オリトレとウマ娘

ううん、俺も楽しかったよ。たまにはこうして息抜きしようね。
(キタちゃんの笑顔を見て自然とこちらも笑顔になり)
それとその……間接キスしたの気づいてないの…？(少し顔を背けて、恥ずかしそうに)

え…？わー！？ご、ごめんなさい！あたしそんなつもりじゃ…
(良かれと思ってした行動に対して思いも寄らなかった指摘を受けると思いっきり慌てたような反応見せ、僅かに頬を赤らめながら謝罪して)

ううん、大丈夫だよ…全然嫌じゃなかったし、こっちもわざわざ指摘するような事してごめんね。
(少し申し訳ないという気持ちで頬を赤く染めながら、慌てる相手に謝罪して)
それに、ちょっと嬉しかったよ。
(少し小声で本音を呟き)

それならいいんですけど……えっと、今何か言いましたか？
(ひとまず自分の考えなしの行動を責めるようなことはされず安堵したが、最後に相手が呟いた言葉はよく聞こえなかったのか不思議そうな顔で問いかけて)

え？…いや、何も言ってないよ！！ほんとにまじで！！
(先程呟いた言葉が聞かれた可能性があると思い、慌てて顔を赤面させながら全力で否定をして)

そうですか？ならいいんですけど、もしあたしに何かあればその時はなんでも言ってください！遠慮はいりませんから
(相手がなんでもないと言えば、この件についてそれ以上疑ったりすることはなく、指摘などは忌憚なくしてくれて大丈夫だと相手への全幅の信頼を寄せていることを示すように口にして)

ありがとね、それじゃあたくさん頼りにさせてもらうよ。
(相手の元気な笑顔に安心を覚え、こちらもキタちゃんを全力で頼る意思表示をして)
そうだ、明日のトレーニングは水泳を行うから放課後水着に着替えてプールサイドにいてもらってもいいか？

おおー、プールトレーニングですね！わかりました、それじゃあまた明日お願いします
(いつもの練習場でやるばかりがトレーニングではない、相手の言葉になるほどと納得した様子で頷き、やる気を見せればこの日は別れて)

次の日

そういえば、プールは最初に見学で来て以来だったなあ…
(授業の後プールへとやってきて水着へと着替えてプールサイドに立っていて、中を見回しながらプールでトレーニングをするのは初めてだと少しワクワクしていて)

おっすキタちゃ……
(いつものスーツ姿に裸足でプールサイドへ来たが、キタちゃんの水着姿を思わず見て顔を背け)
それじゃあ、トレーニングはじめよっか。まずは軽く平泳ぎからお願いするね。
(何とか落ち着いてキタちゃんの顔を見ながら近くにあったビート板を持ってきてそれを渡して)

わかりました！よーし、頑張るぞー
(ビート板受け取り元気いっぱい返事をするとプールへと入り、少しウォーミングアップをしてから早速言われた通りに平泳ぎを始めて)
…ぷはっ、ふう…気持ちいい！トレーナーさん、今の泳ぎはどうでしたかー？
(プールの端から端まで泳ぎきれば相手の方を見やり手を振りながら問いかけ)

なかなか良かったよ。フォームも綺麗だし、息継ぎも何もおかしいところ無しだったね。
(蹲踞の姿勢になり、上からキタちゃんを見下ろして笑顔で褒めて)
それじゃ次は、クロールで自慢のスタミナを鍛えようか。無理せずに危なくなったら呼んでね。
(立ち上がって手を振りながらプールがよく見える位置まで移動して)

本当ですか！？良かったー…それじゃあクロール行きますね！
(泳ぎを褒められれば安堵して、もっと頑張ろうと気合い入れるとクロールを始めて)
……！と、トレーナーさーん！
(調子良く泳いでいたがその途中で動きが止まりジタバタし始めて、足が攣ってしまった様子で)

えっ…き、キタちゃん！？待ってて今行くから！！
(じたばたとしているキタちゃんを見て緊急事態だと察し、急いでスーツのままプールの中へ飛び込み、泳いでキタちゃんの元まで行き)
もう大丈夫だよ、今プールサイドに上げるからね。
(キタちゃんを抱えながら水中でバタ足して、プールサイドまで戻り水から一緒に出る)

……！はあ、はあ…ごめんなさい、トレーナーさん…
(しばらくパニック状態だったが相手に抱き抱えられると安心感からか落ち着いて、そのままプールサイドに上がれば呼吸を整えてから申し訳なさそうに謝罪をして)

はぁ…はぁ…大丈夫だよ、失敗は誰にでもあるし…それにキタちゃんが無事なら良かった…
(スーツを着てキタちゃんを抱きながら泳いだのでかなり体力を使い、息を切らしながらも謝るキタちゃんを宥めるように頭を撫で)

ありがとうございます…えっと、それより早く着替えましょう！このままじゃ風邪引いちゃいますよ
(言葉の端に申し訳なさを滲ませながらもお礼はちゃんと忘れずに述べて、スーツ姿で自分を助けるためにびしょ濡れになってしまった相手を気遣ってそう声をかけて)

そうだな…さすがに寒い…へっくしょん！
(さすがに寒気を感じてくしゃみをすると、がくがく震えだし)
でも着替えなんてないしな……あの、キタちゃん。良かったらトレーニング用のジャージ貸してくれないかな？
(困り果ててキタちゃんを見ると、162cmと高身長なのを思い出しそれなら入るんじゃないかと思い、申し訳ないように頼んで)

わわっ、大変！あたしのジャージなんかで良かったら使ってください。今、更衣室から持ってきますね！
(くしゃみをするのを見て本当に風邪を引いてしまうと慌てれば、急いで自分のジャージをとりに更衣室へと走って)
…お待たせしました！どうぞ
(少ししてジャージを手に走って戻ってきて)

ありがとう、それじゃ着替えてくるよ。
(ジャージを受け取り、トレーナー用の更衣室へと向かい)
……ただいま、おかげでとても暖かいよ。ありがとキタちゃん。
(数分後、キタちゃんのジャージを着てプールまで戻ってきて、心から笑顔でお礼を言う)

良かったです！…あ、でも、早めに髪とか乾かしてしっかり温まってくださいね！ジャージは次のトレーニングの時に返してくれればいいので
(笑顔が見られてひとまずは安心したが、念には念をと改めて相手の体調を心配するように口にして)