荒廃した国でアリスは踊る。【 3L / 指名制 】

荒廃した国でアリスは踊る。【 3L / 指名制 】

門番  2022-01-22 17:59:35 
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「お茶会へようこそ」

誘われてきた先は、賑やかさなどまったくない寂れた世界。

空はいつもどんよりと暗く、晴れることがない。

普段通りお茶会は開催されるが、参加者は少ない。

どこかから聞こえた悲鳴と、ひそひそと交わされる声。

「逃げようとしたアリスが処刑されたんだって」

これは、廃墟のような国で送る毎日の記録。





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  • No.21 by 来客  2022-01-23 00:18:06 



>鴉さん

招待状、これですか?でも、私はアリスではありません。人違いではありませんか?そもそも不思議の国って……ここは○○街ではないのでしょうか?
(よっこらせと少女らしくない擬音語が出そうな様子でのそのそと立ち上がると、持っていた招待状を差し出す。不愛想だが最低限の挨拶をしてくれる辺り、悪い人ではないのだろう。見慣れない環境下にまだ不安感を抱きながら辺りをきょろきょろと見回すと、どんよりとした静寂のみが辺りを包んでおり。そんな中ようやく目の前の彼の「アリス」という言葉が自分を指していることに気づき、若干眉を顰めながら疑問をぶつける。何故自分をアリスと呼ぶのか、そもそもここはどこなのか。自分の住んでいた某国の最大級の街の名を口にしたが、現在いる場所と全く違うことは薄々感づいていた。)


  • No.22 by 帽子屋  2022-01-23 12:18:44 




>19 アリスタ

( 困惑した様子ににんまりと口角を上げる。戸惑っているところが愛らしいなどと称するつもりはないが、すんなり飲み込んですぐに楽しむアリスよりもいくらか対応しやすい。とはいえ、ゆっくりと丁寧に説明していてはお茶が冷めてしまうだろう。そうなったら美味しくなくなり、お茶会には不向き。己に任せられたトランプ兵もご立腹。彼女の問い掛けには、答えているようで答えていないような曖昧な回答にて応じ。ゆっくりと立ち上がるのを補佐しつつ、兎が間違えたのか緑に塗られた薔薇を横目に見て。そのまま歩調を合わせるようにゆっくりお茶会の会場へとエスコートしながら、他愛のない雑談でもしようか。お茶会には似合わない曇天、メルヘンとは程遠い、どこかから聞こえる悲鳴。己には慣れた光景が、きっと彼女には不気味に映るだろう )
どういう……そうね、アタシは帽子屋。これから誕生日じゃない何でもない日を祝うお茶会なの。アリスちゃんは招待されたのよ。


  • No.23 by 鴉  2022-01-23 12:30:57 




>20 ヴァローナ

ああ。そもそもそれの文字読めるのがここの住人どアリスだけなんだよ。その街のことは知らないし、どうでもいい。ここは不思議の国。
( 差し出された招待状を一瞥するも、受け取ることはなく。特別な文字はただの人間には読めないし、アリスでなければ拾ったとてこの世界に来ることはない。つまりは目の前の彼女こそアリスであり、それ以外の意味など存在せず。元々大して説明が上手いわけでもない。ぶっきらぼうな言葉は説明をなしていないだろう。どうしたら不思議の国だと証明できるか。思いついたのは変身すること。人間が暮らす世界では絶対にないはずの変化。人型から真っ黒な鴉へと姿を変え、パタパタと飛んで目の前へ。彼女の上に止まるなどと不躾な態度を取らないのは少しの良心で )
はい。これで信じるか?


  • No.24 by 迷子  2022-01-23 13:34:10 



>22 帽子屋さん

な、なんでも無い日を祝うお茶会。帽子屋。……アリス。
(不躾にも投げ掛けた幾つもの質問に対し返ってきた曖昧な答えを、ゆっくりと反芻する様に声に出してみて。頭の片隅にある引き出しを開けたり閉じたり、何か思い出せそうなのに。ほんの僅か数秒の事、余りにも自然に自分を呼ぶ"アリス"と言う名前から一つの児童小説へ辿り着いた。まだ小さかった頃に読んだその本と照らし合わせて見ると、この世界は詰まるところ__。己の気付きに言葉も出ず、視線は物珍しげに彼方此方へ。その間断続的に響く悲鳴、色褪せた大地、今にも振り出しそうな曇天、何処にも無い赤い薔薇。己が知っている世界とは到底異なる異質さに微量の訝しさを浮かばせながら、)
お茶会するにしてはちょっと…ヤバくないですか。なんかずっと悲鳴とか聞こえるし。あ、もしかしてハートの女王様が処刑してるのかなぁー…なんて。


  • No.25 by 来客  2022-01-23 20:29:15 



>23 鴉さん

本当にここは、不思議の国なのですね。私が「アリス」なのは納得がいきませんが……ほら、おいで。ここにもし女王様がいるのでしたら、ここから帰りたいということを伝えたいのですが。
(招待状を再び見るも、書かれているのはまごうことなき自国の言語。他の人が読めないというのはいささか信じられないし、何より自分はアリスではない。色々と疑問は残るものの、この場所に今までの常識が通用しないというのは人が真っ黒な鴉になったことから十分に理解できた。時折聞こえる悲鳴やどんよりとした空は本の中で知った御伽の国とは違う気もするが、物語に従えば女王様もいるのだろう。そんなことを考えながらも、鴉に好奇心を抑えられず手を差し伸べながら)
そういえば、まだ名乗っていませんでしたね。私はヴェローナ・ファーガスと言います。貴方は?


  • No.26 by 帽子屋  2022-01-23 21:51:18 




>24 アリスタ

逆らうような真似をしなければ大丈夫よ。女王だって無闇にアリスを痛め付けたいわけじゃないもの。
( ふわふわとした、肯定とも否定ともつかない微妙な答え。安心してほしいといえるほどに安全な場所ではないが、少なくとも狙撃などがあるわけではない。柔らかな人当たりのよい笑みを浮かべながら、辿り着いたのは簡素なお茶会の会場。眠り鼠の入ったポットに、ケーキや紅茶。そこだけ見れば不思議の国という名称にも似合うだろう。不服そうなトランプ兵に軽く頭を下げた後、業務に戻っていくのを見送り。彼女の座る椅子をさりげなく引いてから、己の定位置へと腰を下ろす。ティーポット片手にどこか陽気に鼻歌を歌いながら、カップへと注ぎ入れて )
さあ、気を取り直して。アリスちゃんを歓迎するためのお茶会、始めるんだから。


  • No.27 by 鴉  2022-01-23 22:01:10 




>25 ヴァローナ

帰すことはできないな。アンタを帰したらオレの首がはねられる。
( 彼女の願望には否、と首を振ってみせる。アリスが逃げたら住人も処刑の対象になってしまうから。恐らく彼女は人型でいるよりも本来の姿でいる方が親しみやすいらしい。鴉を怖がらない様子に素直に近付き、手の上へと着地。羽を動かすことなく、直立不動で。彼女の名前を復唱してから、自身の名──といっても具体的な名前ではないが──を告げる。愛称などがあれば良かったのかもしれないが、生憎そんなものは持ち合わせていない。彼女の手の上で少しだけ頭を前に出し、お茶会の会場へと誘導しようと )
ヴェローナ。オレは鴉、それ以外にない。それより、お茶会だ。遅くなると紅茶が冷める。



  • No.28 by 来客  2022-01-23 23:21:57 



>27 鴉さん

私が帰ったら貴方は死んでしまう……それなら帰ることは出来ませんね。それではお茶、ご馳走になりますね。
(自分の手の上に乗った鴉に対し、軽く苦笑しながら呟く。首を撥ねられるとはかなり物騒だが、この世界なら何があってもおかしくない。自分の我儘で彼が死んでしまうことがあったら後味も悪く、帰りたい気持ちは残っていたが敢えて口にするのは辞めた。お茶会がどんな意味を持つかは分からないが、行けば他の住人や不思議の国の情報が得られるのかもしれない。これからのヒントを得るためにも、お茶会に行くことは必須だろうと考えた。しかし思考は働けど心のうちにある不安は消しきることが出来ず、手の上の鴉をそろそろと撫ぜる。見た目通りの艶やかな毛並みと鳥の持つ温もりに心が落ち着き、表情も先ほどより柔らかくなっていた。)

  • No.29 by 鴉  2022-01-24 18:40:41 




>28 ヴァローナ

ああ。というより、帰ろうとしたらお前も餌食になるけどな。悲鳴は皆、そういうやつのものだ。
( 平然と告げたのは、彼女にとっては不本意だろう事柄。早く帰りたいのに帰るのを許されないのだから、辛いに違いない。自分は元よりこの世界の住人であり、アリスを留めるのが役目。それを疑うことはしないにせよ、良心が痛むことはあるわけで。鴉の姿であれば触れ合いも悪いものではない。鴉らしくカアと一鳴きした後、先導するように言葉を紡いで。道中で見えるのは恐らく色の塗られていない白い薔薇やら、砂まみれになった林檎やら。彼女に絶望を見せるものかもしれなかった )
そこをまっすぐ。茨が見えたら左に曲がれ。


  • No.30 by 来客  2022-01-24 20:49:59 




>29 鴉さん

そう、ですか。ああここですね。お茶会にしては、随分と人が少ないようですが。
(彼の言葉に従って道を進む中見えたのは、色の無い薔薇や瑞々しさの欠片もない林檎。時折見られる建造物らしきものにも色らしき色がないのは、今の自分の心から来る幻覚だろうか。乾いた風の音に混じって聞こえてくる悲鳴は、重苦しいこの国には相応しいBGMだった。鴉の羽毛には、彼女の瞳から落ちる涙の粒がしみ込んでいく。涙の主は己の感情に自覚がないのか、辿り着いたお茶会の会場に対し乾いた声で言葉を紡いだ。茶会と称するだけの最低限のものこそは揃っているが、華やかさや賑やかさは微塵たりとも感じられない会場。せめてもの景観として見えるのは、今にも落ちそうな枯葉を数枚付けた大木ぐらいだった。)

(/質問なのですが、こちらから不思議の国の情景描写をすることは可能でしょうか?トピ主様の解釈と違うものがあったら申し訳ないのですが……!)


  • No.31 by 鴉  2022-01-24 22:29:20 




>30 ヴァローナ

住人も少ないからな。かつては賑やかだったんだが……
( 不思議の国というには似つかわしくない景観。元々は楽しげな音楽な笑い声に包まれた桃源郷のようだった。変わり果てたのがいつだったか、それはもう思い出すことが困難なほど前で。答えるタイミングで、どこか温かい水で身体が濡れるのを感じた。この身体では涙を拭えない。だからといって、人間の姿で慰めるのを彼女が求めているようにも思えなかった。お茶会の準備はしなければならないため、鴉の姿でいるのはもうすぐ終わりだが。声を掛けた後彼女の手からぱっと飛び降り、最初会ったときの無愛想な人間へと変化。てきぱきと紅茶を注ぎ入れ、彼女の前へと置いて )
準備するから、戻るぞ──はい。ケーキもあるから、自由にしろ。


( / 問題ありません。寂れた街並み、聞こえる悲鳴、などアリスの世界でありながら希望のない状態を意識の元、自由に描写してください……!)


  • No.32 by 迷子  2022-01-24 22:41:17 




>26 帽子屋さん

そうなの?良かったあ、意外と話せば良い人だったりして。__おぉ。凄い、ちゃんとしたお茶会って感じですねっ。私紅茶好きなんです。あ。これって写真とか撮っても…あれ。
(一先ず差し迫った危機がない様で一安心。危なくなったら危なくなった時に考えればいっか、と持ち前の楽観さを発揮し、促される様に引かれた椅子へ腰掛けた。物珍しい物ばかりの不思議の国で、唯一己が生きる現実と違わぬお茶会の様子に思わず口から零れ出るは素直な感想。ティーポットからカップへ注がれる紅茶から心落ち着く様な香りが漂ってくると、目一杯それを楽しむ様に大きく鼻から空気を吸い込んで。其処ではたと思い出した様に再びテーブルの上を見渡した。折角ならばこの光景を写真に撮り、友人達にお披露目したい。ハッシュタグなんかも付けて、不思議の国のお茶会とでも書けば多少は拡散されるだろうか。なんと名案であろうか、心中自画自賛しながらプリーツスカートのポケットへ手を伸ばした所で漸く気付いた。いつもの重みがそこに存在しないのだ。あまりにも自然に居なくなっていたものだから気付けもしなかった。__もしかしたら落ちた時に。椅子に座ったまま身体だけ捻り、先程まで自分が這いつくばっていた地面へ視線を送り)




  • No.33 by 来客  2022-01-25 14:39:38 



>31 鴉さん

(かつては花壇だったと思われる煉瓦造りの小物は無残に崩れ、砂混じりの土が漏れ出ている。かつては賑やかだったという名残は、今にも崩れかねない彩度を失った建造物の数々から容易に見て取れた。しかしお茶会のテーブルは、古びてはいるもののその豪奢な意匠を保っており。レースのテーブルクロスの上に置かれた色鮮やかな菓子や紅茶は、希望を失った不思議の国ではむしろ狂気の沙汰にも思えた。自暴自棄になりかけながら、彼の命ずるまま紅茶を口に運ぶ。琥珀色の温もりは元の世界のそれと変わりなく、驚くほどに安らぎをもたらしていた。焦って舌を火傷して、あちちと顔をしかめながらもちびちびと紅茶を啜っていく。その後は目の前にあったクッキーを手に取ると、さくりと齧り頬を緩め。そしてもう一枚クッキーを取ると、彼の口元に差し出した。人間の姿に戻っているのは理解していたものの、鴉の姿の時の癖が抜けきっていなかったのである。)
ふふ、美味しい。――――はい、クッキーどうぞ。


  • No.34 by 帽子屋  2022-01-25 22:30:41 




>32 アリスタ

あら、それは良かったわ。いつもお祝いしているから、ここにいればたくさん飲めるわよ。
( 楽観的な彼女に感心するも、あえて何も言わず。女王の気質に関してはきっと知らぬが仏。王を筆頭とする住民が女王に逆らえないほどの所謂独裁政治になっているなどと、伝えたら怖いと思うだろう。己ならば聞きたくないと考える。知らなくていいことを伝えたとて無意味なのだから。紅茶を楽しむ様子に満足そうに口角上げ、ゆったりと腕を組みながら口を開く。アリスさえ留まっていればいつだって淹れてあげられる、なんて都合のよい言葉を織り混ぜて。桃源郷になりきれない寂れた土地。不思議の国といえど、夢のような情景とはかけ離れている。彼女のような人にとってはなくてはならないスマートフォン。それはここでは見付からない。どこか冷たい声色にて淡々と話して )
探し物は、情報を集められるものかしら?だったらここでは使えないわ。元の世界にあるかもしれないわね。


  • No.35 by 鴉  2022-01-25 22:43:31 




>33 ヴァローナ

( ずっと毎日のように開催されるお茶会。それは昔も今も変わらずにそこにあった。だからこそ、劣化が遅いのかもしれない。変わり果てた風景の中、お茶とお菓子だけは輝きを放つ。たとえ悲鳴の聞こえるような中でも、温かさと束の間の休息を与えてくれる。普段は大して顔を出すことがなかったが、たまにはいいものだ。ほぼ無表情であり、言葉少なに紅茶を啜っていたそのときだった。まるで幼子──否、この場合は鴉のときの姿のように差し出されたクッキー。悪気のない行為を突っぱねるのは躊躇われた。一方で素直に受け入れるのもいかがなものか、と頭の中でほんの少し考えを巡らせ。結局のところ彼女の手から食べ、目を逸らしながらぼそぼそと呟き。人慣れしていない己のことである、耳まで真っ赤になってしまっているかもしれず。彼女の過ごす小さな家へと連れていく使命は本当であるが、あまりにも露骨な話題転換は不自然でしかなく )
……美味い、な。そうだ、お前が過ごす場所、後で案内してやるから。


  • No.36 by 来客  2022-01-26 17:30:57 



>35 鴉さん

あ、ありがとうございます。お言葉に甘えます。
(あちこちにヒビが入り枯れた蔦が壁一面に蔓延る建造物が大半の不思議の国で、綺麗な家にありつける保証は全くない。正直雨漏りや隙間風がないことを祈るのも贅沢な気がするレベルだが、野宿するよりは余程まし。そんな考えを脳裏に巡らせてお礼を言うが、内心はそれどころではなかった。自分がクッキーを差し出した相手の姿は、紛れもなく成人男性のそれ。鴉の姿に意識がつられたという理由こそあれ、初対面に近い彼に行うにはあまりにも大胆すぎる行為だった。何か別の話題に移そうと思考を巡らせるが、彼の赤く染まった耳や逸らされた視線に思考は停止せざるを得ず。結局不器用に墓穴を掘りながら、パウンドケーキの入ったバスケットをずいと彼の方に近づけた。こちらも耳まで赤くなり動作もぎこちないが、それを気にしている余裕はない。)
えっとその、あれは軽率でしたね。これ、食べてください。美味しいですよ。

  • No.37 by 鴉  2022-01-27 20:02:16 




>36 ヴァローナ

おう──言うな、やめろ。それは貰うが……ああ、もう。
( 本来ならば、ちゃんとした屋敷に連れてゆくのが礼儀というもの。しかしながら、実際用意できるのは寂れた小さな家であり。家を綺麗にしておくことすら、できているかどうかわからない。埃っぽい淀んだ空気が流れているかもしれないが、それを考えている余裕などなく。伝染してしまったかのように真っ赤になっている不器用な彼女を見てしまえば、付き合いたてのカップルさながらの気恥ずかしさが間に流れる。上手く接したいのに難しいなど訳がわからない。思わず頭を抱えては、考えを整理すべくもぐもぐとパウンドケーキを頬張り。紅茶も残り少し。遠くに聞こえた悲鳴と冷たい風からくる肌寒さが気持ちを落ち着かせてくれた。マナーになっていないことをわかった上で肘をついては、そちらへと視線向け )
終わったら行くぞ。必要ならまた変身するから言え。


  • No.38 by 来客  2022-01-27 22:02:55 



>37 鴉さん

ごちそうさまでした。―――変身はしなくても大丈夫です。何というか、貴方はそのままでも鴉みたいですから。
(近くにあったバスケットに入っていたクッキーを口に運び、冷めた紅茶で流し込む。クッキーも紅茶も絶品だったが、まともに味わう余裕は既になくなっていた。お茶を飲み干してティーカップを空にした時、悲鳴と共にびゅうという音を運ぶ冷たい風が肌を刺す。ぶるりと身震いすれば先ほどまでの頬の熱も冷め、かたりとカップを戻したときには冷静さを取り戻していた。既に肘をついていた彼に礼を言って頭を下げると、椅子から立ち上がり彼の側に向かう。漆黒のローブもそこから覗く濡れ羽色の髪も、鴉を体現したようなものだと見惚れながら思ったことをそのまま告げた。悲鳴は鳴りやむこともなく、地面には持ち主を遠い昔に失ったような色褪せたハンカチまで落ちている。絶望を具現化したような世界で、彼の存在が拠り所となりつつあることを心のどこかで感じ始めていた。)


  • No.39 by 鴉  2022-01-29 21:03:47 




>38 ヴァローナ

鴉みたいっつーか、実際鴉だからな。俺みたいに変身できるやつは他にもいる。
( やや素っ気ない態度にて応じるも、それは特に変わらず普段通りであり。悲鳴の絶えない世界でも比較的落ち着いている彼女。知らない土地に加え、最初に出会ったのが己のような無愛想なタイプ。不安でないはずがないのに気丈に振る舞うのがいじらしくもあり、頼もしくも感じられ。席を立ち、置いていってしまわないようにゆっくりと歩みを進める。相変わらず気味の悪い空間である。足元の枯れ葉がからからと音を立て、毒々しさすら感じさせる赤紫の虫が土の上をそろそろと歩く。道中、何を話して良いものかと考えるも上手く話題を捻り出せず、ほぼ無言に近い状態で )


  • No.40 by 来客  2022-01-30 21:17:04 



>39 鴉さん

そうだったんですね。私、カラスには何となく親近感があって。この容姿と名前のせいでしょうがね。
(橙と紫のマーブル模様をした蝶々が頭上を飛び交う様に目を奪われていると、幼虫らしき赤紫の芋虫が足元を這う。気にすることもなく足を進めると、いつしか二人の間に沈黙が流れ。ようやく先ほどの彼の言葉に返答すると、飛んでいた蝶の一匹に向かって手を差し伸べ。黄色と緑の色彩を持つ蝶が色の白い手に止まると、その極彩色はさらに映えた。自分を見下ろす彼には、自分の髪や瞳の色がはっきりと分かるだろう。濡れ羽色のそれらと異国で鴉の意味を持つ己の名前は、どこか彼と似たものを感じるなと微かに笑みをこぼした。)


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