月に照らされた一輪の白花（非募・ＢＬ）

確かこの辺りから聞こえた気がするが…(廊下を進みアレンの部屋の前を通りかかり)

……ぁっ！（ 遠くに探し求めていた神田の姿が見えれば素早く角に身を隠し彼が通り過ぎるのを待ち ）

ちっ、モヤシの奴、いつ帰ってくるんだ(アレンの部屋の扉を数秒見つめ)まさか、くたばったか？(再び歩みを進めアレンの側を通る瞬間呟き)

つーかーまーえーたっ！（ 通り過ぎる瞬間神田の腕を引っ張り周りの目がないのをいい事に力強く抱きしめ ）

っ、なっ…(不意に腕を掴まれ驚き)久しぶりだな、生きてたか(抱きつかれると同時に腕を引き寄せたのがアレンだとわかり、幽霊ではこの感触はないし、生きているのだと安心し皮肉をこめ)

失礼な…、あ、もしかして僕の叫びが聞こえました？（ 神田の言葉が気に入らないと不満な表情をするも抱き締める腕を緩めれば可笑しそうに顔を覗き込んで ）

馬鹿みたいな大声が聞こえた気がしたから、来てみただけだ（視線を逸らし不機嫌そうに答えるが、表情には微かな羞恥が浮かんでおり、アレンに会いたいと望んでいた色が見え）それよりお前、どこかに行く予定だったのか？（声がしたのはもっと離れた位置からな気がしていたため、なぜこの場にアレンがいたのだろうと思い）

…、その馬鹿みたいな大声に釣られてきたんですね（ 不機嫌かと思えば可愛らしい神田の一面に思わず笑ってしまい）いえ、任務から帰って来たので神田を探すにはこれが一番手っ取り早いかと。でも思った以上に響き渡ってしまって…（ 教団内をざわつかせてしまった事を思い出しながら苦笑いし、神田の手を引けば今日は自分の部屋に行こうと歩き出して ）

っ、何笑ってやがる（笑われた事に馬鹿にされている気がして）かなり響いてたな、俺の部屋にまで響いていた（引かれた手に抵抗する事もなく、苦笑を浮かべ）

こうでもしないと、神田すぐ何処かへ行っちゃいますからね（ 手を引いたまま自室へと到着すれば部屋へと入り掴む手を離しドアを閉め ）たまには僕の部屋もいいでしょう？（ 上着を脱ぐとベットに座り笑みを向け手招きをし ）

まぁ、悪くはないな（自身も上着を脱ぎ、アレンの隣に座り）お前の部屋、久しぶりに来た気がするな（僅かに視線を上げ天井を見つめ、吐息をこぼすように呟き）

…神田らしい答えですね（ 悪くない、という言葉に笑いを溢し ）まぁ、神田の部屋と殆ど変わりはないですけど（ 見上げる神田の横顔をバレないように静かに見つめて ）

お前の部屋は、俺の部屋とは違う(自身の部屋は寝に帰るのがほとんどで面白みはないが、アレンの部屋にはアレンの気配を感じる空気があると思い呟き)俺の部屋は、何もないからな(苦笑浮かべ)

そんな事ないですよ、神田の部屋僕は好きです。僕も神田の部屋に居るだけで温もりを感じるように落ち着きますから（ 苦笑いを浮かべる神田を見れば目を細め手を伸ばし頭を撫でて ）

物好きだな(苦笑し撫で受け、撫でるアレンの手を優しく掴み、引き寄せ)

そんな僕を好きになった神田も物好きです（ 神田に身を預け心地好さそうに目を閉じて ）

一理あるな（距離詰め、意地の悪い笑み浮かべ）…っ、ん（軽く触れるようにアレンの口元に口づけ）

ん……（ 神田の表情にどきっとしたと思えば唇が重なり優しいキスに思わず体温は高くなり ）

熱いな（アレンの首筋に指先で触れ、微笑浮かべ）熱でもあるのか？（体温の高い理由を知りつつ、からかうように言い）

熱なんかないですっ、くっついてるから暑くなっただけで…（ 戸惑いながら首を振り否定をし、暑いといいながらも神田の服を掴んだまま距離を保ち ）

暑いのか、離れた方がいいか？（わざとらしく疑問を浮かべ、アレンの耳元に吐息とともに小さく聞き）

っ…、離れなくていい、です…（ 耳元で囁く神田の声に肩を揺らしながら小さく呟き ）

そうか、わかった（小さく頷き、アレンを抱きしめたまま、ベッドに横になり）

神田、全部分かってて言ってますよね…（ 意地悪だと不満気に呟くも横になればぎゅっと抱きついて ）

なんのことか、よくわからないな（微笑しアレンの首筋を撫で、鎖骨まで指先をつたわせ）

んっ…、神田、擽ったい（ 指先の感覚にピクりと身体を揺らし頬を赤らめ ）

嫌なら言えよ？（鎖骨からアレンの襟元へと辿り、瞳に口づけ）

神田からされて嫌な事なんか何もないですよ…（ キスを受ければ目を瞑りきゅと神田の服を握り ）

…今の言葉、忘れるなよ（小さく笑いをこぼしアレンの髪に口づけるよう触れ、指先はアレンの襟元を緩め）

ん……、神田、僕神田が好きです（ 神田との距離感に未だ慣れずだがそれはとても心地よく神田の首に腕を回し、小さく囁き ）

俺も、好きだ（アレンの言葉に僅かに羞恥を覚え、だが、自身の思いも同じである事を耳元で告げ）…っ…愛してる（首筋に赤い痕をつけ囁き）

っ、ずるいっ…（ 好きという言葉でさえ煩いほどに脈打ち、更に愛してるとの言葉に痕をつけられている感覚も分からないほどに意識がふわふわして ）

俺が狡いとするなら、そうしたのはお前だろう（指先は二つ目のボタンにかかり開かれ、鎖骨に口づけ言い）

…、神田、消えないように強く…付けてください（ 首にかかる神田の吐息に緊張しながらも痕をつけてほしいと小さく言葉を発し ）

あぁ、わかった…っ、…ん（アレンの言葉をも喰らうように、鎖骨を甘く噛み味わうかのように吸い深紅の痕を散らす）お前も、お前のものだと言う、証を残すか…？（散らし終えた首筋から僅かに離れ、自身の襟元を緩め微笑浮かべ）

っ……、嬉しいです（ チクリとする感覚も幸せで痕が見えなくとも神田の唇の体温が首筋に残り、続く神田の言葉に小さく頷けばやはり慣れないのかぎこちなく首筋に噛みつき痕を残し ）

ぅ…、ついたか？（噛みつかれた僅かな痛みに顔をしかめ、だがその仕草の辿々しさに愛しさがこみ上げ、微笑を浮かべ）

ついたけど…すぐ消えちゃいそうです（ 神田が笑うといつも心臓は跳ね上がり思わず視線を逸らし、だが痕をみれば弱く色付いた場所を残念そうに指先で撫で ）

ん…、消える前に、またつければいい……（指先で撫でられる感覚に淡い感覚を覚え、だが、アレンの残念そうな声にしばし考え）…つける場所を変えるか…（小さく呟き、自身の襟元をさらに緩め）

かっ、変えるって…どこにですか？（ 自ら襟元を緩める姿に何故か目のやり場に困ってしまい視線を晒しながら問い掛け ）

…？ようは首よりつけやすければいいんだろ？（シャツを脱ぎ終え、自身の腕や腰等の感触を確認し）…ここと、…ここなら、少しはマシか（二の腕や手首なら、首筋よりは柔らかい事に気づき）

ここですか…、できるかな（ 神田の手首を掴み指先で撫で ）…神田見ないでください、あっち向いててくださいっ（ 見られている事に恥ずかしさを感じれば壁を指差し ）

……わかった（見る事を拒否され不満げな表情を浮かべ、仕方がないと諦め壁ではなく窓辺見つめ）

……、っ…（ 神田が視線を逸らしたのを確認すれば手首に優しく口付けた後甘噛みし痕をつけ ）ん……、さっきより濃いめにつきました（ 痕を指先で撫で満足気に告げ ）

…ん、…そうか（満足げなアレン見つめ、微笑し）…っ……（アレンの腕を引き、自身の痕と同じ手首の部分に口づけし、深紅の痕を一つ散らし）

（任務を終え自室に帰り戻り休息としてベッドに横になると、小さく寝息をたて）……っ、…レ…ン……、ん…っ…（微かに呟くは愛しきアレンの名で）

月…いますか？

え?あ…驚きました。此方に居るとは…(驚き)
…、もし、また会えるのならば、庭園の方で待っています(置き手紙に認め、部屋を後にして)

私たちの部屋が見つからなくなってしまって…検索しても出てこなくて無くなってしまったのかと…、どうしよう、まだ月いるかな…（手紙を見ては慌て相手を探し回り）

個人用の所から入っていただけるとわかるように上げておきます(個人用のアイコンを指差し)それか、『セイチャット　月花の庭園』でネット検索すると来てもらえると思うのですが…(ネットの方を見つめ考え)

そしてこちらもおそらく最後に(ランプに灯をつけ)