2人だけの世界で 〆

！よかった(部下は電話を終えると、青年に伝えようかと思ったが、電話をしていたため、大人しく待っていることにして。一方、自分たちは、相手から青年の答えを聞けば、嬉しそうに喜んでいて)

「！…そ、そこにいるの？」

(青年は電話口から彼らの声が聞こえてきては顔を真っ赤にしながらそう呟き慌てて電話を切って、自分は電話を切られてしまうと「…恥ずかしかったみたい」と苦笑いして)

「今のって、誰のことなの？」(部下は、青年が電話を終えれば、ハッキリとは聞こえなかったが兄さんと聞こえたため、首を傾げながら尋ねて。一方、悪魔は「俺たちのこと、ちゃんと兄ちゃんだと思ってくれてたんだな」と嬉しそうに頬を緩ませながら言い、天使は『俺に弟できた』と嬉しそうに呟きながら相手に擦り寄っていて)

「…アンジェロたちのこと」

(青年は部下から目を逸らしながらそう伝えては、「もう、この話は終わりなの！」と携帯を置いて。一方、自分は「2人とも良かったね！」と天使の彼の頭を撫でてやり)

「！…そっかそっか、レンは2人が好きなんだね」(部下は、少し驚いたがすぐに微笑んでは、そう言って。一方、自分たちは笑顔のまま頷いて、悪魔が「またいつか会えたらいいな…」と呟いて)

「す、好きってわけじゃない！」

(青年は部下をポコポコと叩きながらもそう告げては、「もう終わりだってば！」と頬を膨らませ。一方、自分は「すぐに会えるよ、レンも人間界大好きだし」と彼の頭を撫でてやれば、青年に『アンたち、レンに会いたがってるよ』とメッセージを送り)

「ふふ、そういう事にしといてあげる」(部下は、きっと照れ隠しなんだろうなと思いつつ、そう言っては青年の頬を撫でて。一方、悪魔はその言葉に目を輝かせて、「スクール始まる前に会えたらいいな。始まったら忙しくなっちゃって、会えなくなっちゃうかもしれないし」と言い)

「な、なんなんだよ…」

(青年は不満げに部下の手を払い除けてはそう呟き、自分は「…それまでにレンが来たいって言ってくれたらいいんだけどね」と微笑んでは菓子を片付け始め)

「素直じゃないレンも、可愛くて好きだよ？」(部下は、くすくすと笑いながら言い、これ以上言わない方がいいと思い、話題を変えるように、「そういえば、レンお腹すいてない？ご飯食べてないでしょ？」と言い。一方、悪魔は「言ってくれるの願っとこっと」と言いつつ、片付けるのを手伝い、天使は『ネイ、もう痛くない？治った？』と尋ねて)

「…うん、食べる」

(青年は未だ不満げにしながらも、腹が空いていたため部下の手を握りながらそう呟いて。一方、自分は「あ、うん。もう痛くないよ」と伝えてはそれを証明するように天使の彼に思い切り抱きついて)

「ごめんってば、機嫌直してよ」(部下は未だ不満げな青年を見ては、謝っては、「俺のお膝乗っていいし、おやつもあげるから…ね？」と機嫌を取ろうとして。一方、天使は思い切り抱きつかれると、驚いたが、くすくすと笑いながら、『すっかり元気だね！』と言い)

「…じゃあ、今日は俺の言うこと全部きいて！」

(青年は少し悩んだ後、そう強請りながらも部下に抱きつき「そうじゃないと、悪いこといっぱいするもん」と呟いて。一方、自分は「うん、元気！」と微笑んでは天使の彼の頬に何度かキスをして)

「悪いことされるの怖いなぁー」(部下は青年の言葉にふふっと笑いつつ言い、青年の髪を撫でつつ、「なんでも言って、ご主人様？」と言い。一方、天使はキスを受け嬉しそうにして、悪魔は「そこのイチャついてるお2人さん、ご飯作ろうかなって思ってんだけど、食べる？」と声を掛けて)

「えっとねー…まずは、美味しいごはん作って！」

(青年は部下の態度に機嫌を良くしてはそう告げて、部下の手を引きキッチンへ向かい。一方、自分は天使の彼の手を握りつつ「あ、食べたい！アンジェロも食べるよね？」と尋ねてみて)

「…レンが拗ねてる時に作ったのまだ残ってるよ？」(部下は、相変わらず分かりやすいなと思いつつ、ご飯を作ってと言われると、そう言って、「新しいのが食べたい？」と尋ねて。一方、天使は頷いて、『俺も、食べる！』と言い、悪魔は2人の返事を聞けば、「2人は何食べたい？」と尋ねて)

「あ…じゃあそれ食べたい！」

(青年はそういえば食べないと言ってしまったと先程の事を思い出してはそれがいいと伝え、自分は天使の彼に擦り寄りながらも「んー…あ、ラーメンがいい！」と提案してみて)

「わかった、じゃあすぐ温めるね」(部下は頷いては、すぐに温めたり準備をし始め。一方、天使は相手の言葉を聞くと、目を輝かせながら『俺も、ラーメンがいい！』と悪魔に伝えて、悪魔は「はいはい、じゃあ出来たら呼ぶからすぐ来いよ」と言い、キッチンへ向かい)

「あ、俺りんごジュースがいい」

(青年は部下にそう伝えるとパタパタと足音を鳴らし1度部屋に戻り、携帯を手に取って。一方、自分は彼が部屋を出ていくと「…じゃあ、出来るまでいちゃいちゃしてよ」と天使の彼に抱きつきながらベッドに寝転がり)

「？うん、わかった」(部下は準備をしつつも、部屋に戻る様子にきょとんとして、机に並べたりしていて。一方、天使も寝転がっては、嬉しそうにしつつ、相手に抱きついて、擦り寄ったりしていて)

「…また、呼んでる？」

(青年は携帯を持てばリビングに戻ろうとしたものの、また窓の外から呼ばれたような気がしてはぼーっとしながらも窓の鍵に手をかけて。一方、自分は天使の彼の頭を撫でつつ「…ねえ、アンジェロはアンのことどう思ってるの？ほんとは3人がやだとか、そういうのある？」と尋ねてみて)