302号室 ／ 〆

　ただいま。今日は俺の方が早かったみたいだな。…夕飯作って待ってよう。 (　帰宅しては袋に詰めた材料を取り出し調理を始め　)

ただいまあ。…お、良い匂い（　疲労感滲む間延びした調子で声あげるも、食欲唆る香りにぱっと表情明るくし ／ コンビニ袋片手にキッチンへ顔を出し　）なーに作ってんの？

　おかえり。今夜は唐揚げとトマトサラダに野菜たっぷりの味噌汁。出来たから食べよ。…士郎は何を買ってきたんだ？ (　帰宅した相手に微笑み盛り付けしながら返答し ／ ビニール袋に視線を向け　)

ん、今夜もすげえ美味しそう。──唐揚げか、そんなら丁度良かったかも。買ったんじゃなくて、姪っ子の子守りした駄賃の缶ビール数本。陽人の美味い手料理と一緒に晩酌に洒落込むなんてどう？（　ビニール袋掲げ ／ にんまり口角上げて　）

　ありがと。へェ…士郎って兄弟いたんだ。俺も甥っ子がいるんだけど可愛いよな、小さいのか？士郎は良きお兄さんなんだな。──おっ、いいね。誰かと呑むの久々だから酒も進みそう。(　相手の新しい発見に興味持ちつつ ／ テーブルに料理を置き椅子に座り　)

姉貴が一人ね。確か年長さん辺りだったか。その小さいのが可愛いのなんのって。遊び相手に抜擢されたのは嬉しけど、三十路の体力ゲージは瀕死よ。──雑多に詰め込んだから好きなの取っていいよ。俺も久々だから悪酔いしねえようにしないと（　良好な反応に頬緩め ／ 数本机上に置き相手と相対するように正面の席へ座り　）

　年長辺りなら遊び盛りだもんな、子供の体力って凄いと思う。よく子守りに行くのか？──じゃあ、俺はビールを。知らない内に二人で床に寝てたりしてね。…乾杯でもする？ (　悩みつつ缶ビールを取り持ち上げて　)

俺に随分と懐いてて四六時中きゃっきゃしてんのよ、眩しいったらありゃしない。偶に駆り出されんの。…ま、疲労感は後々陽人さんに癒して貰うとして。ッはは、そりゃあ避けたいねえ。この歳じゃあ翌日の身体の調子がおっかない（　冗談半分身勝手な予定託け ／ 同じ缶ビール持ち上げプルタブ開け缶近付けて　）

　もう姪っ子にベタ惚れなんじゃ？想像したら俺まで和んできた。きゃっきゃって言う士郎も可愛いな。うん、後で癒してあげる。…じゃあ、お互いに明日の事を考えて程々に。お疲れ様ー。 (　持っている缶を"カチン"と鳴らしグイッと呑めば ／ 頂きますと料理を食べ始め　)

否定出来ねえな、実際盲目的な叔父だろうし。あらま、言ってみるもんだね。士郎さんはいつでもお茶目で可愛いでしょうが──なあんて。食後に期待しとくよ。はい、乾杯（　小気味いい音立て缶鳴らし呑み ／ 掌合わせ"頂きます"と一声　）

　嫁に行く時は大変かもな…？ふはッ、そうだったね。そんな士郎さんに惚れてますよ。この前はマッサージ出来なかったから今日こそはね。…やっぱり唐揚げにはビールが合う、士郎は呑む時はビール？ (　談話を楽しみながら料理へ手を付け　)

大泣き確定だね。そん時は慰めて。…こうも正面切って言われると擽ったいな。頼むよ、ガタがきてる身体じゃ十分にお前を甘やかせないからね。ふは、諸手を挙げて大賛同。何でも呑めるよ。そこまで強くはねえけどね（　唐揚げの旨味に舌鼓を打ち合間にビール呑み ／ 声潜め告げ　）

　抱き締めて慰めてあげるよ。…いつも言ってもらえてばかりだから俺からもね。ああ、任せといて。士郎には特別メニューだから。何でも呑めるなら、その酒に合った料理を考えてみるよ。やっぱり会社の付き合いとかあると呑めるようになったり？ (　声を弾ませながら酒の呑むペースも早くなり ／ 何でも呑める相手に羨ましいと見つめ　)

色男だねえ、そんなサービス付けてくれるんなら俺の将来も安泰だわ。珍しいと思えばそういう事か…士郎さんはもっと聞きたいくらいなんだけど。へえ、楽しみ。心地好くて寝ちゃったら御免よ。そりゃあもう。会社勤めで人付き合いの賜物だよ。…まあ強くはねえから、呑み会では何度も潰されてるけど。──ペース早くねえ？いつもそんなんなの？（　苦笑滲ませ肩を竦め ／ 心配そうに相手見遣り首を傾げ　）

　同居人としては申し分無いだろ？…サービス精神旺盛だから耳許で囁きながら言ってあげようか？寝てもいいよ、その変わり隣で寝させてもらうから。楽しく呑むのは良いと思うけど潰されるまでって体は大丈夫なのか？──ン、士郎と話してるの楽しくてつい。それと家だからかな…。 (　缶ビールを置き微酔いしながら苦笑い浮かべ ／ 料理を完食すれば　)

…肩書きは同居人ってだけ？あっはは、小っ恥ずかしくて耐えられそうに無えや。こんな男前に囁かれて平静を保っていられる方が奇特だ。ね、今夜はお前ん部屋行きたい。大丈夫だよ。こう見えても──ていうか見た目まんまだけどさ、結構丈夫なんだよねえ士郎さん。場慣れって怖ァいのよ。そりゃあ致し方無いな？いざとなったら介抱してあげるし、好きなだけ呑んじゃいな。──ご馳走様でした（　愉しげに笑み零し ／ 最後の一口味わって完食　）

　ゴメン、昨日は寝ちゃってた…。良ければ続きからでもいいだろうか？──俺の部屋に案内するし。今夜は士郎を労うって事で、少し返信が遅くなるけど待ってる。 (　ソファーに腰掛けスマホを操作しながら待機　)

大丈夫だよ、お互い様。返信の件も了解（　指で丸作り　）陽人に負担が無えのなら是非それで。陽人の部屋、結構気になってるんだよね。早速お招き頂いても？（　歩み寄り ／ 口角微かに上げ首傾げ　）

　おかえり、士郎。それとありがと。俺は負担じゃ無いから、たくさん奉仕させて。そんな人様に自慢できるような部屋じゃないけど…今日は俺がエスコートするよ。 (　立ち上がれば軽くお辞儀をし手を差し出し ／ 微笑み掛けて　)

ただいま。奉仕って、…やっぱり変わってんねえ陽人は。有難いことには変わりないけど。あらまあ、様になるね。何処ぞの王子様かと思っちゃった。それじゃあ士郎さんはエスコートされるのに徹しますよ（　恭しい動作に瞬いて ／ 手を取り愉しげに目を細め　）