大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
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ふっ、礼には及ばない。
(じわじわと顔が赤くなっていくと思えば抱き締められて。小さく笑みを浮かべるとこちらも抱き締め返してやり)
――…!
(そのまま暫く満足が行くまで抱きしめあっていると、テーブルの上に置いていたスマホが鳴りだし。慌てて起きてはすまない、と彼に謝りつつ身を離すとそれに出てみてはどうやら兄弟からの電話。風邪を拗らせていた自身の事が心配で電話をしてきてくれたようで”大丈夫か?!””すぐそっちに行くから?!”等と心配の声が続々と言われるとついつい可笑しくて笑ってしまいそうになるもそこはなんとしても耐え彼から貰った掌にあるネックレスを見つめ事情を話し風邪が治ったことを伝えては安堵してくれたようで少しだけ話しては電話を切り)
(抱き締めあっていると突然部屋の中に携帯の着信音が響いてはこちらにひとこと断りを入れ離れた彼の背を眺めていて。話の内容からするに身内からの電話のようで、特に介入することは無く電話が終わるのを待っており)
(小さく溜息を吐いて電話が終わると、彼から貰ったネックレスを首にへとつけ。体を横に向け彼の方を見やり「身内からだ。風邪のこと心配してくれていたようでな…、朝飯何か食べるか?」ふと、時計を見やれば丁度いい時間である為にそう問いかけ)
(やはり自身の思っていたように身内からだったようで「そうか」とだけ答えて。朝食はいるかと尋ねられると同じように時計を見て「ん、手伝う」と立ち上がり)
ん、じゃ頼む。
(二人で台所へ向かい冷蔵庫を見れば何か出来る料理はないかと材料を探し出しそれを出していき。出した材料で料理をしていき)
(二人分の朝食とはいえそんなに多くを作るわけでも無いために二人で作業を分担してしまえば数十分で終わり。出来た料理をテーブルへと運んでいって)
(出来た料理をテーブルに置いては椅子に座り手を合わせて。一言、二言と会話をしながら食事をしゆっくりと時間をかけて食事をして)
(食事を済ませると食器を重ねて台所へ運ぶと世話になった礼も兼ねて自身が洗うと言えば手早く食器を洗っていき。それも済めばまだ学校まで時間があるので一度家に帰り風呂に入ろうと思い)
(ありがとう、と礼を言ってから洗い物は彼に任せては自身は学校の用意をし始め。それが終わっては彼を玄関まで送った後、此方も風呂に入り用意していた服に着替え彼から貰ったネックレスをもう一度首につけそこを後にしリビングに置いてあった鞄を持ち家を後にして)
(一度家に戻り風呂に入って着替える際に首筋を見ればしっかりと痕が付いていて、見る奴が見ればそういう痕だというのが分かるもので。自然と口元に笑みを浮かべては準備を済ませ家を出て)
(家に出る際、彼の姿を捉えると小走りで其方へ駆け寄って。すると彼の服装からして自身の付けた痕がくっきり見えており思わず顔が真っ赤に染めもう少し目立たない場所にしていればよかったと後悔するようにフードを深々被って)
(家を出て歩いているとこちらへ駆け寄ってくる足音に顔を向けると彼の姿があり、こちらに来るのを待って。近付いてきて早々に恐らく首筋の痕を見たのか顔を真っ赤にするのを見ては思わず吹き出すも何も無かったかのように歩き出して)
(なんでそんな冷静に居られるんだ、なんて思いつつ後を着いて行きそして学校につき。上履きへと履き替え教室へ入れば何事もないようにと祈りつつ席に座り)
(学校へ辿り着き教室へ入り席に座ると普段通りの生活が始まって。隠すつもりもない為堂々とした態度でいると数人が声を掛けてきて。いつもの様に素っ気ない態度で返していると数人が気付いた様子でそれを指摘してきては「…見た通りだが?」と答えて)
……!あのばっ…えっ?!
(やはり今頃後悔しても遅いとは思っていても彼の回りに集まる生徒達が気になる様子。鞄から本を出し黙々と読んでます風にいながら会話を聞いてみれば堂々とそんな言葉を耳にしてしまえば顔を上げ如何にも怪しい態度になってしまうと同時に此方にも生徒が数人集まってきて。体調大丈夫か?等と気遣う言葉にニ、三度頷き。すると、一人の生徒が自身の首にあるネックレスに気付き指摘されてしまい。まさかこのタイミングでバレると思わず口ごもり何も言えなくて)
(見た通りだ、と答えるとあの無愛想な相州に恋人が居たとはと周囲に知られるとザワザワと騒ぎ出しており。チラリと彼の方に視線をやれば彼の方も何やら聞き出されているようで笑いをこらえると「…片割れは綺麗な奴だ。ただ、自信が少しないが」とだけ答えてやればこの学校にはそこそこ美麗な者達がいるので混乱しているようで)
えっ…いや…そ、の…、
(前の痕の件もあり生徒達は興味津々。長義に恋人が居る説がこのクラスだけだが知れ渡っているらしくぐいぐい聞かれてはもともこうもなくて。それも彼事態も恋人が――なんて事も出てきてはザワザワし始めるのも無理はなく。質問を変えられどんな奴?、なんて聞かれてはモゴモゴ口ごもりつつも「…無愛想だが…実は不器用な奴だ」と聞いた瞬間無愛想と言えば視線の先は彼へ降り注ぎ。いやいやまさか。と視線を戻し生徒達は唸り始め)
…何だ、悪いのか?頭を使えば分かることだろう
(彼に尋ねていた生徒のひとりが声を張り上げ“相州、なんで長義がお前のネックレス付けてるんだ。もしかして、無愛想な奴って…”と指を指しながら言ってきては教室内の注目を集める事となり。ギロリと睨んではそう言って)
…?!
(彼の否定しない言葉に生徒達は”ああ…これは相州だな。”とクラス全員察してしまうと長義の肩に手を置き”そうか…そうか…長義に恋人が…何かあれば相談に乗るからな。”とちらり彼へと見遣りそんな言葉を掛けられると同時に教師がやってきては授業をはじめ)
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