絶対服従 〆

迷子になったら、案内してもらうね
（相手の冗談に微笑みながら自身の部屋の前に来ると自分で開けようとしたが「これもアランの仕事、なの？」と尋ねて）

まぁ、そうですね
これに関しましては、私からは慣れてくださいとしか申し上げられません(部屋の扉開けながら苦笑して言い、「難しいでしょうか？」と尋ね)

難しいというか、慣れないです…
（扉を開けてもらい、中に入りながら慣れないというと椅子に座り、首を傾げながら「貴族のようにするのは難しいです」と言って）

拾われたのは小さい頃からじゃなくて、最近なんですもんね
少しずつ慣れていきましょう(にっと笑いながら言うと、相手の前に跪いて「貴族にも、少しずつなりましょう、私も頑張りますから」と言い)

ありがとう…アランみたいな優しい人が専属執事でよかったです
（跪く相手に慌てて立ってと言いかけるが、相手の方がわかっているので何も言わずにお礼を言い、気合を入れるように自身の手を握ると真剣な表情をして）

私も、初めて専属で仕える主人がエリゼ様のような素敵な方でよかったです(相手の言葉に嬉しそうに笑い)
そういえばエリゼ様、先程お勉強を教えて欲しいと仰っていましたが、なんの勉強をされるのですか？(立ち上がりながら、なんの勉強なのか聞き)

字を書けるんですけど、練習したくて
（質問をされ、字が書けない訳ではないがこの年にしてはかける言葉が少なく、新しくなった名前を書くことはもちろん、手紙を書く時には教育をあまり受けなかったことがバレるほどなため、少しでも綺麗に書けるようになりたいと言って）

文字のお勉強ですね
ではこちらのノートとペンをお使いください(予め旦那様から聞いていた場所からノートとペンを取ると机に置き、「エリゼ様は学校は行かれていたのですか？」とふと疑問に思ったことを聞き)

学校は１０歳まで両親がいたので行けたのですがそれ以降は、ずっと貧民街を彷徨ってたので
（ペンとノートを受け取ると、そこに自身の"エリゼ"は丁寧に書けるものの"フィガロ"という字は拙く書きながら少しだけ悲しげな顔をしながら自分の過去を少し話し「もう何年も前なので気にしてないですけど」と笑顔で言い直し）

！そうだったのですね…
10年もお一人で過ごされて凄いです(10年前に両親を亡くしていると聞くと、申し訳なく思うも相手が拾われたのは最近な為それまで1人だったと思うと感心し)

一人ではなかった…かもしれないです、知らない人に助けてもらったこともあったので
（凄いと言われて首を振り、知らない人ばかりだが食べ物をもらったりしてなんとか最近まで生きてきたことを思いながら、名前が書かれた紙を見せ「どうですか？」と聞いてみて）

いえ、それでも凄いですよ
充分お上手ですよ(首を横に振り、凄いともう一度言いつつ相手の書いた名前見ては、素直に思ったまま言い)

ありがとうござます、アランの字はどう書くの？
（相手の言葉に笑顔になり、お礼を述べると相手の名前書けたらと思って尋ねて）

私の、ですか？
あまり上手くはないので少々恥ずかしいのですが…(相手の質問に一瞬きょとんとするも、言いながらペンを持ちノートに"アラン・ロベール"と綺麗とは言い難い字を書き)

アラン…なんて読むんですか？
（綺麗とは言えないが自分の字よりは読みやすいと思いながらも、はっきりと読むことが難しく、「ろ…？」と呟き）

これは"ロベール"と読むのですよ
汚いですよね、旦那様にもよく『お前は本当に字が下手だな』と言われるんです(相変わらず汚いなと思っていれば相手から聞かれ、微笑みながら読み方を言い、旦那様に小さい頃からよく言われる事を苦笑しながら言い)

アラン・ロベール…どうですか？
旦那様にも言われたんですね、確かにちょっと…
（できるだけ丁寧に書きながら、相手の言葉に少し笑ってしまいながらノートに書けた名前を見せながら「一緒に練習しますか？」と冗談半分で言って）

これでも、小さい頃よりは上手くなった方なんですよ？
旦那様も『ちょっとは上手くなったがまだまだだ』って言ってくれたので！(自信満々と言うような表情で言い、書かれた自分の名前を見ては「エリゼ様はすごく上手ですね」とにっと笑いながら相手の頭撫で)

ふふ、今度旦那様にアランの昔のこと聞いてみたいです
（頭を撫でてくれる相手に笑顔を見せながら自信満々な相手の表情に今度話題として聞いてみる、と言いながら相手の頭を撫でてあげて）

私の事をですか？！
…恥ずかしいですけど、ありがとうございます(子供の頃の話を聞くと言われると少し恥ずかしげに笑い、撫でられると驚くも大人しく受け入れていて)
まぁた敬語ですよ、エリゼ様
エリゼ様が敬語を使う度にお仕置きしますよ？(敬語である事に気付くと少しむっとしながら言い)