日吉若 2013-11-08 02:52:31 |
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ほーお、俺様の知らないところで各々力をつけてるって訳か。俺様は二十四時間下剋上受付中よ、日吉じゃなくたって相手にしてやろうじゃねーの。アーン?
(こりゃ大変な事になったな、などと全く思っていない口調で言いながら存外嬉しそうに上記述べ。「ん、日吉?そういやアイツ、部室の掃除は俺にやらせてくれってやたらと頼んできやがったな…」と先日の相手と後輩の攻防など知るはずもなく、顎に手を当てぼやき)
力をつけてるんは、お前だけやないで跡部…いや、キング(わざとらしくキングを強調して言ってやれば先日の日吉との攻防を思い出したらしく少し頬が赤くなったのは、おそらく窓に映し出された夕暮れ空のせいだろうと勝手に納得し)
その称号も、下剋上が叶った日には別の野郎のものになるんだろーな?
(例えば、お前とか。いやらしく口の端を上げながら続けてまた脚を組みかえれば他人の椅子の上で踏ん反り返って。相手の心情など察せずに「俺達が卒業すれば日吉が部長か。どんな氷帝学園中テニス部を作り上げてくれるのか楽しみだぜ」と顎に当てた指先をそのままぽんぽん動かし)
まあせいぜい、取られんようにするんやな(真っ先に自分の名前を出され満足そうに笑うと「まあ、日吉が部長になったらあの指パッチンだけは継承してもらわへんとなあ」と馬鹿にしたように相手に言い)
アイツはわりあい不器用な所があるからな、出来んのか?
(高らかに響く氷帝コールの中、自分と同じようにフィンガースナップをする後輩を想像しては口元緩ませ、お手本のように美しくパチン!と一発鳴らしてにやにや)
できひんかったら、氷帝コール覚えさせたらええんや(窓の外の景色をぼんやり眺めているとその音に振り向き「…跡部様」なんてガラにもなく跪いてみたりしてクスクス笑い)
そこまで俺様が世話焼いてやらなくちゃ務まらねえなら、心底呆れちまうぜ。
(後輩もいない所でこんなに馬鹿にされているとは思うまい。何処かでくしゃみでもしてるんじゃないかと考えながら、珍しい呼称を用いた相手に気を良くし。もう一度鳴らせばもう一度呼んでくれるのでは、と単純な考えで心もち大きめに鳴らしてみれば相手の様子を伺って)
それはそやな…そしたら鳳あたりに任せたらええ(本人がいないのをいいことに男先輩2人にこんなにいじられてるとは思わないであろう後輩の姿を脳裏に浮かべながら、鳴らされた指の音の意味に理解をしないはずもなく「…跡部様の意のままに、てな」と言っては自らの手を相手の太ももに置き)
長太郎か。…フン、アイツはちょっと融通がきかねえところがあるが、それは日吉も一緒か。いっそ樺地なんてどうだ?俺様をコピーして立派な部長になるかもしれねえな。
(遂にはいつも傍に置いている寡黙な後輩の名まで出したりして。任せたらそれはそれは忠実にコピーし部長業務を完璧にこなしてくれるであろうが、そんなものは己の本意ではない。我ながらつまらない冗談を言った、と内心苦笑して。腿に下ろされた手に視線を下ろせば相手の考えを判断しかねるも「誘ってんのか、アーン?」と気丈なふりをして)
いやいやいやいや、樺地はええけどあの寡黙さで指パッチンしてるとことか自分、想像してみぃ?(笑いを堪えると無論冗談言ってることなど分かっていて。彼の中では時期部長は日吉だと決まっていることも知ってて。
「なんで校内で誘わなアカんねん、ちゅーか男に誘われて嬉しいわけないやろ」と笑い飛ばし)
何だ馬鹿にしてんのか?樺地は図体はデカいが器用だぜ、ばっちりパッチン出来るに決まってんだろ。
(自分の胸の内など透かして見えているらしい相手に安堵し重ねて軽口叩き、『パッチン』などと使い慣れない擬音も出してみたりして。相手にその気はないと見れば此方が攻めてやろうと「俺様だってモラルは重く見る男だが、夕方の教室…なかなかムードあるじゃねーの」と言いつつ置かれた手に自らのそれを重ねてみせ)
跡部の口からまさかパッチンが聞けるとは思わへんかったわ、居残りもしてみるもんやな(慣れない擬音を使う相手を見れば楽しそうに笑い「暮れかけた教室で2人きり…告白とかのムードならまだしも…あ、でもカーテンに隠れてとかなら悪ぅないな」なんて冗談っぽく笑うと不意打ちで重ねられた手に首を傾げ)
お、いいな。早速してみるか?
(重ねた手を最後に軽く握るとするりと離し、椅子から立ち上がれば教室に並ぶ窓に向かって。カーテンの端を摘んで広げてみれば誘うように手で指示し)
本気かい、跡部(苦笑混じりに立ち上がるとたまにはこのキングの気まぐれに付き合うのも悪ないか、と軽い気持ちで誘われるままについて行き)
…ふ、ムードもへったくれもねえ始まりだが、場所のおかげかちょっと匂い立つものがあるんじゃねーの?
(乗ってくれれば良いのに、と希望的観測で始めたものであったが思いの外都合良く引っ掛かってくれた相手に目を細め。近寄って来た相手もろとも巻き込むように摘んだカーテンの端をばっさりと投げれば、窓枠と教室の間には狭い空間が出来て。ガラス越しに人もまばらなグラウンドやほとんど落ちかけた夕日を暫く眺めた後、満足気に上記述べ)
ホンマになぁ…ちゅーか、こんなん見られたら俺らお終いやんなぁ(へらりと笑うとガラス越しに覗いたグラウンドに残る人を見ると僅かな背徳感が生まれるも暮れかけた空に明かりの点いていない教室の元ではまあ見えることもあらへんやろなぁと頭の隅で冷静に状況を分析する自分に気付き)
男なら、こういう時期の気の迷いっつーのは同意を期待出来ない程有り得ないものじゃねえって聞くぜ?
(気の迷いなどと口にしながらさも愛おしげに相手の髪に触れて。「女なら喜ぶ奴は多いんだろ、こういうの」とそれも出所の不明な、培って来た実体験に基づいた情報なのか続け)
成る程なぁ…ほんなら、その期待に答えるんも…たまにはええか。今日、今この瞬間は自分のモンや(撫でる手を愛しそうな顔をして握り返してやると「引く手数多やろうに、よりにも寄って俺みたいな男を誘うなや…」と眉を下げて笑い)
お前が頷いてくれるなら、俺はその引く手を全部振り払ってもお前を選ぶぜ。
(言い慣れているのか流れるように甘過ぎる位の口説き文句を紡いで、己の手を体の方に引き戻しては握り返された相手の手の甲に口付けし)
…プロか、自分。あー、くっそ…危うくオトされるとこやったわ…(予想外の行動にレンズの奥底の瞳を丸くし限られた空間の中逃げる事もせずにくしゃくしゃと空いた片手で髪の毛を掻き乱し)
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