門番 2022-01-22 17:59:35 |
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>27 鴉さん
私が帰ったら貴方は死んでしまう……それなら帰ることは出来ませんね。それではお茶、ご馳走になりますね。
(自分の手の上に乗った鴉に対し、軽く苦笑しながら呟く。首を撥ねられるとはかなり物騒だが、この世界なら何があってもおかしくない。自分の我儘で彼が死んでしまうことがあったら後味も悪く、帰りたい気持ちは残っていたが敢えて口にするのは辞めた。お茶会がどんな意味を持つかは分からないが、行けば他の住人や不思議の国の情報が得られるのかもしれない。これからのヒントを得るためにも、お茶会に行くことは必須だろうと考えた。しかし思考は働けど心のうちにある不安は消しきることが出来ず、手の上の鴉をそろそろと撫ぜる。見た目通りの艶やかな毛並みと鳥の持つ温もりに心が落ち着き、表情も先ほどより柔らかくなっていた。)
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