水月鏡花【 hpmi ／ NGBL 】

なっ…可愛い？くッ、一郎の癖に俺様を撫でんじゃねぇ。
(まさか可愛いこと言う、と撫でられるとは思いもせず、思わず目を丸くさせ暫く猫のように撫でさせていたも、其の手付きに弟達を切り捨てた代償で俺に向けられるのは憎悪だけで良いのに…、とズキリと胸が痛めば其れを隠すよう照れ隠しに頭を仰け反らせて。)

＞180 獄

気にしなくて良い 。怪我をしている時は不安を感じやすいからね 。
（ 申し訳なさそうに謝ってきた彼に気にしないようにと伝えて 。そして弱っている時は人肌恋しくなったり不安を感じたりすることは患者を見てきて知っているためこのままでいるつもりで 。身を寄せられれば嬉しく思いながら離れたりせずじっとしていて 。 ）

＞181 左馬刻

アンタが一郎の匂いとか言うからだろ 。
（ 暫く弟にするように撫でていたが左馬刻の言葉にハッとして手を退けて 。左馬刻のことは恨んでいる筈なのに 。それなのにあんな事をしてしまったのは左馬刻が可愛いことを言ったからだと考えムッとして睨みながら伝えていて。 ）

あー、繰り返すんじゃねぇ…ッ。アレは唯無意識で、って云うか…もう良いから弟共んとこにでもあっち行けよ。
(言動とは裏腹に離れていった一郎の手を密かに寂しく思うも、繰り返さなくて良い、と羞恥に耐え忍ぶよう睨みを利かせ、そっぽを向いて。)

そうか…なら気にしねぇ(彼の言葉に少し安心したように頷いた。彼の傍にいたくなるのは怪我のせいだけでは無いと思いつつ口には出さないでいて。静かに身を寄せながら“…寂雷の匂いは落ち着く…”と普段なら言わない事を呟いて)

＞184 左馬刻

分かった 、お望み通り出てってやるよ 。
（ 睨んだ左馬刻はそっぽを向いて弟達の所に行けと追い出してきた 。心配なためそばに居てやりたかったが左馬刻の言葉にムッとして意地を張って出て行くと言えばドアの方に向かい 。 ）

＞185 獄

そうかな ？ 医師だからかな 。
（ 彼は安心した様子で頷き身を寄せながら己の匂いは落ち着くと言った 。いつもとは違い素直な彼に可愛らしく思いながらも自惚れないようにと医者だから安心するのではと言っていて 。 ）

いちろ、本当に行くのか？…やっぱ何でもないわ、夕飯の支度があんだろ。
(本当に出て行くつもりなのか、ドアの方に行ってしまった一郎の背へ寝転がったまま顔を向け拗ねたように声を掛けるも、言い出せないで別の言葉に差し替えて。)

それもそうだが…お前が傍にいるからかも知れねぇ…(彼の方に視線を向けながら本音を零しハッとしたように俯いた。いつにも増して素直な言葉が自然に出てくるのは彼がいるからだろうかと柄にもなく思いつつチラリと様子を伺って)

＞188 左馬刻

すぐ戻ってくる 。何食いたい ？
（ 何も考えず勢いのまま部屋から出ると言ったのだが 、左馬刻の夕飯と言う言葉に確かに用意をしないとなと思い出して 。拗ねた声色の左馬刻に近寄れば機嫌を取るように髪を撫でてやり何が食べたいか訊ねてみて 。 ）

＞189 獄

それなら嬉しいな 。いつも獄はそんなふうに思ってくれてたのかな？
（ 彼の言葉に一瞬目を瞬き驚いてしまった 。素直な言葉に普段も思っていてくれていたのだろうかと思えば少し意地悪を言うようだが今の彼なら素直に答えてくれそうだと思い訊ねてみて 。 ）

…何でも良いわ、お前らが普段食べるようなもので良い。
(近寄って来る相手に何で来てんだ？と思い目で追っていれば、再び髪に触れられると目を丸くさせ一郎の顔を見上げ、相手の服の裾を摘みつつ返答して。)

……そうだが(彼の少し意地悪な問いかけに一瞬考えた後小さく頷いた。今までは彼に負けたく無い思いが先に出てしまい素直になれなかったが今だけは素直に伝えられる事に自分でも驚きつつほんのりと頬を染め彼の様子を伺っていて)

＞192 左馬刻

分かった 、作ったらまた来る 。
（ ご飯何が食べたいかと訊ねると裾を掴みながら何でも良いと答えた 。可愛らしい仕草にドキッとしながらも誤魔化すように撫でる手を止めれば声を掛けて部屋を出て行き 、二郎と三郎の好きなカレーにする事にして作り始めて 。 ）

＞193 獄

！ … 今日の獄は本当に素直だね 。
（ いつもそのように思っていたのかと訊ねると本当に素直に肯定をした 。想定以上の素直さに目を瞬かせるも嬉しく思いそっと髪を撫でてみて 。 ）

あぁ、そうしてくれや。早く、だぞ。
(声を掛け部屋を出て行く直前に彼の背へ切実にも聞こえる声音で早く、と聞き取れるか定かでは無いが投げ掛けた。
其れから彼がまた戻ってくるまでの辛抱だと其の間、目を瞑ってからは悪夢に魘され眉間へ皺を寄せ。
蹲るようにして縮こまる其の姿は痛みに耐えているようにも見えるがそうではなく、心配は無用である事を寝ながら見せ掛けて。)

＞196 左馬刻

入るぞ 。飯持ってきた 。食えるか ？
（ 部屋を出ていく直前 、早くと切実な声が聞こえた 。その様子に気持ちが急くが弟達には悟られないように弟達に手伝って貰いながらカレーを作って 。手伝って貰ったからかあまり時間も掛からず作り終え弟達には食べるように伝えて 。そして己は左馬刻に食べさせようとカレーをお盆に乗せ運びノックして中に入ると声を掛けて 。 ）

…いちろ。なんだ、態々持って来たのか。あんま食欲ねぇが少し口に入れるわ、折角作ってくれたんだしよ。
其れよか一郎、俺汗かいちまったわ。食ったらシャワー浴びてぇ。
(悪夢を破るように夢現で聞こえた彼の声によって目をぱちりと覚まし、あどけない声音で名を呼びのそのそと動けば、むくりと上体を起き上がらせ視線を相手の手元に持っていき食事を態々持ってきた事が分かれば、問われた事に食えなくはないと返す。
彼が食事を作ってくれるあの短い間でしっとり汗ばんでしまい、不快そうに眉を寄せて。)

＞198 左馬刻

おう 、栄養摂らないと良くなるもんも良くならねぇからな 。
良いぜ 、好きに使ってくれ 。
（ 少しでも口に入れると言う左馬刻に満足気な表情でテーブルにカレーとスプーンを置いて食べられるようにして 。カレーは人参とじゃがいもと玉ねぎがゴロゴロと入っている 。シャワーを浴びたいと言った左馬刻に目を向けると夕飯を作る前とは違い汗をかいているのが一目見て分かった 。傷が疼くのだろうかと心配になりながらも使っても良いことを伝えて 。 ）

ん…悪いか？(彼の言葉に少し眉を顰めながら視線を向けた。普段甘えない分彼の体温が心地よく無意識に髪を撫でる手に擦り寄り少し目を閉じて)