夢の1着を目指して〆

【小鳥遊雄太】

……スズカ、俺はな、スズカがまたあのレースの世界で輝けるって信じてるんだよ。お前自身が信じていなくても他の誰が否定したって、俺はそんな馬鹿げた夢をみてるんだ、俺の理想を叶えられるウマ娘はスズカしかいない…今は受け入れられなくてもいい、それでもそう信じてる馬鹿野郎がいつでもお前を待ってる、それだけは覚えといてくれ
(その場から去ろうとする相手の手首をつかまえて引き止めれば自身の本音を一方的に相手にぶつけて、言うだけ言ってから相手の手を離して解放してやって)

【エイシンフラッシュ】

…そうですか、それではまずキッチンの使用許可をとりにいきましょう。無断での使用はトラブルに繋がりかねませんから…恐らくこの時間帯であれば問題なく許可も降りるでしょう
(褒められて少し嬉しそうに尻尾を揺らしたが、表向きはそれほど感情を出さずに静かに相槌を打ち、まずはトラブル回避のためキッチンを使う為の許可を得る必要があると、一部出禁になったウマ娘がいるという話しを思い出しながら述べ、大体のウマ娘はトレーニングなどに打ち込んでいる時間であるため許可もスムーズに降りるだろうと話しつつ歩き出して)

[サイレンススズカ]

そうですか…ですが他のウマ娘に期待した方がマシだと思いますよ…では失礼します
(会ったばかりの時のように冷たく暗い雰囲気が戻れば、相手の言葉に嬉しくは思ったがそれでもこんな自分に期待するだけ時間の無駄だと思うので冷たく言葉を返せばその場を去り)

[福丸透]

だね、職員室まで一緒に許可取り行く？
(既にフラッシュの作るスイーツで頭がいっぱいで顔を蕩けさせながらもしっかりと話は聞いており、この廊下は職員室に続いてるので2人で行くのかと尋ねて)

【小鳥遊雄太】

スズカ、昨日は悪かったな。俺の気持ちを押し付けるばかりでお前の気持ちを考えてなかったと思う、許してくれ、この通りだ
(次の日、また校門の前で相手が出てくるのを待っていて、やってきたのを見れば駆け寄り、開口一番にそう謝罪を口にして頭を下げて)

【エイシンフラッシュ】

いえ、二人で行動しても非効率でしょうから先に向かっていてください、私もすぐに追いつきますので
(許可を取るのに二人は必要ないと現実的に返し、許可も問題なく取れるであろう事を見越して先に行って待っててくれるよう言って)

[サイレンススズカ]

いえ…私も感情的になってしまって申し訳ありませんでした…だからどうか頭をあげてください
(相手が出待ちしているのは慣れたが、いきなり頭を下げられたことに驚き自分にも非があったと慌てながら頭を上げて欲しいとお願いし)

[福丸透]

はいよー、それじゃあ先に行ってるね………失礼しまーす、といっても誰もいないけどね
(フラッシュの考えに同意して、そのまま別れて調理室に着くも誰もいなく静かな様子にほんのちょっとの寂しさを覚えながら空いてる椅子に座りフラッシュが早く来ないかなと考え)

【小鳥遊雄太】

そうか、ありがとな。最後にスズカと仲違いしたまま別れることにならなくて良かったよ
(相手が許してくれたことに感謝の言葉を述べ、それからまるでこれを最後にもう会う事はないだろうと言わんばかりの意味深な発言をしながら、フッと微笑み)

【エイシンフラッシュ】

お待たせ致しました、食材などを用意してきたので少々遅くなりました。今から用意いたしますが、手間もかからず簡単に作れますし宜しければご一緒にいかがですか？
(少ししてエプロン姿で必要な材料の入った袋を手にやってきて、早速調理を開始しようと袋から必要なものを出し終えてから相手へと一緒に作らないかと提案をして)

[サイレンススズカ]

……あのっ…！貴方は…私が仮に復帰して…それで結果が出なくて周りから期待はずれだと笑われても…着いてきてくれますでしょうか…？
(最後と聞いて、昨日あれからずっと考えていたことを本当ならもう少し先に言おうとしてたがいてもたってもいられずまたレースで走りたい気持ちはあるが、結果を出せなくても着いてきてくれるか相手の目を真っ直ぐ見て尋ね)

[福丸透]

俺料理全然出来ないけど、フラッシュとならやってみたいな。それじゃあご指導よろしく頼むね
(このまま座って待つのもいいが、せっかくフラッシュが誘ってくれたのだからやってみたいなと立ち上がって横まで来れば、頭を少し下げてお願いして)

【小鳥遊雄太】

ああ…スズカには言ってなかったけどな、俺は次結果を出せなければここを去る事になってるんだ、俺にとって最後のトレーナー人生を賭けるに値するのはスズカしかいないと信じてる。…もし、それがダメでも、スズカが本当に二度と再起出来ないような状態になったとして、その時は俺が一生スズカの面倒みてやるよ
(自分が担当を持たずフラフラしていてトレーナーとしての責任を果たしていないことは自覚しており、クビ間近なのだと話し、そんな自分のトレーナーとしての進退を託すに値する存在だと相手を認めていると話し、結果ダメでもその時はその後の相手の人生のことまで責任をもつなんてプロポーズにも思える発言をしては穏やかに笑って)

【エイシンフラッシュ】

料理とは一言で言ってしまえば経験です。出来ないと思い込んでやらないのは勿体ないですし、繰り返しやっていくうちに上達してきっと面白さに気づけると思いますよ。では、まず材料の計量から始めましょう、1グラムたりとも妥協はしてはいけませんよ
(出来ないのではなくやらないから経験も伴わず出来ないと思い込んでしまうのだと持論を語りつつ、逆に出来ることが増えていけばどんどん楽しくなるはずと乗り気な相手のやる気を更に引き出すようにどこか楽しげに口にすれば、量りを取り出して各材料の分量の書かれたメモを取り出すと、とにかく正確にと言い聞かせて)

[サイレンススズカ]

さすがにまだそれはお答えできませんが…分かりました、ここまでしつこく追求されたのなら折れるしか無さそうですし…ではトレーナーさん。これからよろしくお願いします
(相手が悪い人では無いと今までの交流で分かったが、人生を預けられる相手だとはまだ分からないので遠慮がちにその話は置いておき、ここまで気にかけてくれて自分のせいでクビにさせる訳にも行かないので優しく微笑みながら彼をトレーナーとして認めて)

[福丸透]

えっ…こんなに正確にやるの？……1gも妥協しないって、俺にできるかな…
(せっかくフラッシュが教えてくれるなら覚えてみたいが、自分みたいに大雑把でマイペースな人がこんな正確な数字を守れるのか不安になり、何やら楽しそうなフラッシュに対して苦笑いしながら不安になり)

【小鳥遊雄太】

まあ、例えばの話だしあまり真に受けなくていいさ。ただ一つスズカが困った時や辛い時、俺だけは何があってもお前の味方だってことだけ覚えといてくれよな。何はともあれ改めてよろしくな
(思い切り先の話しをしてしまったが、別にこちらも本気で相手の意志に反してまで世話を焼くつもりはなく、ただそれぐらいの覚悟を持って相手と向き合う心づもりだということを伝えたかっただけだと口にしては握手を求めるよう手を出して)

【エイシンフラッシュ】

当然です。特にお菓子作りというのはほんの少しの分量の違いだけで仕上がりに大きな差が出てしまいますから、そこを妥協することは出来ません。…分量はこの量りを使えば誰でも正確に測ることが出来ますので、とにかくやってみましょう
(改めてお菓子作りは緻密な計算が必要であり、この部分を疎かには出来ないと相手の質問へと答えて、相手のような正確な計量が出来るか不安な人でもこれを使えば問題ないと説明しつつ、量りの電源を入れれば小数点単位まで正確に測れる精密な機器のようで)

[サイレンススズカ]

こちらこそよろしくお願いします…ちなみにですけどこれからどうするかとかは決めてるのですか？
(握手求められればそれに応じて握り返し、これから復帰のためにどんなトレーニングをするのか、復帰レースについて考えているのかと走りが大好きなサイレンススズカに少しずつだが戻ってきており)

[福丸透]

それじゃあまずは砂糖ね……あの、フラッシュさん。全然書いてあるグラムにならないんだけど…機械使ってもダメなのか…
(とりあえず砂糖から測ってみるかとやってみるがどうやっても正確な単位にならなくて、やっぱり自分じゃダメなのかと表情が死に始め)

【小鳥遊雄太】

色々やるべきことはあるが、まずはその足を走れる方向に持っていくのが先決だろうな。そのためには基礎筋トレだ、怖いのは再発だからな、まずは筋力強化で骨を周りから補強してやる…ついでに入院生活で落ちた筋力も取り戻せて一石二鳥だ
(今後の予定を尋ねられ、復帰レースなどの話をする前に本当にその足で走れるようになるのかが焦点となり、骨折は癖になるのが怖いため筋肉による補強をする方向性で、ついでに入院したりして落ちた筋力を取り戻すのにもうってつけだと話して)

【エイシンフラッシュ】

焦ってはいけません、細かい微調整を時間をかけて行うことで確実にやっていきましょう。例えば、こういった計量スプーンを使って…ほら、こうすればピッタリになるでしょう？
(上手くいかないのは次の作業のことに頭がいっぱいになってしまっているせいだと、焦らずじっくり一つずつ行うことを勧めて、自分なんかは目分量で殆ど正確に、必要な分量を導き出すことが出来るが初心者ともなればそうはいかず、利用できるものは上手く利用すればいいと計量スプーン取り出してはそれも活用し寸分狂わず完璧に測ってみせて)

[サイレンススズカ]

分かりました、それでは明日からトレーニング開始…ということでしょうか？
(相手の言うことはこれから復帰するために必要な事だと判断すれば、一日でも早く復帰したいと言わんばかりに期待の眼差し向けて明日から始めるのかと問い)

[福丸透]

…あっ、本当だ。ちゃんと正確にできたよ。ありがとうフラッシュ。俺でもできるんだな…
(フラッシュから計量スプーン受け取ってやってみればしっかりと正確な数値になり、道具を頼ったとはいえ自分みたいな大雑把でもちゃんとできたのだと嬉しそうにし)

【小鳥遊雄太】

そうだな、本当なら今日からでもやりたいぐらいだが、何かと準備も要るからな、明日からで頼むよ
(相手がこちらの誘いに乗ってくれるかは正直言って不確かなところがあり、見込みも薄いと考えていたため嬉しい誤算だったがそれ故に準備はまだ出来ておらず、明日から本格的に始めることを伝えて)

【エイシンフラッシュ】

それだけでも大きな進歩です、要領は掴んだようですからクリームチーズとバターの計量もしていきましょう。二人分ですから、これでお願いします
(正確な計量は基本中の基本であるが、料理においては基礎は疎かには出来ないため、大事なことだと認めては相手に安心して任せられると判断すれば他の材料の計量も頼み、二人分の材料をメモに書いて見せて)

[サイレンススズカ]

それじゃあ今日はここで失礼しますね。また明日からよろしくお願いします
(相手が本気で考えてくれているのだと分かれば信用して明日のことは任せて、今日は帰ろうと頭を下げて寮へと帰り)

[福丸透]

任せて、俺もやればできるんだな……って、あれ上手くできない…
(フラッシュに任せられれば張り切ってバターとクリームチーズの分量をしっかりと測るが、今までとは違い固形だからかしっかりと計量できなくて慌てて)

【小鳥遊雄太】

さて、スズカは…っと、おっ、いたいた。ちょっといいか？今日の放課後のトレーニングについてちょっと話しがあるんだが
(相手と別れた次の日、いくつか話したいことがあってとりあえずカフェテリアへとやってきて、相手の姿を探して見つければ早速話しがあるんだと用件を伝え、相変わらず返事を待たずに向かい側に腰を下ろして)

【エイシンフラッシュ】

こういう時は少し切り分ければ大丈夫です。…これで完璧です、問題はありませんね。今回は時短のレシピなので材料を混ぜ合わせて、それを電子レンジで加熱するだけでとても簡単に出来ますので初心者向けと言えますね
(相手が苦戦していた固形物の計量を手慣れた様子で済ませれば、そろそろ本題の調理に移ることにして、とはいえ今回する事は単純明快でこれならば、ほぼ経験がなくとも失敗せず上手くいくはずと考えて、正に初心者も安心のレシピだと相手にもわかるように説明をしてからとりあえず材料をボウルに移し混ぜ合わせ始めて)

[サイレンススズカ]

こんにちはトレーナーさん。トレーニングがどうかなされたのですか？
(カフェテリアでお茶をしていると新しいトレーナーである彼が見えて、お辞儀して挨拶し楽しみにしているトレーニングについて何かあったのかと小首を傾げて)

[福丸透]
はぁー、本当に凄いねフラッシュは。ボウルで混ぜる作業も丁寧だし本当に尊敬する…
(自分が出来ない作業を丁寧かつ迅速に行うフラッシュの手さばき声が出るほどに関心し、混ぜる作業も美しいなと見惚れて)

【小鳥遊雄太】

ああ、実はなトレーニングは学園の外でやろうと思ってるんだ。明日から土日で学園も休みだし、まずはじっくり調整をしたいと思ってさ。…ああ、別に怪しい場所じゃないぞ？学園側には既に行き先も活動内容も説明して許可も貰ってるからな…そういう訳だから外出の準備をしておいてくれ、夕方寮まで迎えに行くからさ、構わないか？
(トレーニングを外での泊まり込みで行うと唐突に言い出して、怪我の程度を見ながら段階を踏んでトレーニングをするためにはまとまった日数が欲しいということを説明し、理事長の印の入った外出の許可証も見せてはこちらの用件を伝えて)

【エイシンフラッシュ】

この程度褒めるに値はしません。さあ、貴方もやってみてください。最初はヘラで切るようにかき混ぜるのがコツです。…後はここにレモン汁を絞ります、本当は生のレモンを絞ったものの方が良いのですが、今回はこの市販のものを使いましょう
(褒められるほどの事ではない、と冷静に返しつつもどこか満更でもなさそうに表情綻ばせながら手を止めず作業をして、相手にコツを教えながら実践してみるよう言えば、黄色い容器に入ったレモン汁を取り出し、混ぜ合わせたものに少量加えて)

[サイレンススズカ]

なるほど…トレーナーさんのお考えには賛成です。では私も寮に外出許可を貰ってきますね
(今までの感じトレーニングはどうなるのかと少し不安視していたが、この人もこの人でちゃんと内容は考えているんだなと分かれば自分も外出許可を貰ってくると快く返事して)

[福丸透]

よいしょ…よいしょ…ちなみにだけどなんでレモン汁入れるの？酸っぱくなりそうだけど…
(慣れない作業に額に汗浮かべながら混ぜ合わせていき、そういえばなんでレモン汁を入れたのだろうかと知らないことを親に聞く子供のような無垢な表情で小首を傾げながらフラッシュに聞いてみて)

【小鳥遊雄太】

そうか、その返事が聞けて安心したよ。…さてと、俺は俺でまだやることもあるし、また後でな
(あまりにも唐突な外泊によるトレーニングであり断られたらどうしようかという気持ちも少なからずあったが相手の快い返事を聞けば安心して、用件だけ伝え終えれば慌ただしく立ち上がりその場を去っていき)

【エイシンフラッシュ】

確かに分量を間違えれば酸っぱくなってしまうこともありますが…適量加えることで爽やかな酸味が追加されて美味しくなるんです、レモンの皮を細かく刻んだものを加えて香り付けに使う事もありますよ
(汗を流しながら一生懸命に作業をする相手の額をハンカチで拭ってやりながらレモンを入れる理由を簡潔に説明し、今回は生のレモンではないため、やらないがそういうテクニックもあると知識を交えながらどことなく楽しそうな様子で饒舌に語って)

[サイレンススズカ]

トレーナーさん、慌ててたけど大丈夫でしょうか…
(放課後、寮にも外出の許可を取り必要な荷物をバッグにいれて約束通り寮の玄関前で相手を待つが、昼間のトレーナーの慌てた様子が心配になり大丈夫かなと不安げになり)

[福丸透]

そうなんだ、ひと手間かける事事でもっと美味しくなるんだね。フラッシュは物知りだな～……あっ、こんな感じでどうかな？
(フラッシュの説明聞いて、ひと手間加えることで美味しいものが更に美味しくなるのだと今まで知らなかった事知れて嬉しくなり、その間にも混ぜ合わせていて個人的に満遍なく混ざったと思うのでフラッシュ先生に確認を取り)