おうさま×さいきょうのおとり

…王様だから、1人好きそうだなって…(目を逸らしながらそう言って)

ん…っ！？(触れられればびくり、と身体が反応しその手から逃げるように身を捩り)

はぁーっ...。ほんとバカだな、お前は(大きくため息吐けば、相手にでこぴんをして)

.....(するすると腹や脇腹を指でなぞって)

いてっ…うぅ、ごめん…(デコピン受ければしゅん、となって)

あ…やめっ…影山っ…(手を押さえられているので抵抗すら出来ず、擽ったくて声が洩れて)

..お前は俺を王様って言うけど、王様じゃなく、チームメイトとして引っ張ってくれたのお前だろ(じと、と相手を見つめて)

...やめねぇ。(相手の弱いところを探すように、指を滑らせて)

そう、だけど…いや、今はそんなに王様じゃないんだよ！？最初の頃は王様って感じだったけど…(わたわたと慌てて)

あ…っん…(声が洩れることが恥ずかしく唇を固く閉ざすも身体は反応してしまい、不意に触れられた部分が弱くびくり、となり)

.......(じと、と見つめて)

...ここか....(ぼそ、と呟けば、弱いところを攻めていって)

…うぅ、ごめん。(彼の目線が気になり謝って)

んぁ…だめ…かげやまぁ…(弱いところばかり攻められ我慢できずに声が洩れて)

ばか日向。(ぽふ、と相手の頭を撫でて)

...はっ、これが襲われるって意味だ、わかったか？(暫くして相手から離れて)

…ん。(撫で受け、彼が許しているのか気になりじー、と見て)

わ、分かった……無防備にならないようにする……(顔が火照り息遣いも少し荒いが顔を背け何か複雑な気持ちで)

...？なんだよ？(相手の目線にきょとん、と首傾げ)

ん。.....いきなり悪かった。(顔を背ける相手に、眉を下げて少し寂しげな声音で)

…もう怒ってない？(変わらずじー、と見つめ)

…いや、いいけど……(相手の顔をまともに見れずにいて)

最初から怒ってねぇよ(ふ、と笑みを溢して)

...日向、俺がこわいか？(まともに自分の顔を見れていない相手に、不安になって)

えっ、怒ってたじゃん！！(と、ビックリした表情で)

…いや、そうじゃなくて…何か…影山見てると恥ずかしくなるっていうか…(かぁ、と赤くして)

はぁ？怒んねぇっつっただろ？(む、と眉間にシワを寄せて)

.....馬鹿、阿呆(ぎゅっ、と後ろから抱きしめて)

すんごい目つきで睨むから怒ってるって勘違いするだろ…(こちらもむっとなり)

わ…っ(後ろから抱きつかれてびくり、となり何故かまた顔が赤くなり)

すごい目付きってなんだよ(相手の発言にきょとん、として)

...日向、好き。テメェが好きだ(相手の耳元で、囁くように言い)

こう…なんていうんだろ、元々つり目なのにもっとつり目って感じ！！よく月島といるとそうなってるよなー…(自分の目元を吊り上げつり目にしつつ、同じチームメイトの月島蛍の事を言い)

…っ、えぇっと、その、その好き、って…(耳元で囁かれびくりとなるも彼が言う好き、とはどの好きなのか分からなくてオドオドして)

.....月島の名前は出すな。(月島、という名前を聞けば、少しむすっとして)

..その、恋愛、かんじょー...で(ごにょ、とすこし言葉を濁らせ)

本当、仲悪いよなー、月島と。今でもすんごい顔になってるし。(顔をむすっとした彼を見ればそう呟き)

…俺、が好きなの…？(改めてもう1度言って)…俺は、その、お前のこと好きなのかは分かんないけど…今、そうやって言ってもらえた時ドキドキした…んだよな…(ひとりでにそうぼそぼそと言い)

アイツは性格悪いし、性格悪いから嫌いだ(ふん、と腕を組んで)

好き、すっげぇ好き(ぎゅー、と抱きしめて) ..俺のこと好きかわかんねぇなら、とりあえず付き合ってみたらわかると思うぞ(じいっ、と見つめて)