夢の1着を目指して〆

【小鳥遊雄太】

よっ、スズカ、待たせたな。目的地までは車で行くから早速乗ってくれ
(寮の玄関前にキャンピングカーに乗ってやってきて、窓から顔をだして片手挙げて軽い調子で声をかければ相手に助手席に座るよう促して)

【エイシンフラッシュ】

はい、それぐらいで充分かと。貴方は飲み込みもよくてとても教え甲斐があります。…後はこれを耐熱の容器に入れて電子レンジで加熱をすれば完成です
(相手の手元の混ぜ合わせられた材料を見ればコクりと頷き、途中の質問などからして初めてのお菓子作りに興味や関心を持って作業をしているのがわかり、嬉しくなって微笑みかけ。仕上げにかかるべく混ぜ合わせた材料を耐熱容器に入れレンジにかけて)

[サイレンススズカ]
えっと…トレーナーさん？キャンピングカーなんてどこへ行くつもりなのでしょうか……？
(まさかキャンピングカーで来るとは思わず、とりあえず思考止めて助手席に乗るも普通泊まり込みの場合旅館や民宿とかに泊まるものでは無いかとぶっ飛んだ思考してるトレーナーの方見て行き先尋ねて)

[福丸透]

もう完成なんだね……でも、楽しいけどやっぱり慣れない事すると疲れるね…ふぅ…
(こんなに早く完成するのかと少し驚き、完成する間に肩を回しながら初めてのお菓子作りに疲れたと感想言うがその表情はとても嬉しそうでにこやかに微笑んでいて)

【小鳥遊雄太】

キャンプ場近くの別荘だ、高地でのトレーニングは落ちた体力を回復させるには手っ取り早いし、旅館とかと違って誰かに迷惑をかける心配もないしな…まあ、別荘使わせてもらうために親に頭下げることにはなったけどな
(相手が乗り込んだのを確認すれば早速車を走らせ、行き先を相手に説明し、昼間忙しそうにしていたのは別荘の持ち主である親への交渉のためだったと話して)

【エイシンフラッシュ】

苦労した分だけ、食べる瞬間の喜びもきっとひとしおですよ。……少し粗熱をとって切り分けて、粉糖をまぶせば出来上がりです。さあどうぞ、召し上がってください
(達成感と疲労感を感じている様子の相手へと笑いかけ、電子レンジから取り出したそれを少しだけ冷ましてから仕上げに粉糖をまぶせば、時短で作ったとは思えない綺麗な仕上がりのスティックチーズケーキが出来上がり、早速食べてみるよう勧めて)

[サイレンススズカ]

別荘って、トレーナーさんの実家ってもしかして有名な財閥とかみたいな感じなのですか？
(まさか相手がそんなものを持っていたとは驚きで、そんな風には見えないと助手席からトレーナーをまじまじと見つめて)

[福丸透]

すっごい綺麗だね、いただきまーす……わぁ、程よい甘さにレモンの酸味があってとっても美味しいね、優しい甘さだからどんどん食べられそうだよ
(こんな綺麗なチーズケーキは見た事がなく、瞳を輝かせて早速フォークで口に入れると、顔がニヤついちゃうくらいに美味しくさらに自分で作ったからかどんなケーキよりも美味しく感じられて)

【小鳥遊雄太】

そういや言ってなかったか、俺の母親は昔はそれなりに名の知れたウマ娘だったんだ。同じウマ娘ってことで母さんもスズカのことは知ってくれてたみたいでな、スズカの名前を出したら二つ返事で復帰のためのリハビリに自由に使ってくれって貸し出してくれたんだよ
(母が名の知れたウマ娘として財を成し、自分はその息子なのだと明かし、同じウマ娘として母は異次元の逃亡者として有名になりつつあった相手の秋天の一件に心を痛めていたようで、彼女の為ならということで別荘を借りることが出来たのだと説明し)

【エイシンフラッシュ】

それは良かったです。…どうです、やってみれば思っていたより簡単だったでしょう？当然手間暇かければより良いものは作れますが、まずお菓子は食べる人に喜んでいただけることが何より大切ですから、貴方のその表情が見れたので大成功と言っていいでしょう
(決して手を抜いた訳ではないが、工程自体は時短になり相手にも一緒に作業をしてもらえる簡単なものを選んだが、結局はそれを食べた相手がどんな表情をするかが一番大事だと微笑めば、自身も満足げにしながらケーキを口に運んで)

[サイレンススズカ]

そうだったのですね…それじゃあお母様のためにも恥じた走りはできませんね…ふふっ、トレーナーさんもありがとうございます。
(まさかトレーナーの母が自分のファンだと知って思わず口元緩めて微笑みながら、トレーナーも自分のためにも色々と行動してくれてる事も嬉しく思い改めて感謝を述べて)

[福丸透]

とっても楽しかったよ……まぁ、まだ1人じゃ絶対できないしきっとフラッシュと作ったからこんなに楽しかったと思うんだ、誘ってくれてありがとうね
(自分が想像していた以上にお菓子作りは楽しくてこんな機会を設けてくれたフラッシュに感謝するが、きっとここまで自分が楽しいと思えたのは彼女と一緒に作ったからなのだと少し恥ずかしそうにし伝えて)

【小鳥遊雄太】

そうだな、スズカは自分で思ってるより色んな人の期待を背負ってるんだ。…でも、俺としては結局スズカはスズカ自身のために走ってくれるのが一番だって思ってるけどな、スズカの走りは何物にも縛られないあの自由さが魅力だと思ってるからさ
(相手を応援し、復活を望んでいる人はきっと他にも沢山いるだろうとそんな風に思いつつ語るが、自分の本心は相手には自分自身の思うままに自由に走って欲しいと思っていて、それこそが相手の強さであり魅力なのだと一切の迷いなくそう告げて、しばらくしてキャンプ場近くの別荘へ着けば車を別荘前へと停めて)

【エイシンフラッシュ】

全くもう…本来ならトレーニングをしているはずのところを貴方が半ば強引に巻き込んだというのに、誘ってくれてありがとうは些か白々しさも否めませんが……ですが、今になって思えばこれはこれで良い気分転換にはなったと思います、正直明日の選抜レースに向けて力が入りすぎていた感は否めませんし、これで良かったのかもしれませんね
(そもそもこの状態になった発端である張本人が何を言っているのかと若干の抗議の視線を送るが、今になって冷静に先程までの自分を振り返れば確かに力が入りすぎてオーバーワーク気味で明日のレースどころではなかったかもしれないと見つめ直すことが出来て、もしかして相手はそこまで考えてくれたのだろうかとそんな風に考えれば感謝の気持ちを抱きながらそう微笑んで)

[サイレンススズカ]

わぁ…緑が豊でとっても心地いい場所ですね…本当にこんな素晴らしいところでトレーニングできるのですか？
(早速キャンピングカーから降りると、心地いい清涼感のあるマイナスイオンが感じられて、子鳥のさえずりに癒されながらこんなリゾート地みたいな所でトレーニングできるのかと目をキラキラさせてトレーナーに尋ねて)

[福丸透]

俺はただお腹が空いてたからフラッシュのお菓子食べたかっただけだけどね。でも気分転換になったなら良かったよ。明日頑張ってね。
(本当は気分転換が目的でフラッシュを誘ったのだが、本当の事を言ってカッコつけるのもなんだか恥ずかしいのでお腹が空いていただけだと話し、これで明日のリラックスになって勝ってくれたらいいなと思いながら微笑み)

【小鳥遊雄太】

気に入ったみたいで良かったよ。…さて、とりあえず完全に暗くなる前に飯を作っちまうか、その後で今日は軽くトレーニングするからな
(ひとまず相手がこの環境に満足してくれたことを良しとして、完全に日が暮れる前にまずは夕食の用意をとキャンピングカーから鍋などの調理に使う器具や食材を取り出して別荘のキッチンへと運び、今日は遅いためトレーニングは軽くにして、本格的に動くのは明日の朝からにするつもりでいて)

【エイシンフラッシュ】

ふふ、そういうことにしておきましょう。…今日はありがとうございました、また明日…他のウマ娘を見る必要もないぐらい完璧な走りを見せますので期待していてください
(明らかに相手がとぼけていることはわかっていたが、必要以上に言及はせず、お礼を述べるのみにとどめておき。明日の選抜レースにおいて、今日の一件で仲良くなったからとかそういった情が介入する余地もないぐらい完璧な走りをして、実力で相手に担当として選ばれるつもりだと、自信ありげに口にして)

[サイレンススズカ]

そうですね、それでトレーナーさん？今日の夕ご飯は何を作るのですか？
(正直今からでもトレーニングしたかったが既に暗くなっているので明日から開始なのを承諾して、調理器具や食材を持ってトレーナーの後ろを歩きながら今日は何を作る予定なのか聞いてみて)

[福丸透]

俺はフラッシュ以外見るつもりないけどね、それじゃあまた明日。頑張ってねフラッシュ、期待してるから
(チーズケーキ食べ終えて、元々自分はフラッシュの事しか見ないつもりだと話して自分も明日の模擬レースは楽しみにしてると期待込めて応援して)

【小鳥遊雄太】

キャンプの定番カレーだ。スズカも手伝ってくれるか？
(手に持った大きな鍋を見せながら、やはりキャンプといえばまずは定番のこれだろうと説明し、一緒に作るのを手伝ってくれるか尋ねて)

【エイシンフラッシュ】

はい、それではまた明日お会いしましょう
(応援してくれた相手に深々お辞儀をしてから穏やかな笑みを浮かべれば、とりあえず今日のところは帰ることにして。明日は良い結果を出して会えることを期待していて)

体調は万全ですね、昨日はゆっくり休んで正解でした
(選抜レースの当日、身体に気力が満ちているのを感じて、無理してトレーニングをしなくて良かったと改めて感じれば、自分の出番を待つ間、観客席付近を歩き相手の姿を無意識に探していて)

[サイレンススズカ]

えぇ、もちろんいいですよ。こうやって外でカレー作るなんて何年ぶりでしょうか…ふふっ
(昔小学校で行ったキャンプでの夜ご飯を思い出して、こうして童心に帰ってカレーを作るのも楽しいなとにこやかに微笑んでトレーナーからの指示を待ち)

[福丸透]

えっとフラッシュは…あっ、いたいた…だーれだ？
(フラッシュの出走まで時間があり、もしかしたら観客席にいるかなと探せばフラッシュの後ろ姿を見つけて、こっそり近づけば後ろから手で目を覆って声で誰か当てさせて)

【小鳥遊雄太】

それじゃあまずスズカには野菜の皮剥き頼んでもいいか？その間に俺はご飯の用意をしてくるよ。炊飯器を使ってもいいが、飯盒で炊いた方が雰囲気も出るだろ？
(キッチンへとつけばまずは相手に野菜の皮剥きをお願いして、別荘の中のキッチンには必要な調理器具は大体揃っているが敢えてそれは使わず、キャンプっぽさに拘ろうとして)

【エイシンフラッシュ】

ひゃっ……！もう…いい大人なんですから子供のようなことをしないでください。…ちゃんと来て下さったんですね
(突然視界が塞がれ、驚きのあまり声を漏らしてしまうがすぐに小さく咳払いをして冷静さを装って若干不服そうにそう言葉を返せば、それから相手を振り返って会いたかった相手に会えたことでどことなく嬉しそうに穏やかな表情を浮かべて)

[サイレンススズカ]

そうですね、やはりキャンプのカレーといえば飯盒炊飯ですから。それじゃあ私は皮むきしてますね。
(キャンプのカレーといえば飯盒炊飯だということでトレーナーと意気投合したことで嬉しそうにし笑い、洗い場に行ってまずはじゃがいもを手に取ってピーラーで皮むきしていき)

[福丸透]

そりゃ俺の担当候補だしね、これで見にこなかったら他のトレーナーきフラッシュの事取られちゃうかもだし。
(ほとんど気持ちはフラッシュが既に担当のつもりだが、さすがに断言できないので候補と言う形で伝えて、フラッシュは素質あるウマ娘なのでこの選抜レースで他の人からスカウトされるのは予想できるので少し心配そうにして)

【小鳥遊雄太】

ただいまっと…へえ、大胆な大逃げする戦法に似合わず丁寧な仕事をするっていうか結構几帳面なんだな
(飯盒を日にかけてから戻って来れば野菜の皮剥きは粗方終わっているようで、この短時間で随分と綺麗に仕上げたものだと、失礼ながら走る事ばかりに注力してきたイメージの相手へと感心したように口にして)

【エイシンフラッシュ】

そもそも取られるも何も貴方のものでは無いのですが…でも、そこまで真摯に向き合っていただけると悪い気はいたしませんね
(自分の中でもきっと自分の担当トレーナーになってくれるとすればやはり相手の他には居ないだろうと思っているが、それは敢えて表には出さず冗談めかしてそう言葉を返して、相手とこうして冗談混じりの言葉を交わしたおかげでだいぶリラックス出来たようでレース前の緊張を感じさせない落ち着いた雰囲気を醸し出しており、表情にも一切の固さを感じさせず)

[サイレンススズカ]

私だって料理くらいできますよ…それに、他の人は私が走りにしか興味無いって思ってますけど違いますからね…まぁ先頭を走るのはものすごく好きですけど…
(自分がそんな風に見られてのはある程度察していたが、料理もできないと思われるのは恥ずかしくて少しムッとしながら抗議するも、走ることへの拘りや好意は譲れないようで)

[福丸透]

でもフラッシュも俺が担当になってくれた方が嬉しいでしょ？……まぁ、でも悔いが残らないように頑張ってね。あっ、そろそろ始まるね
(もしフラッシュが本当にそんなこと思ってくれてたら嬉しいなとクスクスと笑いながら冗談っぽく言うと、フラッシュが走るグループの出走を知らせるアナウンスが鳴って手を振りながら激励の言葉送り)

【小鳥遊雄太】

はは、悪かった、でもスズカのことが新しく知れて良かったよ。よく考えてみたら俺もスズカもまだお互いのことあんまりよく知らないんだよな
(流石に失礼だったと相手のリアクションから察して、それほど悪びれた様子ではないがそれでも一応は肩を竦めつつ素直に謝罪をし、まだ付き合いが浅くお互いの理解がまだ浅いことを考えれば今回の疑似的な合宿の中で体力面の強化だけでなくよりお互いのことについて理解を深められたらとそんな風に思っていて)

【エイシンフラッシュ】

…ええ、そうかもしれません。では、行って参りますね、私と貴方の未来の為に
(冗談っぽく口にした相手の笑みに対して、こちらも静かに微笑みながら肯定的な言葉を本音で返して、なんにせよこの先の話しはこの選抜レースで結果を出してからだと気力に満ちた様子で深々お辞儀をしてから、これが自分たちにとっての計画の第一歩にになることを願ってゲートへと向かい。そして、レースは昨日相手が休む時間を与えてくれてコンディションを充分に整えることが出来たおかげもあって難なく一着で終えて)

[サイレンススズカ]

確かに…トレーナーさんのこと何も知りませんですね…あっ、野菜全部皮むき終わりましたろ
(彼の事はもっと知りたいという気持ちはあるが、もしかしたらあまり話したくない事があるのではと何となく察して彼について聞こうと思った口を閉じ、会話中に皮を剥き終わった野菜を見せて)

[福丸透]

フラッシュ～、お疲れ様…って、全然近づけないなこりゃ…
(見事なレースに感激してすぐに感想伝えたりしたくてフラッシュの元へ走ったが、予想通りフラッシュの周りにはスカウトしたがるトレーナーで溢れており近づくのは容易ではなく)

【小鳥遊雄太】

ミステリアスな方がウケがいいだろ？…なんていうのは冗談だけど、まあ俺のことについても追々話していけたらって思ってるよ。…さてと、とりあえず手分けして野菜切っていくか…スズカは人参を頼んだ。怪我しないようにな
(秘密があった方がカッコいいなんて冗談めかして笑って肩を竦め、相手になら自分のことを話すのもいいと思っていると語りつつ、ひとまず今は作業を進めようと早速自分はジャガイモを切り分けていき)

【エイシンフラッシュ】

申し訳ありません、私にはもう心に決めた方がいますので…すみません、通してください
(周りの多くのトレーナーから口々にスカウトの言葉をかけられ、これまでに経験したことのないような注目のされように戸惑うが、自分にとって文句なしに納得のいくレースが出来た今、自分の眼中にあるのはたった一人だけで人混みをかき分けるようにしてその人の姿を探して).

[サイレンススズカ]

分かりました……トレーナーさん手際良いですね。てっきり料理できないと思ってました、なんて思ってたら怒ります？
(慣れた手つきで人参を包丁で切り、ふとトレーナーの方を見る手際の良さに少し驚いて、彼の性格から料理は不得意な方だと思っていたと口にして、気を悪くさせてしまったかなといたずらに微笑んで)

[福丸透]

あっ、フラッシュー！お疲れ様、すごく速かったしかっこよかったよ。……もしかして他のトレーナーと契約したいとか？
(こちらに向かってくるフラッシュ見つけて手を振りながらそちらの方へ向かい、彼女の元たどり着けば嬉しそうに感想言うももしかしたら違うトレーナーがいいと言い出すのではと思って)