匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…実はレンを軽い洗脳状態にして誘い出している奴と話してきた」(天使の兄は、個室に入ると、椅子に座り、そう話しては、先程の男性との事を話し始めて、「俺はアイツを守ってやりたい」と言い)
「…具体的には何をしてやりたいんだ?」
(店主は青年が簡単に守られてやるはずがないと考えていたため、相手がどのような方法で守りたいと言っているのか聞き出すべきだと考えてはそう尋ね)
「…俺は、あいつが幸せに暮らせるならなんでもする」(天使の兄は具体的に聞かれると、青年を守るためならなんでもすると言い、「レンはまだまだ未熟だが、弱くはない。育てれば強くなれる」と伝え)
「…あいつは弱ぇよ」
(店主は相手の話を黙って聞いていたものの、ポツリとそう呟いては「そもそも、レンは強くなりたいと言っていたのか?」と問いかけて)
「!それは…」(天使の兄は、店主の言葉に目を泳がせ、少し俯き、確かに青年から強くなりたいとは言われていない為何も言えずにいて)
「やっぱりな、レンは強くなることを幸せだと思ってねぇんだろ」
(店主は相手の思い込みなのだと察しては溜息をつきながらそう呟き、「じゃあ、レンの幸せは何だと思う?」と問いかけて)
「俺たち…特に、ルーカスといることだと思ってる」(天使の兄は、店主の言葉に少し考えては、そう言って、青年のことを考えてやれないのではと思い、「俺はレンのこと考えられてるように思うか?」と尋ねて)
「そうだな…お前のことはあまり知らないが、思い込みが強いように思えるな」
(店主は相手の問いに首を傾げながら少し考えるとそう伝え、「いや、きちんと説明をしなかった俺も悪いが…とにかくレンを強くさせようとするのはやめておけ」と忠告をして)
「別に、俺がそう思ってるだけで、あいつが言わない限りするつもりねぇよ」(天使の兄は、店主の忠告に、青年が言わなければしないと伝えて、「…アイツに関する全て教えてくれ。もしかすりゃ、助けになるヒントがあるかもしれねぇ」と言い)
「…俺は、元々アイツを監視するために雇われてた研究員だった」
(店主は相手が本気で青年を守りたいのだと知れば、溜息をつくもそう話し始め「レンの身体は殆ど紛い物だ、無理をすればすぐに壊れちまう」と説明し)
「!…アンタはあの男とグルなのか?」(天使の兄は、店主の話を聞けば、驚いて、忠告していた意味を理解したが、雇われていた研究員ならば、青年を保護しようとする男と関係があるのではと思い、少し警戒しつつ尋ねて)
「いや、研究所の奴らとは随分前に関係を切っているし政府とは何の関係もない」
(店主は相手に警戒をするなと言うように首を横に振りつつそう話し、「それで、お前はアイツの何を知りたいんだ?」と尋ね)
「…どうすれば、レンを守ってやれる?」(天使の兄は、父のこともあり、店主の言葉を完全には信じていないが、青年のことは知っておきたいと思うが、後にすべきと思い、そう尋ねては、「あの男はこちらの話は一切聞かない、手続きを持ち出す割に断る始末だ。そんな奴にレンを渡したくない」と言い)
「そんなの俺だって知らねぇよ」
(店主は相手の問いに冷たくそう言い放っては「その男はレンの能力を狙ってる奴らを寄せつけないようにしたがってんだろ。ならお前がレンを閉じ込めるか、レンの能力を知ってる奴らを口封じすればいいんじゃないのか?」と告げて)
「…レンの知り合いは何人いる?」(天使の兄は、店主の言葉に考え込んでは、青年の能力を知っている人物は知り合いだということになり、どれくらいいるのか尋ねてみて、「あと、アンタが知ってるレンのことは全部教えてくれ」と頼んで)
「…この店に通ってるのは20くらいだが、他にも見せびらかしているようだな」
(店主は人数を数えながら指を折り、「…レンは死者を蘇らせる研究の9体目の試作品だ。それまでの試作品は戦闘用だったが、レンは初めて愛玩用として作られたらしい」と説明し)
「随分厄介だな…」(見せびらかしてると聞けば、どれだけの人数がいるかわからず、舌打ちをして。そして、店主からの説明を聞けば、「…だから猫なのか」と呟いて、店主に嘘はなさそうだと思い)
「ああ、レンの性格のおかげもあって上手くいきそうだったんだが…何故か想定していなかった能力を持っていてな」
(店主は続けて青年の過去について話し、元悪魔のように従順ではなかったため研究所を追い出されたのだと告げ、その他の青年の情報を伝えては「…これで俺の持つ情報は全てだ」と言い)
「…レンの能力はてっきり研究員共が植え付けたと思っていたが、本当にレン自身のものだったのか」(天使の兄は、店主の話を聞き、青年の能力は狙って生まれたものと思っていたため、意外に思い、「アンタは信用できそうで何よりだ」と言い)
「そりゃよかった」
(店主は苦笑いをしながらも相手が認めてくれたことに対しそう告げ、「そろそろ戻るか、アイツは猫共の世話になれてなさそうだったしな」と立ち上がれば部屋を出て)
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