月に照らされた一輪の白花（非募・ＢＬ）

俺も愛している…（アレンへの想いを囁きつつ抱きしめ、押し倒し）アレン…（囁きと供に触れる程度の口づけを落とし）

ん…、神田…（愛おしそうに相手を見上げきゅと服を掴んでキスを受ければ幸せだと笑みをこぼして）

こうしてお前といると、確かに暖かく感じるが（抱きしめながら、囁き）多分それは何処にいても変わりはしないのだろうな（体温だけではない温もりを感じながら不意に気づいたように言い）

そうですね…、神田となら何処に居ても素敵な空間になります（突然の神田の言葉に擽ったそうに微笑んで）この時間が僕は本当に幸せです（時間が止まればいいのにと言うように強く抱きついて）

この部屋にはいるのも久しぶりだな…（指先で机の埃をなぞり）あの言葉を述べたのが俺のリングと対成すお前なら、俺はまた会いたい（首筋にかかるリングを手に口付けし）


（待ち人はただ一人の私の白花です。他の方の参加はご辞退願います）

……ん？（ 首に掛かるリングに何か違和感を感じればふと神田の事を思い出して ）神田が帰ってきたのかな…ってそんな訳ないない、今頃僕の事なんか忘れて楽しくやってるんだろうなぁ…あはは（ 言葉と笑顔とは裏腹に黒いオーラを纏いながら廊下を歩き ）

…今夜は月が明るいな（窓から流れる月明かりを見つめ）…らしくねぇな（苦笑を浮かべ、部屋をあとにし中庭へ向かうことにして）

というかあのバ神田は生きてんのかなっ…、死んでたら許さないですからねっ、……（ ブツブツと文句を言いながら自然と体は中庭へと向かい足を進めて ）

風が冷たいな（中庭に続く扉を開けると、冷たい風が頬に触れ）白い花、か（少し歩くとあの夜と同じ純白の花が風に揺れ）

…あれ？扉が開いてる、…ん？…ぇっ…（中庭へ入ろうとした時いつも閉まっているはずの扉が開いていて一歩踏み出した瞬間見覚えのある後姿に思わず声を殺し扉の後ろに隠れ ）夢…？それとも亡霊…、神田がここにいるはずないしな…（ 目を擦ったり頬をつねったり ）

あいつは、どうしてるだろうな（純白の花を一輪摘み、花弁に口付けし）気のせいか（扉の方から声が聞こえた気がして僅かに振り向くが、アレンに気づかず再び花弁を見つめ）

そー…っと……（無くさまいと首に掛けていたリングを指にはめ、一瞬振り向いた神田にピクリとするも背後から音を立てないよう近づき勢いよく距離を縮めれば黙った背後からまま目隠しをして）

…っ、…ひさしぶりだな、アレン（不意に視界を遮られた事に自身の心此処にあらずを知り、その指先の温もり、髪の香り、微かに触れる金属のリング、焦がれていた気配で誰かを当て）

アッ…アレンじゃないです…（ 彼の体温に触れ声も聞こえれば久しぶりの感覚に微かに手は震えそれでも手は離さず呟いて）

下手な嘘だな、俺にはわかる（震えるアレンの指先に触れ、自身の体温を重ね）相変わらず貧弱なモヤシだな（アレンの指先から逃れ、振り向き微笑み）

うるさい、バ神田っ…、もうへばって生きてないかと思えば元気そうで何よりです（ 微笑む彼を見れば視線を逸らし悪態ついて）

俺はお前とは鍛え方が違うからな（意地の悪い笑みを浮かべ）そのリング、まだ無くさないでいたんだな（アレンの指に填められた月明かりに輝くリングを見つめ）

馬鹿にしすぎですよ…（ 小さく溜息吐き ）
当たり前でしょう？…もしかして神田は無くしちゃ…、ってないですね（ リングを神田に見せつけ彼は無くしたのだろうかと問い掛けるも首にかかるリングを見れば照れくさそうに頬を掻き ）

あぁ、なぜか手放せずにいた（苦笑浮かべ、自身の持つリングに右手で触れ）これがある限りどれほど離れていても、お前とつながっている気がしたからな（愛しげにリング見つめ）

…じゃあ、僕の事覚えててくれたんですね（ 愛おしげにリングを見つめる姿に見とれながら呟き ）神田、少しだけ神田に触れてもいいですか？（ まだ目の前にいる事が夢の様だと思ってしまい手を伸ばして ）