302号室 ／ 〆

もし俺が寝たフリしてたらどうすんの？…なあんて。──いやあ、職場でトリックオアトリートを素面で出来る程メンタル強くねえわ。一応成人男性としての矜持があるモンで。だから貰うんなら陽人にだけ。ッふは、困ってら。いいよ王道でも。なんなら手作りして貰っても。男前ってねえ…？自覚も何もねえんだよなあ…、要素が感じられなくね？只のタッパのある眼鏡だよ俺なんかは。普段陽人に尽くして貰ってる分を引いてもお釣りが返って来るレベルの事しかしてねえけどね。熱いから気ぃ付けて（　定位置と化したソファーの一角に戻れば頬杖付き目許緩ませながら相手見守り　）

　その時は俺も寝たフリする…！女性社員からの要望があるかもよ？じゃあ、俺が言ったらやってくれる？──はいはい、手作りね。休日に作るから楽しみにしてて。バリッバリのオーラ出てるのに眼鏡有る無しのギャップとか。街頭インタビューでもしようか？俺は好きにやらせてもらえて士郎には相手してもらって本当に感謝だよ。ン、美味しい。 (　熱さを確かめながら少しずつ飲み一息つけば相手に微笑み掛けて　)

ッふふ、よく分からない状況になってねえ？そんなにベッドに忍び込みたいのな、陽人さん。そんな要望却下。恥ずいし先ずお菓子持ち歩いてねえもん。陽人相手なら良いよ、高級チョコのリクエストも承ったしね。──駄目元だったんだけど…マジ？休日を糧に社畜のお兄さんは頑張っちゃおっと。オーラ云々は捨て置いて、陽人はどっちが好み？眼鏡掛けてんのと掛けてねえ俺。何処の層にも需要が無さそうなインタビュー止めてください。ココア没収すんぞ。……良い子ちゃんだねえ、お前。俺も感謝してるよ、陽人と過ごす毎晩が楽しいし。──良かった。またいつでも作ったげよう（　眼鏡外して訊ね ／ 仄かに胸元暖まれば微笑み返し　）

　士郎にバレたら寝たフリする…って事だと思う。どーしても士郎の隣で寝たいんだ。高級チョコに加え士郎の仮装も見たいんだけどなァ…。──作るよ、毎日頑張ってる士郎さんの為に。んー…掛けてない方が好きかな、士郎の瞳がよく見えて普段とは違う色気がある。主に女性に需要があるんですー。出会って数日だけどこんな楽しい夜は久々。会えば会うほど士郎の事を知りたくなるよ…。ありがと、お願いします。(　瞳を見つめるも普段とは違う容姿に鼓動が鳴り ／ 頬緩ませ再び飲めば　)

どうしてもって。…じゃあ今夜一緒に寝る？夜も更けてるし、俺の部屋でも良いんなら。こら、さらりと注文追加すんな。流石に三十路の仮装はキツいでしょ、卒倒モンの姿しか浮かばねえよ。健気な同居人を持ったなあ、士郎さん浄化されちゃう。──ふぅん？この際コンタクトに変えるかな。丁度眼鏡も買い替え時だったし。その発言、丸ごとお前に投げ返して良い？甘い顔してさあ…奥様方に人気でしょ陽人さん。俺もだよ。陽人と話してると時間があっという間に過ぎ去るんだよね。それもすげえ充実した時間。生活能力無え分、せめてこの家のホットココア係兼陽人の手伝い係に就任しとく（　眼鏡外したまま双眸細め悪戯っぽく笑み ／ 腕伸ばし柔い茶髪をそっと撫でながら軽口叩き　）

　もう、こんな時間か。ありがと…士郎の部屋で寝たい。カッコ良くて倒れたりして…全身とは言わないから顔と頭だけとか。俺にはそこまでの能力は無いんだけどな。──コンタクトにしたら魅力が増しちゃうから眼鏡のままがいい…外した所は誰にも見せないでほしいって言う俺の我儘。奥様方より士郎に人気ある方が嬉しい。俺も直ぐに夜中になって、いつも名残惜しく寝ちゃう。そんなにしてもらったら俺も何かしないと…ボーナスでも出そうか？ (　己の独占欲を晒し眼鏡を渡せば ／ 撫でられ微笑み就任と聞けば悩み閃くと食指を立て　)

それじゃあご招待。今夜もエスコートさせて、俺が格好悪く寝落ちる前に。陽人もしてくれるんなら考えない事もねえよ。どう？ッふは、うん、良いよそうしようか。そんな台詞貰っちゃったら眼鏡貫き通すしかねえや。既に士郎さんから人気票入ってるけど。俺はね、奥様方に黄色い歓声浴びてる陽人も結構好き。外で人気者の男前が、家じゃ俺に独占欲顕にしてんのとか…なあんか嬉しいよね。俺の陽人って感じで──なんてな、今の言葉は寝惚けた士郎さんの戯言にしといて。陽人さんてば太っ腹ァ。けど要らねえよ。寧ろボーナス支給すんの俺の方じゃねえ？殆ど私生活面支えて貰ってる気ぃするもん（　眼鏡掛け直し口角上げ ／ 愉しげに笑うも提案に首傾げ　）

夜も遅いし俺も限界が近いんで、このレスは陽人の好きにしていいよ。今夜もありがとね（　寝惚け眼ゆったり瞬かせ ／ 緩やかな睡魔に微睡みつつ微笑み　）

　眠そうな士郎も魅力的だけどな…じゃあ、今夜も。俺も？…高級チョコもあるし士郎がするならやるよ。ありがと…士郎も俺に要望があったら言ってくれな。戯言にしては、ちゃんと聞こえた…他の人が向けてる視線なんて興味無いし、これからも独占するつもりだから。してもらってるからには俺も何かしないと…それは大小関係無く。──返信したけど蹴っていいから。俺も寝させてもらうな、今夜もありがと。おやすみ。 (　小さく欠伸すれば寝室へと ／ 布団へ入り眠りにつき　)

　ただいま…。今日は少し遅くなった、やっぱり週の半ばは疲れるなァ…。 (　帰宅後、ソファーに腰掛け自身で肩を揉み　)

ただいま。…まーだ水曜日なの信じらんないな（　疲労困憊加減声色に ／ 上着脱ぎつつリビングへの扉開けて　）

　おかえり、お疲れ様。何か今週は長い気がする…何か飲む？それか今日は寝てもいいように布団の中で話すか。 (　姿を捉え隻手を挙げ ／ 疲れた様子の相手に訊ねて　)

陽人も一日お疲れさま。あー…すげえ分かるよ。折り返し地点と思えば辛うじて頑張れる、…ような気もしなくもないね。──ん、温かいのでも飲んだら布団直行希望（　隻手ゆるゆると振り返し ／ ネクタイ緩め　）

　また残りが長いって言うか…過ごしやすくなってきたから１日が長く感じるのかな？そうしよっか…ホットレモネードでも作ろうかと思うんだけど、士郎はリクエストある？ (　同感するように頷けば ／ キッチンへ足を運び　)

それもあるかもね。ま、家に帰れば世話焼いてくれる男前な同居人が居るから、社畜お兄さんはまだやれる。俺もホットレモネードで（　ソファーに身を預け ／ キッチンに立つ同居人の姿を双眸細めて見守り　）

　俺は士郎の言葉に弱いらしい…まァ、とことん世話してあげるよ。──了解。レモンとはちみつ…どっちが多い方がいいとかあるか？(　湯を沸かしつつレモンを切り蜂蜜の蓋を開けながら　)

非の打ち所の無さそうな陽人の弱点見っけ。ありがてえ話よ、陽人が居なきゃ駄目な身体になりそうで少し怖いけど。んー…蜂蜜多めが良い。お疲れの社畜の身体は甘いモンを欲してる（　甘い香りに惹かれキッチンへと歩を進め ／ 相手の肩口に顎置き、力然程入れずに腰元に腕回し　）

　士郎にしか分からない弱点。世話して喜んでくれるの士郎くらいだよ。…俺が居なくなっても今の世の中なら手軽に美味しい物も食べれるんだし大丈夫。──ン、本当にお疲れだね。出来た…飲もう？(　背中に温もり感じ、優しい手付きで頭撫で ／ 要望通りにカップに蜂蜜を多めに入れ湯を注ぎレモンを入れては　)

特別扱いみたいで士郎さん大満足。あは、そうかねえ。こんな甘い顔したイケメンに世話妬かれたい人なんて探せば軽く億は居そうだよ。…陽人さんてば寂しい事言うのな？コンビニ弁当漬けになって、糖尿病で担ぎ込まれたらお前の所為にしちゃお。ん、飲も。すげえ良い香り（　髪撫でる手の温もりに充足感感じ頬緩め ／ 名残惜しさ憶えつつ身体離し　）

　…満足してもらえて何より、士郎の弱点は？そんな世話できないから士郎だけで間に合ってます。──え"っ、そこは自分で遣り繰りしてさ…例えばの話だから居なくならないよ。危ないから俺が持って行くね…士郎は座ってて。 (　離れて行く体温に寂しい気持ちになり ／ カップの取っ手を持ち微笑みテーブルへ　)

弱点ねえ…？俺も案外陽人の言葉に弱いんだよなあ。そうそう、俺だけで良いの。他の奴には手ぇ回したら士郎さん拗ねて床転げ回るよ。三十路のそんな所見たくねえでしょ。ッふは、うん、分かってるよ。陽人はマジで素直だね。良い子良い子。序に言っちゃあ、お前が俺に飽きるまでは離さないつもりだよ。ン、ありがと（　冗句で構築された脅し文句突き付け ／ さり気無い気遣いに表情緩まり席へ腰を落ち着かせ　）