遣らずの雨が君を濡らす [ 指名制 / 無登録 / 和風 ]

遣らずの雨が君を濡らす [ 指名制 / 無登録 / 和風 ]

とある妖  2020-04-03 21:48:47 
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「此処に来てはいけないよ」
ある者は忠告する。
「早く、早く此方においで」
またある者は貴方を手招く。

一歩一歩、階段を上がった先にいたのは、見知らぬ異形の者だった。


「来てしまったなら仕方無いね」
優しく語り掛ける彼らの言葉は、嘘か真か。
気に入られてしまったら、もう戻れない。


中~長ロル進行 / 指名制 / 期限は一週間 / 指名被り無し / 恋愛ルートは存在しない / 提供人外と人間の貴方が言葉を交わすだけ





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  • No.1 by とある妖  2020-04-03 21:51:19 


世界観


「早くおいで」
人ではない誰かの声が聞こえた貴方。その誰かの声に誘われるようにして辿り着いたのは古ぼけた神社。奥まで進むと、本堂のある階段の前まで誘導される。
「あともう少し」
声に沿って疑うことなく階段を上がり、最上段まで上がりきったところで意識は失われる。
「……じょ……ぶ……大丈夫?」
目を覚ましたら、目の前にいたのは人ではない誰かであり、貴方を誘導してきた張本人。その誰かは貴方を選び、連れてきたのだという。どこか悲しい過去を抱え、不器用に生きる貴方を。彼らは貴方が抱えた事情を知っているが、貴方は彼らを何も知らない。
目を覚ました時に持っていたとしても携帯電話は圏外表示。カタカナ言葉は通じない場合有り。

  • No.2 by とある妖  2020-04-03 21:53:30 


「我のこと?……そうじゃな、油揚げはあまり好まぬ」

「お主は我のことをよくわかっておる。お気に入りの場所に案内してやろう」

庵 / イオリ / ♂ / 妖狐
勝ち気で傲慢 / 人のことを見下しがち / 常識は通じないことが多い / 口悪 / 秘密主義
麦色の髪に耳と尻尾を持つ / 浅葱色の瞳 / 若草色の着物


「私のことを知りたいの?そうねえ、教えてあげない」

「わかったわ。案内してあげるから、着いてきなさいな」

雫 / シズク / ♀ / 狸
温厚で優しい / 誰にでも愛想が良い / 比較的常識人 / 案外嘘吐き
焦げ茶色のボブヘア / 葉っぱのヘアピン / 耳は隠すが尻尾は見えたまま / 深緑色の瞳 / 瑠璃色の着物


「俺のことを知りたいのか?おう、全部教えるぞ!」

「お前ほんとによくわかってるな!案内するからついてこい!」

柳 / リュウ / ♂ / 人狼
頭が弱い / 友好的だが距離感掴めない / 一番説明に不向き / 素直
白銀の髪に耳と尻尾 / 朱色の瞳 / カスタマイズされた山吹色の着物


「んー……、好きなもの?寝ること、それだけ」

「うん、貴方の頼みなら大丈夫。良いよ、着いてきて」

都 / ミヤコ / ♀ / 座敷わらし
ふわふわで掴めない / 感覚で話す / 睡眠が一番好き / 素直だが気紛れ
黒髪おかっぱ頭 / 橙色の瞳 / 桃色の生地に赤色の着物


提供は四名。他の妖も貴方を狙っているかもしれません。勝手に動き回るのは危険です。

  • No.3 by とある妖  2020-04-03 21:59:51 


貴方について

貴方は何か悲しい過去を持っています。昔から「何か」が見える貴方は素直で心優しい人間であることでしょう。妖に反発する人間は元々連れてこられることはありません。

名前 /
性別 /
年齢 /

性格 /

容姿 /

事情 / 貴方の抱える過去について。あまりにも重苦しいものは不可

備考 /

ロル / 神社へと誘われ、階段を上りきって意識を失い、目を覚ます場面を。

指名は四名のいずれか。絞れない場合はランダムで妖が迎えにきます。

  • No.4 by とある妖  2020-04-03 22:08:40 


仕方無いから我が説明を引き継ごう。お主らは悲しい過去を持っていて、それが足枷となっている。普段は気丈に振る舞おうとも、心の奥に残っているのじゃ。

我ら妖はお主らのことを観察し、連れてくる。そこでお主らが神社を抜けてきた先は時空が変わる。だからお主らが持っているような現代的なものは存在しない。例を挙げるならコンピュータやスマートフォンのような機械とかな。

時空が歪むから街へと出掛けることも出来る。お主らは人間という珍しい存在だから、一人で出掛けるのは危険じゃのう。我から離れたらどうなるか、想像せい。ただし縁日のある時だけは自由を許す。

  • No.5 by とある妖  2020-04-03 22:14:34 


今宵、迷い子を連れてくる予定よ。貴方の詳細を見て受理してから一週間。でも、被ってしまったら選ばせて貰うかもしれないわね。私だって誰にでも案内してあげるわけではないのだから。

説明は目を覚ましたところでしてあげる。わからない箇所は背後からでも受け付けるけれど、私たちは妖自身が対応させて貰うわね。

[ 募集開始 ]

  • No.6 by とある妖  2020-04-04 13:24:28 


人間のお前を待ってる。俺たちの言葉を聞き取ってくれるお前なら、きっとすぐに馴染めるぞ!

[ 募集中 ]

  • No.7 by とある妖  2020-04-05 18:33:59 


>1 世界観
>2 指名表
>3 プロフィールのテンプレート
>4 世界観の補足

迷っているの?声が聞こえたなら、私を迎えにきて。神社に来てくれたら、都が案内してあげるから!

[ 募集中 ]

  • No.8 by とある妖  2020-04-07 21:48:12 


>1 世界観
>2 指名表
>3 プロフィールのテンプレート
>4 世界観の補足

我の声でお主を導いてやろう。だから、迷わずに来れば良い。わからない?答えられる範囲で答えてやる、何かあったら言うのだぞ。そうだな、日の目を見ずに舞台を降りた人間でも問題ない。暇な人間は此処に来い。

[ 募集中 ]

  • No.9 by とある妖  2020-04-07 22:53:16 


説明が足りなかったから、ちょっと付け足しておくわね。

縁日の時だけ自由に出来るのは、普段は人間の存在が物珍しいから。人間を見付けると神隠しと称して連れ去る事件が発生することも度々ある。それ程までに人間は貴重。事件後どうなったかは誰も知らない。縁日の日だけは皆がお祭り騒ぎで夢中になって人間に気を向けることがない為。しかしそれには同族のふりをする必要があり、四名のいずれかと親好を深めておくことが楽しむ鍵。

  • No.10 by とある妖  2020-04-09 11:26:51 


>1 世界観
>2 指名表
>3 プロフィールのテンプレート
>4 世界観の補足
>9 縁日について

お前の声が聞こえないと心配になる。やっぱり人間、お前と話していると退屈しないからな!質問があったら声を掛けてくれよ!

[ 募集中 ]

  • No.11 by とある妖  2020-04-11 17:31:05 


>1 世界観
>2 指名表
>3 プロフィールのテンプレート
>4 世界観の補足
>9 縁日について

ねえ、聞こえてる?都、退屈なの。だから、貴方を待ってるの。迷わないで、此処に来て。

一週間じゃなくても、今夜限りでも大丈夫なの。

[ 募集中 ]

  • No.12 by とある妖  2020-04-12 22:47:43 


[ 零章 人間界へ ]

古ぼけた神社には妖がいた。狐に狸、人狼に座敷わらし。彼らが待つのは自分の声を聴いて、此処へと赴いてくれる人間ただ一人。己の退屈を解消してくれる者がいてくれたらとそう考えているのだ。「しかし、退屈じゃのう」「文句ばかり言っていられないわよ」もうだめだと諦め気味の狐はからんと音を立てて神社を抜けていこうとする。ゆらり、ゆらりと揺れる尻尾は早く早くと急いているようでもあった。「……待って、都も行く」無遠慮に狐の尻尾を掴んだのは座敷わらしの幼い手。ぎゅっと掴んだ動作こそ幼子のようであったが、力は狐を後ろに大きく反らせて尚余りある程。「……仕方ないのう」幼子に弱い狐は諦めて息を吐き、微笑んで座敷わらしを見る。しょうがない、待っていよう。そんな暖かい気持ちで。「俺も連れてけよ!勿論雫も一緒にな!」騒々しいのが来たと狐は先程座敷わらしに向けたものとはうって変わってじとりとした冷ややかな視線を人狼へと向けて。「そういうことだから、一緒に行っても良いかしら?」申し訳無さそうに眉を下げて話す狸に、面倒さを隠さずに告げる。「嫌だと言ってもどうせ着いてくるのであろう。好きにせい」四名の妖は神社を抜け、人間に向かって声を飛ばす。まだ見ぬ話し相手を見つける為に。

[ 募集中 ]

  • No.13 by とある妖  2020-04-16 16:20:15 


>1 世界観
>2 指名表
>3 プロフィールのテンプレート
>4 世界観の補足
>9 縁日について

貴方のことを待ってる。早く来て、一人は寂しいのよ。プロフィールは詳細でなくても簡易的で構わないわ。

[ 募集中、4/23まで ]

  • No.14 by とある妖  2020-04-18 14:09:23 


>1 世界観
>2 指名表
>3 プロフィールのテンプレート
>4 世界観の補足
>9 縁日について

そこの人間。そう、お主だ。我の声は聞こえておるかのう?聞こえているのなら返事をせい。簡単にお主のことを教えよ。そうしたら迎えにいってやる。

[ 募集中、来週土曜迄 ]

  • No.15 by 匿名さん  2020-04-18 15:14:18 





名前 / 秋宮透(あきみやとおる)
性別 / 男
年齢 / 12

性格 / 体が弱い割に無鉄砲で向こう見ずの、やんちゃな悪戯坊主。無邪気に跳ね回ってはよく周囲に心労をかけている。

容姿 / 144cm。ふわふわと跳ねた黒髪に榛色の瞳。色が白く華奢だが常に動き回っているので儚げな印象は皆無。白シャツにサスペンダー、黒い半ズボンにスニーカー。

事情 / 大事な大事な白い毛玉を亡くしてしまった。彼はとても大切な友達だったのだけれど、周りには苦笑されるだけ。小さなお墓を立てて、いつも拝んでいる。

備考 / お寺の次男坊として生まれており、上に兄、下に妹がいる。特に疎外されたりいじめられたりはしていないが、見えないものが見えてしまうことはあまり歓迎されていない。

ロル / ( あまり遅くなっては駄目よ。はぁい。そんなやり取りを経てからどれ程になったか。五時を告げる鐘はとうに鳴り、空は夕焼けの時分を通りすぎている。「また叱られちゃう」ぽつ、と落とした呟きはどこの誰に聞かれるというわけでもなく。なにか良い言い訳はないかな、と考えながら歩を進める。ざっ、ざっ。昼の雑踏とは違い、聞こえる音はそう多くない。スニーカーの葉を踏む音と、まだ鳴いている烏の声。「……あ、れ…?」……それと、誰かの囁き声?
聞こえた、と言う自分の感覚を信じてスッと目線を上げれば────いつの間に側に来ていたのだろうか?───年季の入った大きな神社が目に入る。思わず目を擦ってみるけれども、目の前の重厚な存在感が消えるわけでもなく。「こんなところに、神社あったっけ」見上げたそれは自分の背からはとても大きくて、ぐんと顔をあげなければ全貌を見渡せない。否、精一杯見上げても、階段の下からでは限界がある。生来の好奇心と無鉄砲がうずき出す。どうせ遅くなったのだ、多少の寄り道は誤差の範囲内。かつり、かつり、石畳に足音を響かせて。……そして、上がりきって、ぐるりと辺りを見渡そうとした、「はず」なのだ。
……そうだ……でも、それで…それで…?「……どうなったっけ?」浮上する意識と共に動く口許、パチリと目を開けた先にあるのは一体何なのだろう )

どうも、こんにちは。僕でも良いのかな?僕あんまりお返事早くないしあんまり上手でもないから、断ってくれても全然構わないけど、もしよければ庵さんとお話ししたいな!




  • No.16 by とある妖  2020-04-18 15:54:10 


>15 / 透

( 誰であれば、我の声を聞き取ってくれるのであろう。神社から人間のいる地上を見下ろし。否、観察といった方が正しいかもしれないが。その先にいたのはとうに門限が過ぎているであろうに、一人で歩く少年。彼から感じる空気は当然他とは違う。少年、聞こえているか?我の声が聞こえるのなら、神社まで来るが良い。そんな言葉を投げ掛けたのは、彼が自分の言葉を聞き取ってくれるとの確信を得たからであった。そこの階段を上って、それから──脳へと直接届くように、あるいは耳元で囁くように。指示のままに素直に動いてくれる少年を見て、狐の尻尾は無意識にゆうるり、ゆうるりと揺れる。からん、からん。下駄の音を響かせて近寄ると、意識を失った少年の顔を覗き込んで口を開いた。「どうやら、我の声がしっかり聞こえていたようだな。お主は良い子じゃ」ぽふり、彼の頭へと手を伸ばす。状況が飲み込めないのは当然、それでもあえて説明は加えようとせずにただ手を差し伸べよう。ほら、立つのだ、と言外に伝えて。ざわ、ざわり。立派な大木も彼の訪問を歓迎すべく揺れている。ぶっきらぼうに自身の名を告げると、自分よりもいくらか小さい少年と視線を合わせる様そっと屈んで )──我は庵と申す。お主は?

お主の訪問、喜んで歓迎しよう。我も自信を持って胸を張れる程上手い言い回しが出来るとは思っておらぬし、時間ならまだある。来週の今日、土曜日までゆっくり語らおうではないか。途中で何かあればその都度話し掛けてくれたら良いからな。

  • No.17 by 秋宮透  2020-04-19 10:00:50 




>16 庵

( 「…え、」鼓膜を打つ柔らかな声と、見慣れない男の姿。頭の上の暖かな手のひらに、未だ覚醒していない脳が混乱と共に動き出す。短い驚きの声、それでも反射的に差し伸べられた手を掴んでのろのろと立ち上がり。「い、おり…?さん…?ええっと、僕は透…ですっ。秋宮透、12歳!」合わせられた視線に居心地悪くたじろぎながらも、きちんと自己紹介をする。「はじめましての人にはきちんと挨拶をする」それは六年生になってから特に気を付けていることだったから。うむむ、と足りない頭で一生懸命に考えて、「庵さんの耳はそれなの?それとも、僕みたいな耳がもう二個あるの?」先程から気になっていた問いを藪から棒に口にして、真剣な顔で首を傾げる。無意識のうちに伸ばした手が髪の上に伸びて、ハッと気づけば触る寸前で進行を止め。じぃい、と無言で眺めては暗に接触の許可を求めて。「あ、それと、ここはどこ?」ついでとばかりに付け足された問いは、ついでの口調とは裏腹に明らかに重要度の高いものである。困ったように辺りを見回すも周囲の風景は馴染みがなく、どうも帰り道の中途にあるようには思えないのだ。あちこち寄り道する己がこんなに面白そうな場所を見逃すだろうか?そんなわけない、と否定の文句が頭の中で響く。「ううん、じゃあ、新しく出来たところなのかな?」小さな独り言に現れた至って真面目な考察は、非現実的で子供の空想の域を出ない。こんな場所が短日のうちに出来る筈がないが、子供の脳内ではカンカンと釘を打つ目の前の相手の姿が上映中で )




  • No.18 by とある妖  2020-04-19 12:41:13 


>17 / 透

( まったく理解出来ていない状態でも尚、しっかりと名乗る。逃げ出そうとしない。そんな幼子に冷たく当たる程狐は酷い性格をしていなかった。「透か。偉いな、お主は」柔らかな笑みを湛えて放った言葉は同胞の狸に言わせれば珍しいもの。褒めることの少ない狐は見下す態度を取ることが多いのだ。「我の耳か?まあ、人型では普通の耳があったとて、不思議ではなかろう。だが、強くは掴むなよ?」ふわりと柔い毛で包まれた狐耳を ぴこぴこと動かしながらも、やんわりと注意するだけで接触を拒みはしない。伸ばされた手を自身の狐耳へとそっと誘導し、触りたければ触るが良い、と。「此処はのう、お主のいた場所とは少し違う。お主のいる世界とは異なるから、此処を抜ければ元いた場所、元いた時間に帰れるから安心せい」何処であるのか。それは普段から生活する上では意識していなかった事であり。時代が異なると告げたところでこの幼子に通じるのであろうか。世では"パラレルワールド"と呼ばれても可笑しくない此処の存在が見えるのは、声が聞こえる者だけ。「わからないだろうから案内してやろう。透よ、しっかり着いてくるが良い」百聞は一見に如かず。迷い子が来たら必ずや連れていこうと決めている場所。向かおうとしている場所は、今いる神社の奥の奥。茂みを抜けた先は拓けている街。団子屋、銭湯、旅館に呉服屋等、幼子にとっては新鮮な光景が広がっていることだろう )

  • No.19 by 秋宮透  2020-04-19 14:29:21 




>18

(「僕えらい子?誉められた!?」男の事情はいざ知らず、けれども聞こえた言葉にはパッと顔を輝かせる。短絡的な思考回路は与えられたものをそのままに受け取って、わーいと万歳して見せて。「わぁっ、ふわふわ。大丈夫、優しく触る!わぁああー、綺麗!」少しおっかなびっくりと触らせてもらった耳は今まで体験したことのない柔らかさで、頬が緩んで仕方がない。なぜ耳が動いているのだとか、なぜ生えているのだとか、そんなことはどうだっていい。にこにこと笑みを零してはついでのように頭を撫でて、「庵さんの耳は不思議だね!」と元気一杯に感想を。「あ、え…うーん?そうなの?そうなんだ?」しかし世界についての分かりやすい説明は、どうやら幼子の頭を通すと消化不良になるらしい。頭の上にたくさんの疑問符を浮かべては、ううん、と首を捻って見せて。回転の遅い頭では告げられる内容の半分すらも理解できているのか怪しいが、とりあえず、心配することはないのだろうと。「案内…」くるくると見回して、改めてこの場の空気を確認する。先導する相手についていきながら、キョロキョロと辺りを見回して、時折ピョンと跳ねて見せ。そうして広がった光景に、無邪気な歓声を上げようか。「うわぁー!ねえねえ庵さん、お店がいっぱいあるよ!ねえ、あのお店は何を売っているの?あそこはお団子やさん?あそこはお風呂やさん?全部全部見たことないよ!」ぐいぐいと着物の裾を引っ張りながら、あちこちに人差し指を向けて )



  

  • No.20 by とある妖  2020-04-19 15:59:40 


>19 / 透

( 褒め言葉を素直に喜ばれると、またそれも悪くないかと思える。ゆうるり、尻尾が揺れたのはその通りだと肯定の合図。初めて見るはずの狐を怖がりもしないのだから、子どもの対応力は凄いものだとつくづく感心する。知り合いの座敷童子と良い友達になれそうだ、と冷静に考えるも、あいつには案内役は向かないと一人思案。「人間にはついていないものだからな。綺麗かどうかはよくわからぬが」ふにふに、とやや覚束無い手つきで触れられるとそのまま緩く首を傾げる。自身の姿を見ることなど滅多にない。ゆえにどんな表情をしているのか、などと気にしていなかったのだ。「透は、温かいな」お返しのようにぽんぽんと頭を撫でてやり、子ども特有の温かさに触れて頬が緩む。「困ることはない。難しかったらまた説明してやるし、どうしてもなら同胞に聞けば良い」幼子に理解しやすい位噛み砕いて説明するなどと高度な事は狐には出来ない。ただ大丈夫であると、断言できるのはそれだけだった。普段よりもゆっくりとした歩調で下駄の音を響かせ歩く。幼子は経験がまだ浅い。何でも目新しく思えるのは、何百年と生きている己からしたら羨ましくもあった。「そうだな、たくさんある。団子屋に銭湯に呉服屋……お主は甘味は好きかのう?我が餡蜜でもご馳走してやろう」一つひとつ説明するには問い掛けの数が多すぎる。少しずつ話そうと考えながら引かれるままにあちこちへと動き。目に入ったのは甘味処。彼処は如何か、指差しながら幼子の反応を窺ってみようか )

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