ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>all
…雨か、
(広間の窓際に一人、明かりもつけずに暗い窓の外を眺めてぽつりと窓を伝い落ちてゆく水滴を目で追い。予定していた外での昼寝も買い出しも潰れてしまった午後は退屈、眠っている筈の日中に起き出してきてしまったことが間違いだったのかと
>ユタ
⋯ふぁ⋯眠い⋯これから仕事とかホント面倒臭いな⋯あの執事長に見つからない様サボる方法はないものか⋯ん??
(今日も頼まれた仕事をいつもと同じ時間に同じ様に繰り返す変わり映えのない1日が始まったのかと気だるそうに歩いていると、目の前に何も仕事をしていないであろう人を見つけ)
⋯丁度いい⋯あんた俺の仕事変わってくれない⋯??
(/初めまして、よろしくお願い致します!!結構生意気な死神ですので、気分を害す様な事がありましたら遠慮なく仰って下さいね!!)
>ルーク
仕事?
(かけられた声に振り返れば1人の使用人、確かに自分は主人ではないのだから手伝ってやるべきなのかもしれないが、使用人でもない分には、聞き入れるかはその内容による、と付け足しを待つように首を傾げて
(/こちらこそ我が儘怠け者な居候ですが、どうぞ仲良くしてやって下さい。
>ユタ
⋯1階全体の床掃除と全室の窓磨き⋯こんなの日付が変わっても終わる気がしない⋯報酬は1週間分の魂(食料)ぐらいでないと動く気にもならない⋯
(相手の言葉に思い出したくもない事を思い出したかの様に眉間に皺を寄せて答えながらも、身体はテキパキと掃除用具の準備を無駄なく始めており)
>ルーク
もっと楽しそうな事なら変わってやったけど。
(いざ内容を聞いてみればつまらない雑用な上に重労働。端から変わってやる気もなかった上に、手馴れた様子で掃除用具を扱う彼を見ている分には自分の出る幕もないと都合の良い解釈をして、酷く降り出した雨へ目を向けて
>ユタ
⋯俺だってやりたくてやってる訳じゃない⋯じゃ、窓と仲良くしたいみたいだし、その窓でも拭いてなよ⋯
(あの執事長からの命令じゃなきゃ誰がこんなことするかと悪態を付きながら、相手の態度にはお構い無しに肩に窓拭き用の真新しい布をかけると、己は近くの床を拭き始めて)
>ルーク
本当にこの窓だけ?
(投げつけられた布を手に取れば渋々ながら窓の上へと滑らせて。最初に言質を取っておかないと、次はあれその次はこれ、という風に仕事を丸ごと押し付けられてしまうかもしれない、と溜息を吐けば当然窓も小さく曇り
>ユタ
⋯当たり前にここの廊下の窓全てに決まっているが⋯まぁ、流石に無償というのも確かに問題だな⋯
(顎に手を当てて考える素振りを見せると、「⋯俺の叶えられる範囲内であれば、窓の数だけ望みを叶えてやるというのはどうだ⋯??」と顔を上げながら提案して)
⋯俺が提案できることと言えばこのくらいだかな⋯
>ルーク
じゃあこの窓一つの願いでいいよ
(何でも一つお願い事を聞いてあげるなんていう悪魔か妖精かに限られた商売文句をまさかこんな所で耳にするなんて、扱う品物という点では彼も同業者であるから当たり前といえばそうなのだけれど。やっぱり今の願いは、いつもの様にゆっくり眠らせて、位しか思い浮かばずに
>ユタ
⋯へぇ、欲がない悪魔なんて珍しいな⋯それでちゃんと仕事出来てる訳⋯??
(手元は動かす事を辞めることをせずに素直な驚きの声を上げれば、今日は彼をいじめる対象に決めたかの様に意地悪そうな笑みを浮かべて)
>ルーク
休暇で此処に来てるから、仕事はいいんだ。(人間と同じ屋根の下に住んで、人間の食べ物を食べて毎日を過ごす自分は半分人間に成り下がってしまっているようなものだけれど、言われてみれば一応勤しむべき仕事もあった筈で。彼に顔を向ける事なく窓の上の方へ腕を伸ばして
>ユタ
⋯悪魔が休暇??⋯はぁ⋯悪魔に休暇はあって、死神にはないとか⋯あのエンマは何を考えてるのかますます分からなくなったな⋯
(悪魔の様な雇われる身に休暇があるなんて話は聞いたことがなかった為、同じ境遇にあるはずの自分にない事に段々と怒りが湧いてきて)
⋯あ、所でその一つの願いって何な訳??⋯さっきも言ったけど俺が叶えられる事じゃなきゃ意味が無いんだけど⋯
>ルーク
…一応ちゃんと療養扱いって事にしてるから。(人間の世界で言えばクビにされてもおかしくない無断長期休暇は、心身の不調を見え透いた言い訳に自分勝手に延長され続け。
願いは、掃除はこの1枚で勘弁してくれ、っていうのじゃ駄目?
(ぴかぴかに磨かれた窓を見て達成感を覚えるような得な性分ではない為たった1枚を拭きあげただけでもううんざり、例え彼の返事がノーでも部屋に逃げ帰ってまた眠るつもりで
>ユタ
⋯そんな願い俺が聞き入れると本気で思ってるの⋯??⋯残念だけどそれを受け入れるほど優しくはない⋯
(ひとつしかない願いと言うのだから、相当大事なことなのかと思っていれば早く終らせたいという事で、冷たい目を相手に浴びせながら、己の手から死の執行者が逃げないように使う鎖を生み出して相手の右手へと伸ばし)
>ルーク
商売道具をこんな所で使うなよ。
(人間とは違い悪魔にとって死は重くその身にのしかかることはなく、そのせいか巻き付こうと伸びゆく鎖を窓拭き用の布を持ったままの手で弾いて。思えば死神とかいう存在とは仲良くやれた記憶がないと思い出してしまえば、呆れた様な様子で上記台詞を吐き出して
>ユタ
⋯こんな事でもしないとあんた絶対逃げるだろ⋯逃げないって保証があれば俺だってこんな事しないんだけど⋯
(弾かれた鎖はさらさらと粉の様に消えていき、対する自身は相手を冷たい視線を送り)
>ルーク
追いかけられる理由だってないんだけど
(更に言えばそんな冷たい視線を向けられる理由もない筈。休みをとっているのが羨ましいのなら自分だって存分に休暇をとってバカンスにでも行けばいい
>ユタ
⋯それは、今日俺に会ってしまった己の不運を呪うんだな⋯俺はたまたまいた相手に仕事を頼んでるだけだ⋯
(追いかける理由を聞かれれば至極簡単な答えを返しながら、手持ちの布をバケツの中で洗い)
>ルーク
俺使用人じゃないし、手伝う義理なんかないって。
(聞いてみれば思っていた以上につまらない理由、薄らとしか汚れていない布をバケツの中にぽい、と放り込んで欠伸を隠そうともせずに踵を返して
>ルーク
冗談だろ?
(たった一言。肩越しに後ろに視線をやり見せた笑みは普段からは考えられないほどに獣染みていて、吐かれた言葉も普段の言葉遣いとは程遠い。かと思えば「さあ、仕事にかかりましょう。見張り、見張られながら」と普段のように感情の読めない真顔に戻っては窓を横目に見やり)
>ユタ様
雨はお嫌いですか?
(広間に入れば誰もいないと思っていたそこに見えた姿は怠惰な悪魔。部屋から出て、ここにいるとは珍しいとテーブルの上に放り出されていたものを片付けつつ尋ね)
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