがいいですか？)

>>12

（　／　いえ、大丈夫ですよ！把握していただけたらそれでいいので。

付け加えといいますか、備考といいますか…私がただ単に言いたいだけなのですが()神社は、村の奥の方にありまして、長い階段を登ると鳥居がまず見えてきます。その奥に小さめの祠があるのですが、勿論そこが妖狐の住処というわけではないです。その奥の、林のもっと奥深くに妖狐の住む大きな屋敷があります。妖狐の幻術により普通は人間が立ち入ることはできません。その屋敷は、妖狐が自らの術で作り上げたもので、使用人さんもいます。勿論、化けギツネですが。そこで、少年と妖狐は暮らしていくということになります。

それで、今後の展開というのですが、一緒に生活して、お互いに恋心を抱いていくのは今日つなのですが、その後のことを今のところ私が考えていることがいくつかありまして。ひとつめ、そのままほのぼのと暮らす()二つ目、人間と妖しとの寿命の差を知った少年が何らかの方法で、妖しとなり、まぁ、そのままほのぼのと暮らす()みっつめ。お互いに命尽きて、転生し、現代で再び再開する。いえば、悲恋からの転生ですね。死ぬ理由としては…、妖狐のPFに書かれていた設定を使わせていただいて、妖狐に恨みをもつ妖怪が屋敷に攻めてきて、みたいなのでもいいかなと。
提案なので、これ以外でも構いません。…個人的には、3つ目がお気に入りです。←　）
　

(／ありがとうございますっ！主様のどの設定にものすごく興奮している背後です( やめろ )どれも素敵なんですが私も同意見で３つめにしたいと思います！主様の設定や、想像力に背後は堪らんです、どれも好きで好きで！！普通に主様と雑談なんかもしてみたいですね...っ話が合いそうなので←あ、ちなみにドッペルとかは可能でしょうか？)

(／　それじゃあ、3つ目ということで！、悲恋なので、恋愛に関しては切ない感じでまずやっていきましょー！←、思いっきりラブラブするのは、転生後でいいと思うので、笑。ありがとうございます…、私、和風な世界観がすっごく好きなんですよ。巫女さんとか、妖怪とか、そういうの本当に目が無くってですね。今回も、そんな世界観で出来たらなと思ってましたので。いえば、妄想の塊のようなものです()はい、可能ですよー！
えっと、それじゃあ、詳しい話は追々詰めていくとして、そちらさえよろしければ、私の方から絡み文を出させていただきますが、どうでしょう？　)
　
　

(／わっかりましたー！！！！同じく妄想族でございますよ！！主様と更に仲良くなったら雑談トピなんか建てたいとこです！( やかましい )絡み文お願い致しますっ！不束なものですがよろしくですっ)

（／　いいですね、それ！いつか、個人用の所に立ててもいいかもしれませんね！、←
了解しました。場面としては、儀式を終えて少年が社にて一人になったところからですね。そこから、儀式の本当の意味を妖狐から教えてもらったり、一緒に暮らすことになったりなど進めていきましょう。
改めまして、よろしくお願いします！　）




（自分は鳥居の前に立ち、後方の村のお偉い方がただ何かを唱えるだけの儀式。何もしなくてもいいとのことなので、突っ立ったままの姿勢でいて。それからどれほど経ったのだろうか、声が途絶え、振り向けば既に村人の何人かは踵を返し来た長い階段を下りていくところ。どんどんと村の人間は階段を下り始め、最後の一人である長老が自分に静かに礼をして去っていく。誰ひとり、あと残りなどないような顔で己の方を振り向きもせずに去っていくのを、自分は捨てられたのだなとどこか他人事のように思い。先程まで人の気配があったこの場所は、ただ草木が風に揺られる音のみが残る。自分の今まで暮らしてきた場所とは違う、別世界のようで。意味もなく髪をかき回そうとして腕が重く、その原因が普通に暮らしていれば経験のないはずのこの服のせいだということに気づいて。面倒そうに、手首まで伸びる袖を被地元までまくりあげたところで林の雰囲気が変わったことに気づいて。顔を上げれば社の前には、見たことのない青年。それが人ではないことには、その耳や尾を見て理解して。「――あんたが、妖狐様、か？」人とは違うと忌み嫌われた新緑を思わせる瞳を真っ直ぐに向け。人外であろうがなんだろうが、怖気づくつもりはないと言わんばかりに目を吊り上げて行って　）
　

(／わー！嬉しいお言葉！ありがとうございます！それではまた何かあれば！背後はドロンしますね！)



＿＿



...また来たようだな。

(呆れたように儀式の声を神社の中で聞けば使用人である化けキツネに一声あげては人々が神社から出て行くのを神社の中から確認すれば1人の少年がいて、はあとため息を付きながら神社の外を出てちらりとまた少年を見ると相手は怖気付く事もなく目を吊り上げながら問われれば「 見ての通りだ、さっさと逃げるがいい。此処にいても仕方ない 」と毎度のごとく生贄が来るたび言っていたのでまた同じことを繰り返し相手に目を合わす事もなく空を見ながら伝えるとどうせまた、と決めつけるような事を思い)

（／　了解しました。私の方も失礼させていただきますね。）



…どういうことだ？あんたは、俺らのような贄を食って、その代わりにこの一年、村を守るんじゃないのか？
（さあ、この妖狐はどう己を喰らうつもりか。僅かに汗がにじむ手のひらを気づかれぬように強く握り締めるも、逃げろと唐突に告げる妖しに一瞬その言葉の意味が分からず呆然とするような間抜けな表情を晒して。やがて、言葉の意味を理解すれば先程よりもさらに眉間にシワを寄せては怪訝そうな表情を浮かべさせて。村で、己が生贄になるその理由を聞かされたが、それとは全く違う。ふと思い浮かんだ予想にそんなわけ無いと態とそれを考え込まないように、目の前の相手へ詰め寄って。）
　

村を守る？腑抜けたことを言う。私は人の子など興味はない。私は1人の方が好きでな。今までもそうだが生贄を逃してきた。

( だからお前もと言おうか迷ったが詰め寄られては誤魔化せまいと正直なことを上記のごとく、目を細め冷めた表情で話せば「 近い、離れろ 」と自身の尻尾を相手に触れるか触れないかのスレスレの寸前でファサッと振るかのように振りかざせばこれで相手は怯えて逃げるだろうと確信の行動を取れば「 分かっただろう。 だから早く 」と最後まで言わず相手を見下すような目で付け加えれば )