寮、最上階の角部屋（〆）

ふーん…僕も会社継ぐのにな…へぇ、僕は紫音に踏み込んでるつもりがないんだけど？…これも自覚がないってことに含まれる？でも、少しだけ紫音の特別になれてるのならそれも悪い気はしない
わっ！？…弟なのか。え、それは申し訳ないだろ…
（少し甘えた声を出しても表情を変えない彼にやはり彼の言うことに間違いはないと実感しため息と共に言葉をこぼし。踏み込んだところにいる、と言われても心当たりがなく興味深そうに目を細めながら小さく首をかしげて、暫く黙ると先ほど言われた言葉を思い出し彼の顔を覗き込んで。急に彼に引き寄せられバランスを崩してしまい彼に身を預ける体制になるも弟と例えられたことが少し不服そうに呟き。冗談と分かっているがそんなことまで考える余裕もなく呻き声にも近い声を出しつつ彼の背中に手を回して）

君も人当たり良く過ごしているだろ？立派な取締役になるさ。…っと、そうきたか。僕が君に一際心を許しているって伝えたかったんだが、そう言われるとまるで振られた心地だ。寂しいよ。（冗談であること示すべく、態とらしい口調にて。思惑通り相手の身体を引き寄せしっかりと受け止めれば、緩やかなリズムでトントンと背中を叩いて慰めて。想像より華奢な身体付きに、抱きしめる手は恐々と。暫し無言で時を刻むも、ふと今の状況を客観視し、その感想をぽつりと）…この状況は…何だか付き合ってるみたいだね。大丈夫？ちゃんと泣いてる？

そうか…まだまだ僕も観察不足ということだな。…！振ってなんかないさ、僕は君が大切だ。……あーあ、やっぱり君には敵わないね、紫音。
別に僕は…嫌じゃない。ちゃんと泣いてるかは…ちょっと僕には判断つかないかな
（先ほどから彼に裏をかかれてばかりではないかと気づき薄く笑いながら十数センチ上にある彼の顔を上目づかいで見て。視線を元に戻しかれが作る緩やかなリズムに身を任せながら此方もゆったりとした口調で呟き。しばらく無言で慰められていたと思えば突然言われた言葉に自分の少し固まるとほおを緩めながらポツリと言い。彼の緩やかなリズムで止まりつつあった涙も口にされてしまえばまた視界が滲むのを感じながら少し強気に）

僕なんて観察しても楽しくないだろうから、今くらいの緩い感じがベストだと思うよ。ーー…ねえ、今日はやけに目が合うね。ただの偶然なのか、意図的なのか。（至近距離にて視線が絡めば、ふっと我慢の糸が切れるのを感じて。相手を逃さぬ様にと片手を顎へと運び指先で捉えると、口元だけで不敵な笑みを作り眼光鋭く彼の眼を見据えて。こくりと喉を鳴らし、低い声色にて紡ぐは）泣きそうな顔も悪くない。他人の事で泣かせるくらいなら、僕が泣かせたいくらいだ。…それで、君は誰にでもこんな視線を向けているのかい？

そうかな？まあ、いつもよりドキドキする回数が増えてる気がしないでもないが…僕も気づかないということは意図的ではないんじゃないか？
っ、ぁ…ん…そ、そんなことない。僕はなくより君と一緒に笑っていたい。紫音は、違うの？
（彼の言葉に頷きはするが自分としては心当たりがなくいつもとは少し違うところをポツリと呟いて。やっていることはほとんど無意識なため暫く黙って心当たりを考えまた彼を上目づかいで見。自分の顎に彼の指先がふれると驚き目を見開けば小さき声を漏らし。声を聴かれてしまったことを隠すように言葉を重ねゆっくりと言葉を選びながら聞いて）

無自覚ならタチが悪い。意図的にやってるなら乗ってやろうと思ったんだけど。まあでもこの状況、僕だって引くに引けないのは解るだろ？
…当然。これからも君と僕とは他愛ない友人関係を営むさ。とは言え据え膳食わぬは男の恥。君がそのつもりじゃなくても、思わせ振りにされたら味見くらいしないと男が廃る。（息を呑む様な声が耳に届くと、満足げに目を細めて。続く言葉には投げやりに一笑。淡々と言葉を紡ぎ、言動とは裏腹に相手が抵抗出来る様に胸元の力を抜き反応を伺い。次いで顎へと添えた手を耳元へと移すと、マスクを外すべく紐に指を掛けて）…つーかこれ邪魔。

え、まぁ…うん。無意識に出ちゃうほど僕はそんなにあざとくない、よ。ふふ、紫音はそういう子だもんな。僕もそんなこと言われたら紫音から目を離すことができない。
良かった。紫音がそんなわけないって言うとは思ってなかったけど少し怖くなった…。…僕は紫音が大切。
思わせぶりって…僕そんなこと…！誘ってもないだろ…。ひっ、ぁ…んん…
（彼の目をじっと見つめていれば自分の返事に満足したように目を細めそれが酷く色っぽく見え頷きながらも目を一瞬目を逸らして。自分で性格を理解している様子の彼に薄く笑い首を傾げ、挑戦的な笑みを口端に浮かべるとまた彼の目を見て。当然、といった彼に良かった、と満足そうに笑うと疑ってたわけじゃないけど、と前置きをして少し寂しそうに目を細めて。本心ではあるが実際に口にするのは恥ずかしく小さめの声で呟いて。胸元の力が抜けたことに気づくがあえて気づかないふりをし淡々と放たれる言葉に抗議していると熱くなった耳元に冷たい彼の手が触れると思わず声を漏らし）

ほら今も。目が離せないだとか、大切だとか言って。この挑発的な目だって、僕を煽るには充分じゃないか。ーー…まあ、野暮な話は止めよう。どうせ僕達は、素晴らしい学友で居続ける必要がある。刹那の悪い夢だと思って、我慢していて。数分後には何もかも元に戻すから。（目論見通りマスクを外すと、露わになったばかりの彼の素顔を目に焼き付ける様にじっくりと堪能して。言葉にする事が許されない感情を示唆すべく、相手の手をそっと握ると高鳴る自身の心臓の上へと導き。次いで緩慢に両手を彼の首裏へと回すと、最後の意思確認とばかりに目を見据えた後、ゆっくりと瞼を閉じながら口唇を相手の其処へと寄せて）

わ…っん、ぅ…刹那の悪い夢…？紫音はそんな簡単な言葉で片づけたいの？僕は、ずっと覚めない夢がいい。これは無自覚じゃない。戻らなくていい、学友で居続けなくてもいいから、それでも僕は君と「恋愛」という勉強をしてみたい。だめ、かな？
（顔を逸らそうとしても鋭く見つめる彼の視線から逃れることは出来ず黙ってみられるままになり。恐る恐る触れられた手は彼の心臓の真上に当たり、今彼が生きている、という鼓動を感じ同時に先ほど自信の脳にかすめた思いに確信めいたものを感じ。両手の自由が利かなくなり体重の半分ほどは彼の首にかかってしまい申し訳なく思いながらも頷き返すように目を見つめ返し。たった一秒にも満たない、俗にいうキスは確信「めいたもの」から確信に変わり口唇が離れた後もじっと彼の顔を見つめ先ほどの言葉を思い返していて。ゆっくりと話しながらそれでも目線は逸らすことなくダメ押しの様に首を傾けてみて）

…それは禁句。とてつもなく嬉しいけどね。…感情と現実は別物だ。君も家柄があるから、遠くない将来に同じ様な家柄のお嬢さんと知り合って、恋愛して、子供を産んで、暖かい人生を送るべきなんだ。…僕は君の幸せを、心から願っている。（僅かに唇が触れるだけの無味な口付けを交わすと、すぐに顔を離し切なく眉根を下げて。自身の一方通行な想いと思っていただけに、動揺を隠し切れず伏し目がちにぽつぽつと。理性で感情を押し殺し、不本意な言葉を紡ぐ口調は途切れ途切れで。名残惜しさから細めた眼で相手を見据えつつ、ゆっくりと手を下げて彼の体を解放。感情を振り切る様に背を向けて）…今日は疲れただろ？そろそろ寝支度をしよう。

…僕の将来は関係ないだろう！？確かに…そうだ…それが親も先生も友達も望む未来だよな。現在と未来は離しても切り離せない、そんな関係だもんな。でも、絶対に君の首を縦に振らせて見せるから。
…こんな家、生まれてこなければ良かったんだ…
（先ほどの様子とは打って変わって俯き言葉は途切れ途切れな彼の様子に泣きそうになりながら見守り。思わず声を荒げると弱弱しい彼に口をつぐみ此方も俯きながら彼の言葉に肯定して。暫くして顔を上げるとすでに背を此方に向ける彼に決意したように息を一つ置くと上記を述べ。立ち上がると椅子に置いておいた鞄を拾い上げ吐き捨てるように呟いた後部屋に入り）

（相手の言葉に確りと傾聴するも、返す台詞が見付からず唇を結び沈黙。彼が部屋を後にすると反射的に後を追おうとし、寝具から飛び降り扉の前へと駆け寄って。しかしドアノブに指先が触れたところでハッと我に返れば、ゆっくりとそこから手を下ろし、遣り場のない想いを発散する様に髪を掻き乱して。再度寝具へと戻ると崩れ落ちる様に横たえ）…こうするしかないじゃないか。僕の首を縦に振らせるって。…優和は何も理解していない…。（深く嘆息を吐くと、虚げにスマートフォンを手繰り寄せてメールの作成画面を起動。執事宛に相手に手を出した犯人の調査と、見つけ次第退学に至らせる様簡潔に指示を送り、用の済んだ端末を放り捨てて）

はぁ…どうしよう…取り合えず、勉強するか…
（鞄を寝具の上に放り投げ寝具に背中を預けるように体操座りで座り込むと大きな溜息をして。扉越しには物音が一切聞こえず怒らせてしまったのではないかと怖くなりスマートフォンをポケットから出すと彼とのトーク画面を開いたまま握りしめ、更に体を小さくし。暫く壁をじっと見ていたが不意に立ち上がると今度はスマホを寝具の上に放り投げその代わり鞄から筆記用具を出すと3学年の数学をはじめ）

(/お久し振り。一学年上の勉強をしている優和に和んだよ。（笑）さて、相談。そろそろシーン変更のタイミングかなと思ったんだけど、どうかな。朝とか、放課後とか、やり易いあたりで。僕が展開を相談をした事がなくてどうするのが正解か解っていないから、ご教示頂けると幸い。勿論、引き続きの展開の方が良さそうだったらロルは回させて貰うね。ご検討宜しく。)

（/こちらこそ久しぶりだね。有難う、僕もシーン変更したいなと思ってたから丁度いい。そうだな…放課後なら話は広げやすいかもしれない。これはちょっとした希望だから面倒くさかったら勿論やらなくても大丈夫なんだが、紫音が誰かに告白されてるところ見てみたい。…何度も言うがこれは我儘だから、気にしないでくれ。じゃあロルは放課後のタイミングでお願いしたい。検討よろしくね）

（数時間前の出来事が残像として繰り返し脳内を巡り、眠り就く事が出来ず。朝日が上り切ったところで遂に睡眠を諦めると、血色悪く覚束無い足取りでベッドを抜け出し身支度を始めて。ルームメイトに合わせる顔が思い付かず、暫し悩んだ末に彼が起き出す前に寮の部屋を後に。学園に着いても倦怠感は纏い、休み時間には机に突っ伏して誰にも話し掛けられない様に振る舞うものの、放課後になると事情を知らない下級生に声を掛けられ、呼ばれる儘に空き教室へと。容姿の整った小柄な少年にもじもじと想いを告げられるも、興味をそそられる事はなく、睡眠不足によって気が短くなっている為、半ば睨み付ける様にして言葉を聞き流して。苛立ちが抑えきれなくなると、後輩を壁へと押し遣り、いわゆる壁ドンの体勢に。顎を掴み、容貌を吟味する様に無表情で眺めては）…で、君は僕と付き合って何をしたいの？答えによっては、考えてあげなくもないけど。



（／ありがとう。相談して良かった。それじゃあ、提案のシーンから回させて貰うね。こちらはスルーして貰えると幸い。引き続き宜しく。）

…ふあぁ……朝ごはん食べてかないとか…ばっかじゃないの…？
（昨晩は数学をやっていたものの2時間ほどでぱたりと集中できなくなり相手が部屋から出てこないのを確認するとシャワーを浴び髪を乾かすと崩れ落ちるように寝具に倒れ。ほとんど寝ることは出来ずアラームの音と共に起きて。制服に着替え部屋から出るとすでに彼はおらずキッチンも食べた形跡がないためまた朝ご飯を食べていないと踏み冷蔵庫からヨーグルトを取り飲むと吐き捨てるように呟き寮を出て。一日いつもの笑顔で周りとの距離をうまくとるとまた生徒会に呼びだされ今度は連絡入れないとな…と思いながらもずるずると手伝っていて。）？…っ！ホント、一人で思い上がって…馬 鹿みたい（手伝いが終わり寮に戻る途中知らない下級生と彼が空き教室に居るのを廊下越しに見つけ慌てて口を押え。壁ドン、と言われる体制になるとふ、と自虐的に笑い気づかれないうちに涙を湛えながら歩き出しゆっくりとスピードを速めると最後は走る様にして寮に駆け込むとドアを背にして座り込み）

悪いね。君は僕のタイプじゃない。（自身の問い掛けに黙り込む下級生を冷淡に鼻で笑うと、あっさりと身を引き悪びれるつもりのない謝辞の台詞を。些かストレス発散になったと性悪な笑みを残し背を向けると、小さく手を振り教室を後に。暫しは爽快感に満たされ廊下を闊歩するも、確実に疲労は蓄積し僅かな頭痛を覚えて。教室に戻り自身の荷物をピックアップすると、僅かに気が引けるものの寮へと戻り、ルームメイトに謝罪してから休む決意をし帰路へと就いて。部屋の扉を開けると相手の靴があり、先に戻っている事を確認。その足で彼の自室の前へと赴くと、ドアをノックし控えめに声を掛けて）…優和？

っ…な、何。朝ごはん食べてないだろ。只でさえ体調崩しやすいんだ。朝ご飯は大事だって先生から教わらなかったか？…あ、のさ…や、何でもない
（遠くからドアが開く音が聞こえ自室にそのまま戻ると思っていたため、直接此方に足音が近づきドアがノックされたことに肩をびくりと震わせて。どんなに優しいいつも通りの声をだそうと思っても先ほどの光景がフラッシュバックしてそのつもりがなくても棘のある声で返事をし。このまま話をしないのも気が引けるため今朝のキッチンの様子を思い出し、自身もそれほどまともな朝ご飯を食べているわけではないが食べていないわけじゃない、と心中で言い訳をし困ったように話して。先ほどの教室の事を聞こうと思い話を切り出すが自分が知ったことではない、と思い動きが見えない相手に首を振り）

どうしたの突然。しかも先生から教わるって。君も同級生なんだから、この学園がそんな野暮な指導なんてしないのは知ってるだろ？（呼び掛けに対する返答は想定外のもので僅かに見開くも、次第に愛くるしいと言う感情が湧き上がって小さく吹き出して。ふっと張り詰めていた緊張が解けるのを感じると柔に目を細めながらドアノブへと手を掛け、扉を開けるべくそっと自身の方へと引き）ドア開けるよ。…今何か言いかけた様だけど。少し話そうか。

ふ…確かに、それもそうだね。…うん、どうぞ？
（相手がドア越しに小さく噴き出した声が聞こえると安心したように数秒目を閉じ、開けて立ち上がると微笑み返し。自分と相手を隔てるドアにそっと指先を触れさせこの先には相手が居る、ということを嫌でも実感しながら頷きつつ。相手の手がドアノブにふれた小さな音に反応しドアから体を離しベットの端に座ると頷きながら入るように促すと身を固くして相手を待ち）

（扉を開放し相手の姿を認めると、挨拶代わりに微笑浮かべ入室果たし。後ろ手でドアを閉め鞄を床へと置くと、ゆっくりとした歩調で相手が座るベッドの隣へと向かい腰を下ろして。脚を組み、話の切り口を探る様に視線は宙へと。ぽつりぽつりとぎこちない声で紡ぐは）…その…昨日はすまなかった。あと今朝も。正直、どんな顔をするべきか解らなかった。浅はかな僕を許してくれるかい？
（謝罪の言葉を言い切ったところで、表情を窺うべく視線を相手の方へと向け）

……昨日も言っただろう？僕は紫音が大切だ。紫音が謝る事なんて何一つないんだから。朝は…まぁ、僕が作ればいいだけだから…ねぇ、怒ったりしないからさ、笑って？
（扉が締められ完全な二人きりになると此方に向かい隣に相手が座るのを静かに待って。小さく途切れ途切れに話し始めた相手に耳を傾け視線が此方に向いたことに気づくと自分も相手に向きなおりゆっくり手を彼の頬へ伸ばし相手の体温を感じるように目を閉じて話。諭すように話した後暫く黙ると目を開きまっすぐ相手を見つめると小さな声で問いて）

そう言って貰えるなら、ありがとうに言い換えようか。君の優しさには救われているよ。…作るって、朝食の事？（相手を安心させるべく穏やかに破顔。自身の頬に触れながら瞼閉じる彼に思わず昨晩の事を思い出し喉仏を上下させるも、理性を保つべく目を逸らすとわざとらしく伸びをして）ーー…ンッ…、安心したら眠くなっちゃった。やっぱり君と何のわだかまりもなく過ごしていないと、調子が狂う。

…僕は、優しさと信頼が売りだからね。そうだよ？といっても簡単な物しか作れないが…食べないよりはましだろう？眠いなら寝た方がいい。どうやらクマがあるみたいだし…昨日はちゃんと寝たのか？ここ、使っていいから。
（見つめると目を逸らされたため冗談交じりに薄く笑いながら言い。そこまで料理は出来ないが相手のためなら別に早めに起きることは造作ではないため頷きながら首を傾げ。伸びをする相手に目を細め指先を、頬から目のすぐ下にもっていくと薄くできているくまをそっとなぞり心配げに呟いて。自分が腰かける寝具をトントン、と叩くと立ち上がり優しく押し倒して）

優和が作ってくれるなら喜んで。でも貴重な朝の時間を取らせたくないから、本当に余裕がある日にでも頼もうか。…クマだなんて、そんなことはないはず。昨日は疲れていたから直ぐに寝たんだ。でも少し頭痛がするから、もしかして朝食を摂らなかったせいで体調不良なのかも。（相手に心配を掛けぬ様にと極自然な口調で事実とは異なる説明を。不意に肩に圧を感じれば驚き僅かに見開くも、抵抗する事なく寝具へと倒れて。不敵に唇を弧にしならせ囁くは）…この状況は想定外。寝かせる気あるの？

別に大丈夫。紫音がちゃんと朝食を食べるほうが大事だから。そんなんだと本当に倒れてしまう…。…う、そつかないの。少しぐらいは心配かけさせてよ。え？そんなの当たり前でしょ。想定外、か。紫音に驚いてもらえるなんて…明日は雨でも降るの？（相手を見下げながら首を振り目にかかった前髪をさらりと払い。自然な言い訳を作る彼に信用、という言葉が浮かびながら困ったような声で呟き、不敵に囁く相手に呆れたような笑いを浮かべ少しだけ相手を押す力を込めて。）

大丈夫大丈夫、僕の体はそんなに柔じゃないよ。むしろ優和が早起きして、授業中に寝てしまわないか心配。…うんうん。多少頭痛はするけど案ずる程じゃないんだ。気遣いありがとう。（唇に刻んだ笑みはその儘に。自身より華奢な相手に抗い上腿を浮かせる事は容易く、彼の背中に片腕を回すと体を支えながら体勢を逆転させるべく肢体を反転させて）せっかくマウントを譲ったのに。何をしても許そうと思ったんだけど…もうお終い。やっぱり組み敷かれるのは僕の性分に合わないみたいだ。

（/遅れてしまい大っ変申し訳ありません！！やることが重なってしまい全然来ることが出来ませんでした（汗）これからは気を付けます…！！）

…僕は睡眠時間有り余ってるんだけど…分かった。でも、その代わり紫音にはちゃんと寝て欲しい…と思う。…わっ！？もう、なんで？これでもちゃんと運動してるんだけどなぁ…（ここまで来たら自分の意見と通すのが彼のスタイルのため自分が折れるしかなく渋々、といった様子で頷きながら。でも、と小さく付けたし懇願するような声で彼を見つめ、お願いし。不敵な笑顔のまま自分と体勢を反転させて、視界がぐるりと変わると真上には相手の顔があり咄嗟に顔を逸らし。個人的にはあっけなく逆転させられた立場に不服な様子で目を逸らしたまま呟き）

（抱えた相手の背を寝具へとそっと下ろし顔の横へと両手を突くと、独り占めとばかりに悦に入り双眸を細めて。先程の懇願するかの様な目を回想しながら徐に片手を自身のネクタイへと遣ると、結び目に指を掛け外して床へと投げ捨て。そのままシャツのボタンを数個外した後に、相手の頬へと手を添え囁くは）…優和はお強請り上手だね。そんな目で見られたら何でも望みを叶えたくなる。…他に願いはないの？



（/とんでもないです…！むしろお気遣い頂いてしまって申し訳ないです（泣）元々ゆったり頻度で考えていたので、義務化しないでお手隙の時にお返事を頂ければ幸いです。忙しいので短ロルに切り替えたいとかも喜んで対応させて頂くので、お気軽にお申し付けくださいネ！
ちなみにちなみになんですが、初期段階で背後様の萌え萎えをお伺いするのを怠っていまして…申し訳ございません（土下座）今更で恐縮なのですが、確認させていただけませんでしょうか。）

っは…本当に？本当に何でも叶えてくれる？……だったら…僕が満足するまでキス、して？
（浮遊感が消え寝具に寝かせられると顔の横につけられた両手にびくりと肩を震わせ、おびえた子犬の様な目で彼を見て。目線を正面にやれば彼が目に移り耳をすませば彼がネクタイを外す音が聞こえ間近にいるせいかより香る彼の匂いと手を伸ばせばすぐ届いてしまう彼との距離にもう逃げられないと決意しまっすぐ見ていると自分の頬に触れられた彼の手に小さく声を漏らすと目を閉じてそのまま震える声で呟き）


（/そう…本当申し訳ない。返信が深夜になってしまうことが増えると思うんだけど許してくれる？（上目遣い）萌え萎えか…基本はどんな紫音でも歓迎なんだけどね？強いて言うなら…女々しかったり無口過ぎるのは萎えちゃうかも。ツンデレも王様気質も僕は大歓迎。ちょっと抜けてたり普段の紫音とは別のギャップがあっても嬉しいかな。Sっ気があったら嬉しい…なんて。注文しすぎただろうか（笑）僕も紫音が萎えるようなことしてたら申し訳ないから確認させてもらえると嬉しい。）
完ナリを忘れていた背後（土下座）

冗談だよ。優和がどう言う反応をするのかと思って。…でも、そんな顔をされたら断るのも野暮か。（怯える視線と掌に伝わる振動は興奮材料にしかならず、悦として自身の下唇を舌先でなぞり喉仏を上下させると、暫し焦らす様に相手の唇を親指でなぞり弄んだところで漸く啄む様に唇を触れさせて。僅かに音を立てながら幾度か角度を変え啄んでを繰り返したところで、徐に相手の口唇の隙間へと強引に舌を捻じ込もうとし）



（/連絡は24時間喜んで。けど睡眠時間は大切だから、深夜になるくらいならきちんと寝てね。全く可愛い奴だ。（ぎゅむ/…）萌え萎えありがとう。ポンコツだからギャップの方は間もなく意図せずともご披露できると思う。優和は今で完璧だから、そのままで大丈夫だよ。強いて言えばお互い気を遣わず伸び伸びできたら萌えかな。…その他に、相談した方が良い事ってあるかな…？（狼狽））

え、じゃあ…！っね、早く？…ん、ぅぁ…音、恥ずかしっ、い…ふあっしお…ん…！
（相手の言葉に一瞬不満げに顔を歪めるが続けて放たれた言葉に目を開き真上にある満足げな顔で唇を舌先でなぞる相手を見ながら嬉しそうに笑い。自身の唇に手を近づけ少し冷たい相手の指先が唇に触れるとかたをぴくりと震わせ焦らすようにもてあそぶ彼の様子に彼のシャツを控えめに引いて。徐々に近づく整った可愛い系の顔に目を逸らすことも閉じることもできず触れた唇の感触を貪るように楽しみ、音を立てながら角度を変えるキスに顔を赤くし耐え切れなかったように相手の腕を握りしめ。元々体力がある方ではなく彼の名前を呼びながら口を開くと測ったようなタイミングで相手の舌がねじ込まれ目を見開き）


（/そっか、本当ありがとう。ふ、可愛いのは紫音も一緒（にへ）紫音がポンコツ？それはないと思うけどギャップが見れるならそれでもいいか。（てへっ）完璧か（笑）じゃあもっと紫音が望む僕になれるように頑張ろうかな。分かった、頑張る（グッ）ない…ないと信じたい…多分ない、はず。すまない！）

………っ、（目論見通り口唇割り舌の侵入を果たすと、羞恥心煽る様にわざと水音を響かせ舌を絡めて蹂躙し。想い人と口付けを交わす興奮から呼気は熱ばみ、重なり合う唇の隙間から短く低い吐息を溢して。片手で相手の髪を掻き乱す様に撫でながら暫し欲のままに荒々しい口付けを交わすと、最後に柔く唇を吸い上げ解放。雄の性を宿した眼で見据えながら、髪を撫でていた手を彼の口唇へと移し銀糸を拭って）正直そそる。…ねぇ、今なら優和を僕だけのモノにしてやろうか。可愛くほだして御覧？


（/可愛いかぁ…Sな王様に昇格したいなぁ…。（ぽわっ）じゃあ、次は微笑ましくギャップでも見せれると幸い。…伸び伸びやろうと言った側から頑張ろうとする優和、嫌いじゃない。（笑）それじゃあ、いつもの如くこっちはスルーして貰えれば。手間を取らせてごめんね。）

んん…っ！はあっ、はあっ…ふ、っ…ボクを、紫音のだけのモノにして？…どこにも行かないで、行かせないで…ボクの目に映るものを…紫音だけにして…
（小さな水音が響く室内に顔を赤くするまでもなく、逸らすことのできない顔と逃れることのできない彼に目を閉じて。絡み合う自身の舌と彼の舌の暖かさにこれ以上ない幸福を心から感じ日々の柵から解放されるように生理的な涙を流し。荒々しい口づけも吸い上げられた唇の心地も全てが彼の体温を感じ名残惜しそうに彼の雄の性を隠した瞳を見つめて。自身と相手をつなぐ銀糸を拭われた手を掴み息を整えると暫し黙るとまっすぐ見つめそう伝えてみて）

…まさか2度も騙されるなんて。冗談に決まってるじゃん。優和は女と付き合いな。（真摯な言葉を確りと受け取るも、短く鼻を鳴らすと髪を梳く様に撫で、額へと口付けを落とした後に指で涙を拭い。次いで相手のネクタイの結び目へと手を掛け素早く解くと、床へと投げ捨てシャツの第3ボタンまで外して首元を楽にして。覆い被さったままジャケットを脱ぎ同様にベッドの下へと落とすと、相手の首裏に片手を挿し入れた後に隣に横たえ、自身の方へと華奢な体を引き寄せようとし）…頭痛がする。優和のせいだ。ねぇ、少し休もうよ。

！っ…もういいよ。紫音は僕が嫌い？紫音まで…僕の人生決めつけないでよ…いいよ？今度こそ紫音、寝たら？僕も一緒に寝てあげるから。
（短く鼻を鳴らし額に口づけを落とすとともに放たれた彼の言葉に微かに目を見開き悲しそうに笑い彼のされるがままになり。ネクタイがなくなり第一ボタンまで留めてあるシャツのボタンを３つ外され抵抗も頭に浮かぶが敷かれたレールのような人生を彼にまで突き付けられ弱弱しく呟き、顔を逸らして。隣に横たえ引き寄せようとする相手に素直に従い胸の中に納まるとかけられた言葉に頷きながらほんの少し下にある顔をみて首を傾げ）

（自身の言葉に悲しそうな表情を浮かべる相手に抱く感情はわずかな征服感で、ほくそ笑みながら空の手を相手の背へと回すと深く抱き締めて。あやす様に緩やかなリズムを刻みながら、柔な声で囁くは）愚問だね。君は僕の感情を知っているはずなのに。…でも、優和がそこまで言うなら。もしも僕の独占欲に耐える事が出来たら、その時は人生の伴侶だと思って付き合っても良いけど。どうする？

…その言葉に、嘘はないの？僕は紫音を信じていい？それに僕は君が好きだけど紫音が僕を好きなのかなんてわかったもんじゃないし。僕と友達でいることが、恋仲であることが紫音の迷惑になるなら僕は嫌。
（顔の見えない相手の言葉にすぐに答えることはせず、相手に顔を埋めながら小さく聞いてみて。問いかけを繰り返しながら頭を冷やし少し震える声で呟き、言葉とは裏腹に相手を強く抱きしめて）

嘘はないって誓う。ただ、僕が何をしようとしてるか明かしていないだけ。…今から優和の首に、目立つ様にキスマークを付けようと思って。勿論隠すのは禁止。ねぇ、只でさえ人気のある優等生がそんなもの付けてたら、皆はどんな反応をするかな？（相手の体温を感じる様にしばし抱擁するも、彼が己の意図を知らず純粋な言葉を紡ぐと思わず表情を綻ばせ。軽く肩を押し距離を取ると、滑らかな首筋に指を這わせ表情を窺い）
もし優和が羞恥に耐えれたら、その時は愛を幾らでも紡ぐよ。約束する。でも真面目な君がこんなおふざけを受け入れるとも思わない。…どうする？

（/すまない！遅れてしまった。年末になったから割と余裕ができるかも。これからもよろしくね）

っ！？…い、い。そもそも僕はそんなに真面目じゃないし、先生にだって日頃の行いのおかげで押し通せる。それに僕にとっての最大の利点は今まで見たいに言い寄ってくるやつがいないってこと。どう？それでも紫音は誓ってくれる？
（体が離れた相手を不思議そうに見つめていると不意に伸ばされた指先が自身の首筋に触れると肩を震わせ首筋を抑えて。暫く黙り思案すると相手の手を握りながら言葉とは裏腹に自信がなさそうに語りだし、首をかしげると聞き返して）

（/大丈夫大丈夫、気にしないでね。師走はバタバタするよね、お疲れ様。一先ず優和も年末はゆっくり過ごせる様で何より。引き続き宜しくね。（ぺこり））


…怯えているのがバレバレ。考えてごらん？優和がキスマークを付けて登校したら、まずは犯人探しが始まる。泣く奴もいるかもしれないし、無理矢理迫る輩もいるかもしれない。君が思い描いている様な、平和な世界じゃないと思うよ。（覇気のない声色から相手の心中を察すると、徐に握られた手を自身の口元へと運び手の甲へと口付けをし解放して。次いで再び相手を引き寄せると、今度は緩く抱き締めながら瞼を閉じ、鼻筋を彼の方へと寄せて）
一先ず寝よう。…そうだな…一度だけ言ってあげる。好きな人には鎮痛剤の効果があるんだって。だから、このまま大人しく抱き締めさせて。

っ、でも…！う、ぁ…分かった。今は、諦めるよ…え？それって…！ふ、そんな言葉一度で十分。僕のような奴はは幸せな人になっちゃいけない。
（ためらった後懇願するように再度相手を見るがこれ以上は抵抗できないことを悟り目を閉じると絞り出すように声を出し頷いて。引き寄せられ、緩く抱きしめられると徐々に近づく整った顔に内心ドギマギしていると放たれた言葉に目を見開き、自虐するように呟き相手と同じように目を閉じて）

諦めるって。優和が所望するならいつでも付けてあげる。急ぐ必要はないんだし、気持ちが決まったら言っておいで。…何言ってるんだか。優和は僕が気に入った唯一の人間だ。意地でも幸せな道を進ませるよ。（双眸を閉じたまま柔な声色で紡ぐと、相手を寝かしつける様にゆったりと髪を撫でて。想い人の温もりと香りを側に感じると力は抜け、徐々にまどろんでいき。眠りに就く直前で無意識化に鼻先へと口付けを贈ると、深く抱き寄せ寝息を立て始め）



（/遅くなってしまってごめんね。（あせあせ）明けましておめでとう。昨年は優和に出逢えて恵まれた年だったよ。こんなビギナーを相手してくれて、凄く感謝してる。来年も宜しくね。…で、ここで相談を挟んでしまって申し訳ないんだけど、寝て起きたら僕が夕食を作っても良いかな？ベタベタに丸焦げにするから、優和なりに反応して貰えないかなって。勿論別の展開でも大丈夫。ご検討お願いね。）

（/遅くなって済まない。あけましておめでとう。お正月はゆっくり過ごせてるかな？遂にオリンピックも今年になったね…。いやいや、此方こそ拙いロルなのにいつも丁寧に返してくれてありがとう、いつも勉強になってる。此方こそ今年もよろしくね。おぉ、それもなかなか面白そうだね。分かった、何作ってくれるか楽しみにしてる。期待通りの反応じゃなかったら申し訳ない…（ぺこ））


そっか、僕は紫音の唯一か…なら、もうちょっと紫音に釣り合うように頑張ろうかな。…そうだな…そしたら誰にもおびえずにキスマークを付けてもらえるかもしれない…。ん…！おやすみ、紫音。たまにはこうやってちゃんと体を休めるように。（瞳は閉じたまま、柔らかに言葉を紡ぎ続ける相手に納得したようにゆっくり頷き、声色と同様にゆっくり髪を撫でる手にされるがままにして。徐々に力が抜け夢の世界に入っていく相手を目を開け視線は細いまま見つめ、いつでも、という言葉に縋る様に自分を納得させるためポツリと呟き。鼻先に口付け自分をすぐそばに抱き寄せると静かに寝息を立て始めた相手に思わず笑みをこぼしやや下にある額に口付けをすると髪を撫でながらそういい自分も目を閉じ相手の体温に身を任せ眠りにつき）

(/遅くなってしまって申し訳ない。正月は凧を揚げたりコマを回して遊んで忙しなくしていたんだけれど、漸く正月気分も晴れて明日からはまたペースを戻せそうだ。オリンピック、無事に終わると良いね。優和のロルは読み易くて、僕なんかよりずっと優れているよ。それじゃあ、ありがたく提案通りで回させて貰おうかな。シリアスっぽい感じが続いたコトだし、休憩がてら気軽にやって貰えれば。それじゃあ、こっちはレス不で。)



（深い眠りに就く事数時間。すっかりと室内は暗くなり、視界が朧げながらも腕の中で眠る相手の寝息と温もりで先程の情景は夢ではなかったと自覚して。腕に走る甘い痺れにすらも幸福を感じつつ、相手を起こさない様にそっと額に口付けを落とすとベッドから抜け出しキッチンへと向かって。朝食を作ると申し出た相手へ感謝を伝えるべく夕飯を作ろうと冷蔵庫を開けては、難しい顔で腕を組みメニューを暫し思案。最終的に冷凍室から高級肉の塊を取り出しオーブンへと乱雑に入れ強火で着火すると、それを放置しパスタを茹でる準備を始めて。料理の知識がないため長時間掛けて下準備をしたところで、半熟卵を作ろうと電子レンジに卵を入れスタートボタンを押し。暫らくすると卵は爆発し狼狽えていると、次にはオーブンからは焦げた煙と香りが充満し出して。慌てて火を消すと、憂げに頭を抱えて）…やってしまった。…優和に向ける顔がないよ。

（悩みをすべて流しきる様に眠り、相手に遅れて数時間ほど。眠い目をこすりながら時間を見るとすでに夕食の時間が紗待っていて目を丸くし。微かに温もりが消え相手が居なくなり抜け殻となった隣を細い目で見つめ、それが意味することをじっと固まり考えて。どうやらとうに起きていたらしく自分も起きようと体を起こすと不意に焦げたような匂いが鼻に付き眉を寄せて首を傾げ。ただならぬ恐怖を感じ急いで立ち上がりキッチンを覗くと困った顔を浮かべる相手を見つけほっと胸をなでおろし。そっと近づくと後ろから抱きしめ声をかけ）…おはよう紫音。よく寝れた？せっかくだからさ、一緒に作らない？

…優和、ごめん。失敗してしまったんだ。肉を焼こうとしたんだけれど…黒い塊が見えるんだ。（自身が引き起こした惨事を如何に隠蔽するかを思案する事暫し。得策が浮かばず困惑した面持ちで只々佇んでいるも、不意に背に柔な感触が纏うと驚き息を呑んで。振り替えらずともその正体を察し、ばつが悪そうに眉を下げながら緩慢に振り向くと、相手の肩に手を掛けながら謝罪の言葉を紡いで。一緒に、と言う誘いに表情を綻ばせると、彼の髪へと手を遣り感謝を伝える様に優しく撫でて）優和が良い子で良かった。今日は抱き枕があったから熟睡出来たんだ。…そうだね、一緒に作ろうか。尤も、僕は只の足手纏いになりかねないんだけど。

紫音が熟睡できるなら毎日僕が抱き枕になろうか…？僕も紫音と寝れるなら、別に構わないし…むしろ大歓迎なんだけど…
（ばつが悪そうに眉を下げながら此方を振りむき謝罪の言葉を並べる相手に首を振りつつ、熟睡できた、と優しく言う相手にそれなら、と首をかしげて聞いてみて。困ったような表情から表情を綻ばせさらりと自身の髪を撫でる相手の手にすり寄りながら抱きしめる力を強め寂しげな声を出して相手の反応をうかがい。彼が言う黒い塊、というのがどれほどのものか気になりゆっくりオーブンに足を向けるとオーブンを開き真っ黒になった肉の塊を見て嬉しそうに笑い）ふふ…真っ黒。見たところ冷凍庫に入ってた高級そうなお肉みたいだけど…パスタもあるし冷製パスタなんてどうかな？

さっきは疲れていたから良く眠れたけれど、もしも普段だったら余計に目が冴えていたかも。…だって、ね？（甘える様な仕草に擽ったそうに目を細めると、相手の腰へと片手を回し一撫でして続く言葉を示唆。次いで彼に続いてオーブンの前へと緩慢に足を進めると、自身の失敗を楽しげに受け止める屈託のない笑顔に堪らなく愛しさを覚え、背後から包み込む様に抱き締めて頬を触れ合わせて。相手と同様微笑むと、穏やかで甘い声色で囁く様に）そう。優和にステーキを振る舞いたかったんだ。冷製パスタか…良いね。それじゃあ一緒に作ろう。今だけは、優和シェフの言う通りに従うね。

（/遅れてしまってすまない…！事情があってここに来れなかったんだ。本当にすまない。これから遅れる時があったら前に言っておこうと思う、気を付けるね。）

え、どういうこと？っひやぁっ…や、めて…ん、ステーキか。紫音のステーキ食べてみたいからまたお願いしようかな。そうだな…じゃあ紫音にはパスタを茹でてもらいたい
（自分のしぐさに目を細める相手がとても愛おしく感じ、続けて相手から放たれた言葉に首を傾げ相手に目を合わせて。暫く黙った後、腰を細い指でさらりと撫でられ思わず声をこぼし方をピクリと震わせ、自分が出した声に徐々に顔を赤くし口を押えながら抵抗し。オーブンに入っている塊をどう処理しようと見つめていると背後から抱きしめられて小さく声を出すも嬉しそうに微笑みながら相手の顔を覗き込み両手を胸の前で合わせて。従う、という言葉に頷くとパスタで一番大事なゆで加減を任せることにし棚に入っている外国輸入の素材の値段が高いパスタを指さし）