黒の軌跡〆

ですよね…でも、やる前から諦めたりするのって違うと思うんです、そんな気持ちで挑んだらブエナさんにも失礼だから心構えはやっぱり必要かなって思うんですよ
(自分でも流石に勝てるかどうかで言えば勝てる自信は一切ないのだが、それでもどうせ勝てないなんて気持ちで挑むのはなんだか違うと思うと、相手の考えに対して珍しく意見しては相応の緊張感を持って臨みたいと気合いを入れて語り)

へー、キタちゃんトレーナーの言うこと聞けないんだ……なんて冗談だよ、キタちゃんがその気持ちでいきたいなら俺は止めないけど…ブエナをそこら辺のウマ娘と比べない方がいいよ
(声のトーン低くして本気で怒ってるような雰囲気出すがすぐにいつものように微笑むも、ブエナが強すぎるからこそレース後のキタちゃんの事を心配して今キタちゃんが想像してるより遥かレベルが高いことを忠告して)

あ…う、えっと、それは勿論わかってます。オグリさんやタマさんもすごいウマ娘でしたからきっとお二人にも負けないぐらい強いウマ娘なんだろうなって…でも、テイオーさんならきっとこの状況でも弱音は吐かないと思うんです、絶対はあたし…とはまだ言えないですけど…
(相手の威圧感に軽くたじろぎながらも、一緒に併走してきたレジェンド級の二人が今の自分では及ばないような強いウマ娘だったことを考えれば勿論ブエナビスタも同じように自分にとって大きな壁になるであろうことが容易に想像できるが、挑戦者として挑む気持ちと勝ちたいという気持ちは持っていたいと折れない気持ちを前面に出して語りつつも、今はまだ絶対勝つだとかそこまで大きな口は叩けないけど…と苦笑して)

まぁ、キタちゃんの気持ちも分かるし俺はずっと応援するつもりだけどさ。……とりあえず走ってみないとなにも分からないと思うし、放課後いつも通りにグラウンドに来てね
(キタちゃんの気持ちは理解してるし応援してると伝えるも、それでもレース後のキタちゃんのことが心配だが、彼女が強くなるためにも1度世界レベルを知って欲しいと模擬レースを中止するつもりはなく、いつもより神妙な雰囲気出しながらその場去り)

あ、はい、わかりました。それではまた！
(いつもと様子の違う相手に戸惑いながらも、とりあえず頷けば去って行く相手を見送り)

…はぁ、思いっきり叱られちゃった…でもお陰でいい調子かも
(午後の授業は満腹からくる眠気に苦しめられ、耐えきれず居眠りをしたことで教師に叱られる羽目にはなってしまったが眠れたことで身体の調子はいい感じで、軽く伸びをしながらグラウンドへとやってきて)

[雨宮雫]

あっ、キタちゃんお疲れ様。調子良さそうだね。
(ブエナと一緒にグラウンドへ来ると、まるで熟睡したかのように調子の良さそうな様子のキタちゃんに声掛けて)

[ブエナビスタ]

おっすキタちゃん、今日はよろしくね！手加減しないからお互い本気でやろっ！
(キタちゃんの元に駆け寄ってお日様のような明るい笑顔で例えクラシック級の相手だろうと手は抜かないと宣戦布告し)

え、あはは…これは、まあ、そうですね……あ！ブエナさん、こちらこそよろしくお願いします！いい勝負にしましょう
(調子が良さそうだと見抜かれ、まさか午後の授業を居眠りしていたなどとは言えないため苦笑いで誤魔化していると、ブエナに声をかけられ、ハッとして背中を伸ばすとペコリと頭を下げて)

[ブエナビスタ]

うんうん、キタちゃんには期待してるから楽しみすぎるよ～！それじゃあちょっと準備してくるね
(友達のトレーナーの担当ということでキタちゃんには期待してるから一緒に走れるのが楽しみだとはしゃぎながら蹄鉄などの準備にかかり)

[雨宮雫]

キタちゃん、ちょっといいかな？準備運動とか併走の準備しながらでいいから
(ブエナが少し離れたの見ればこれから準備にかかるキタちゃんに申し訳なさそうにして話しかけて)

あ、はい、トレーナーさんどうしましたか？
(早速併走のために準備運動などを始めたところでトレーナーに声をかけられてキョトンとした表情浮かべながら歩み寄っていき、ゆるりと首を傾げて)

さっきはちょっと意地張ってごめんね？ブエナは強すぎるから負けた時のショックでかいかなって心配してさ…決してキタちゃんが弱いとか思ってないよ、俺の大事なウマ娘だし
(先程の自分の態度を本当に申し訳なさそうにして頭を下げて謝罪し、それはキタちゃんのことを心配しての行動だと説明して)

トレーナーさんの気持ちは嬉しいです、それでも今日まであたしは大きな背中を追いかけて来たんです、もちろん悔しい思いもしましたけど、でもどんなに悔しくたって諦めたりしません！だから、あたしを信じてください
(自分の目標とするトウカイテイオーは言うまでもなくすごいウマ娘であり、自分が挑戦させてもらった二人も同じぐらい強いウマ娘で、彼女たちとの併走でも今の自分では及ばなかったという悔しい思いも勿論あって、今回もきっと同じぐらい悔しい思いをするだろうという覚悟は十分にしていて、その上で少しでも何か得られればと思って挑むんだと前向きな言葉を口にして、夢を叶えるまで諦めないと力強く言い切って)

うん、分かった。それじゃあキタちゃんの全力出し切っておいで。色んなこと学べるといいね。
(キタちゃんの気持ちちゃんと受け取って、もっと信じてあげようと思えば準備が完了したキタちゃんの背中をそっと押してあげてブエナの方へ送り出して)

トレーナーさん、ありがとうございます、行ってきます！…ブエナさん、準備はいいですか？
(自分の思いを理解してくれた相手に感謝の言葉述べれば、準備運動済ませてブエナと付き合うようにして改めて準備はオッケーか尋ねて)

もっちろん！調子は絶好調だしいい走りができそうだよ！それじゃあキタちゃん…真剣勝負でよろしくねっ！
(キタちゃんに明るい笑顔向けてやる気も調子も最高だと闘志の宿った目で答えて2人でスタート位置につけば合図係の雫に手を振って2人とも準備完了と知らせて)

はい！あたしも今できる最高の走りをしますね。それではトレーナーさん、合図をお願いします
(真剣勝負にはこちらも臨むところだと拳をグッと握って力強く口にして、絶対に勝つなどの勝利を確信した言葉は嘘でも口にすることは出来ないが、ベストは尽くすと闘志を燃やして、トレーナーへとこちらも片手挙げて合図を送り)

[雨宮雫]

それじゃあ、用意スタート！
(上げた右腕を勢いよく振り下ろしてスタートの合図し)

[ブエナビスタ]

いっくよー！！
(勢いよく走り出したのも束の間、キタちゃんの後ろを５バ身も離れて追走して)

……っ！
『最初からあんな位置に……でも、わかる…ブエナさんは絶対に仕掛けてくる…！気を抜かずにあたしはあたしの走りに集中しないと…！』
(スタートと同時に自分の得意な形に持ち込むべく先行し、チラリと後ろ見れば思っていた以上に離れた場所にいることに驚くが、これまでの経験からあの位置からでも絶対に差してくるという確信があって決して油断はせずに自分の走りを貫いて)

(/今回はどんか形で決着つけますか？とりあえず今回は勝つのは難しいだろうなという気はしてるんで、落とし所をどの辺にするかってところですが、何か考えはありますか？)

……ふふっ
『やっぱりキタちゃん逃げてきたね…さぁて、いつ仕掛けようかなぁ☆』
(予想通り前目につけてきたキタちゃんの後ろ走りながら不気味に息を潜めて、そろそろ最終コーナーに差し掛かるというのにいまだに差を縮めることなく)

(/確か実際のブエナビスタはギリギリのところで追い込みしてくる馬だった気がするので、全然仕掛けてこないブエナにキタちゃんがペースを乱されたところで一気に差して突き放す感じはどうでしょうか？)

…？
『まだ来ない…どうして…？ここでこんなに差がついたらいくらなんでも…』
(最終コーナーを曲がってもなお距離を詰めてこない相手に困惑し、本当に勝つつもりがあるのかと思わず考えてしまい、雑念がよぎったことで気が緩み、速度が落ちて)

(/了解です。気を抜かず本気で逃げて勝負してたらもう少し戦いになったぐらいがちょうど良さそうですね。駆け引きによる作戦勝ちというか、レース経験の差って感じで)

甘いねキタちゃん！
(キタちゃんが油断して速度が落ちた瞬間、スパートをかけて一瞬でキタちゃんに並んだのもつかの間、直ぐに引き離して圧倒的実力差を見せつけてゴール板を駆け抜けて)