贄の子 2016-11-11 23:13:29 |
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ってめ…!それ、卑怯だろ!
(自分の耳元に伸ばされた腕。どうしたのだろうかとその行方を見ていれば、ずっと自身の耳を抑えていた手をどけられて。そこで、ようやく危機感を感じるも既に遅く退けられた手は相手の手によって握りこまれ、顔はまた耳元へ。相手がささやき、吐息が掛かるたびにびくりと肩はわずかに震え。それを表に出さぬように必死に耐え。弱点、と唐突に言われ一瞬体の動きが止まり。いつこの男は、自分が耳に弱い事を知っていたのかと今度は頭を働かせ。しかし、それがいつだったかは思い出せない。けれど、この先そういうことがあれば一番に耳が責められるのは間違いなく。)
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