月に照らされた一輪の白花（非募・ＢＬ）

忘れるわけないだろう（差し出されたアレンの指先に、自身の指先を絡め）それに俺も、お前に触れたい（引き寄せ柔らかく抱きしめ）

あ……、神田の匂いだ（ 抱きしめられれば腕を回し抱きついて ）怪我とかしてないですか？てっきりもう死んでるのかと思いましたよ…（ ぎゅと服を掴みながら呟きて ）

俺が、そう簡単にやられると思うか？（不適な笑みを浮かべ）安心しろ、おまえより先には逝かない（アレンの髪を、優しく撫で）

またそういう事を…、そういう嫌味ったらしい所も変わらないですね（ 一度ぎゅっと力を込めれば相手から離れ ）あの…久しぶりに神田の部屋に行きたいです（ 月明かりに照らされた神田を見つめながら目を細め ）

俺の部屋か…（さして面白い事もない部屋だが、自身の部屋で過ごした日々を思い出し）わかった、行くぞ（アレンとの時を過ごすのはあの部屋がもっともふさわしく思い、微笑し歩み始め）

はいっ（ 歩み始めた神田の背中を見れば嬉しそうについて行き ）……（ 一歩後ろを歩きながらふわりと揺れる神田の髪に触れてみたりして ）

どうかしたか？（廊下にての歩みを進めつつも、アレンの指先の感覚を自身の髪を伝い感じ）

なっ…なんでもないです（ 気付かれないと思っていたが言葉を掛けられれば手を引いて部屋の前へとくれば何故か少し緊張していて ）

そうか、ならいいが（自室のドアを開けると、窓から月明かりが漏れており）入らないのか？（部屋の椅子に上着をかけ、振り向き）

お邪魔しますっ（ 久々の部屋の空気にぎこちなく上着を脱ぎならが部屋に入り ）随分とこの部屋も人が来なくて退屈だっただろうな…（ 呟きながら机を指先で撫で ）

そうだな、だが、俺達がこの部屋に来たことで、あの時止まった時間がまた流れ始めた（ベッドに腰をおろし）俺には、そう思える（上目使いで真摯にアレンを見つめ）

……神田、おかえりなさいっ（ 言葉と共に此方を見つめられればベッドに腰掛ける神田を優しく包み込む様に抱きしめ ）

…っ、遅くなって悪かった（アレンの迎え入れる言葉に、小さく頷き、遅くなったことを苦笑し詫び）

そんな事はいいんです、神田が元気で居てくれれば僕はそれでいい（ スルリと髪を撫でた後体を離したなりに腰掛け 微笑み ）

アレン、俺もおまえが無事でよかった…（アレンの顔を見つめ、距離を詰め）…キス、してもいいか？（吐息のかかるほどに距離を詰め、アレンの頬に指先を添え）

っ…、いいに決まってるでしょ…（ 距離が近く頬には彼の指先を感じ心臓が煩いほどに高鳴ればぎゅっと目を閉じ服を掴み ）

…っ…、ん…（アレンの言葉と、仕草に心惹かれ、淡く触れる程度の口づけをし）

っ……（ 優しい口付けに耳まで熱くなるのを感じ、緊張と恥ずかしさと嬉しさで瞳は微かに潤み ）

…ん、この体温もしばらく感じてなかったな…（口付けを解きアレンの髪に触れ、優しく抱きしめ）

な、なんか…ムカつきます…、神田ばっかりカッコよくなって…（ 抱きしめられれば素直に身体を預けるも少し不満げに呟き ）