匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「!あ、あの、お助けください…」
(元悪魔は何故かうつ伏せの状態になっており、その上に猫が何匹か乗っかり寛いでいたため動きたくとも動けずにいたため、相手の姿を見つけてはそう頼み込んで)
「なんでそんな事になってんだよ…」(天使の兄は、元悪魔の状態に呆れたように溜息をつきつつ呟いては、元悪魔のそばにしゃがむと、背中で寛ぐ猫たちに「おいお前ら、そいつは帰らねぇとなんねぇから降りてくれねぇか」と声を掛けて)
「…こりゃ相当舐められてんな。ほら、飯やるからこっち来い」
(猫たちは相手から顔を背けて声掛けを無視し、店主が仕方なく猫用のフードを取り出しながらそう声を掛けると猫たちは一斉に店主の方へと向かい)
「くそ猫どもが…」(天使の兄は、顔を背けて無視をする猫たちに苛立ち、ボソッと呟いて、元悪魔に「さっさと行くぞ」と言い)
「は、はい…お世話になりました」
(元悪魔は相手の苛立ちを察しては慌てて立ち上がり、店主に礼を言えば共に店を出て。一方、青年は落ち込んだ様子で食事を終えると部下にぴっとりとくっついていて)
「レン、大丈夫だよ」(天使の兄は、実家ではなく自宅へ向かっていて。一方、部下は青年を抱きしめて、頭を撫でながら、安心させるように大丈夫と言っていて)
「…大丈夫じゃないもん」
(青年は部下を抱き締め返しつつそう呟けば、「また呼ばれちゃうかもしれない」と目に涙を溜め始め)
「きっと、先輩たちが何とかしてくれてるから…」(部下は、青年を抱きしめたまま、頭を撫で続けていて、天使の兄は自宅に着くと、中に入り、リビングに行けば「レン、少しいいか?」と声を掛けて)
「!…なに」
(青年は突然家に入ってきた相手の姿を見ては、また怒られるのではないかと警戒をして部下の服を握りつつそう尋ねて)
「…お前を保護しようとしてる男と会った」(天使の兄は、青年を触れられないように少し離れた場所に座って、話し始めて、先程男と話したことをわかるように噛み砕いて説明して、「お前はどうしたい?」と尋ねて。部下は、青年を安心させるように背中を撫でていて)
「俺…ルーと一緒がいい」
(青年は保護をされた方が安全になるとは思っていたものの、青年にぎゅっとしがみついてはそう告げて「ルーは俺にどうしてほしい?」と尋ねてみて)
「…俺は、笑顔で幸せに暮らせたらいいなって思うよ」(部下は、青年を抱きしめつつも寂しげに言い、天使の兄は「…能力見せた奴は何人くらいいるんだ?」と青年に尋ねて)
「…色んな奴に見せたからわかんない。ちっちゃいのもいたしおっきいのもいた」
(青年はどれだけ能力を見せたのかは覚えておらず、大人から子供まで色々な者に見せたと説明しては「俺、ルーの言うことに従うからルーが全部決めていいよ」と告げて)
「レンのお客さん以外で、顔がわかる能力見せた人いない?」(天使の兄は、手詰まりかと思い考え込んでいたが、部下が青年が顔を覚えるということはそれ程に通っていたことになる為、顔を知っている人がいないか尋ねて)
「顔が分かる…あ、近くの商店街の奴らとは仲良いよ」
(青年は部下に擦り寄りながらもそう伝え、元悪魔はその話を聞けばすぐに商店街で働く天使たちの顔を調べ出し「ジュリアス様、こちらをどうぞ」とタブレット端末を手渡して)
「調べてくれたのか、助かる。…レン、こいつら全員か?」(天使の兄は、元悪魔から端末を受け取り、その天使たちの顔を見ては、全員と良くしてたのかと尋ねて)
「…うん、全員知ってる」
(青年は顔だけを相手の方に向けたままそう呟くと、「ルー、俺もう眠たい」と部下に訴えかけて)
「…あの、続きは明日にしませんか?」(部下は青年の訴えを聞くと、2人にそう伝えると、天使の兄は立ち上がり、「そうだな、じゃあ帰るぞ」と言い、そのまま家を出ては、青年が出られないように、自宅を覆うように結界を張っておき)
「ルー、お風呂入ろ」
(青年は2人が家を出て行けばどこか不安げな様子で部下にそう告げて、元悪魔は「…レンさん、大丈夫なのでしょうか」と心配そうに呟いていて)
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