ちよ 2019-04-29 15:48:40 |
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>ゆうき
紫音)すごい!一発で取っちゃった。ゆうき、すごいよ。
店の人)おめでとう、はい、お嬢さん。
紫音)可愛い。ゆうき、次はこっくりさんやらない?
>ゆうき
紫音)こっくりさん知らないの?じゃあ、準備しながら教えてあげる。
紫音は、いつも眠る木の下を軽く掘った。すると、10円玉があった。そして、近くにあった木の枝で50音を書き、その上に鳥居と「はい」「いいえ」を書いた。
紫音)こっくりさんはね、悩みを書いてくれる霊なの。一人でやると危ないから勇気と一緒にやってほしいの。10円玉を鳥居において指で押さえるの。そして「こっくりさん、こっくりさん、おいでください」って言って「はい」って来たらこっくりさんが来てくれたことになるよ。いろいろ悩み事を聞いて終わったら、「こっくりさん、こっくりさん、お帰り下さい」って言って、また「はい」に進めば、帰ったことがわかる。でも、これだけは注意して、始まってから終わるまで10円玉から手を放さないで。放したら憑りつかれちゃうから。あと、こっくりさんに誰って聞いちゃだめだからね。どうかな?やってくれる?前にちよとやって面白かったの。
>ゆうき
紫音)じゃあ、十円玉に人差し指を置いて。せーの「こっくりさん、こっくりさん、おいでください」
紫音は、霊を呼び出した。
蓮/ねーねー、華ー?何しているの??
華/美味しいりんご飴を見分けているの。(フフン。と自慢気に小さく笑う)あ、おじさん。これ二本ください。(形が空気の粒で凸凹しているのを二つ選ぶ)
蓮/フーン…(変なところに情熱かけてるな……と思う)
>華>蓮
店の人)おう、ほら。
おじさんは二つのりんご飴を華と蓮に渡した。
ちよ)綿あめは食べないとしぼんじゃうから、先に食べちゃおう!
ちよは、さっそくふわふわの綿あめを頬張った。
ちよ)おいし~
ちよは幸せそうに顔を綻ばせた。
華/ありがとうございます。(りんご飴を受け取る)
蓮/そうだね!!綿あめから食べよう!!(綿あめを頬張る)
華/……美味しい。(綿あめを頬張る)
ちよは、綿あめを食べ切った。
ちよ)おいしかっ...あ!当たりだ!
ちよは目を輝かせた。
ちよ)念願のあたりに巡り合えた。
ちよは、喜びをかみしめる。
ちよ)もう一本もらってくるね!
ちよ)おにいさーん。
店の人)お、どうした?
ちよ)当たった!もう一本ちょうだい。
店の人)そうか、おめでとう。待ってろ。
ちよ)やっと巡り合えたの、神様ありがとう!
店の人)ほらよ。特大。
ちよ)ありがとう。じゃあね!
ちよは華達のもとに戻った。
ちよ)お待たせ。特大またもらっちゃった。
>ゆうき
紫音)そうよ、ほら一緒に唱えて。大丈夫!怖くないよ!
紫音はそう言って笑い、反対側の手でゆうきの手を握る。
紫音)一緒唱えよう!
>紫音
ゆうき「………こっくりさん…こっくりさん……お、お帰り……嫌だ…怖い……!!」(両手で頭を抱えた為に10円玉から手を離してしまい)
>ゆうき
紫音)まだ全部唱えてなかったからよかった。う~ん、こっくりさん怖いならやめとくか。ごめんね、付き合わせて。
紫音は地面に書いたものを足で消すと、怯えているゆうきを抱きしめて、頭を撫でた。
紫音)大丈夫だよ、怖くない怖くない。
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