愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL

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極彩の魔女  2020-09-18 15:38:35 
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「 待ちくたびれたよ、お姫様 」



たくましく精悍な佇まい。

白い花の香りが漂うような甘いマスク。

獲物を狙うようなアルカイックスマイル。

庭師が鋏を手にするように、コックが刃物を手にするように、皇子たちは鎖と首枷を手に笑った。


【 皇子と姫と魔女 / 一風変わった跡目争い / 仄暗いファンタジア / 1:1 / 換骨奪胎 】


: 指名式トピ
: 提供は男性のみ
: 募集は"魔女に創られたお姫様"、男性Cも姫と呼ばれ歓迎されます
: 世界観を大切に
: マナー・良識を守れる中級者様以上優遇
: 参加者様以外の横槍禁止
: 即レス・置きレス切り替え可能
: 指名変更、指名被り、連続指名可能
: 上下の空白必須
: 短~中ロル推奨、筆が乗れば長文も歓迎


>レス禁




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  • No.442 by 第八皇子ユーリケ  2021-11-29 21:25:56 


>>クラエナ姫(>>439)

あ…、それなら!
(困っている人を助けるのは美徳、それが例え美しい女性であっても醜い老婆であっても同義。非力で矮小な自分でも誰かの役に立てるならと僅かに目を輝かせる。元来臆病な性格の末っ子だが、相手が聖職者の格好を呈していたのが奏効したのか警戒心を緩め、よもやお姫様が目前にいるとは夢にも思わぬまま「 こっちだよ、 」不思議の国に迷い込んでしまったアリスを導いた白兎のごとく付いて来てとばかりに踵を返した刹那。ピンと糸を張った操り人形のようにきっかりと静止して「 ――探してなんか、ない 」確固たる意思に基づいた声なのに幽かな震えを伴う理由は果たして。兎も角メイドの――聖女様の情報が正しいなら図書室に近付かなければもう少し兄から逃れられる。当てもなく狭い箱庭を逃げ回っていた兎は礼拝堂という目的地を得たことで足取りを確かに「 行こう、聖女様。 」成人男性の逞しさには一歩及ばないやや華奢な手を差し出すのは、迷子にならないようにだなんて安直なもの。それは図らずも兄が弟を守ろうとする時と同じような所作で)

  • No.443 by 第三皇子ハインツ  2021-11-29 22:52:41 


>>シャトン姫(>>441)

――違うんだ。
(そんな、そんな顔をさせたかったじゃないんだ。潰れ、焼け爛れた片目にずぐりと疼きを感じた気がして、思わず前髪の上からきつくそこを押さえて俯く。仮にここで彼女を引き止めたことが不誠実な行いであったとしても、あまりに醜悪な真実を生まれ落ちたばかりのお姫様に突きつけるなんて真似は出来なかった――少なくとも他者に対して厳しく接する事に不得手な三番目の皇子には。「 ごめんね、シャトン。 」姫、と敬称を略したのはゲームの駒としてではなく魂と自我を持つ【シャトン】という存在を心の底から哀れんだから。まるで言い訳をするように、顔は下を向いたまま「 君の行動を縛りたいわけじゃない。そこに何があるか知る覚悟があるなら、君には知る権利がある。でも、だけど俺には…… 」その案内人となるにはあまりに心が痛くて。皇子が言葉を詰まらせたタイミングで、鉄扉の奥底から『 ゆるして 』と女性の声がした。与えられる限りの快楽に飽和して疲れ切ったような甘い声にも、ありとあらゆる苦痛を味わわされ解放を乞う切ない声にも、そのどちらにも聴こえる音吐。遠い遠い地下から響いたそれはひどくかすかな音で、もしかすると人間の――皇子の耳には届かなかったかもしれないが、あるいは猫の、獣の耳には。今夜だけ、傍に――そんな願いには数秒沈黙した後、もう疼きの収まった目から手を離して面を上げ「 もちろん。喜んでお傍に 」色狂いな兄弟であれば、よもや誘うような姫の台詞をいいことに肌を重ねようとするのかもしれない。けれど今夜の自分はそんな気になれそうにもなく、ただ手前勝手な罪滅ぼしのような気分で少し疲れたような微笑みを浮かべて)俺の部屋に温かいミルクでも用意させようか。

  • No.444 by シャトン  2021-11-30 18:47:47 


>>ハインツ様( >>443


( まるで後悔のように懺悔のように、皇子様は言葉を飲み込んで俯いてしまった。呼ばれた名前はとても親しげで朗らかな響きだというのに、篭っているのは明らかな哀愁で、子猫にはまだその意味が分からない…ただ、この優しすぎる皇子様を困らせてしまったのだろうと黄色く光る目を丸くして「 いいえ、いいえ皇子様。私が勝手に出歩いたから、ごめんなさい 」。知り得る限りの言葉で思いを伝えて、小さな手で必死に手袋に包まれた手を両手で包み…しかし、聞こえたのは皇子様の声ではなく___扉を振り向きそうになるのを必死に堪えて、きつく手を握ろうと。鼓膜にこびりついた甘く切なく苦しげなあの声は、聞いてはいけないものだったはずだ、聞かせたくなかったはずだ。疲れたように微笑んだこの人に悟られてはいけない…「 あら。私、紅茶だって飲めるわ。ご存知でしょう? 」この夜に、これ以上この優しすぎる御人をどうか苦しめるものがないように。冷たい扉から離れると、耳を伏せて“何も聞いていない、見ていない”“早く暖かい場所に行きたい”と気まぐれを装うように尾を揺らし )


  • No.445 by 第三皇子ハインツ  2021-11-30 21:58:50 


>>シャトン姫(>>444)

(女性のか弱さを体現するような可愛らしい手はそれでも確かに暖かく感じられて。ただ魔女に産み落とされただけでこの世に何の罪もないお姫様に謝らせてしまった事実を悔やむようにゆるりゆるり首を振って「 姫は何も悪くないよ。猫が自由に散歩するのは当たり前の事なんだから 」そう、これからはこの忌々しい地下室への道に番人を置かなくては。好奇心に猫を――姫を殺されてはこの国も八人の皇子も諸共に敗北するのだから。外界を遮断すべく意図して伏せられたであろう獣の証には愛らしさと思いやりを感じて、思わず綻ぶようにやわらかく破顔して「 シャトンは優しいね。 」良い子、と喉を撫でたい衝動は失礼に当たってはならないとグッと堪えて。それでも今度は意図的に【姫】とは呼ばない、彼女の気遣いは魔女に仕向けられたものではなく真心からのものと信じているから。冷たく甘く恐ろしい地下室を背に、やさしく手を引いて一歩ずつ確かに遠ざかりながら「 そうだね、あの秘密のお茶会は素敵だったなあ。……そういえば、姫は猫なのにカフェインは平気なんだね 」やがて地面は限られた従者しか通らない冷たい大理石から、王家の人間が毎日のように往来するふわふわと心地の良い絨毯に変わり「 なら、お酒も飲めるのかな。飲んだことはある? 」先程の出来事をかき消すように、どこか楽しそうな調子で問いかけ隣のお姫様をじっと見つめて)

  • No.446 by 極彩の魔女  2021-12-02 14:52:38 



>目覚めなさい、わたくしの可愛いこどもたち。劣情渦巻く王宮で皇子たちと踊りなさい


>こんな姫が居たらいいな。(>173


: 質問・相談・プロフィール投稿いつでも大歓迎 :


>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
 ●イラストメーカーに抵抗のない方は【>380】推奨

>4 : お姫さまはこっちだよ。
 ●優遇・冷遇は【>245】参照

>8>24 : すこしだけ補足


●備忘用↓
https://www.saychat.jp/bbs/thread/664669/


●物語の栞↓

: フィリア姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>>390

: クラエナ姫 <<< 第八皇子ユーリケ(>>442

: リル=フィシー姫 <<< 第四皇子セス(>>440

: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>445


●栞の有効期限は1ヵ月、ご連絡なしでの経過にて栞は破棄され絡みはリセット。

●お姫様のプロフィールは保管させて頂いておりますので、気が向いたらいつでもお気軽に王宮へお戻りください。


  • No.447 by シャトン  2021-12-02 19:00:31 



>>ハインツ様( >>445


( この御人はきっととても優しい方。後悔するように下を向いては、嬉しそうに笑ったり、沢山の感情が渦巻いても最後には柔らかな笑みで隠し通せてしまうような人なのかもしれない。触れられたく無かった筈の場所へ踏み入る前に止めてくれて、許してくれて、優しい声で名前を呼んでくれて…こんなにも贅沢をして良いのかしら、怒られてしまわないかしら。それでももっと、その声を聞いていたい、温かいその温度に触れている手が幸せで仕方ない。誰かに優しく触れられることになど慣れていなかった猫に、怖くないと教えてくれたのはこの王宮の皇子様たちだもの。信じてみても、怖いことなんてないんじゃないかしら。引かれた手に従うようにふわふわと歩みを進め、冷たい扉から離れた位置でぴんと耳を立てる。今度は、皇子様の声をしっかりと拾っていたいから。「 カフェインは少しなら、沢山は具合が悪くなってしまうようで…美味しくて大好きなのに」、あの素敵な時間を思い出すだけで冷たい床でも眠れるに違いない。あんなにも広い空と、いい匂いのする花と、紅茶と自由を味わえた瞬間を思い出せば自然と頬に紅もさすというもの。「 お酒は飲んだことがないの、飲んでみたいとは思っているのよ? 私だって立派な大人だもの…皇子様は私にお酒も教えてくださる?」興味本位で痛い思いをするかもしれない、反対にとても楽しいことかもしれない、だって大人たちは楽しそうにお酒を飲むじゃない。満月のように煌めく瞳で、好奇心のままにドレスの裾を尻尾で撫で )


  • No.448 by 第三皇子ハインツ  2021-12-02 20:33:45 


>>シャトン姫(>>447)

それは困ったね。今度、姫のためにノンカフェインの紅茶を探しておくよ
(特別なルーツ、不自由な運命、そんなものに雁字搦めにされてしまったお姫様の為ならば、好きなものは好きなだけ堪能させてあげたい。あっ、と思いついたように足を止め「 城下町の外れに懇意にしているカフェがあるんだ。お出かけが嫌じゃなかったら、今度お忍びで行ってみようか 」そこは豪奢でも綺羅びやかでもないがために目立たない店で、今まで何度か足を運んだことがある場所。そこのマスターは良い茶葉を扱っており、時折珍しい種類を王宮へ卸してくれる。これまでの実績から全幅の信頼を置いている数少ない民間の店であり、密やかなお気に入りの場所――デカフェを気の済むまで嗜んで欲しいという思いやりと、自分にとっての特別な場所に彼女を連れていきたいという男性としてごく単純な願望が混じった表情を向けながら歩き始めて「 喜んで。きっと姫も気に入るよ 」きらきらと蝋燭の灯りを反射する瞳は、夜空に浮かぶ月や星々と並べても見劣りしない宝石のようで。いつまでも見つめていたいと皇子を魅了してやまない煌めきを今夜は独占できるとなれば、人知れず三男の胸中は華やいで。「 どうぞ、 」自室の前に到着すれば皇子自ら扉を開け、お嬢様をエスコートする執事のように恭しく一礼。問題なく部屋に入れれば、ストックしてある酒の種類を確認するために壁沿いの棚へ移動しつつ)好きな所に腰掛けていて。すぐ用意するからね

  • No.449 by シャトン  2021-12-02 21:30:37 


>>ハインツ様( >>448


(本当に、なんて優しい人なのだろう。口約束でも構わないと思える程に甘く密やかな約束は、限りなく猫のためを思ったもの。ふわりと柔らかい髪が揺れるのと同じように、目元がやわらかく緩んで口角も自然と持ち上がる。向けられた大きくて確かな思い遣りと、ほんの少しの独占欲に揺れる表情が心地よくて、けれど素直に言葉にするにはあまりにもはしたない言の葉が飛び出てしまいそう、だからほんの少しだけ小さく頷いて…それだけで、とても楽しみだという思いを伝えられたなら。本当は外に出られるというだけで、その片方しか光を映さない瞳を覆う瞼に口付けしたいくらいに嬉しいのに。扉を御自ら開け、恭しい一礼を前に皇子様の手を煩わせてしまったと月のような瞳に影を落としたものの、導かれるままに部屋の中へと足を踏み入れれば…聞こえた声に導かれるように窓際の椅子へ。当然のように居場所を見つけた飼い猫のように、すとんと音もなく腰を下ろす姿を知らない人が見れば無作法に批判することだろう。しかしながら、猫に浮かんだ表情はとても穏やかなもので「 皇子様の気配しかしない場所…なぜかしら、とても落ち着くの。」ふわふわと髪が頬に影を落とし、視線は吸い寄せられるように窓の外へ。暗い闇がそこにはある、あのお茶会の時のようで…あの時、皇子様はこの場所に残るための方法を口にして、私はそれを頭の片隅にしまっていて。「 …皇子様も、私が何か特別だと仰るのかしら」ぽつりと呟いた言葉は小さく、冷たい空気を揺らす力など持ってはいないけれど、もしそうなのだとしたら…不思議と姫と呼ばれることを当たり前だと思える程に、気を許してしまっているはずなのに、気まぐれに野良に戻されるようなことがあったらどうしようと思ってしまう。ひやりと指先が冷えた気がして、ぎゅっと手を握りしめ )


  • No.450 by リル=フィシー  2021-12-02 21:48:33 



>>セス皇子(>>440)

(歩みが止まったと反応しかけ時には顎に体温を感じ、人肌にひくりと微かに喉が反った時にはまさに目と鼻の先にチョコレートや蜂蜜を思わせる色彩が迫っていて。珍しく目を丸くし、今更になって気になりだした自分に触れる指を払うようにふいっと顔を俯けると、おそらくお互いに意図せぬ形で皇子様の柔らかな唇が鼻先にほんの一瞬だけ触れ。まるで何事もなかったように、瞳どころかどこまでも子猫の奔放さをまとわせて再び動き出した足取りに、何か言い返したい気持ちはありながらも動きの鈍い頭ではそうすぐに言葉はまとまらずただ黙々とつられて歩くことしか出来なくなってしまい。考え事をぐるぐると巡らせているうちに気付けばまた彼が立ち止まり、はたと目の焦点が螺旋階段へと合うとこれは何かしら、と首を傾げて。そこに降ってきた隣からの声も、何を言っているのか一瞬理解出来なかったものの先に呟いた問いへの返答であると分かればそうなの、と納得するように口の中で独り言ちて。それにしても、どうやらとっておきにはまだ着かないらしい。くいっと首を伸ばすように第四皇子を仰ぎ見れば「四番目の皇子様は子猫なのに、言うことがむずかしい」漸く言い返したい気持ちに言葉が追いついて発したのはそんな挑発的な言葉。「優しくしてくれるのと、可愛がってくれるのが、違う……? みたいな、ややこしいのは、むずかしいの」含まれた意味を汲み取れない頭の出来から出てきた言葉はある意味、昨晩出会った甘やかし上手な第三皇子のせいでもあるだろう。触れられるのは好きではないくせに、愛でられたがりの魔女仕掛けに拍車がかかった今では了承を得る第四皇子の誠意をどこかまどろっこしく、もどかしく感じさせていて「わたし、急に触れられるのはいや。でも、優しくしてくれるのは好き」そう言って見つめる彼の腕をそうっと引っ張り「優しくするって、あなた、言ったわ」明言こそしていないものの、それはあきらかに助けが必要か、を肯定する態度そのもの)


(/なるほど、そのようなおねだりが可能なのですね…!是非、今後の参考にさせていただきます。それでは、今度こそ背後は引っ込みます。貴重な情報をありがとうございました!)


  • No.451 by 第三皇子ハインツ  2021-12-02 22:56:58 


>>シャトン姫(>>449)

――っ、ふ
(苦しそうに息を詰まらせるも、物腰柔らかな表情を彩るのは苦悶ではなく愛しさで。喘ぐような音は喉の奥で堪えきれなかった笑い声の残滓であり、猫姫と繋がっていない方の手を口許に添えてもう一度大きく吐息して。「 ごめん、ね。姫がとても可愛くて…。喜んでくれて嬉しいな 」怪訝な思いをさせてはいけないと弁明を。妻か恋人か、あるいは庇護対象である自分の子供や愛玩動物を眺めるような瞳で「 他の誰にも見せたくないな 」呼吸を整えてから素直に告げて。誰かの喜ぶ姿に幸福を感じるのは元来の性格だが、その相手が特別気にかけている女性ならそれは幸甚の至りで。晩酌の用意をトレイの上に乗せ、姫が選んだ椅子の前に佇む小さなテーブルへそれらを運んで。窓の向こうで輝くお月さまと同じくらい綺麗な目をした姫の横顔を見つめながら「 ふふ、どうしてだろう。理由は俺にもわからないけれど、とても光栄だよ 」今宵選んだのは、お酒を初めて嗜む姫でも飲みやすいような甘いもので。カシスやピーチ等のリキュール、もしくはカルアの瓶を並べてリクエストを問おうとした刹那、それよりも一瞬先に耳へ届いた呟きにぴたりと手を止めて。「 俺“も”、ってことは……兄さんに会った夜に言われたのかな 」ぴり、と潰れた眼がまた疼きを訴えた気がして。今夜姫を独占しているのは自分、しかしその自分より先に一つ上の兄が姫に出会っていたこともまた事実。逆立ちしても変えられないその事実が心底の檻に閉じ込めた獣の神経を容易く逆撫でし、それでも努めて態度には出さないよう表情は穏やかなままに保ち「 シャトンは特別だよ。――いや、特別じゃないひとなんてこの世にはいないのかもしれないけど……そんな奇麗事を抜きにしたって、【姫】はかけがえのない大切な存在。だから安心して、 」先刻、彼女が自分にしてくれたのと同じように、握り込まれた小さな手にそっと手のひらを重ねて「 …ね? 」体温を分け与えるように、そしてその体温が冷めきらないうちは少なくとも王宮にいられるのだと錯覚させるほどに。姿勢はそのまま、目線だけでテーブルに並べた数々を示して)今夜は甘いお酒を飲もうか。珈琲やチョコレートみたいな甘さか、フルーツの甘味、姫はどちらがお好みかな。

  • No.452 by 第四皇子セス  2021-12-02 23:28:29 


>>リル=フィシー姫(>>450)

これを難しく感じるなら姫はまだまだ子供だなァ
(冷たそうな、はたまた柔らかそうな唇を寸での所で取り逃がしたことは惜しく感じるものの、少なくとも共にレモネードを嗜むまでは小さく高貴なお姫様を独占できると高を括り、くつくつと喉奥で笑って。大切に大切に心の距離を縮めていく一つ上の兄のやり方とは大いに異なり、即物的な温もりや潤いを求める四番目は未だに隙あらば姫に触れようと獣の眼光を煌めかせ。しかし言葉で明確に【いや】と示されては拒絶を何より恐れる獣は途端に爪も牙も引っ込めクッと顎を引き口許を一文字に結んで。愚かなほど素直に謝罪の一つでも捧げようとした刹那、姫の方から触れてもらえるという嬉しい誤算。現金なもので途端に目を輝かせて「 あァ勿論!、絶対何があっても姫にだけは優しくするぜ 」まるで主人に頼ってもらえて嬉しくてたまらない犬のように、見えない尻尾をブンブン振り回しながらお姫様抱っこの姿勢に移行して「 ぅおわ、軽ッ 」抱き上げた華奢な体躯の何と軽いことか。鳥の羽根を思わせる質量のなさに脊髄反射で驚きの声をあげながら、螺旋階段の一段目に足をかけて。時折設置された人の顔ほどの小窓は換気を促す意味合いだろうか、その前を通過する度に変わってゆく外の景色がどんどん高い場所に姫を運んでいるのだと物語っていて。他愛もない会話をしながらぐるりぐるりと登り続けること数分、最後の段を登り終えればそうっと地面に彼女を下ろして「 高けぇ所が大好きな猫に案内できるとっておきだ。特別な場所だぜ 」わくわくと楽しそうな様子を隠せず表情に出しながら、目の前にそびえる扉を開け放つと――広がるのは一面の青空。尖塔の最上階に位置するそこは吹き抜けのバルコニーガーデンのようで、よく手入れされた瑞々しい花壇と石膏の女神像に囲まれた位置に一対の家具が置かれていて)

  • No.453 by 極彩の魔女  2021-12-03 11:37:32 



>痛みを媚薬に、孤独を劣情に。八人の皇子が抱える渇きを癒せるのはきっと――だけ、


>こんな姫が居たらいいな。(>173


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>1 : 世界観

>2 : 詳細

>3   : 提供 / 皇子のプロフィール
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>4 : お姫さまはこっちだよ。
 ●優遇・冷遇は【>245】参照

>8>24 : すこしだけ補足


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: フィリア姫 <<< 第六皇子リヒャルト(>>390

: クラエナ姫 <<< 第八皇子ユーリケ(>>442

: リル=フィシー姫 <<< 第四皇子セス(>>452

: シャトン姫 <<< 第三皇子ハインツ(>>451


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  • No.454 by シャトン  2021-12-03 21:32:21 


>>ハインツ様( >>451


(聞こえた笑い声は嘲笑とは程遠く、揶揄うような声色にも似た優しい響きのせいか素直すぎる独占欲のような言葉に耳を揺らす。人よりも敏感に音を拾う耳が、どんなに窓の外へ視線を向けていてもぴるると瓶やグラスが擦れる音と静かな皇子様の呼吸すら拾い上げ…少しだけ固くなった声に顔を向けるより先に、微かな調子の変化とは裏腹に優しい微笑みを浮かべたままの皇子様の手が触れ。どうしてか分からないけれど猫はこの手が好きなよう…特別だと告げるその言葉に嘘がないことは分かれば、たしたしと尻尾が床を叩く。甘く絆されて、このまま本当の猫のようにこの場で丸くなって眠って、時々撫でて貰えたら…「 どちらも大好き。でも、せっかくなら果物みたいな甘さが欲しいわ」。そう言葉を繋げることで邪念を断ち切るように目を三日月形に細めて。まるで皇子様の手で堕ちるところまで堕ちてしまえば幸せになれると誰かに教えられたように、触れられる度に多幸感に襲われる。お酒も飲んでみたいけれど、この手が離れるのは惜しい…我儘のままに、重なった手の一方に指を絡ませて、「 あと少しで良いの、もう少しだけ触れさせて」と消え入りそうな声で呟き)


  • No.455 by 第三皇子ハインツ  2021-12-04 02:04:19 


>>シャトン姫(>>454)

そっか。じゃあ今夜はフルーツリキュールの――――
(お姫様がリクエストしてくれたこと、そしてそれに応えられることに嬉々として準備を進めようとしたその時、思いがけない体温が彼女から離そうとした手に絡まるのを感じて動きを止めて。「 姫…、 」こんな風に積極的に温もりを欲しがるようなひとではないと認識していたから、どうしても儚いおねだりの裏にある何かを勘繰ってしまう。それが不安なのか恐怖なのか、はたまた全く形の違う何かなのかは彼女にしかわからないこと、自分に出来るのはただ寄り添うことだけ――いや、本当にそうなのだろうか?自問自答しながら、重ねていた手に少しだけ力を込めて「 もちろん。姫が満たされるまでこうしていよう 」こんなにも特別なのにこんなにも脆く柔らかいものが嘗てあっただろうか。温もりを求められた事実に託けてこのまま抱きしめてしまいたい衝動を堪えながらそっと目を閉じて)

  • No.456 by リル=フィシー  2021-12-04 21:54:54 



>>セス皇子(>>452)

(夜風とは違い暖かな時間帯では抱き上げられた時に感じる体温はひどく熱く感じる。胸元に手を丸めて大人しくしながら、それでも不思議と振り払いたいと思わないのはその熱の全てがそのまま第四皇子が自分を愛でている証だと変換しているからだろう。彼の腕の中で、最初の方は小窓から見える景色を見てもいたが何個目かを通過したあたりからは興味がすっかり彼の方にだけ向いて。首を流れて胸元に届く黒髪を、それを辿って上に目線をやって見える美しい顔の方が、美しい景色よりも鮮明に興味が向く。怯えた子猫に見えた琥珀色の瞳はこうして見上げると鋭利な眼差しにも思えたがそれが恐れに変わるかと言えばそんなことはなく、「大きな子猫は、お菓子みたいな色をしているのね」だなどと他愛ない会話の合間に、告げるともなくぼんやりと言ったりもして。そんな風に飽きずに彼の造形美を眺めていたため目的地に着いたと気付いたのは丁寧に腕から降ろされ階下で見たのとはまた違う趣の扉を前にしてから、第四皇子のまるで弾むような声に耳をくすぐられながら眼前に広がる景色に「あら、あら……まあ」と溜息とも感嘆ともとれるような息を漏らして。空に立っているような感覚さえ覚えるまさに空中庭園の植物に反射する光はいささか刺激が強く、目を細めて日陰を求めて彼の腕の陰に身を寄せ「ねえ、ねえ、皇子様……レモネードは、日に焼かれないと、飲めないのかしら」ちらりと覗かせた顔は一画にある家具に向けられて。平素と変わらぬようで多少気弱に揺れた語尾に、ついさっき出会ったばかりの彼は気付くだろうか)


  • No.457 by シャトン  2021-12-05 09:41:28 



>>ハインツ様( >>455


(誰かに触れたいだなんて思ってみたことも無かった。いつからかある記憶の中では、毎日冷たい床で寝起きして冷たい食事と月1回の外出と、会いに来るのはこんな猫を飼いたいと言う金持ち連中だけで逃げれば首に傷がつく。形を確かめるように撫でていた手を少しの間見つめたあと、瞳を瞼で隠した皇子様の顔を見上げ…綺麗な顔ですこと。片方の目が覗かなくても、完璧でない美というものはきっとこの人のようなことを言うのかもしれない。「____こんなにも誰かに触れたのは、初めてだわ」そっと手を離すように弛めたなら、今度は猫らしい気まぐれさでキラキラと光を反射するお酒のボトルに関心を示すように、じっと金魚が泳ぐ水槽を見つめる時のように瞳孔すら少し細くしながら「不思議ね。こんなにも綺麗なものなのに、大人はコレを理由にして沢山汚いことをするんだわ」と。お酒絡みで見てきた物に綺麗なものはない。無意識に伸ばした尻尾で皇子様の脚に緩く触れながら、今日は綺麗な記憶に出来るのではないかとどこか期待をして)


  • No.458 by 第四皇子セス  2021-12-06 19:07:05 


>>リル=フィシー姫(>>456)

――――姫は太陽が苦手なのかァ?
(透き通るように色の白い兄弟達とは違って異国情緒すら溢れる褐色の肌を持つ獣にとっては、太陽の光も付随する日焼けも受け容れて当然のものばかり。年頃の淑女の日焼けを忌避する気持ちを理解できないほど粗野ではないが、それ以上の何かをお姫様の語感から耳聡く感じ取り率直に問い掛けて。彼女のモチーフが金魚だとは聞かされていないため、熱そのものと相容れない性質のお姫様だと知るのはきっともう少し先のお話、兎にも角にも件の彼女が弱みを見せてくれたように感じては一層嬉々として小さな身体を背に庇いながら「 安心しろよォ姫。猫だって日向ぼっこに飽きりゃあ日陰に逃げるんだぜ 」家具に近付きながら、傍にあった一本の大きなパラソルを持ち上げてテーブル中央を貫通する穴にそれを差し込み。後は傘を差す時の要領で目一杯にそれを広げれば、テーブルとそれをコの字形に囲むソファー一帯は完全に日陰と化して「 さァ、どーぞ。 」彼女の前から一歩逸れる事でここは安全地帯だと示し、そこでタイミング良く後を追ってきた従者からレモネードの用意を受け取って。デカンタいっぱいに満たされた清涼なレモンイエローの液体を少なめの氷が入ったグラスに注ぎ、小さな赤い花とカットレモンを縁に指してお姫様の前に置き「 姫はどっちが好きだ? 」と差し出して見せたのは清々しいブルーと可愛らしいピンクのストローで)

  • No.459 by 第三皇子ハインツ  2021-12-06 19:25:05 


>>シャトン姫(>>457)

(呟かれた言葉に姫の――こう呼ぶのは適切でないだろうが――記憶に思いを馳せて。きっとお姫様には、それぞれの人生として“魔女から与えられた緻密な設定”があるのだろうとはこれまでの交流から薄々勘付いていた。それを記憶と呼ぶならば、目の前のお姫様の存在はなんて儚く脆く愛おしいのだろう。「 姫。……聴いてもいいかな 」傍にいて守りたいと想うこの感情の正体は分からない。でも確かなのは猫のように気紛れで魅力的な彼女のことをもっと知りたいという気持ちだけ、それを言葉に乗せようとしたが数秒沈黙して「 いや、お酒を飲みながらにしようか 」と重ねていた手をそっと離して。布越しでも足に触れる感触が人にはない柔らかさを持っていると実感でき、微笑ましく表情を緩めながら「 そうだね。お酒は飲む人次第で容易に毒になってしまう。人を下品に――意地悪にさせてしまう毒に 」慣れた様子で作るのはカクテル、ではなく何故か温かい紅茶。ほんのりとフルーツハーブの香るフレーバーティーを淹れる皇子の伏し目がちな目元は不思議と感情を読み取らせず、ただ唇は緩く笑みを描いたまま「 でも、上手に酔える人にとっては魔法みたいに素敵なものだよ。 」着脱できる取っ手のついたコリンズグラスに常温のカシスリキュールを、その上から淹れたての紅茶を注ぎ静かにステアして。出来上がったのは冷えた身体を暖めるのに最適なホットカシスで、お姫様の前にそれを置いてから自分も同じものを手に「 シャトン姫との出会いに。 」乾杯のためゆっくりとグラスを前に出し)ゆっくり飲むんだよ、まだ熱いからね

  • No.460 by 極彩の魔女  2021-12-07 12:39:17 



>さあ、子守唄の最後の一小節。王宮に生まれ落ちる準備は出来たかしら?


>こんな姫が居たらいいな。(>173


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 ●優遇・冷遇は【>245】参照

>8>24 : すこしだけ補足


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  • No.461 by シャトン  2021-12-08 19:41:29 


>>ハインツ様( >>459


( 何を知りたいのだろう、無知な私に答えられることがあるの?…穏やかな表情のままドリンクに手を伸ばした皇子様を見つめる。初めてのことばかりで怖いはずなのにどうしてこんなにも心地良く声を聞いていられるのかしら、ただ、あまりにも穏やかで…それは、ひとよりも鋭い聴覚が訴えてくる音での感覚でしかないけれど、時折その優しい響きとは裏腹にこの皇子様は暗い夜の海のような目をすることも猫は覚え始めていて。何の思いもなく人形のように無機質な瞳、繊細な動作で作り出された良い香りの液体は毒薬とも快楽に近付くための薬とも似ていて、だから「 まあ、子ども扱い?…ふふ、なんて。今夜だけでも、ハインツ様にとって素敵なものになりますように 」、グラスをそっと手に取って、軽く合わせれば無知なまま大人になったよう。小さく、それでもしっかりと息を吹きかけてから口に含めば…「 おいしい 」優しく口に溶けるような甘さと温かさに耳を伏せ、尻尾が揺れる。喉を焼くような熱さはなく、じんわりと身体の先が熱を持つ感覚は初めてでクセになってしまいそう。皇子様の香りだけが支配していた嗅覚に、柔らかにアルコールの匂いが混ざり込み、それだけで酔ってしまいそうなほどに___加減のわからない猫は、もうひとくち、あとひとくち、おずおずとグラスに唇をつけ、 )


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