山姥切国広 2016-12-29 11:35:55 |
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うん、そうだよね
(いつまでも照れてうつむいていては、それこそ格好悪いだろうと顔を上げて。気にしなくて良いと告げられると頷き)
ん…ここが湯殿だ。置いてあるものは好きに使ってくれ(暫く歩くとふと足を止め相手の手を軽く引いてはとの前へ立たせる。中が見えるように開くと手短にものの位置を説明しては手を離し)
わぁ、大きいなあ。ありがとう、助かるよ
(暫く歩き、この本丸の大きさを再確認していると不意に立ち止まって。覗き込むように湯殿を見るとその大きさに目を瞬かせ「これなら大人数でも広いんだろうなぁ」と呟き。置いている物は使わせてもらおうと礼を述べて)
大人数で入ることはなかったが…まあ、そうだな。数人は入れるだろ。…あとは好きにしてくれ、俺は部屋に戻る(何気ない呟きを拾うと言葉を返し、他に質問はないかと相手伺いながらも湯殿から離れない視線に小さく笑み浮かべては後ろに下がり)
オッケー、それじゃあゆっくり入ろうかな
(今日は疲れも溜まっているし言葉に甘えることにしようと頷き微笑むと湯殿に入って行き。先に寝間着として着る黒の着物などを用意して)
(ゆっくりと入浴を済ませてはセットした髪も今は落ち着いていて。準備していた着物に腕を通し、ポカポカと心地よい気持ちで湯殿を出て)
えっと確か...こっちだったよね...
(先程共に歩いた道を頭の中で思い出しながら、壁に手を這わせ歩いていて。ふと、何かの気配に気付き目を凝らせばぼんやりとだが白い布が見え「あっ、たどり着いた...良かった」と安堵のため息を一つ吐き)
…ああ、そうか。見えないんだな(あちらこちらへふらふらと足を向ける姿に納得がいったのか声を漏らし手に持っていた本を机に戻すと迎えるために近づき)
あっ、わざわざごめんね。今度からは蝋燭持っていかなきゃね
(近付いてきた足音とその姿に迎えに来てくれたのかと思うとまたも苦笑を浮かべ、バツが悪そうにして。次からは彼の時間も割かないようにしなければとそう言って)
…気にしなくていい。夜は俺があんたの目になる(すいと白い手を相手の眼前へ差し出しながらさも当然かのように相手の力になると告げ、その手が取られることを待ち)
頼りになるよ、ありがとう
(差し出された手を握りながら、夜だけではなくいつでも頼りになるなと思い。夜は助けがなければ何も出来ないのと同然の自分を嫌悪するわけでもなく、こうして世話をしてくれる彼の器量の大きさに自分も見習わなければと「僕も山姥切君みたいに頼られる男にならなきゃね」と空いた手をグッと握ると笑みを浮かべ)
…?あんたは十分頼れると思うが(握られた手に小さく頷くと明かりのついた方へと歩き出す。呟かれた声と決意に強く握られた拳に不思議そうな表情を浮かべるとちらりと相手の顔を盗み見ながらも言葉を述べて)
ふふ、ありがとう
(共に歩いていると自身の呟きを拾い、頼りになっていると告げられると驚きからか目を瞬かせて。しかしこう言われるのは嫌な気でないと笑みを浮かべるとそう言って)
…思ったことを言っただけだ(誰かからのお礼の言葉に慣れていないのか、先ほどまでの会話とは違い僅かにぎこちなさを覗かせては首を振ってそれを遠ざける。そのまま明かりのついた厨へと戻れば覚めてしまったであろう茶にどうしたものかと手を伸ばし)
あれ、お茶…?もしかして、煎れてくれたの?
(厨に戻るとお茶が出されているのに気付き、きっと彼が準備してくれたのだろうと思い。なんだかそれは嬉しく、椅子に座れば冷めてしまったそれを気にすることなく飲み)
あっ…いや、そうだが、冷めてるだろ(伸ばされた腕に慌て湯呑みを取り上げようと手を伸ばすもそれは叶わずその手を下ろし。躊躇うことなく喉に流し込まれる茶に思わず小さなため息をついて)
ふふ、平気だよ。美味しいなぁ
(恐らく入れ直そうとしたのだろうが、そのような事はしなくていいと微笑み。こうして準備してくれていたことが嬉しいようで心も温まる気がして)
…おかしな刀だな…(すっかりと覚めてしまい間違えても美味しいことはないであろう茶を気にもとめず飲み始めた相手に何とも言えない表情をするも、もうひとつ淹れてあった湯呑みをぐいと煽り中身を開け)
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