Dedicate to you【〆】

危ない危ない。…本当、由莉奈って危なっかしいとこあるよな。(しがみつかれた腕をぐっと引き寄せ、彼女を抱き寄せては)

ほら、席に座って…お、出発する…！(着席したら間もなくして乗り物が仰々しい音を出しながら動く。驚きつつも楽しそうに周りを見回して)

ありがと…(彼に抱き寄せられ頬が赤くなるのを感じ直視できず顔を逸らして)
うん、、すごいねっ！結構楽しいかもっ！(先程のことがまだ頭の中にあり胸の鼓動が高鳴って乗り物に集中できず)

おぉ…！すごいデカイな、あのイカ…！由莉奈も見ろよ、あれ！(室内が暗いせいで彼女の表情は上手く読み取れず、と言うより乗り物に大興奮でさらに体を密着しては)

ほら、あれとかさ…！…って…あんま楽しくない…？(なんか自分だけ盛り上がったように思え、少ししょぼくれて)

……えっ？う、うん…お、大きいねっ！(暗いおかげで自分の表情を見られなくホッとするもさらに彼が密着してきて胸の鼓動はおさまることなく)

ち、違うの！楽しいんだけどその…雄とこんなに密着するの久しぶりだから…ちょっと恥ずかしくなっちゃって、、(彼の言葉にすぐ訂正するが自分で言った言葉が恥ずかしくなり頬の火照りが強くなって)

そう？…そう…かな…。うん、そうだね。(今朝抱きつかれたことを思えばそうでも無いかなと思うが、意識してみると確かにそう思えて顔が少し赤くなり)

ちょっと恥ずかしいけど…でも俺はずっとこうしていたいな…(と、隣に座っている彼女に低く囁いてはぐっと引き寄せる。我ながら何やってるんだ、と心の中でツッコミつつも、手の力は緩めず)

なんか…意識しちゃうと結構恥ずかしくなっちゃうね？(こそっと彼の耳元で囁いて)

……!!雄…？なんかさっきよりも、、近いっていうか…雄どうしちゃったの…？(いつもと違う雰囲気の彼に動揺するも嬉しく思う自分がいてパニックになり)

ん～？なんかこうすると由莉奈の反応が面白いな～って思ってね。(クスっと笑っては頭をポンポンと撫でて)

...おっと、もう終わりみたいだよ。続きはまた今度だ。
(乗り物の一連が終わり、開く扉に向かって外に出ながら「おいで」と手を伸ばし)

ひ、、ひどいっ！あたしの事からかってたの?! なんかあたしだけ舞い上がっちゃってバカみたいじゃん…(彼にからかわれたと思い少ししゅんとして)

うん…ありがとう。(そっと彼の手を握ってその場を後にし外に出てきて)
次どうするの？

ははは、そういう所も可愛いってば。褒めてる褒めてる。(拗ねているところも愛おしく、つい笑い声を上げてしまい)

そうだな…あっ、由莉奈さっきお土産見たいって言わなかった？そろそろ今のうちにお土産見に行くのはどうかな。
(歩きながら腕時計を眺め、すぐ近くにあるお土産店を指さし)

もーっ！そうやって褒めたらあたしの機嫌が治るとか思ってるんじゃないのー？(頬をぷぅーと膨らませながらもなんだかおかしくなってこちらも笑ってしまい)

いいの？お土産見たい！早く行こっ！(彼の腕に自分の腕を絡ませ密着しお土産店へ入って。中に入ると色んなお菓子からキャラクターのぬいぐるみが並べられていて「どれにするか悩んじゃうね！」と彼に言って)

本当、どれも可愛いな…あのコップとかお揃いで欲しいかも。(彼女の頭に顎を乗せては一緒に見物していた所で別の棚に並べられたカップル用のマグカップを指差して)

人多い…じゃあちょっと俺あの辺見てきてもいい？(と様々なお菓子が並べられているコーナーを見つめて)

ほんとだ、あのカップ可愛いね！記念にお揃いで買っちゃおっかな！(彼の言葉に賛成しカゴに品物を入れて)

うん！あたしここら辺見てるから行ってきていいよー？(彼がお菓子コーナーに行っている間もう少し他の商品も見たいと思って)

…由莉奈お待たせ。じゃじゃーん。
(しばらくしてから帰ってきた手には黄色いクマのぬいぐるみが。程良い大きさのそれを両手で渡しながら)

はいこれプレゼント。貰ってくれる？(と首をかしげ)

もー、どこまで行ってたの……ってくれるの…？
嘘…嬉しいっ！雄ありがとう！(名前を呼ばれ振り返ると可愛いぬいぐるみを持った彼がいて笑顔でぬいぐるみを受け取り大事そうにギューッと抱き締めて)
お菓子見てたのかと思ってたからびっくりしたじゃん…でもこういうサプライズかなりキュンてきたよ？(ふふっと嬉しそうに彼を見つめて)

んー...まあたまにはこういうのもいいかなーって、ね。
(今更ながら恥ずかしくなってきたのもあって、顔を見られないようにそっぽを向いて)

由莉奈のお買い物はもう済んだ？まだなら一緒に探すよ。(と話題を変えようと適当に棚から物を取れば「これなんてどうだろう」なんて呟いて)

雄がそういう事してくれたのって初めてじゃない…？あたしすっごく嬉しかったよ！(満面の笑みで彼にそう伝えて)

…あ、今話逸らしたでしょ、、それもう買うつもりでカゴに入れてるよー？とりあえず欲しいもの選んだからお金払ってくるね！(彼の行動に思わず笑いそうになるが平静を装ってそう伝えてレジに向かって)

わかった。外で待ってるよ。(と、手をひらひらとさせては店の出口へ向かう。外の景色はいよいよ暗くなっており、街灯らしきものが綺麗に輝いて)

...次の乗り物が最後かな。....これ、いいな。(手持無沙汰していたこともあって、パンフレットを開いては乗り物を探す。ふと目に留まったアトラクションを見つけ小さく呟いて)

(精算を済ませて彼が待つ外へ行くともう暗くなっていて。パンフレットを見ている彼に話しかけ)
雄、お待たせ！外暗くなってたんだね…気づかなかった。
最後になにか乗りたいもの見つけたの？

うん。楽しいものでは無さそうだけど、これ乗りたいなって。ついてきて。
(と、柔らかく彼女の手を引いて向かった先は遊園地の一角にあるゴンドラの乗り場。それほど人はおらず、空いているその列に並ぶと)

ここ、なんか願いを叶えてくれる橋があるらしいからさ。今日の最後の思い出に、2人でなんか願い事したいな、って…ね。綺麗な景色も見たいし。(にこりと笑顔を浮かべては)

願いを叶えてくれる橋ってなんかロマンチック…ここの遊園地そんなのあったんだ！でもさ、雄がこういう所連れてきてくれるって珍しいよね？(彼に連れられて到着したのは景色が綺麗に見える橋で、その景色にうっとりしながらも彼の行動は不思議に感じて。)
雄は何お願いするの？