Destiny ─ 始まりの冒険の書 ─ / 非募

い、いえ！私が勝手にカミュさんに寄りかかって寝ていたので、それに───。( 慌てる姿を見るのは久々な気がして目を見開くも正直に話し謝ってくれると此方も否はあったと首を振り。何があったのか理解するも嫌な気持ちがしなかった自身がいて、同じく目を見れず毛布で顔を隠せばこれは言う事では無いと飲み込み沈黙を通すと今の空気を変えるように )･･･あっ、雪！止んでます！

…っ、( 彼女の優しさからか責められることはなく、寧ろ何処か期待させるような物言いに思わず顔を上げ、沈黙のじっと見つめてしまい。と、その時窓の外を見て声を上げた彼女によりその場の空気が一変し ) …マジか。しかも晴れてきてるな。これなら出れそうだぜ。( いつの間にか吹雪も落ち着き太陽が顔を出しており、驚いたような表情で窓の外を見つめた後、彼女と顔を見合せ、少し照れ臭そうに笑った後に声をかけ ) よし、じゃあ出発するか。

( 気合い充分に"はい！"と返事をし毛布を畳み身支度を整え扉を開けると先ほどまでとは違う真っ白な景色が広がっていて感動し思わず走り出し )･･･カミュさん！凄いです！ぜーんぶ雪ですよ！白くて綺麗で──わぁ！？( 嬉しさにクルクルと回りながらはしゃぐと深い雪に片足がはまりバランスを崩してしまい )

ははっ、そんなにはしゃいで転ぶなよ──…あっ、おい！( 一面に広がる真っ白な雪にはしゃぐ様子を見て微笑ましそうに笑っていたが、不意に転びそうになる彼女を支えようと腕を掴むも、思いの外の積雪に此方もバランスを崩し一緒に倒れてしまい ) …って、大丈夫か、マユ…！( 顔を上げ心配そうに顔を覗くも、二人で雪に埋もれているのが何だか可笑しくて吹き出してしまい ) …ははっ。

──･･･ッ！？( 倒れる一瞬のこと、急いで助けに来てくれる貴方の声が聞こえ腕を掴まれるも視界は空へと。その後ドサッと共に雪の上に倒れては此方も怪我は無いか心配になり慌てて覗くと笑みを零す貴方と目が合い、つられて笑い )･･･ふふっ、カミュさん･･･真っ白で･･･あははッ。

おいおい、そんなに笑うなよ。でも雪がクッションになって良かったな。…ほら、立てるか？( 此方も笑いながら彼女に怪我がなくて良かったと安堵し。先に立ち上がり軽く雪を払うと、彼女に手を差しのべ )

ご、ごめんなさい･･･。元はと言えば私が転んだのがいけなくて、怪我はしてませんか？( 眉尻を下げ謝罪をし差し出された貴方の手を握り立つと両頬を掌で包み本当に怪我をしてないか確かめるように見つめて )

ああ、オレは何ともねぇよ。お前に怪我無くて良かった。( 立ち上がる彼女の髪についた雪をそっと払いながら頷いて大丈夫だと笑ってみせ。しかし頬に触れる彼女の温もりや距離感に鼓動が高鳴れば、不自然にならないよう視線を外し話題を逸らして誤魔化し ) …おっと、ヴァンを置いてくとこだった。

良かったです･･･次からは気を付けます。あっ、雪ついてました？ありがとうございます。( 怪我をしていないようで胸を撫で下ろし安堵すれば雪を払ってくれた相手に御礼を述べて。馬の話になると手をパッと離し瞳が合わない事に不思議に思い顔を覗き見ては視界に入り手を引き )──ヴァンもきっと待ってますよ！ヴァンの所へ行きましょう？

──っ、ああ、そうだな。( 視界に再び入った彼女と視線がかち合いドキリとするも、直ぐ様返事をすれば手を引かれるがままヴァンのもとへ ) 待たせたな、ヴァン。お前も少し歩きにくいかもしれないが、天気はいいからな。ゆっくり行こうぜ。( ヴァンを撫でながら話しかけた後、彼女にも行こうと笑みかけて )

( 貴方の手を引き一緒に馬小屋へと行けばヴァンを見つけ駆け寄り胴を撫でながら )──･･･ヴァン！大丈夫でした？今から出発します、また宜しくお願いしますね。それでは、行きましょう！魔物なんてへっちゃらです！( 気持ちの変化の表れか前より恐怖心は無くそれどころか楽しい自分がいて、貴方の笑みを見つめ笑みを返せばグッと拳を作り )･･･あっ、小屋の棚を見ていたら地図があって、東に行けば町があり西に行くと洞窟みたいなのがあるらしく、そこにお宝があるみたいなんです。

ははっ、マユのやつ、やたら頼もしいな。なぁヴァン。( 笑顔で意気込む明るい彼女の様子を見て此方も元気を貰いつつヴァンを撫で ) ああ、その地図ならオレも見たぜ。無難にいくなら真っ直ぐ町に行くべきだよな。…けど、お宝か…洞窟にあるくらいだからいいお宝なんだろうな。( 彼女の身の安全を優先に情報収集に向かうなら東に向かうべきで。しかし盗賊という性からかお宝に反応し思わず腕を組んで悩んでしまうも、誘惑を振り切り ) いや、普通に考えたら町だよな。東に向かうか。

本当に、本当に！町でいいんですか？一攫千金のお宝があるかもしれませんよ！？( 地図を握り締め顔をずいずいと近付け念を押すように言うも旅の目的は帰る事と認識すると残念そうに )──･･･分かりました。町に向かいましょう。この地図はカミュさんに渡します。･･･行きましょう。( 地図を貴方に渡せば肩を落としながら歩き出し )

…っ。あ、おい、待てよマユ──、( 一度は諦めようとしたものの、念を押されればつい気持ちが揺らいでしまい。と、何だか残念そうに歩き出す彼女を思わず腕を掴んで引き止めてしまい。決まり悪そうに視線逸らし頭を掻くも、意を決して真っ直ぐ見つめれば本音を伝え ) …悪い、その…やっぱり我儘言ってもいいか？お前の身の安全を第一に考えたら町に向かうべきなのはわかってる。だけどオレ…本音言うと洞窟に行ってみたいんだ。お前の事はオレが絶対守ってみせる。だから…付き合ってくれないか？

( 手を掴まれ振り返り声に耳を傾け瞳を合わせ話を聞き、これまで自身の我儘ばかりで迷惑を掛け殆ど貴方の本音を聞けなかった事を後悔していた為にやっとの思いで聞けて思わず勢い良く手を握り )──･･･はい！是非とも！行きましょう！カミュさんは私に構わずお宝を目指して下さい。ちゃんと後をついて行くので大丈夫です！



( / 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。ミニ化イベントについてご相談したいのですが･･･洞窟を歩きお宝を発見した代償に私が小さくなる、洞窟を歩く途中の仕掛け、洞窟までの道中と考えたのですがどうでしょう？ )

──ああ、サンキュな、マユ。でもお前に構わずってのは聞き捨てならないぜ。オレはお前を置いていったりしないし、必ず守るからな。( 心のどこかで彼女ならそう言ってくれると思っていたのか、笑顔で手を握り返して頷き ) じゃあ行くか。疲れたら遠慮なく言えよ？


(/こちらこそ遅れてしまい申し訳ないです！
どの案でも楽しそうですが、ベタにお宝ゲットー！と同時にマユちゃんがミニ化する感じでいきましょうか！ちなみにお宝の中身とかって何か考えてたりしますか？メインはマユちゃんミニ化なので、お宝については特になければ適当にカミュの武器等にしちゃいますが(笑))

もちろん、カミュさんの事は頼りにしてます！ただ足手まといにならないようにしたいなと思いまして。体力には自信があるので大丈夫です──･･･す、すみません。手を握ってしまって。( 握り返す手の温もりに気付き何故か妙に意識してしまい慌てて離せば踵を返し、ぎこちなく掛け声を )そそそ、それでは！レッツラゴーです！


( / いえ！大丈夫です。返信ありがとうございます。わかりました！お宝発見と共にミニ化になりますね^^ そうですね、マユの物ばかりだったのでカミュさんのお好きな物でお願いします！ )

ん？あ、いや…オレの方こそ悪い。( 嬉しさのあまり思わずしっかり手を握っていてしまったが、彼女の言葉にハッとしてぱっと話すと気恥ずかしそうに顔を逸らし。ほんのり染まる自分の頬に気づかないまま彼女の掛け声と共に歩き出し。道中、他愛ない会話を楽しみながら洞窟を目指すことに ) ──そういやマユの世界は魔物は出ないって言ってたよな。洞窟なんかはあったりするのか？

魔物と言う括りでは無いですが私の世界にも野生の動物がいて襲ってきたりする時もあります。飼育された動物もいるんですが動物園と言ってそこで見たり触れたり出来るんですよ。洞窟は･･･ある所もありますが知識や経験が無いと一人では行きませんね。私は行くのは初めてです、カミュさんは何回か行った事があるんですか？( ヴァンを撫でながら自身の世界について懐かしむように話をすれば洞窟に行くのは初心者な為に色々と聞こうと訊ねて )

へぇ…飼育された動物か。こっちでも犬や猫はペットとして飼えるし、馬や牛なんかは飼育されてはいるが、動物園ってのはそういうのが沢山いるのか？( やはりこちらの世界とは違いがある事に興味を示しながら、彼女に撫でられて嬉しそうなヴァンを柔らかな眼差しで見つめ。洞窟に関してはへへっと得意気な笑みを浮かべてみせ ) 洞窟に入った事は何度もあるぜ。なんせお宝が眠ってる確率が高いからな。