梨花 2021-01-29 06:52:49 |
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白蓮「それは…(一瞬、エンドワールドのことが頭によぎる)…いや、なんでもないよ。異端王は自分達で探すのが1番だよ。僕の世界と君達の世界は違う存在なんだからさ」
駿「う……それは、確かに……だとしたら、相当骨が折れるな……でもなー、存命してる先代の狂王二人には匙を投げられたし……」
キール「匙を投げられたって……自分らで探せってことか」
駿「それだったらどんなに良かったことか……『お前らじゃ無理、諦めろ』って言われちゃったんだよね……」
ロベリア『あーらら……』
駿「まぁ、そりゃそうだよね……六大狂王は元々は先代異端王が発案したことで生まれた派閥だし…………始まりは異端王の適性がある調停者じゃなきゃダメだったのが、私利私欲で悪の限りを尽くすリディアが発端だからね……これは普通に六大狂王潰した方が早いのかなぁ……でもそれも望みは薄いなぁ……」
白蓮「…1つ、情報をあげる。無秩序王であるシドラのとこに行くといいよ、彼も異端王の適性者を探している。いいかい?何があっても、彼の満足する異端王を探し出すんだ。傲慢で自分至上主義者な彼だとしても、必ず彼が望んでいる異端王を見つけ出せ。でなければ…(銀次との戦いを思い出す)…また、あの終焉が訪れてしまう」
駿「なるほど、彼か_______……分かった、情報提供をありがとう!これで方針は決まったな……じゃあ、僕はこれで失礼しようかな」
桜也「(紫炎の前で片膝を着いている)______と、言った具合で狂王……特に背教王に毒された者達の動きが活発化しています。僕がここに来てから既に数十人の毒されたそれぞれの狂王の構成員を始末した次第です」
紫炎「なるほど…………暁光の活発化に伴っての狂王の活発化ですか……明らかに両者とも黒、背教王の息がかかっている狂王はもはや暁光と手を組んだとも取っていい……まったく(煙草の火を消す)未だ異端王は空いたまま、ってことですか。まぁそんなことだろうとは思いましたが……報告ご苦労さまです、下がりなさい」
桜也「はっ!(その場から立ち去る)」
紫炎「…………(椅子に腰かける)」
エレメイル「(紫炎の椅子の後ろにおり、背もたれに寄りかかっている)組織のトップっていうのも大変だね、邪王様。一難去ってもまた一難…いつまで経っても仕事は終わらないんだから」
紫炎「ほんと、そうなんですねぇ……六大狂王とはもう関わらないでいるつもりでしたが……やはり、六大狂王という派閥の出来上がりに関係している以上、関わらざるを得ないのがなんとも……(眉間を揉む)…いっその事、解体した方が早いような気すらしますね。あれはもはや六大狂王の名を冠してはいるものの、六大狂王では無い…………何が言いたいって、有給が欲しいってことです」
エレメイル「休みたいなら休めばいいのに…ていうか、邪龍様の部下って、邪龍様の前だとみんな畏まるよね。あんな風に堅苦しくして辛くないのかな…興味無いけど」
紫炎「そこは私もよく分からないんですが……言っても治らないんですよねぇ、あの堅苦しさ……なのでもう畏まる件については何も言わなくなりましたね…その点、貴方は普通に話してくれるのでありがたいです」
紫炎「なるほど…………貴方のそういうところ、嫌いじゃないですよ私(立ち上がる)さて、気晴らしに散歩でも行きましょうかね…………貴方も着いてきますか?」
紫炎「じゃあ行きましょうかね。色々ドタバタしててなかなか見れなかった中華街にでも行きましょうかねー……」
桜也「報告も済んだし、早く空禪達のところに______うん?(視線を感じ足を止める)…………気のせいかな……」
剱「だな。久々に乗ったが楽しかったな……時間があればもう一度乗ってもいいな……さて、次はお化け屋敷は……こっちか(地図を見て)」
朝日「最恐かー、どれだけ怖いのかな!楽しみ───(すると、背後から何か肩を触られるような感覚し、ひょっとこの男が現れる)」
?『悲しかな…苦しかな…恐ろしかな…妬ましかな…呪われかな…悲しき児子よ、母なる元へお帰り…(男とも女ともわからない複数の声が重なったような声で朝日の耳元に囁く)』
朝日「!(バッと後ろを振り向くが、そこには誰も居なかった)居ない…?」
夕日『朝日、さっきからどうしたのさ。何か様子がおかしいよ?』
朝日「い、今、変な人に肩触られて…わかんないけど、なんか耳元で変な事囁かれた…」
夕日『触られた…?それ、朝日の気のせいじゃないよ?触られたり、囁かれたりしたんなら、僕にもそれが伝わってくるはずだ。何も感じなかったって事は、ただ単に朝日が気を張りすぎてるって事でしょ』
朝日「そ、そうなのかな…けど、夕日が言うのなら、そうやのかもね…」
剱「俺も変なやつがいる感じはしなかったがな……だが、朝日が心配なら何かいるかもしれないと気をつけた方がいいな……(朝日の手を繋ぐ)手、離すなよ」
朝日「(手を繋がれ、顔が真っ赤になる)あ…あ、ありがとう…」
夕日『…あのさ、朝日。手を繋がれただけで顔が赤くなるのは、流石にうぶ過ぎない?』
朝日「こういうの慣れてないって言ったじゃん!」
剱「(クスッと笑って頭を撫でる)……よし、行くか」
アジダハーカ「……スネーク殿、我々もお化け屋敷とやらに参りましょう(物陰で見ていた)」
スネーク「は?」
アジダハーカ「異変は暗闇で起きる、と思うんですよねぇ……」
響「…なるほどな…そう言うことか…通りでおかしいと思ったぜ、この遊園地。満っち、少し間だけど、『あいつ』と変わるぜ。ストーカー性で言っちゃあ…あいつの方が上だからな」
満「お、おう……(ちょっと驚いてる)」
アジダハーカ「(何かを掴む)…………確か、貴殿らは別の事件についても調べていましたよね?」
スネーク「んあ?なんで知ってんだよ」
アジダハーカ「私がその気になれば貴殿らの事情を探るのは赤子の手をひねるくらい容易いものです。そして……もしかしたら解決の糸口が見つかるかもしれませんよ」
夕日『ノイズ…?』
朝日「私はそんなの聞こえなかったけど…夕日も聞こえなかったよね?」
夕日『あ、あぁ…』
朝日「もしかしてあれじゃない?アトラクションの1つとかじゃない?特定の人にだけ聴こえる超音波を放ってるとか!」
夕日『いや、それなら僕達にも聞こえるはずじゃ…』
朝日「あ、そろそろ私達の番だよ!さぁ行こっ!(手を引っ張る)」
夕日『!ちょ、待って朝日!』
剱「なるほど……っお、おう…!!(引っ張られるがままについて行く)」
アジダハーカ「…………(指を鳴らすと服の裾から現れた黒い蜥蜴を剱の影に忍ばせる)」
スネーク「マジで入んのかよ……」
アジダハーカ「怖いんですか?」
スネーク「んなわけねーだろ!!!……んなわけが…」
夕日『それ以上は待ってよ!朝日!!』
朝日「だから大丈夫だって!うわっ…なんか凄い怖そうな雰囲気漂ってんなー…お化け屋敷だから当たり前か。うー…ドキドキして来た。け、けど、私が剱を守るって決めたし!こ、こんなとこでビビってられないよ!うん!」
朝日「う、うん(手を引っ張りながら歩く)大丈夫…大丈夫…何も出ない…何も出ない…」
夕日『朝日、今すぐ戻るんだ!ここは危険だよ!』
朝日「な、何言ってんの?私達がこんなんでビビる訳ないじゃん!」
夕日『違う、どうして気づかないんだ…!』
朝日「さ、最恐ってバンバン脅かしに来るのかと思ったけど…そんなに出てこないね!というか…あれ…?お化け屋敷って…こんな何もないとこだっけ…?(足を止める)い、いや…もしかしたらそういう仕様なのかも…ね、ねぇ剱。そんなにここ、怖くなさそ───(背後を振り向く)」
夕日 『違う!!!ここはお化け屋敷じゃない、それに君が手を繋いでるのは…剱じゃない!!!』
?『(ひょっとこの巨漢の男がそこに居た)おぉ…おぉぉ…』
朝日「…え?つる…ぎ…?」
《同時刻》
剱「くそっ……!朝日!どこに行ったんだ…!?」
(刹那、影から黒い蜥蜴が這い出すとそれが形を変える)
剱「!?何だ……魔力…!?」
アジダハーカ「(黒い蜥蜴がアジダハーカの姿になる)______自らの生み出した物体を介しての転移術、に御座います」
剱「だ、誰だお前!まさか朝日が言っていた奴は……!」
アジダハーカ「そう、私……なわけないでしょう。貴方の彼女様は別の存在に、此処ではあるものの此処ではない場所に《連れ去られました》」
剱「!!!!一種の結界か……!!!入れるのか、そこに…!アンタ、入れるなら連れて行ってくれ!朝日を助ける」
アジダハーカ「んー……本来は一人の方が楽なのですが、まぁ貴方一人と一緒でしたらギリギリ可能ですし、お嬢さんを保護して見ていて頂くためにも連れて行って差し上げましょう。(剱の首根っこを掴むのもう片手を虚空に突き出し歩む)
______『世界よ、隔てりを失い我を導け』」
(歩いていると朝日とひょっとこの男がいる空間に至る)
剱「朝日!!!」
朝日「(首を力強く掴まれ持ち上げられている)つ…るぎ…」
?『醜きかな…醜きかな…穢れた児子よぉ…(朝日の首を締め上げる)母なる元へお帰り…お帰りぃ…』
朝日「かっ…!」
夕日『くっ…そ…!なんなんだ、こいつは…!』
剱「テメェ…………!!!朝日を離せ!!!(刀を抜くと朝日を掴んでいる腕を斬ろうとする)」
アジダハーカ「あれは______魔障の類か、はたまた…………………………いや、殴れば分かるか(剱の動きよりも早く?を篭手を填めた手で殴る)」
アジダハーカ「やはり『実態がない』んですね。しかしながら『己からの接触は通じる』と、実に小賢しい」
剱「んな事言ってる場合か!さっさと何とかしねぇと…………!(ベースギターを顕現しロノウェを出現させる)」
アジダハーカ「はて、何か方法でも?精神体に攻撃する術を持ち合わせているとでも?」
剱「…………悪魔の専売特許は『魂の取引』……もしもアイツが精神体でその原理が通じるなら精神体に傷をつけられる
擬似狂化『魔神の使徒:ロノウェ』(ロノウェを憑依させて黒いローブを纏い手が龍のようになり棘の生えた龍の尾が生える)…………堕天化よりこっちの方が有効かもな……(魔力を纏って鋭い爪で攻撃を仕掛ける)」
?『(攻撃を受け、傷口から黒い靄が吹き出る)おぉ…おぉぉ…!(朝日を離し傷口を抑える)醜きかな…醜きかなぁ…!』
朝日「(尻餅をつき、喉元を抑える)ケホッ、ケホッ…!」
夕日『攻撃が通じた…!そうか、奴は精神体。精神への干渉が出来る者じゃないと、精神体への攻撃が出来ないのか!』
剱「よしっ…………!(朝日を抱き抱えて?から距離をとる)」
アジダハーカ「ふ、ふふふふ。素晴らしい、そのままお願い申し上げたいところですが______それでは我が君を失望させてしまう…………『貴方の打開策お借りしますね』(いつの間にか籠手の指が刃のように鋭くなると闇を纏う)如何なる生命も『魂自体』を殺してしまえば否応なく死ぬ。肉体は在れど中身は在らず……嗚呼、何と滑稽なことでしょうか…………この私、真名を『アジダハーカ』と申すこの私を手こずらせ手間をかけさせた礼はたっぷりと手間隙かけて苦痛を与えてやりましょうね?
魔力変質『汚濁者(ケガスモノ)』
(薄ら笑いを浮かべて?に歩み寄る)」
アジダハーカ「ふふふ……嫌です(襲いかかる?の額部分に闇を纏った籠手で触れて相手の勢いを使い弾く)我が御魂は我が君に捧げしもの……他者の御魂を持ってして完全になろうとする貴様にくれてやるものは無い(腕を降るって斬撃を放つ)」
?『(斬撃を食らったことにより、ひょっとこの仮面が割れる)おぉ…おぉぉ…』
朝日「!この音…まさか…!」
?『(ブラックホールの様に渦巻いた闇が顕になる)おぉ…』
夕日『こ、こいつ…顔が、ない…!?』
朝日「みんな!何処かに掴まって!!!」
?『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!(凄まじい風が巻き起こり、全員を顔の中に吸い込もうとする)』
剱「くっ……!!!(朝日を抱えて爪と地面に突き刺し尾を柱に巻き付け吸い込まれないように踏ん張る)」
アジダハーカ「____闇の引力……か(ほくそ笑む)
魔力変質『毒錬成者(ドクヲウムモノ)』(黒い泥のような猛毒を籠手に纏うとその手を?に突き出す)
『毒槍(ドクマソウ)』(猛毒の槍を渦に向かって放つ)」
アジダハーカ「ふむ、毒は効かないと…………いやはや失敗失敗…………」
剱「何してんだお前!?……って、なんでお前平然と立って……!?」
アジダハーカ「あれは闇の引力…………即ち『闇の古老』という高位の闇の術者より加護を受けた私は他者の闇に関する作用が緩和されるのです(ニコリ)……しかし、参りましたねぇ…………得意の毒が効かないとなんとも…………(考え込む)」
朝日「あれ…私達の世界のものじゃない…!敵側の異能力だよ!」
夕日『!そうか…!だから、音に違和感があったのか…!術者の力なら、一定の波のような音が聞こえるはずだが、こいつの音は垂直なモスキー音!揺らぎの音がなかったのは、こいつを出してるのがこの世界の異能力者だからか!そうと決まれば…朝日!!!』
朝日「わかった、交代だね!表に出ることを許可するよ!!!(髪色が桃色に変わり、瞳が赤く染る)』
夕日「異能力に関しちゃ、僕の方が知識はある方だからね。一か八かだ…!」
アジダハーカ「おやおや……これでは私の出る幕がなくなってしまうではありませんか、困りましたねぇ…………我が君に認めていただく為にも何とかしたかったものですが、まぁ良いか…………選り好みしている場合ではないとみました」
剱「…夕日、何か手伝えることはあるか」
夕日「僕が合図を出す。そしたら僕を離すと同時に疑似狂化してさっきのアイツみたいに攻撃を放ってくれ。いいか、何があっても絶対に動くなよ。わかったね?」
夕日「朝日じゃないけれど、信じてるからね…!」
?『おぉぉぉぉぉ!!!!!(顔の渦が少し大きくなる)』
夕日「(吸引力が強くなった…!)今だっ!!!」
夕日「戦乱招きし竜魔の双槌ーアーサーズドライクー!!!(剱から離れたと同時に赤い竜の鱗で覆われた篭手が両手に纏う)」
?『御魂を、御魂をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!』
夕日「いいよ、そんなに魂が欲しいんなら…(放たれた斬撃をアーサーズドライクで殴ると、斬撃に神性が纏い白く巨大となる)腹はち切れるくらい、喰わせてやるよ!!!(攻撃と共に?の顔の中に吸い込まれる)」
?『(吸引が止まる)…御魂…御魂は我が手にぃぃぃぃ!!!更なる力をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!(再び吸引を始めるが、すぐさま止まる)おぉ…!?』
夕日「ばーか、欲張りすぎなんだよ。馬鹿なお前に1つ常識って奴を教えてあげるよ。欲望に忠実な奴ほど…」
?『(体が膨らみ、白い光が所々から溢れる)おぉ…おぉぉぉ…!おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!(体が破裂し、そこから夕日が現れる)』
夕日「身を滅ぼしやすいんだよ」
柳「悪性が消えた……つまり、解決したってことだーね!」
ラビュリネ「バカ、油断すんなよ。欠片が実体を持つことだって…」
柳「うるさいよラビュリネ!そんなラビュリネはこうだー!!(チャームの状態のラビュリネを指先でくるくる回す)」
ラビュリネ「やめ、おい、ぎゃああああああ!!!??」
夕日「…音が、消えてない。あいつはもう倒したはずなのに…それどころか…音の数が、増えていってる…!?」
朝日『夕日っ!!!後ろ!!!』
夕日「(後ろを見ると、さっきの奴が二人現れていた)1人じゃ、なかったのか…!?」
朝日『夕日、周りを見て!!!こいつら、ただの異能力じゃない…増殖型の異能力だよ!!!」
?『おぉ…おぉぉ…(地面から現れ、無数の男が周りを囲んでいた)』
夕日「くそ、1人でも苦戦したってのに…!」
アジダハーカ「……はぁ…………『散れ』(片手を上げると男の数だけ悪性の斬撃を放ち怯ませようとする)異能力であるのならば、異能力によって生み出された生命体を狙うのは不毛……異能力者を殺した方が早いでしょう」
剱「そんじゃあここから出るってか……?」
アジダハーカ「然り。ここは恐らく無限にアレが湧き出ますよ」
夕日「出るって、どうやってここから出るのさ!周りは敵に囲まれてるし、出口だって何処にも───」
響?「おい(空間にヒビが入ると、夕日の背後に居た?の顔面を蹴り飛ばし、頭を吹き飛ばす)何気安く俺の妹に触れようとしてんだよ…そんなに殺されてぇのか?」
夕日「!えっ…」
朝日『こ、この人一体…兄ちゃんになんか似てるけど…』
夕日「し、神格の方の兄ちゃん…!?」
朝日『えっ、神格の方って…まさか!?本物!?』
響?「(夕日の首元を見ると、手跡がくっきりと残ってるのを見つける)…誰だ、俺の朝日にこんな傷作りやがった野郎は…てめぇらか?(剱達の方を睨みつける)」
響?「こいつらか…いいぜ、だったら…(手を上に掲げると無数の神性の槍が空に現れる)この空間ごと全員跡形もなく消してやるよ」
響『ちょっと轟!?一応他の人の事も考えてね!?一応だけど、その2人も仲間なんだから!!俺っち朝日の泣く姿見たくないよ!?』
轟「うるせぇ、他の奴なんぞ知るか。妹巻き込んでる時点で同罪なんだよ。朝日以外、全員跡形もなく散れ」
朝日『あれ…兄ちゃんってこんな物騒だったっけ?』
夕日「神格の人格ってのは基本、人間の人格とは真反対だからね…僕らの事になると見境なくなるとこ、ほんと治してほしいよ」
夕日「仕方ないな…兄ちゃん!僕はいいとしても、人間の僕は神格の兄ちゃんの事知らないんだから、初めてでそんな事されたらこれから先、人間の僕に嫌われて他人行儀で「あっ…どうも…」って愛想笑いされながら遠くまで距離取られるよ!!!それに、兄ちゃんも知ってると思うけど、彼氏殺されたら人間の僕がまた暴走するんだよ!!!それでいいの!!?」
轟「!…それは…それは…!くっ…!!(手を振り下ろすと、敵全員に神性の貫通し、貫通した勢いで床に神性の槍が刺さると、空間が割れ元の世界に戻る)まだ俺の事もよく知ってもらってないのに人間の朝日に嫌われるのは耐えられねぇ…くそっ、おいお前、感謝しろよ…お前が朝日の生きがいになっていなきゃ、今頃俺がこの場でてめぇも串刺しにしてたとこだからなぁ…!(目を見開いて剱を睨みつける)」
剱「あ……えと、ご慈悲を与えて下さりありがとうございます……(深々頭を下げて)」
アジダハーカ「おー怖い怖い……さてと、大元の異能力者を探さなければ____」
スネーク「おぉぉぉぉまぁぁぁぁぁえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!(アジダハーカに半べそで飛び蹴り)よくも!!!よくも俺を置いていったな!!!!!!」
スネーク「んなわけあるかぁ!!!!!!!つーか、なんなのこの人!?!?飛んだ濡れ衣だよ!!!!!!!」
アジダハーカ「うるさいですねー……たかがお化け屋敷で置き去りにされたくらいで」
スネーク「俺は!!!こういうの苦手なの!!!!」
轟「こんなんでギャーギャー喚いてんじゃねぇよ…ん?おい響、この音…」
響『あぁ…少し急いだ方がいいかもね。俺っち達にやられた事によって、見境が無くなってるようだ』
轟「なぁ神格の朝日、あいつの能力って何かわかるか?」
夕日「朝日じゃなくて、夕日ね。あいつの能力は…多分だけど、吸収型の能力だと思う。魂を求めていたから、魂を食らった分だけ、その力が増して行くんじゃないのかな」
轟「なるほどなぁ…ちっ、だからこんな傷跡付けやがったのか…!やっぱぶっ殺すしかねぇ…!」
夕日「だったら、ここは二手に別れようよ。あいつらを倒す殲滅班、元になる異能力者を潰す突撃班。見境が無くなったって以上、あの異能力達も野放しにはしておけない。被害が拡大する一方だ」
アジダハーカ「では私は突撃致しましょうか」
スネーク「俺もこいつの見張りがあるからな、千里眼使いながらの殲滅はきつい」
剱「だったら俺は殲滅に行こう……って、月永は…」
満「いや、さっきからいるが」
剱「うおっ……気づかなかった…」
満「悪かったな存在感なくて」
夕日「それじゃあ僕も殲滅の方に行くよ。剱の力と僕の力は相性が良いみたいだからね」
轟「よし、それなら俺も殲滅の方に…」
夕日「兄ちゃんは突撃の方に行って。兄ちゃんの事だから絶対に剱巻き込むでしょ」
轟「っ…ちっ、夕日が言うなら仕方ねぇか…おいてめぇ、妹に指1本触れさせんじゃねぇぞ。もし1つでも傷つけたらてめぇを潰す…!」
剱「夕日にも朝日にも手出しさせるわけないじゃないっすか、当然守り抜きますよ」
アジダハーカ「で?影薄殿は如何なさるので?」
満「俺のことか!……俺の固有魔法は戦闘向きじゃあねぇが……まぁ応用は効く。殲滅班に行こうかね…………つかお前誰だよ!!!」
アジダハーカ「ふむ、大方決まったようですね。では早速分かれるとして、参りましょうか」
満「何この目隠れ、話聞かないじゃん……」
轟「じゃあそっちは頼んだからな。夕日、無茶すんじゃねぇぞ。何かあったら何時でも呼べよ?」
夕日「僕なら大丈夫だよ、良いから早く行ってよ」
アジダハーカ「では、これにて(踵を返し)」
スネーク「……んで、その異能力者の居場所に目星は?」
アジダハーカ「今の所はないですねぇ…………ま、波長を辿ればいけるのでは?」
スネーク「アバウトだな!!!」
響『そんな事しなくても、手はあるよ』
轟「ん?あぁ…さっきてめぇがなんか掴んでた奴の事か。汚ぇもん触りやがって…」
響『でも、覚えたでしょ?その虫の音。最近話題のミイラ病の虫達がここじゃ大量発生してる。にも関わらず、虫達は遊園地に来る人達の血を吸っていない…という事はつまり?』
轟「この虫を操って監視してる野郎が、妹を傷つけたゴミクズ野郎って事だな…なら、話は早いな。その音を辿ればそいつの元に辿り着く。そういう事だろ」
響『さっすが、気性は荒くても頭はちゃんと回るね。轟は』
轟「うるせぇ余計な事言ってんじゃねぇぞ」
アジダハーカ「おや、独自流を貫くのは結構ですが、私はその犯人の異能力者を我が手で殺すことが我が君に認めていただく最良の方法なので悪しからず。横取りなさいませぬよう(笑ってる)」
スネーク「おいおい……喧嘩にならねぇうちに早く行こぜ……」
轟「てめぇの都合なんか知るか。あいつをぶち殺すのは俺だ」
響『こうなるからあんまり表に出したくないんだよなー…まぁ、朝日に手を出されてブチ切れてんのは、俺っちも同じだけどね』
アジダハーカ「譲ってやるわけないでしょう?何をおっしゃるかと思えば」
スネーク「だぁぁ!!!!ストップストップ!!!キレてんのはわかるし手柄欲しいのもわかるがストップ!!!!」
スネーク「……これ俺、とばっちりだよね、完全とばっちりだよね」
アジダハーカ「無様ですねぇ(笑いながら歩き出す)」
スネーク「俺お前なんか嫌いだ」
轟「こんな奴らが役に立つわけねぇだろうが…くそ、朝日の方に行きたかった…」
響『あんまわがまま言いすぎると、俺っちの権限で強制的に表入れ替えるけどいいのか?』
轟「っ…くそ、権限振りかざしやがって…」
夕日「竜魔の咆牙ードライクストライクー!!!(神性の竜を拳から放ち、?達を倒していく)キリがないな、次から次へと湧いてくる…!」
アジダハーカ「愉快愉快……ふふふふ」
剱「無限に湧いてでるなぁ……!!! (?を斬り捨てる)」
満「やっぱ根本倒すまでは耐久戦かぁ……!?」
剱「くそ…………もうちょい人手があれば何とか圧倒できるかもなんだが…………」
満「ないものねだりは見苦しいぜ神谷……?」
空禪「そうかい、だったら手ェ貸してやろうか(空から降り注いだ黒い影の槍ようなものが?達を貫く)」
満「!…………あーーー!!!空禪の旦那!!!」
剱「…………誰だ?」
満「おま、知らねぇの?!あの暗躍組織『百鬼夜行』の頭領の右腕である化け物だよ!!!」
空禪「バケモンとはこりゃまた失敬な…………(虚無僧が歩み寄ってくる)お頭がなぁ、ここから変な気配がするってんで突っ走って行ったからここに来たんだが…………うじゃうじゃ居んなぁ?変なの」
満「いやアンタも十分変だよ旦那」
空禪「お前言うなぁ」
夕日「誰だか知らないけど、手伝ってくれんなら助かるよ!(辺りは阿鼻叫喚で包まれており、逃げ遅れた人達が次々と吸い込まれていく)まずいな…全体にまで手が回らないせいで、犠牲者が…!」
満「ちっ……!仕方ねぇ!逃げ遅れた奴らは俺が誘導して逃がす!!!!空禪の旦那!俺の穴は頼む!!!(逃げ遅れた人を吸い込もうとしている?を鎖で縛る)」
空禪「あいよ、任せな(錫杖で地面を突くと地面から現れた黒い口が?達を噛み砕く)ったく、お頭はどこに…………」
桜也「悪鬼羅刹が如く生き血を啜り、天狐(アマツキツネ)が如く悪を討つ。今此処に『大妖魔』の真髄を魅せよう______
______『百鬼演舞・夜行殺陣』
(近くで大量に群がっていた?達の身体を一刀両断する)_____済まない、観覧車付近で逃げ遅れた人達を逃がしていた!加勢しよう!」
剱「あれが、百鬼夜行の…………?」
夕日「凄まじい魔力量…それに、この音…」
朝日『!夕日!!あそこ見てっ!!』
?『(逃げ遅れた人を1人吸い込むと、男の体が膨れ上がりはち切れると同時に中から3つの顔が付いた黒い巨人が現れる)おぉぉぉぉ…!!!』
夕日「っ…なんだ、こいつ…!」
?『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!(手を振るうと、地面が抉れ建物が吹き飛ばされる)』
桜也「……なるほど、同胞がやられゆく中で変異したか(細い刀身の太刀を収める)空禪、背中は任せるぞ」
空禪「へいへい」
桜也「(巨大な?に歩み寄る)命を貪る黒の怪物……相手にとって不足なし」
剱「な、おい何をする気だ」
桜也「汝が望むならば我が術を汝にくれてやろう(虚空に両手をかざすと大きな白い呪力を纏う扇が現れる)我が肉体に流れる母の力、刮目するがいい」
?『(3つの顔の口元に黒い光球が現れると、そこから桜也に向かって破壊光線が放たれる)おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』
夕日「!まずいっ…!避けて!!!」
桜也「こういう時は避けるんじゃない、打ち消すんだ……(深く息を吸って)……天よ!!!我が声を聞きたまえ!!!悪しきをその雷にて打ち払いたまえ!!!『天雷』!!!(片手の大扇を振り上げて勢いよく振り下ろすと凄まじい雷が破壊光線を相殺する)」
剱「な……なんつー、魔力量だよ……!!!」
桜也「よっと……!(飛び上がって避けると?の腕を駆け上がる)足場を作ってくれてどうもありがとう、礼を言おう!」
空禪「驚いたかい、あれがお頭の底力ってな……お前さんら『天狐』って知ってるかい?」
剱「天狐…?確か、妖怪だったな……?」
空禪「天狐っつーのは、長い時を生きて霊力を得て天に通づることで変質する妖狐……まぁ、妖狐の中でも最高格の存在と見なされていてな………一時は神獣に『最も近い妖獣』とも、災いをもたらす『疫病神』とも言われたような妖怪さね……全盛期は大妖魔紅葉と肩を並べるくらい力はあった」
剱「よくわからんが凄いことはわかった」
空禪「んで、その天狐を実の母荷物のがお頭って訳よ」
剱「なるほど、そこに繋がるのか……………………ん???(キョトンとしてる)つまり、大妖魔クラスの妖魔の血を引いてるのが、あいつ???」
夕日「ま、まじで…?」
朝日『なんかよく分からないけど、とにかく強くて凄いって事だね!わかった!』
夕日「全然わかってないでしょ朝日…紅葉って言ったら、前に敵だった時の桜音真宵が狙ってた大妖魔だよ。その力は上位神格と同等で、立ち塞がる者敵無しの妖怪の中の首領的存在だよ。それと同等の力を持つ妖怪だなんて、化け物以外の何者でもないよ」
剱「いや、マジでか…………そんな天災の申し子と同僚なの、俺……凄ェを通り越して怖い」
空禪「まぁ、つっても半分は人間だからねぇ……ちょいと特殊な半妖、それが伊集院桜也ってね」
剱「なるほど……(桜也を見て)末恐ろしいやつだぜ……」
空禪「まぁそりぁね…………天狐の子とはいえ半妖だしなぁ……お頭でもちょいと厳しいんじゃないかねぇ……」
桜也「さて、そろそろケリをつけようか!(高く飛び上がって扇に霊力を纏い構える)」
?『おぉぉぉぉぉ!!!!(拳に黒いのが纏い、桜也に向かって放つと、そこから巨大な黒い竜が放たれる)』
夕日「!あれって…!僕の技!?まさか、わざと吸い込まれに行った時に…!!」
桜也「『天津牙』(扇を重ね合わせ白の霊力を巨大な大太刀のような形に変えると龍を受け流すように斬り脚に霊力を纏うと飛び跳ねるように空中を駆ける)
今、汝に引導を渡し地獄へ道へと導こう
(『天津牙』に紅色の魔力が混ざり炎を纏う大太刀のような姿になると首に向かって大きな斬撃を放つ)」
剱「なんつー…………戦闘能力だよ……!」
桜也「(扇を消してフワリと着地する夕日達の元に歩み寄ってくる)これにて討伐完了、君達怪我はないかい?」
空禪「ごくろーさん、お頭」
桜也「当然のことをしたまでだ、労う必要は無いぞ空禪」
桜也「お褒めに預かり光栄だ!……あ、自己紹介がまだだったね。僕は伊集院桜也、空禪が言ったかもしれないが百鬼夜行の第44代目の頭領を努めさせてもらっている者だ、よろしく頼む」
剱「雰囲気が凛々しいな…………俺も同じ幹部格として頑張らねぇとな…………」
夕日「話は終わった?悪いけど、お喋りに洒落こんでる時間はないよ。敵はまだ居る、兄ちゃん達が元凶を倒すまで僕達がこれ以上の侵食をさせないように食い止めるんだ」
桜也「なるほど、状況は分かった。微力ながら僕も助太刀しよう!(頷いて細い大太刀を抜く)空禪、引き続き援護を頼むぞ」
空禪「へいへーい(錫杖を持ち直す)」
夕日「朝日、キャスパリーグの力って精神越しでも使える?」
朝日『もちろん!サポートなら任せてよね!』
夕日「それじゃ、頼んだよ(足元から瘴気が現れる)第2ラウンド、開始だ!!!」
轟「(スタッフルームの扉を蹴って吹き飛ばし、中へと入る)邪魔するぞ…今日ここに来んのは2回目だな。んで…てめぇに会うのも、2回目だな」
?「(周りには他のスタッフが倒れており、その中心に立っていた)…流石は異世界からの来訪者と言った所か…探偵社やポートマフィアなんかよりもよっぽど優秀だ」
桜也「いざ、参る______!!!(白い霊力を纏う)」
アジダハーカ「おや、既に貴方がご存知のお方でしたか」
スネーク「アイツが…………」
?「(突然拍手をする)まずは、賞賛を送ろう。君達が初めてだよ…私をここまで追い込んだのは」
轟「てめぇに賞賛されたって、腸がますます煮えくりかえるだけなんだよ(体に神性が纏うと、地面がへこみヒビが入り、周りの壁にも亀裂が走る)どういう要件で俺の妹を狙ったのかは知らねぇが…俺の大事なもんに手ぇ出すやつは跡形もなくぶち殺すって決めてんだ。周りの神格みてぇに生優しくしてくれると思うんじゃねぇぞ、ド腐れ野郎」
?「ははっ、怖いなぁ…けど、そうか…半神半人の兄弟が居ると聞いていたが、まさかそれが君とは…しかも、最悪の毒龍の名を持つ者と魔獣の末裔もいると来た。くくっ、本当にドストは凄いなぁ。君達が来る事を、前もって当てちゃうんだから」
轟「!…ドストって…」
スネーク「フョードル・ドストエフスキー…!?アイツかよ……!!!クソ、あの愉快犯め……!!!」
アジダハーカ「御託はいいです、私はさっさと貴方を殺して帰還したいんですよねー」
スネーク「そうだったよ、お前はそういうやつだったな!!」
アジダハーカ「でしょうねぇ……あれだけの異能力生命体で人間を貪っておきながら異能力者本人が凡人では実につまらない……(指部分が刃のような籠手が現れ闇の魔力を纏うと床が黒く染り翼の生えた闇の龍が複数?に放たれる)『奈落より来たる王蛇(アビス・カミング・ケッツァルコアトル)』」
轟「だったら…(一瞬で目の前に移動すると、?の頭を掴み天井に穴が空く勢いで膝蹴りを顔面に入れる)物理的にぶっ殺せばいいだけだ」
?「ぶっ…!(顔を抑え後ろによろける)痛た…今のは、結構効いたなぁ…」
轟「ちっ…今ので死なねぇか…」
?「そっちがそう来るなら…こっちも、お返ししようかな(足に稲妻が纏うと、轟を蹴り飛ばす)」
轟「!(両腕で攻撃を防ぐ)」
スネーク「稲妻……!?つーか、硬すぎだろアイツ!」
アジダハーカ「いやぁ面倒ですねぇ?……(体勢を低くしたかと思えば一瞬で?との距離を詰め?の脚を狙って切り裂こうとする)」
?「(稲妻を模様した黒い双剣を出すと、攻撃を弾き返す)危ない危ない…」
響『嘘…だろ…あれ、って…』
轟「…おい(?の顔面を掴むと、地面に叩きつけ、空中に神性の槍を出すと身動きが取れないよう両手両足を突き刺す)」
?「ぐっ…!」
轟「なんで…なんでてめぇがマクスウェルの…鈴華の力を、使えんだ…!」
アジダハーカ「スズカ?」
スネーク「あいつのもう一人の妹だよ……間違いねぇ、紛れもなくあの嬢ちゃんの宿す悪魔の力だな、あれ」
アジダハーカ「ふぅむ、そいつが応えるまでもなく『のまれた』んじゃないんですかねぇ?つまり我々の知らないところで被害にあっていたのでは?……ふふふ、あくどいですねぇー(?を愉快そうに見ている)」
?「鈴華…あぁ、あのフードを被った黄色パーカーの女の子か…それなら、もう飲み込んだよ。私の異能力『忌み月の夜鶴』がね」
轟「てめぇ…!!!」
アジダハーカ「ふむ……あの異能力の名称はそれですか……それより、貴方が本当にマクスウェルの力を宿す娘を飲んだならば……面倒だ、迂闊に近づけないではありませんか」
スネーク「お前が心配するのはそこだけか!!?」
アジダハーカ「えぇ、私は兄妹の関係などどうでもいい。あの異能力者を殺すことが最優先事項_____まぁ一つ彼に忠言をくれてやるならば『今すぐそいつから距離を取れ』ですかね?あんなゼロ距離で放電されたら……しかもマクスウェルの雷撃を直に食らう訳ですから再起は難しくなると思いますけど_____」
スネーク「は______っ!おい今すぐそいつから離れろ!!!」
アジダハーカ「あーあ…………(スネークをちらりと見て何かを指示する)」
スネーク「…………!!(頷く)」
アジダハーカ「怒りに任せるとそうなってしまうんですから、今後はお気をつけを(籠手の指をさらに長く鋭く形質を変えると?と距離を詰め引き裂こうと振り下ろす)」
轟「…ざけんな…何様だてめぇ…(砂煙の中から猛スピードで?に向かっていくと、近くにいたアジダハーカの後頭部を踏み台にアジダハーカを後ろに吹き飛ばす勢いで前のめりに飛び、青い炎のようなものを纏った斧を?に振り下ろす)たかがコピー如きが…鈴華の力はこんなもんじゃねぇんだ…!!!」
?「(オルターティルウィングで防ごうとするが、刀身が破壊され、そのまま地面に叩きつけられる)かはっ…!」
轟「…ざけんな…何様だてめぇ…(砂煙の中から猛スピードで?に向かっていくと、近くにいたアジダハーカの後頭部を踏み台にアジダハーカを後ろに吹き飛ばす勢いで前のめりに飛び、青い炎のようなものを纏った斧を?に振り下ろす)たかがコピー如きが…鈴華の力はこんなもんじゃねぇんだ…!!!」
?「(オルターティルウィングで防ごうとするが、刀身が破壊され、そのまま地面に叩きつけられる)かはっ…!」
アジダハーカ「っ(吹き飛ばされるも空中で体制を建て直し着地する)」
スネーク「あ…………」
アジダハーカ「どこまでも邪魔をする………それを殺すのは私だと言ったでしょうが!(闇の槍を降り注がせる)」
スネーク「…………(頭抱えてる)」
轟「邪魔してんのはてめぇだろうが…!栄光掲げし巨人の舞踏ーストーンオブグロリアスー!!!(そう言うと、ストーンオブグロリアスに神性が纏い、闇の槍を全て薙ぎ払うと同時に刃をアジダハーカに放つ)」
響『おい轟!?』
アジダハーカ「〝穿ち貪る牙龍の波動(デッドリーアビゲイル)〟(籠手の硬度が増しに赤い魔力を纏い腕を振って斬撃を飛ばし刃を相殺して余った斬撃を分裂させて数を増やす)
もう我慢ならん、神格の人格だがなんだか知らないが邪魔をするならば抹消するのみ!
(放った斬撃に紛れ猛スピードで接近しストーンオブグロリアスを片手で掴むともう片手を頭に向かって振り上げる)」
轟「丁度いい…こっちもてめぇには腹が立ってたんだ…!竜だか何だか知らねぇけどよ、お前みたいな自己満野郎の為に譲歩するもんなんか1つもねぇんだよ!!!(ストーンオブグロリアスから手を離すと、鳩尾に向かって肘鉄をし、ストーンオブグロリアスの刃に回し蹴りをいれその衝撃でアジダハーカを吹き飛ばす)これ以上俺をムカつかせんな…いいか、朝日と鈴華の為にてめぇらは黙って俺に協力しろ。それ以外は認めねぇ…!」
アジダハーカ「(空中で体制を建て直し着地するとストーンオブグロリアスを地面に突き刺す)はぁ?お断りですが?なぜ私がお前に協力をしてやる必要がある?上から目線で自身の妹にしか興味が無い貴方の為に???言語道断、却下です」
轟「基本人命救助が第一って習わなかったのかてめぇ。流石最悪の毒龍なだけあって一般教養も最悪なんだな。お前がそうなんだから、主はもっと最悪なんだろうな。周りの奴可哀想だ」
アジダハーカ「______あ?(右の瞳が鈍く光ると一瞬で距離を詰め顔を掴み鳩尾に膝蹴りを決めてから回し蹴りで蹴り飛ばす)お前ごときの矮小な存在があのお方を語るな」
スネーク「あーあ、もう俺知らない……」
アジダハーカ「それにお前の言う人命救助とやらは『妹限定』だろう?命の危機に瀕している者、被害にあった者の中に妹が含まれていなければお前は何もしないんじゃないのか?あ?現に先程、妹が傷ついていたのを理由に神谷剱を殺そうとしていただろうが。そんな奴の口から人命救助の言葉を聞けるとは、いやはや愉快」
轟「ゴタゴタうるせぇんだよ大物気取りのトカゲ野郎…(アジダハーカに一瞬で近づき、アッパーで上に打ち上げてから顔面に拳を入れ殴り飛ばす)てめぇこそ、目的しか見えてなくて周りのやつのことなんざ1つも考えてねぇじゃねぇか。そんな御託抜かしたってなぁ、結局はてめぇも同じ事やってんだよ。竜の癖にワンワンワンワンご主人様の周りを回る事しか出来ねぇ能無し駄犬がよぉ」
アジダハーカ「ふっ…(受身をとって着地と同時に地面を蹴り轟の顔を掴んで地面に叩きつけてから距離を取り刃を飛ばす)ふん、何とでもおっしゃいなさい?矮小な存在如きがキーキーキーキー虚勢張っているようにしか見えませんが?あぁ実に耳障りですねぇー?妹の周りをベタベタベタベタついて回ることしか頭にない猿が」
スネーク「ナイスストッパー!!!!」
アジダハーカ「(キョトンとして)……喧嘩、喧嘩ねぇ……喧嘩というか邪魔をする障害を取り除いていただけですが?」
アジダハーカ「この男に手を貸してやる理由がないもので!自分本位で人に物を頼む姿勢がなっていない!そんなやつに協調しろと?無理無理、我が君に命じられれば別ですが」
スネーク「…………というか、コイツらのドンパチに気を取られて異能力者の方は全く気にしてなかったが……(辺りを見渡す)…ちゃんとまだこの場にいるのか?」
響『それなんだけどさぁ…轟とその人が争ってるせいでもう逃げちゃったよ』
轟「なっ…!(?の居た方を見ると、そこには誰もいなかった)っ…!おい、てめぇが邪魔したせいで逃げられただろうが!!!どう責任とるつもりだよ!!!!」
アジダハーカ「自分の失態を私に押し付けないで頂けませんかぁ?責任を取るつもりなど一切ありませんのでそこら辺で一人で地団駄踏んでいらっしゃるがよろしい」
スネーク「あーあ、どうすんだよ……ったく(千里眼で探す)」
朝日『(頭に声が響く)みんな、聞こえる?どうやらそっちの異能力者は倒せたようだね。他の異能力、全部消えたよ』
轟「は…?消えた…?あいつなら倒す前に逃げられちまったぞ」
朝日『え?でも、もう異能力達居ないよ?』
響『戦略的撤退したか…もしくは、既に目的を果たしたからここが用済みになったか…』
轟「…念の為、確認した方がいいな。朝日、鈴華に連絡取ってくれ」
朝日『えっ…でも…』
轟「俺よりもお前の方が出てきてくれんだろ。鈴華の為にも、頼んだぞ」
朝日『う、うん…わかったよ』
アジダハーカ「んー…………絶妙に嫌な予感が致しますねぇ……(縛っている鎖を器用に手で触れた部分を毒で溶かし拘束から逃れると埃を払う)」
スネーク「……テメーのことは嫌いだが嫌な予感に関しちゃ俺も同感だ」
桜也「(目を閉じている)…………」
空禪「どうしたお頭」
桜也「いや、一つ気になったことがあってな。先程の敵と刃を混じえている時に、それから時折焦りを感じたのだが…………恐らく本体の異能力者の焦りが異能力生命体にも影響を及ぼしていたのだと思うが……仮に異能力者が死んだのではなく逃げたのであったら次は何を狙うと思う?」
空禪「そりゃあ…………追い詰められないようにさらなる力を求めるんじゃねぇかねぇ?」
桜也「……………………嫌な予感がするな」
朝日『兄ちゃん、連絡取れたよ!鈴華、沙月達の元に居るって。あんまり私と話したくないみたいだったから、すぐ切られちゃったけど』
轟「鈴華が…居る…?けど、じゃあさっきのあの力は…」
響『多分だけど、吸い込まれたのは鈴華じゃなくてマクスウェル自身じゃないか?どうやって鈴華から悪魔を引き剥がして吸い込んだのかは知らないけど、鈴華が残っててあいつがあの力を使えるんだ。それなら説明がつく』
朝日『えっ、鈴華に何かあったの!?も、もしかして…あの時の私のせいで…』
轟「朝日が気に病むことじゃねぇ。悪いのは、あいつに真実を打ち明けない俺らなんだからな。あいつにはこれ以上危ない橋を渡って欲しくない、普通の人間としての生活を送ってほしい。それが俺らの願いで…母さんから託された俺らの責務だからな」
朝日『…お母さん…』
轟「(美麗の方を向く)なぁ、あんた。前に母さんの知り合いっつってたよな?母さんからは同業者がいるなんて話聞かなかったからな。母さんの真名も知ってたし、どういう関係か教えてくんねぇか?」
アジダハーカ「……ふん(スネークの首根っこを掴んでその場から出ていく)」
スネーク「ちょ、おま、なんだよ!首しま、首締まってる…………!」
アジダハーカ「(歩きながら)決まっているじゃないですか、あの異能力者を探すんですよ…………一秒の時間も惜しいんですから。あのお方の隣に居るにはこの仕事を遂行せねばならないんですから」
スネーク「お前さぁ、何で主人にそんなに執着するんだ?」
アジダハーカ「………………無駄なお喋りはいいです、さっさと探しなさい」
轟「そうか…母さんらしいな」
響『…母さんが居たら、朝日も、鈴華も、俺も、こんな風に亀裂が走ることなんて無かったのかもしれねぇな。会えるなら、もう一度母さんに…』
轟「やめろ響、もう…あの人は居ねぇんだ。母さんが居ない分、俺らが守るしかねぇんだろ。もう、過去に縋るんじゃねぇ」
響『…わかってるよ、そんな事』
轟「ならないし、させねぇよ。もうこれ以上、あいつに罪を背負わせるかよ。その為にも、あいつの中に居る神格の人格を目覚めさせるしかねぇ」
響『おい轟、それって大丈夫なのかよ。轟も知ってるだろ?俺や朝日とは違って、鈴華の中にいる神格は───』
轟「ごちゃごちゃと言ってる場合かよ。例えまた鈴華の身が危険に晒される事になったとしても、死ぬ気で俺達が守るしかねぇだろ。それに…別世界の聖剣姫が来てる時点で、もうこうする他ねぇんだよ」
・・・・・君かそう言ってくれるなら、頼もしいわ。
だったら、鈴華ちゃんの件は、貴方に任せてもいいかしら?
私は私で、ロンゴミニアドの因子を探さないといけないからby美麗
紫炎「ロンゴミニアドの因子探しならば私も手伝いましょう(キリッとした顔で突然現れる)」
サイファー「主殿、最近貴方テンション可笑しいですが気のせいでしょうか」
紫炎「(スルーする)あぁご心配には及ばず、私の中にはロンゴミニアドの兄神が存在するので因子なるものはだいぶ探しやすいかと」
轟「ちょっと待て、あんたにも協力してほしい事があんだ。あんたの娘である春咲優里奈を連れて来てくれ。鈴華の神格の人格を目覚めさせるにも、手順がいるんだ。俺と夕日、そしてエクスカリバーを持つ春咲優里奈、この3人の力が絶対に必要だ」
響『!おい轟、お前まさか───』
轟「あぁ…鈴華のもう一つの精神世界…いや、固有世界『アヴァロン』に行く」
・・・・・固有世界って、深層心理の更に奥深く────虚数域に到達するところよ。大人数入り込んだら、危ないと思うけど・・・・by美麗
轟「その為にも、あんたの娘の力が必要なんだよ。詳しい話は朝日達と合流してからだ。俺の知ってる事を全部話してやる。朝日と鈴華、そして、親友であるあんたにも隠していた秘密をな」
?「(誰もいない路地におり、壁に寄りかかっている)ゲホッ、ゲホッ…!(手で口を押さえ吐血する)はー…はー…いやぁ、今回は流石に危なかったかもなぁ…本当に死ぬかと思った…とりあえず、報告しとくか(携帯を出し、誰かに電話する)あー…ドスト?私だけど、ミイラ病を生み出してた異能力者は無事回収したよ。今回ばかりはドストの助言が無かったら流石に死んでたよ。事前に悪魔の力を吸収しといて正解だった。あぁ…後それと、私の事を執念深く殺そうとしてくる輩が居てねぇ。そいつらに結構深手を負わされちゃった。まぁ、そのうち治るけど。それで、次はロンゴミニアドの因子を連中よりも先に探し出せだっけ?目星はもう付いてるの?」
ドストエフスキー『えぇ、まだ一人ですが目星は着いています…………
土方十四郎、という方を探し出してください。探すにあたっておそらくは春咲希美という方が妨害されると思うのでなるべくは彼が一人の時の方が比較的、命に危険はないかと』
?「ふーん…わかった、当たってみるよ。それじゃあまたね(電話を切る)さてと…ロンゴミニアドの因子探しかぁ…もし彼じゃなかったら、無駄足の可能性があるからな…また、あそこの力でも借りようかな」
ロベリア「ここで魔人王ちゃんの質問コーナー……………………『あそこ』ってなーんだ?この愉快犯め(にこやかに小銃を弄びながら立っている)」
ーその頃ー
(横浜を歩いている)
・・・・・・・・・(舞奈香から送られたLINEの文面を見る─────その文章は、不吉なものだった。
希美が『この悪夢の結末は、どうなる』と送れば。
舞奈香は『─────どちらもです』と送られていた)
・・・・・・・・・畜生・・・・じゃあ、この夢は────俺が土方を───殺す夢は・・・・・土方が俺を───殺す夢は・・・・・・!!!!!!
(首を、がりぃっと引っ掻く)by希美
ソラ「(歩きながらホットドッグを食べてると、希美を見つける)あっ、希美なのだ!」
岳斗「(ホットドッグを食べている)んー?ふぉんとは…あいつ何してんだ?」
───────(何時からだろうか、あの日の悪夢の登場人物が──────“土方十四郎になったのは”)
い──────っ!!!!!!
(怯えきった表情になり、蹲る)by希美
ロベリア「安心しろ、私は無益な殺生はしない主義だ____まぁもっとも、お前が無駄な抵抗しなきゃの話だけど……っツーことだ、持ってる情報全部吐け(無表情になる)」
ロベリア「お前が土方兄貴に手出しする可能性がある以上、野放しになんざできないに決まってるだろ……ロンゴミの因子だかなんだか知らないけど、アイツらの平穏を壊す真似をするなら許さない」
?「他の心配をしてる場合かい?私がボロボロだから諦めて欲しいって言ったんじゃなくて…君の為に諦めろって言ったんだけどなぁ。ほんと、異世界の人って愚かだなぁ…君もそう思うよね、ユマ」
ユマ「(ロベリアの持っていた小銃を蜘蛛の糸で奪い、頭にそれを突きつける)だからいつも言ってるじゃないですか。私も連れてってくださいと。1人で無茶したせいでこうなってるんですからね(銀髪のボーイッシュヘアに青のラインの入った黒いジャージを着ており、左頬に湿布を貼った女性がいる)」
?「いやぁ、ごめんごめん。君も仕事があるだろうから、邪魔しちゃ悪いと思ってね」
ユマ「はぁ…別にそのぐらいなら大丈夫ですって。先生に勝手に野垂れ死なれた方が困ります。そろそろその悪癖、なんとかしてください」
?「はは…善処するよ…」
?「他の心配をしてる場合かい?私がボロボロだから諦めて欲しいって言ったんじゃなくて…君の為に諦めろって言ったんだけどなぁ。ほんと、異世界の人って愚かだなぁ…君もそう思うよね、ユマ」
ユマ「(ロベリアの持っていた小銃を蜘蛛の糸で奪い、頭にそれを突きつける)だからいつも言ってるじゃないですか。私も連れてってくださいと。1人で無茶したせいでこうなってるんですからね(銀髪のボーイッシュヘアに青のラインの入った黒いジャージを着ており、左頬に湿布を貼った女性がいる)」
?「いやぁ、ごめんごめん。君も仕事があるだろうから、邪魔しちゃ悪いと思ってね」
ユマ「はぁ…別にそのぐらいなら大丈夫ですって。先生に勝手に野垂れ死なれた方が困ります。そろそろその悪癖、なんとかしてください」
?「はは…善処するよ…」
ロベリア「はぁ…………やらかしちゃったー……(渋々手を上げる)ハイハイ、こうなった以上見逃してやりますよー……
なんて言うと思ったか?その中には銃弾なんざ入ってねぇ……それは魔力を弾丸にして撃つ特別性だからな(銃を持つ手を掴む)魔力も持たない異世界のお前らには使えない、宝の持ち腐れってやつだ……アスター!」
アスター『まったく、この我に畜生の真似事をさせるとはな!(服の中から現れてユマの手に思いっきり噛み付く)』
ロベリア「なんでわざわざ一人でノコノコ出てきたと思う?なんでわざわざこの程度の軽装備できたと思う?答えは、そうした方が油断してボロを出しやすいだろ?」
ユマ「…はぁ…(アスターを手から離し、壁に叩きつけると蜘蛛の糸で貼り付け身動きを取れなくする)それで?ボロを出したけど…他に何してくれるわけ?」
アスター『ぬ……』
ロベリア「別に何も?(銃を奪い返す)ただお前らの異能力の一端を見たかっただけだけど?(?の方を見て)……スネークからの報告でそっちの奴は凡そ把握したし、お前の異能力も把握はできた……遊園地の不審者の件と連続失血死事件の件……繋がってたんだな、いやはや世の中ってのは狭いな」
アスター『おい小娘、我を助けぬか』
ロベリア「(黒い刃で蜘蛛の糸を切る)……まぁここでトンズラするのは正直癪だが、無茶するなって釘さされてるしお前らの異能力見れただけまぁ上出来だろ……それにお前らの次の狙いも読めた……これで多少は対策もしやすいだろ(銃を懐にしまい二人を睨む)……お前らの悪巧みとやらは完膚なきまでに叩き潰す」
ユマ「そんなことさせるわけないでしょ…あんたはここで───」
?「ユマ、もういい。今回は見逃してあげよう」
ユマ「!先生…!?」
?「私もこの状態だからね…出来る限り、余計な争いはしたくないんだ。それに…私の事を一番知ってる君なら、わかるよね?」
ユマ「…はぁ…ほんと、性格最悪ですね。先生は」
?「と言う事だ、伝えに行くなら伝えに行ってくれ。後追いもしない、私達の事を知りたければ武装探偵社にでも聞きに行けばいいと思うよ」
ロベリア「素直すぎて気持ちが悪いな…………(顔をしかめアスターを回収する)……んじゃ、次会うときは叩き潰してやるからな(その場から立ち去っていく)」
アスター『(少し離れたところで口を開く)……良いのか?何をしでかすかわかったもんじゃ……』
ロベリア「(柊夜と電話をしている)……ということで、土方兄貴に警戒しててくれ。他の奴らにもそう伝えろ……連中の特徴は後で伝える」
柊夜『了解!……くれぐれも気をつけろよロベリア(電話を切る)』
ロベリア「さて…………武装探偵社の奴らにも一応参考程度に教えに行ってやりましょうかね……あの様子じゃ、まだなんか隠してるだろうけど…………(武装探偵社の方向へ向かっていく)」
岳斗「(扉を開く)ただいまー…」
真琴「(ソファに座っている)おっ、ようやく帰って来たか。お帰り岳斗!」
岳斗「は!?真琴さん!?なんでここにいるんだよ、今回はWhite crownに出撃命令出されてないはずじゃ…」
疾風「俺もビックリだ、まさか真琴さんがここに来るだなんて…」
真冬「ま、真琴さんが私達の仮拠点にいるだなんて今でも信じられないよ…や、やばい…緊張してきた…」
真琴「そう固くなんなって。つい最近総司令から援軍要請出されてな。今回は俺単独で来てくれって言われた。たぶん、お前らといずちゃん達を鉢合わせたくなかったんだろうな。絶対に岳斗が問題起こすから」
岳斗「皇帝様と顔合わせる必要がねぇのは願ったり叶ったりだな。まぁでも、真琴さんが来てくれんのはすげぇ助かるぜ」
真琴「ブレイダーの中でも、理解があるのは俺ぐらいなもんだからな」
真冬「あれ?希美さん?どうしてここに…」
岳斗「あー…なんか道端で1人で蹲ってたから仕方なくここに連れて来たんだよ」
真琴「…なんか訳ありみてぇだな。とりあえず座れよ、立ち話もなんだからさ」
疾風「自分の家みたいに言いますけどここ俺達の拠点ですからね真琴さん…」
真琴「同じブレイダーなんだから細かいこと気にすんなよ」
真冬「私お茶入れて来ますね。大したものは出せないと思いますけど…」
真琴「おっ、いいのか。助かるぜ」
ロベリア「ちわっち、武装探偵社ー……役に立つかは知らないけど情報持ってきてやったぞー…………役に立つかは知らんがな(武装探偵社に来て)」
敦「あっ、ロベリアちゃん。来てくれたんだね」
愛莉「(乱歩に取られたポッキーを取り返そうと必死にジャンプしている)返せ乱歩、それ私のポッキーなんだから…!」
乱歩「(ポッキーを高く掲げている)やーだよー、これは僕のだよー。こういうのは年上優先なんだよ?」
愛莉「ふざけんな、年上とか関係ないでしょ!こんのっ…!」
鏡花「2人とも、お客さん来たよ」
愛莉「何、今取り込み中なんだけど!(ロベリア達の方を睨む)」
ロベリア「え、ご……ごめん…………ポッキーあげるから落ち着いて話聞けよ(ポッキー取り出して)」
アスター『物で釣るな?』
ロベリア「あぁ……現段階で確定とは言えないけど、連続失血死事件の犯人かもしれない異能力者に接触した。それともう一人……横浜の遊園地で人間が異能力による謎の生き物……異能力生命体って言うんだっけか……それに飲まれるっていうことが起きたのは知ってるよな?その犯人の異能力者とも接触して……その二人が繋がってるっつーことが発覚したってことを伝えに来ただけだ」
アスター『…………だけ、とは…』
敦「異能力生命体…それってもしかして…」
乱歩「…ねぇ、その異能力者って、吸収した相手の力を使えるのと、蜘蛛の糸を自在に操るのだった?」
愛莉「…鏡花、今すぐ国木田と太宰、それと居たら他の奴と社長も呼んできて」
鏡花「うん、わかった(何処かに行く)」
乱歩「そうか…やっぱり、彼等が絡んでたのか」
敦「よりにもよって、危険人物の中でもドストエフスキーと同列で凶悪な2人が出てくるなんて…」
ロベリア「あぁ、ドストエフスキーといえば……その二人はドストエフスキーからいろいろ指示を受けてるみたいでな……こっちの動きもそれなりに読まれてたようだ」
ロベリア「お陰様でこっちは厳戒態勢……次の狙いが分かってるのはかなりデカいけどそれでもねー……うん……頗るよろしくない状況だよまったく」
・・・・・最近、嫌な夢見るんだ・・・・・。
土方が俺を殺したり、俺が土方を殺したりする・・・・胸糞悪い夢を見るんだ・・・・
何があるんじゃねぇかって・・・夢占い師とか舞奈香のやつに聞いたんだ・・・・んでよ、さっき、舞奈香から連絡あってだな・・・・・
・・・・・・土方がロンゴミニアドっつーヤバい奴の因子を持ってるって聞いてさ・・・・ほぼ確実にらしいby希美
真冬「(机に2人分のお茶を置く)あれ?でもロンゴミニアドって、もう倒されたはずですよね?」
疾風「あぁ、確かに倒された。だが、真摯の神霊のブレイダー達が何人か空に散った緑色の光を見たと言っている。恐らく、それがロンゴミニアドの因子。そして、不幸にもそれが土方に宿ってしまったと言うことだろう」
ソラ「そのろんごみにあどって、凄くヤバい奴なのだ?」
疾風「俺達はその件について深く関わっていなかったからな…知らなくて当然だな」
岳斗「けどよ、空に散ったって事は土方以外にも因子が宿った奴が何人か居るって事だよな?そうなると、このままじゃまずいんじゃねぇのか?」
疾風「そういう事になるな…」
・・・・・・しかもさ、今の段階じゃ安全策は見つからないって・・・・・。
怖いんだ・・・・・怖いんだよ・・・・・!!自分の手で、大切な人を殺してしまうのが・・・・!!逆もそうだ・・・・!!!!
それに・・・・・・あの日の事件に出てくる有象無象が・・・・何時からか、土方に変わってて─────。
何度も吐いて、何度も泣いて・・・・・最近、食事もままならない。
・・・・・・・畜生・・・・こんなのってアリかよ・・・・・こんなのってアリかよ────!!!!
(無意識に、首筋を引っ掻いている)by希美
岳斗「!バカ、お前───」
真琴「(首筋を掻いてる方の腕を掴む)よし、わかった。なら俺に任せてくれよ。お前の想い人、俺が助けてやる」
疾風「!真琴さん…!?」
真冬「ま、真琴さん、そもそも無関係ですよね!?」
真琴「関係も無関係もあるかよ。お前らだって、無関係でも突っ込むことあんだろうが。それとおんなじだ。俺は困ってる奴を見捨てる事は出来ない、何があろうと助けたい。そう言う人間だ。だからこの一件、この太陽の戦王ーシャイニーロードーに任せてくれないか?」
・・・・・・・・頼む・・・・お願い────。
もう、失いたくないんだ・・・・・!!!!
せっかく掴んだ幸せを・・・・奪われたく、ないんだ・・・・。
誰でもいい、俺を・・・・土方を・・・・・助けてくれ─────!!!!by希美
ロンゴミニアドっていう厄介者の因子が土方君に移った。
なんか怪しい動きをしている鬼兵隊と第四勢力。
未だ静観しているギルドと暁光。
横浜は今、混沌を極めていた────
(ナレーション風に言う)by美麗
うん、案の定ヤバい!
何とかブレイダーの真琴君が助けてやるとは言ったものの・・・・
正直心配・・・・なのよね。
ほら、あの子・・・土方君のことになると、暴れるから・・・・by美麗
ジゼル「だとすりゃあ……因子は全部で十二だ(紫炎と電話をしている)それも、恐らくだが奴の因子は『奴の権限』に込められて飛散しただろうな……あの時『神格権限を限定永続解放』して発動した焼却式『十二神の裁き(オリュンポス)』を破壊した時に、永続解放されている権限は消滅せずにいた……そこに奴の因子が宿って飛び散ったんだろ」
紫炎『やはりか……だとしたら回収が面倒ですね』
ジゼル「だが安心しろ、この街に飛散した因子は十二もねぇと思うから」
紫炎『…………見積もってどのくらいですか』
ジゼル「多く見積って六、少なく見積って四……後の因子は多分持ち去られたな」
紫炎『そんなことが可能なので?』
ジゼル「理論上出来なくはねぇ。因子を収める器がありゃ、持ち去って何かすることできる……だがまぁ厄介なのには変わりはねぇし、『二十二の暁光』やドミネーターだかなんだか知らんがとにかく『政府陣営』……そこら辺に奪われたら厄介だが、そこまで気を回してる暇はねぇだろ」
紫炎『まぁそうですね……他にもなにか思い出した事があればご連絡を』
ジゼル「あのクソジジイの事だからこうやって情報くれてやってるが、いつでも俺が手を貸すと思うんじゃねぇぞ?」
紫炎『ご安心を、お前ができることなどたかが知れていますから期待してはいま______(通話を切られる)』
ジゼル「…………次会ったらアイツはマジビンタ」
太宰「そうか…遂にあの二人が動き出したのか。いつかは来るとは思ってたけど、こんなに派手にしてくるとはね」
国木田「忌み月の夜鶴、蜘蛛深淵…今一番出てきて欲しくない奴らが出てきたな」
双葉「…福沢、その者達は一体…」
福沢「強いていえば、表と裏、陽と陰、光に覆われた闇の刺客。灰色の凶悪犯罪者だ」
双葉「灰色の…?」
国木田「(壁に2人の写真を貼り付ける)こっちの黒髪を1つ結びにしたメガネの男は薗辺京二郎、腕利きの精神科医師で心理学者としてもその名を轟かせている。こいつを慕う者は横浜以外でも数多くいる。そして、その側近であるこの少女はユマ・エルフォニア、暗殺稼業を生業としている。裏じゃ名の通った殺し屋だ。有名な話だと、数々の指定暴力団やら闇組織やらが存在を消そうと彼女を襲撃したらしいが…その全てが返り討ちにあい、たった1人でその組織全てを壊滅に陥れたという。返り血一つ付かず血の池に佇むその姿から、『純銀のアラクネ』とも呼ばれている」
ーその頃ー
はあっ!?第四勢力が存在するって!?by桔梗
そーみたいだよ。うちのネットワークで調べあげたら、情報がホイホイ出てきてねぇ・・・・薗辺京二郎っていう心理学者とユマって言う暗殺者・・・・正直言って胡散臭い!心理学者と暗殺者繋がってたら、もう黒い予感しかしないわよ!by千代子
・・・・・確かに、ちょこの言う通りかもね。それに、ロンゴミニアドの因子だっけ?それに関しても少しやばい事が分かって・・・・by桔梗
あーその事に関しても出てきたよ。土方さんがロンゴミニアドの因子持ちになったって?まじ痛手じゃん。無理ゲーすぎる!いや、沖田よりマシだけど・・・・いや、ともかく!何とかしなきゃマジで詰みゲーになる!by千代子
あと、そんなバカデカい声出す必要ある?
いくら私の仮住まいだとしても、バレたら身も蓋もないよ?by桔梗
大丈夫!────と言いたい所だけど、確かにそうかもね・・・・詰みゲー無理ゲーになったら、困るの私達だしby千代子
ロベリア「………………(帰るタイミングを逃して取り敢えず居る)」
アスター『(ロベリアに念話で話しかける)やはり、彼奴らは手慣れだったか……』
ロベリア『(同じく念話で)何だ、らしくもなくビビってるのか災害獣様?……だが、確かにちと面倒だ……これは手間がかかりそうだし……うーん……取り敢えずさっさと帰った方がいいよな私……(音を立てないように出ていこうとして)』
それに強い希美さんが壊れるってどーゆーことなのさっ!by千代子
ちょこー。この世界に来てから、希美さん発狂回数多め。
朝日さんの一件、朝日さんの一件高杉絡みVer、そしてロンゴミニアドの一件・・・・・なんでこうも希美さんのメンタルボコボコにしてくるのかな?まさかこれも、暁光の思惑?by桔梗
桜也「有り得ない話ではない。有り得なくもない上に、高杉晋也は現在リディア・ゲシュペンストと手を組んでいると聞く……それにリディアの手駒とかしたヴォイド・グレイが暁光に身を置いていると発覚した暁蓮華とともにいたということを考えると、リディアと暁光は繋がっていると考えていい……ともなれば両者の利害の一致で春咲殿を責め立てているとするとー…………うーん、複雑な話になってきたぞ」
天万音「みゅ…………(桔梗の足元にいる)」
(落ち着かせるように、天万音の頭を撫でる)
・・・・・・・多分だけど。高杉は、希美さんを求めてるんじゃないかな?
高杉には過去に辛いことがあったって聞いた。多分、それにシンパシーを感じて、追いかけているとか・・・・by桔梗
りっきー。それ完全に感情論じゃんby千代子
桜也「でもあながち間違いと断定は出来ないな……」
天万音「たかしゅぎしゃん、いたいいたい?」
桜也「うん、そうかもしれないね」
天万音「なおる?」
桜也「それは分からないかな……」
双葉「黒寄りの灰か…つまり、政府がその2人に対して動けないのは、薗辺京二郎が裏で手を回し動けないよう操作しているから…ということか。どうしてこうも国はいつも頼りないんだ」
福沢「…ならば、私に策がある」
敦「策?」
福沢「ポートマフィア、そして組合と交渉をする」
全員「!」
谷崎「ほ、本気で言ってるんですか!?相手はマフィアと組合ですよ!?あいつらが交渉に応じる訳が───」
福沢「そうだな、組合はどうかわからん…だが、ポートマフィアは必ず我々と協定を結ぶ。如何なる理由があったとしてもな」
乱歩「!…なるほど、そう言うことか。確かにこの状況になった以上、『彼女』の力が必要不可欠だよね」
ロベリア「(足を止める)…………組合か……アイツらともね…………ふんふん(呟く)」
アスター『組合と言えば…………確かに暴君の娘を攫って…………貴様がやりすぎた一件の連中______んぐぅ(ロベリアに口を閉じられる)』
ロベリア「………………揺すってみる価値はあるな」
剣来「…情報屋。」
リライズ「(背後にどこからともなく現れる)呼ばれて飛び出てってね。で、要件は?」
剣来「狂夢の捜索を依頼しておいたろ。どうなってる?」
リライズ「それがねぇ…ずーっとこの世界探し回ってるんだがアンタの妹さんほんとにアクティブらしくて、あっちに行ったりこっちに行ったりしてて分からんのよ…」
剣来「なるほど…分かった。(コートの内ポケットからタバコの箱を出し、1本を出す)ライターあるか?」
リライズ「あるぜ、ほらよ。(ライターを投げ渡す)…タバコ吸うようになったのか?」
剣来「ああ、頻繁に吸う訳じゃないが…」
リライズ「へぇ…ま、俺はまた捜索を続けるとするよ。じゃあな。(音もなく消える)」
紗楽「何だか、すみません……付き添っていただいちゃって」
ヴェノム「なァに、気にすんなよ。俺らも丁度見回りがあったからなー、方向が同じだっただけだよ」
ライター「それに、今一人の行動は、多分危ない」
紗楽「うーん、危険だって言われてもいまいちピンと来ないといいますか……それよりも紫炎さんに何をお返ししたら……(考え込む)」
ヴェノム(いやぁ……紫炎サマもすげぇよなぁ……鱗を魔力を結晶化したものに埋め込んでブレスレットにって……下手なお守りより効果高ぇもんをポイって渡しちまうし、鱗っつったら『手ぇ出したら殺す』って牽制かけてるもんだろ?おー怖い怖い……)
俊哉「…なぁ、なんでこいつがここに居るんだ?」
真琴「えーっと…お前が土方俊哉か?こうやって会うのは初めてだよな!柊真琴だ、よろしく!」
フレン「ブレイダー第2位…!?本物!?来るなんて聞いてないよ!?」
真琴「おう、言ってねぇからな。安心しろ、俺はお前を助けに来ただけだ。ロンゴミニアドの因子って奴からな」
ーその頃ー
(神社の前の階段で蹲ってる)
・・・・・・どうしてだ・・・・どうしてだよ・・・・・・(真琴が助けてやる、といったことを思い出す)・・・・・・ダメなんだよそれじゃあ・・・それじゃあ未来は変わんねぇんだよ────!!!!(舞奈香からの言葉─────“僕も原因は探ってますが、今の所、土方さんが死ぬ未来に・・・・変動は、ありません”と深刻な表情で言ってた事を思い出す)
・・・・・・・嫌だ、嫌だよ・・・・・・頼むから、これ以上奪わないでくれ・・・・by希美
ジゼル「(紫炎と話しながら歩いている)……マズったなぁそりゃあ……つか率直な話、俺に話を聞いてもどうとなるもんはねェぞ?魔力も身体も回復しきってねぇんだ、期待されても困るし……つーか、俺はいつからテメェらの仲間になったよ!!!英王サマ達には助けられたから恩返しって頃で何でもやるけどテメェに助けられた覚えはねぇぞ」
紫炎「お前の首の皮一枚は誰のおかげで繋がっているのかを忘れないでくださいね」
ジゼル「チッ!!!……だが、何にせよ戦闘なんざもってのほかだし因子処理っつっても魔獣や悪魔、人間ならまだしも神格の因子って言ったら……ロクでもねぇだろ……なぁんで神格の起こす事象はこう毎度毎度______あん…?(希美の姿を見つける)……俺帰るわァー……英王サマ達待ってるだろうしーー」
紫炎「待ちなさい、まだ話は終わってません」
ジゼル「あのなァ!クソジジイの血を引いてるだけの結び付き!出来ることはありません!!ま、それでも俺の親って時点で俺もその尻拭いするのは必然なんだろ!?ぶっちゃけお前みたいに『食って何とか』って言う感じで手を打てりゃ楽なんだけどな…ただ神格の因子ともなると適性がなきゃダメだろ……それでもって因子を完全に消す方法がその方法しかねぇとなればロンゴミニアドの野郎の魔力と相性が良くて血縁の俺しかいねぇじゃんかよ、かったりぃなぁ!!!俺が食うしかねぇのか!?お前食えない!?」
紫炎「ゲテモノはちょっと」
ジゼル「うん、俺もヤダ、この話なし」
ジゼル「……あ?(悪性を気取る)……おい罪咎王」
紫炎「お前も感じますか……」
ロベリア「んー?お前らなにやってんの?…………おい、何で悪性の………………姉御……?(希美を見つけると寄っていく)」
ジゼル「おい、不味いことになるんじゃねぇのかこれは」
ロベリア「え!?姉御!?」
アスター『おい、暴君を追いかけろ!これはマズイ!!』
ロベリア「わかってるわ!!!(走って希美を追いかける)」
紫炎「……ジゼル」
ジゼル「何で俺が……あー、ったく!(足早に追いかける)」
(暫くして、希美達の仮住まいの玄関の前に立つ)
・・・・・・・・・・・・っ。もうこうするしか・・・・・無いんだよ──────!!!!
(怒りと哀しみが混ざり、押し殺した声と共に。諸共爆死しようと、三つ握り締めたゴーストクォーツを、地面に叩きつけようとする)by希美
ロベリア「っ________!!!!!(ゴーストクォーツを持っている手を掴んで止める)……なに……やってんだよ、姉御……」
離してくれ・・・・お願いだ、離してくれ────!!!!もうこうするしか、もうこうするしかないんだよ────!!!!
(ロベリアの手を振りほどこうとする、何時しか声も、徐々に部屋に居る真琴達にも聞こえるようになり───)by希美
ロベリア「こうするしかない、なんてことあるわけないだろ!!!その根拠はどこにあるんだよ!!!(振りほどこうとするのを押さえてゴーストクォーツを奪う)」
っあ────!(バランスを崩し、玄関の戸の前に倒れる)・・・・・・・・・嫌なんだよ・・・・・もうこれ以上、奪われるのは────嫌なんだよ・・・・・!!!!
(希美の瞳から零れる涙は、心做しか赤いように見える)by希美
ロベリア「…………(ゴーストクォーツを闇の中に取り込んで希美を抱きしめる)……奪われる未来なんて変えちまえばいい、ロンゴミニアドの因子なんざに負けちゃダメだ……!あんなクソ神格の思いどおりになってたら、ダメだよ……!!!私も一緒に解決策探すから、だから……!!!」
真琴「!この力…!」
フレン「希美ちゃんの力、まさか…!」
俊哉「ぐっ…!(胸を抑える)うっ…あぁっ…!」
真琴「!おい、どうした!」
俊哉「わ、わかんねぇ…!ぐぁぁ…!(胸から緑の光球が現れ、どこかに向かう)」
フレン「!今の…今のがロンゴミニアドの因子だよ!」
真琴「あれが…!(ロンゴミニアドの因子を追う)そいつの事頼んだ、こいつは俺がなんとかする!」
フレン「う、うん、わかったよ!」
・・・・・夢にまで出るんだ、夢にまで出るんだよ・・・・
俺が土方を殺す夢、土方が俺を殺す夢を・・・・・・それがやたら生々しくて、顔まで鮮明に覚えて・・・・・・!
(嗚咽を零し、泣きじゃくる)by希美
ロベリア「……!!!(希美を庇うように抱きしめる)」
ジゼル「あーらよっと(クラレントで因子を串刺しにする)……クソジジイの因子発見っと」
ロベリア「……!!!ジゼル!」
ジゼル「……んで、どうすんだこれ」
真琴「っ…!(ロベリアから引き剥がし、希美の肩を力強く掴む)いい加減にしろっ!!!いつまでもありもしない幻影に惑わされてんじゃねぇ!!!それはお前の夢の話であって、現実とは何ら関係も無い!!!あいつが…土方俊哉が、お前を置いていこうとしたか!!?見捨てようとしたか!!?現実と妄想を一緒にすんな!!!!それが予知夢だとしても、未来の話だろ!!!!だったら帰りればいい!!!!確定した未来なんざ、ただのまやかしなんだよ!!!!わかったか!!!!」
・・・・・・じゃあ、お前に分かるか・・・・・・
助けたかった人を助けられなくて、救いたい人も救えなくて、守りたいものも守れなくて───────恨みしかない世界を、絶望しかない世界を────────!!!!!!
お前に分かるか!!!!!!(黒い右片翼が、真琴の腹を貫こうとする)何度も何度も、何度も何度も何度も大切な人の死を見て、殺して・・・・・その喪失感が、何時までも付きまとってくる京蘭の呪いが────お前に分かるか!!!!!!by希美
失うのが怖いんだ!!!!!!怖くて怖くて怖くて!!!!
そんな気持ちが・・・・お前に分かるかっ!!!!
(負の感情が、悪性になり、歪だった左の翼がぴきぴきと音立てて生えていく)by希美
ロベリア「っ、姉御落ち着け!!!(真琴を押し退け闇の刃で翼を抑える)」
ジゼル「おいおい…………色々面倒なことになってんなぁ……!!!」
ロベリア「ここでこいつを殺しても、後に残るのは傷と後悔だけでいいことなんて何も無い!これ以上姉御に傷を負わせないためにも、私は退かない!!!」
────────めろ。やめろ・・・・(頭を抱え、狼狽えだす)やめろ、止めてくれ・・・・!これ以上、奪われないで・・・・!大切な人を、奪わないでくれ────!by希美
真琴「…最初に言ったはずだろ、春咲。俺の目の前で、犠牲なんて出させねぇって。お前の大事な奴も、お前自身も、全部俺が守ってやる。それに…俺の後輩達は今、こんな事よりももっとやべぇ運命に立ち向かって、それを変えようとしてる。あいつらに遅れとる訳にも行かねぇからな。あいつみてぇな事言うけど…そんなクソッタレた運命は、俺が必ずぶっ壊してやる。だから…(希美の頭にポンと手を置く)お前の大事な奴の為にも、俺を信じて待っててくれよ。もし駄目だったら、そんときは俺を殺してくれて構わねぇからさ」
真琴「(右手の義手を見る)もう…誰も傷つけさせたりはしねぇ。俺のせいで、大切な奴を間違った方向に進ませたくねぇ。俺は太陽の戦王ーシャイニーロードー、真っ暗な未来も、底の見え無い闇も、全部太陽の光で照らしてやる…!(義手を握りしめる)」
ロベリア「…………まぁそこの兄ちゃんの言う通りだ……だからさ、諦めるな姉御」
ジゼル「…………(希美達を見てから手に掴んだ因子を見つめる)……はぁ…」
ジゼル「知らねぇ……知ってたら睨めっこしてねぇよ?…………ま、一か八かの賭けにかけるとすりゃあ……(手を出す)因子を貸せ、『食う』から」
真琴「(ニヤッと笑う)そいつは却下だ(すると、右手の義手に太陽の炎が纏う)お前ら、危ねぇから下がってろ。火傷じゃすまねぇぞ(因子を燃やし尽くさん勢いで業火が吹き上げられる)」
真琴「さぁな、そんなのわかんねぇ。わかんねぇからやるしかねぇんだろうが。だって、これ食ったらお前の体にどんな影響出んのかわかんねぇだろ?下手すると死ぬ可能性だってある。そんな事になったら、お前の大事な奴が悲しむ」
フレン「(扉から出てくる)えっ、ちょっと!?何やってんの!?」
俊哉「炎が吹き上がって…こ、こいつは一体…!」
真琴「俺がいる限り、犠牲なんて出さねぇ。絶対に出したりなんてしねぇ。目の前にあるもん全部守ってやる、こんな馬鹿みてぇな運命だって塗り替えてやる。だから見とけよお前ら…春咲の見た予知夢も、誰かが死ぬ運命も、全部全部ぶっ壊す瞬間を!!!」
俊哉「真琴…お前…」
真琴「別に期待しなくてもいい…けど、今だけでもいいから、俺を信じろ春咲…!」
ジゼル「んな、ド直球なことあるかよ……!!!ご丁寧に俺の心配まで…………!?人間っつーのはなんでこうも真っ直ぐなんだ……」
ロベリア「わ、わぁ……ふぁいあー……」
ジゼル「そいつァ随分と、ご立派なモンでェ……」
ロベリア「うー、日焼けするぅ……(サングラスかけてちょっと退いてる)」
ジゼル「……だが、太陽の業火ともなりゃ流石に因子も堪らんだろうな」
?「(鷹の目で希美達の様子を遠く離れたところから観察していた)…………間違いない、あれは闇帝と神造兵器……兵器の方は手に余るからともかくとして、闇帝は殺処分だな。そうっすよね、泰史センパイ」
泰史「フブキ、そういう即決は良くない。すぐ殺そうとするのはダメだろう…ねぇ里乃…(双眼鏡片手に)」
里乃「zzz……(寝てる)」
フブキ「おいてめぇ起きろ」
キラー「うむ、何せロンゴミニアドは神代で一度死にそれ以降は神霊となったが姿を隠していたからのぅ(不法侵入な上にいつの間にか背後にいてトマトジュースを飲んでいる)」
…で、お前はすげえナチュラルに不法侵入してるわけだけど?今から警察に電話してもいいよな?(後ろを振り向き、真顔で携帯を取り出して)by恭介
…さっきからお前はロンゴミニアドについて何か知ってるような口振りだな。…じゃあ、それについて話してくれたら通報は勘弁するよby恭介
どこかの路地
柳「(刃が血まみれになったラビュリネを持ち、周囲には肉片が大量に落ちている)ふぅ~、悪人を細切れにするのは楽しいねぇ~!(服の袖で手に付いた返り血を拭きながらケタケタと笑う)」
ま?まじですか?あ、地獄への道案内以外ね!
あとは・・・あ、そうだ!ねーねー銀髪のモサモサ頭をした赤目のおにーさん見なかった?by優里菜
ラビュリネ「それでいい。で、ここから先ずは…よし、わかった。(優里奈の腕に斧の持ち手から出た赤い触手を巻き付ける)ほい、っと。(優里奈の自宅の目の前に転移する)」
キラー「大方、精神体と肉体の再生じゃろうな。因子を媒介に人間の精神を乗っ取り、やがて『魂そのもの』を乗っ取ることで復活する気なんじゃろう……因子は全てで十二あるらしくてな、つまりは『十二人』の魂を持ってして己の精神体を再構築する…………その企ての最初に選ばれた人間が『土方十四郎』だったわけだろうな」
キラー「うーむ、ちと待て、今思い出す……あぁ、確か『竜』と『雷』じゃ。彼奴は雷神の子の竜種に手を出したから双方から嫌われておるらしい。で、弱点化しておる」
キラー「それと……因子による精神の侵食が進むと幾つか異常をきたすこともわかってな……『突然の神性保有量の激増』と『思考の過激化』……それ以上の進行で何が起こるかは予測はできんが……この二つが起こる可能性は高い。何せ、ロンゴミニアドの目的は『人理焼却』じゃからな」
白蓮「(フードを被って1人で歩いている)…このままじゃ、優里奈や春馬達が僕達の真実に辿り着くのも時間の問題か…その前に、僕が絶対に阻止しないと…ん?(恭介を見つけ、足を止める)恭介おじさん?暫く見てないと思ったら…恭介おじさ…っと、危ない危ない。僕の世界の人とは違うんだった…気をつけないと。おーい!恭介さーん!(恭介に手を振る)」
キラー「人類を絶滅させ文明を破壊し第三者によって引き起こされる強制的な人類史の終焉じゃよ……で、その終焉を食い止めるために起こるものが『聖戦』というものじゃ…………む、知り合いか」
キラー「ワシは______いや、名を隠した方が面白いと感じたが故に今は名乗らんでおこうと思う!強いて言うなら吸血鬼王、更に言うならお使いじゃよ……ちなみにワシはピチピチの少女に見えなくもないがロリではないがジジイとも呼ぶなよ(グッと拳を作る)」
キラー「うむ、よろしくな白蓮。あ、そういえば……お主はエンドワールドのことについての情報も扱っておるか?ちと聞きたいことがある」
白蓮「…残念ですが、既に死んでいますね。エンドワールドの紫炎さんは悪性の急激な増加と魔力の暴走によって災害獣指定されてしまい、レジスタンスによって排除されました」
白蓮「数名は生きてる…けど、紫炎さんが暴走してしまった時に、配下の人達の大半は紫炎さんに殺されてしまったから、生き残ってる人は指折りの数でしか…」
キラー「……ともなれば生き残っている可能性が高いのは大幹部程度じゃろうな……そこで歪みが生じれば……これはちとマズイな(難しい顔)」
白蓮「レジスタンスの人達も対処はしたらしいんですが、ほとんどの人がその人達にやられてしまったらしく、手を足も出なかったと聞きます。その人達がこっちの世界に来てる可能性は高いですね」
キラー「そりゃあな……紫炎を失った大幹部がブチ切れぬ訳があるまい……いや、実はな……こっちの世界での大幹部……まぁエニグマと言うんだがな?ドミニオンと接触したという情報を聞かされたのだが…………その情報の時刻はエニグマにはアリバイがあってな……どうにもこうにも引っかかるという事で忙しい主の代わりにワシが探っとったんだが……うむ、これはエンドワールドの大幹部がほぼ確定で『こっちに来ている』な」
ー暫くしてー
騒がしいと思ったら・・・・・一体何が起こったんですか?
土方さんと希美さんが寄り添って寝てる・・・ってのは瑣末な事なので置いといて。
・・・・・・あ、そうだ。ロンゴミニアドの件はどうなったんですか!?by舞奈香
ロベリア「ロンゴミニアドの因子はそこの……真琴っていうブレイダーの炎で焼かれてこんなちっこい宝石みたいになった(真琴を見てから小さいビーズのような緑色の玉を持っている)多分、これが因子の中でも要なんじゃねぇかなぁ……」
ジゼル「……………………(ロベリアの手にある緑の玉を指で摘んで眺める)」
ロベリア「うーん、そこのところがよく分からないんだけどな…………沈静化できたのか、一時的に落ち着いてるだけなのか…………微弱に魔力が漏れてるから油断は出来ないな……」
ジゼル「後者だろ。まだ完全に活動は止まってねぇ」
ロベリア「マジか……てかお前分かんの?」
ジゼル「まぁな…………さぁて、どうするかね(掲げて眺めてる)」
真琴「それがコアだってんなら、後はそれぶった斬れば良いだけだろ。ほっとくとお前それ食っちまいそうだからな、そんぐらいの魔力なら俺の神器で余裕でぶった斬れる」
ジゼル「まぁ言えてるな……」
ロベリア「ふぅん……得策は見つかったな……あ、一回それ貸して………………(受け取るもすぐ押し返す)」
ジゼル「あ?何だよ」
ロベリア「その玉、魔力がくっっっそキモイ…………いきなりブワッで手の上でちょっと強く広がるから気持ち悪い…………お前持ってろ」
ジゼル「はぁん?」
ロベリア「多分その玉の魔力、お前の魔力に力が打ち消されるんじゃないのか?」
ジゼル「あっそ…………ぶっ壊すんだから関係ねぇだろ…………(玉を弄んでる)」
真琴「うぉっ、急に魔力強くなりやがったな…まぁいい、その方がぶった斬りがいがあるってもんだ。ソレイユブレイド(太陽を催した両手剣が現れる)うーん…ここでやったら火事になりかねねぇからなぁ…誰か固有結界展開できねぇか?」
ジゼル「あー、一応できるが……(手をパンっと合わせる)……『固有結界解放《失楽園(ロストガーデン)》』(灰色や黒の花が咲く暗い花園の結界が展開される)」
真琴「サンキュー、これならやれるな。うっし…そんじゃまぁ(コアをポイと投げ、ソレイユブレイドを構える)行くぜ(コアを見据え、ソレイユブレイドで斬りあげると、コアが真っ二つに切れる)燃え尽きろ(地面を抉るように一直線に太陽の炎が燃え盛り、真っ二つになったコアは燃え尽きて無くなる)」
ジゼル「お、おー…………(ポカーンとしてる)……って、やべぇやべぇ花園火事になる(手をグッと握ると花に燃え移った炎をかき消す)……さっすが太陽の業火…不覚にも太陽神サマ思い出したな……ま、これで一個は除去完了だな(固有結界を解く)」
ジゼル「だと思うがなぁ……だがまぁ、他にも因子はあるかもしんねぇから安心とは言えねぇが、その土方とか言う奴の心配はもうねぇだろ……」
ロベリア「そうか……じゃ、私はお暇するか……土方兄貴とフレン、姉御のことは任せたぞ」
ロベリア「おーう、舞奈香も頼んだ……んじゃーなー(立ち去っていく)」
ジゼル「俺ももう用はねぇからあばよ(その場から消える)」
ロベリア「(希美達の仮拠点から少し離れてから)やれやれ……他にもまだやることがあるとなると……忙しくなりそうだ(歩きながら呟いていると首に刀を突きつけられる)」
フブキ「今すぐ死にたくなきゃ動くな『闇帝』」
ロベリア「………………(いつの間に……!!!)」
フレン「今日はありがとー!またね!」
真琴「おう、じゃあな!さーてと…(この魔力…やっぱなんか潜んでやがったか…このままだとあの嬢ちゃんが危ねぇな…)だからこそ、あいつに頼んで正解だったぜ」
清十郎「それはこっちのセリフだぜー(黒い刃の大太刀をフブキの首筋に当てる)ったく、真琴の奴も人使いが荒れぇなぁ。こちとらガキ共の面倒も見なきゃなんねぇんだぞ(煙草を吸っている)」
フブキ「……邪魔をするなブレイダー、これは俺たちの問題であり世界存続の問題に関わる重要な仕事だ……邪魔をするな」
ロベリア「せぇーんせぇー、意味わかんないでぇーすぅ」
フブキ「貴様少し黙れ」
清十郎「そりゃあ大変だ、ご苦労なこって。けど不意打ちってのは感心しねぇなぁ。そいつ誘拐して何すんのかは知らねぇけど、そいつ連れてきてぇならまず俺を力づくで退かす事だな」
フブキ「誘拐?そんなことするまでもなくここで終わるさ。コイツはここで『処刑』する(ロベリアの首に刀を当てる力を強める)」
ロベリア「……は?(首の川が浅く切れて血が流れるも訳が分からないという顔)」
フブキ「だが、お前がいたんじゃそううまくは行かないだろうな(一度刀を引っ込める)悪いことは言わない、さっさと失せろ」
フブキ「口の利き方には気をつけろ、ここでの俺らの任務は魔術連盟から全指揮権を託されてっ______(ロベリアに後ろから思いっきり金的攻撃を食らい崩れ落ちる)…………………てめ、」
ロベリア「正当防衛……だよね?(清十郎をみて)」
ロベリア「ふふふん(ドヤってる)」
フブキ「お前、絶対許さねぇ……!!!」
泰史「はい、そこまでだフブキ」
ロベリア「!!……」
泰史「あぁ、警戒なさらず」
泰史「どちらかと言えば先輩ですね…………この度は後輩がご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません」
ロベリア「いやまぁ別にさほど気にしてないからいいけどさ…………」
泰史「優しいお言葉痛み入ります……もう貴方には接触させないよう厳重に注意しておきますので……どうかご容赦を」
フブキ「泰史センパイ!野放しにする気ですか闇帝を!!!」
清十郎「ちっ…おいガキ(フブキの目の前に立つと、覇気のある瞳でフブキを見下ろす)痛い目見ねぇ内にとっとと帰れ。ガキ相手に加減出来るほどの大人気はねぇからな、俺」
フブキ「…………(清十郎を睨む)」
泰史「では、我々はこれで(フブキを小脇に抱えると立ち去っていく)」
ロベリア「……………………(清十郎を見て)ありがと、助かった」
清十郎「知人に頼まれたんでそれをしただけだよ。あいつ、今は退いたけどまた来るだろうな…おい嬢ちゃん、なんか手頃なもんもっちゃいねぇか?お守りみたいのがいいんだが…」
ロベリア「お守り…………お守りかー……んー……(中指に嵌めている赤い結晶がはめ込められた指輪を差し出す)これは?一応心を読み取られないためのお守り」
清十郎「心を読み取られない指輪か…これなら常に肌身離さず持てるから問題ねぇか(指輪を手に取り、それを握りしめると指輪の中に黒い魔力が吸い込まれていく)」
清十郎「なぁに、ちと俺の魔力を込めてやっただけだ。これであいつも追い払えるし、そこらの雑魚も寄ってこない。あぁ…あと、それでも寄ってくるような奴がいたらこう言ってやれ。『私を襲ったら、暗黒の刀狼ーダークネスウォルフーが黙っていないぞ』ってな。効果はてきめんだと思うぜ?」
清十郎「ウルフおっちゃんか、いいなぁそれ!面白ぇ!(ロベリアの頭を撫でる)お前おもしれぇし気に入った。俺は木下清十郎、あいつも言ってた通りブレイダーだ。困ったことがありゃあいつでも言ってこいよ」
ロベリア「木下、清十郎…………え、すげぇ!八大幹部の一人だろ!?えへへ、凄い奴に会っちゃったな!じゃあ何も無くても会ったらその都度その都度に絡んでいいか?ウルフおっちゃんノリがいいから(笑顔)」
清十郎「んだよ知ってたのか。おう、良いぜ。おもしれぇ奴は大好きだ。そだ、今度俺んとこ遊びに来いよ。問題チームだけど、おもしれぇ奴等ばっかだからよ」
ロベリア「え、いいのか!?じゃあ仕事が一段落したら遊びに行くよ!!あ、でも柊夜の奴も来たがるだろうな……じゃあ実質的な私の弟弟子も一緒に連れてくるから楽しみにしてろよ!にひひー」
清十郎「おう、待ってるぜ。おっと、そうだ…(紙を出し、裏に住所を書いて渡す)ここだから、いつでも来いよ。それと、なんかあったらここに駆け込め。あいつらは絶対にお前の力になってくれるはずだからよ」
里乃「流石に八大幹部ブレイダーさんでも、闇帝のことはご存知ないかな(家のブロック塀の上で座ってる)あぁ、大丈夫。私はあの美少女を殺すなんて言う不躾で暴力的な女の子じゃないから安心してね、美少女は世界の宝ですから大事にしますよ」
里乃「いいや、全く関係ありません。ただ魔獣発生の犯人かもしれない人物があの子に凄い恨みがあるらしくてですねー…………近々、あの子に対して宣戦布告してくるかも、っていうくらいですよ」
里乃「はははー…………お疲れちゃんです、では私もお仕事があるのでこれにてー、ばいばいきーん(塀に昇ったかと思えば屋根伝いでその場から去っていく)」
エニグマ「ったく…………何故俺が下っ端排除を…」
サイファー「紫炎様の命令でもあるんだが?」
エニグマ「謹んで引き受ける」
サイファー「お前はクビになっても律儀なものだ」
エニグマ「当然だろ……」
サイファー「まぁいい、少し待ってろ、買ってくるものがある」
エニグマ「………あぁ…(ベンチに座って待ってると鳩が集り始める)………………鳩さん……」
日向「(いつの間にかエニグマの隣に座っている)どうもこんにちは、エニグマさん。そんな顔をしてどうかされましたか?話、聞きますよ」
日向「そんな警戒しないで下さいよ。僕はただ、貴方とお話をしに来ただけだ。話は聞きましたよ?罪啓王に追放され、挙句の果てにこの異変が終わったら貴方という存在の記憶が他の人から消え失せるんだとか…なんともまぁ理不尽な話ですよね、同情します」
日向「ですが、本当に王はそれを望んでいるのでしょうか?ただその場の空気に流され仕方なく言っただけで、本当は貴方のことを忘れたくないし、首にしたくはなかったんじゃないでしょうか?いいですかエニグマさん…貴方の王は、十三階段に影から脅されてるんです。貴方を排除する為に、圧を掛けて罪啓王を支配してるんですよ」
エニグマ「……十三階段などという矮小な存在如きが王を裏で操っていると?人間が猿どもが、ゴミ共が集まった組織に?………………」
日向「えぇ、人間は狡賢く、嫌に悪知恵の働く生き物です。貴方の王は十三階段の毒牙に蝕まれているんですよ。このままでは、組織どころか貴方の大事な王すらもその身を滅ぼしかねない。そんなの…許せるはずがないでしょう。更に、十三階段は我々二十二の暁光を世界を滅ぼす害悪的存在と主張してる訳ですが、それは全くの逆。滅ぼそうとしているのは十三階段側であり、二十二の暁光は十三階段に支配された世界を解放するために戦っている反抗組織に過ぎないのです。僕は貴方や罪啓王の様な一方的な被害者を見捨てたくない、助けたいんですよ。貴方達を」
エニグマ「______その言葉に偽りはないな…?だがお前の言うことが本当なら、色々と辻褄が合う……今の今まで他組織と交流せずに孤高の地位を築いていた王があのような人間どもと急に馴れ合うなど、端からおかしかったんだ…………下賎で保身的な、クズ共め…………!!!」
日向「エニグマさん、ここで1つ取引をしませんか?僕の力を持ってすれば、貴方の記憶をみんなの中に残す事が出来ます。ただ、残す代わりに…我々二十二の暁光に協力して頂けませんか?世界を救う為にも、貴方の力が必要です。僕達に協力して頂ければ、我々の主が貴方に力を与えてくれます。貴方の王を救う為の力を…どうですか?そちらにメリットしかない話でしょ?記憶が残る上に、誰にも負けない圧倒的な力を手に出来るんですから」
エニグマ「…………良いだろう、王のように敬う訳にはいかんがそういうことならば手を貸そう……だが、間違っても王に手を出してみろ……その時は殺す……(立ち上がる)」
日向「ありがとうございます、話がわかる人で良かった。おっと、そろそろ連れの方が帰ってきそうですね…それでは僕はこれで。ではまた会いましょう(フッとそこから消え去る)」
エニグマ「あぁ……」
サイファー「戻ったぞ……誰かと話しでもしてたのか?(コーヒーを渡して)」
エニグマ「ん…(受け取る)…別に、何でもない……」
ロベリア「ただーいまー」
柊夜「おかえり!……って、首!!!」
ロベリア「……あー、やべ」
柊夜「何やってきたの!?」
ロベリア「私は悪くない、何かいきなり変な奴に『処刑』とか言われてこうなった。でもまぁブレイダーのウルフおっちゃんに助けられたけどね…………あ、この話は内密にな。特に阿伏兎な、心配させたくないし…」
緑「ちょっ、ロベリアそれ大丈夫なの!?待ってて、今救急箱持ってくるから!」
桃「緑慌てすぎでしょ…けど、一体何があったの?もしかしてまた誰かに襲われた?」
ロベリア「まぁそんなところだな……にしても訳が分からなすぎる……いきなり処刑って言われたんだよ、物騒な世の中になったなぁ……あ、ルインには絶対言うな???あいつだけはダメ、絶対だめ」
柊夜「流石にあの人には言えないよ……」
ロベリア「そう、闇帝の能力持ってるから処刑なんだってさ……紫炎やルインに知られたらあいつら暴れるだけじゃ済まないよな……」
柊夜「うっわぁ……想像出来る……じゃあアスターの存在と魔人王であることも隠しといた方がいいな……倍プッシュで秒速スパーンだよ……」
ロベリア「何それこっっっわ」
桃「何それ、理由が自分勝手すぎるんだけど。ロベリアがなりたくてなってわけじゃないっていうのにね。とりあえず、団長にも言うのは今はやめておこう。面倒見が良いだけに、少し過激になりやすいから…」
ロベリア「うん、そうした方がいいな…………そうなると、姐さんに言いそうなやつにも言わない方がいいかもな…………じゃあ、このことはここにいる奴だけの秘密ってことで!」
アスター『…………それは我も入ってるのか?(服の中から出てくる)』
ロベリア「入ってるに決まってんだろ」
桃「だね、そしたら後は緑に黙ってもらうしかないか…緑、すぐ団長に言うし」
緑「ロベリア、救急箱持ってきたよ!手当するからそこ座って!(救急箱を開け、手馴れた手つきで手当をする)」
ロベリア「そうだなぁ……ん、ありがとう…………あ、そうだ緑。このことは私らだけの秘密にするんだ、色んな人に知られたら何気にやばいということがわかった」
柊夜「何だろう、こう秘密っていうとワクワクするね(ニコニコ)」
ロベリア「どちらかと言うと私はバレないかどうかヒヤヒヤしてるけどな(柊夜に柔らかいチョップ)」
アスター『斯様なことでスリルを感じるか……人というものは不思議なものよな』
ロベリア「いや、だからこそ言わない方がいい……姐さん達に知られるとなると多分襲った奴をどうにかしようとするはずだ…………それで下手に奴らを刺激することになったら、更に私を殺しにくるかもしれないし『殺す理由』が正当化されちゃうかもしれないからな…………」
緑「…そっか…わかったよ…」
桃「緑は真面目過ぎなんだよー、もっと桃みたいに柔軟に行かないと!」
緑「桃はしっかりして無さすぎなの!それに、秘密にするにしても、私達だけじゃ戦力不足でしょ。相手がどんな奴かもわかってないのに」
ロベリア「ところがどっこい、一応名前は分かってるからその名前を頼りに探ればわかるはず!!!!それになー、木下清十郎っていうブレイダーのおっちゃんにも会ってだなー」
柊夜「え!?」
ロベリア「『私を襲ったら、暗黒の刀狼(ダークネスウォルフ)が黙っていないぞ』って言えばいいって言ってもらったし指輪に魔力流してもらったし、気に入られたのでいつでも頼れます」
柊夜「何それどうなってんの(真顔)」
緑「き、木下清十郎!?それって、アルティネイターの第5位、八代幹部の1人の木下清十郎!?」
桃「ろ、ロベリア、そんな大物と会ったわけ…?しかも気に入られたって…」
緑「戦力不足って言ったけど前言撤回する…戦力有り余りすぎ…」
ロベリア「いまさっき会った!!そして今度遊びに来いよって言われたんだー」
柊夜「俺この子怖いよ!!!!」
ジャック『(ロベリアの影から顔色最悪で出てくる)マスター、呑気そうに話しているが私という怪異が居るのを忘れないでくれ…………もう死んだ身だが生きた心地がしなかった…………』
ロベリア「だからしばらくは大丈夫だとは思う!!!……金的かましたしな((ボソッ」
柊夜「何してんの!?!?」
ロベリア「というわけだから大丈夫だと思いまぁす」
緑「ま、まぁそれならいいか…まさか暗黒の刀狼ーダークネスウォルフーが味方してくれるとは…」
桃「ツーショット撮って貰えるよう頼んでみようかな?絶対映そう!」
緑「あんたねぇ…」
ロベリア「頼んだらやってくれるんじゃないかなぁ!じゃあ今度みんなでウルフおっちゃんのトコに行こうなー」
柊夜「ウルフおっちゃんって呼んでんの!?……なんか、俺も会いたいから行く!!」
ロベリア「それでこそ柊夜だ」
桃「やったー!ふふっ、八大幹部と写真撮れるなんてバズり間違いなし!」
緑「ちょっと、遠足じゃないんだから!まずはちゃんと贈り物を御用意して、失礼のないようにしないと…」
鈴華「(部屋に閉じこもっていると、朝日から電話が来る)…もしもし」
朝日『あっ、鈴華?いきなりごめんね、ちょっと話があるんだけど…』
鈴華「…何、あの日の事はもう話したよね」
朝日『違うの、今回はその事じゃなくて…鈴華の中にいる神格の人格の事で話があって…』
鈴華「っ…!」
朝日『鈴華…?』
鈴華「…どうせ、あいつも居るんでしょ。あいつは信用出来ない…もう誰も信じられない。また嘘をつくに決まってる、あいつは私を見下してるんだから」
朝日『ち、違うよ鈴華!兄ちゃんは理由があって───』
鈴華「理由?そんなのどうだっていいよ…お姉ちゃんもあいつの肩を持つって言うんなら、もうお姉ちゃんも信じない。じゃあね」
朝日『待って、まだ話が───(電話が切れる』
鈴華「…もう、誰も信用しない。そうだよ…何で忘れてたの…いつだってそうだったでしょ。周りは敵、油断すれば命を取られる。信じられるのは自分だけ…」
(鈴華の目の前に空色のロンゴミニアドの因子の光球が浮かんでおり脳内に直接語り掛けてくる)
因子《……憎いか、他者が憎いか?人間が憎いか?》
辰巳「やれやれ、来て早々に見回り任務とはね(青い髪をひとつに纏め、前髪をオールバックにした青年が歩いている)…………ん?アイツは……(文芽を見つける)」
辰巳「いや、なんかボーッと考え事してっからよ、気になってな」
因子《どうでもよい、か……ならば全て壊してしまえ。壊せば何も悩む必要は無い、傷つく必要も無い、全てを殺し全てを消してしまえ》
因子《そうだ、全てを消せばお前の敵など存在しなくなる……お前は晴れて安全になるわけだ。全て消せばお前を苦しめるものもしがらみも存在しない、理想の世界になる……お前が望むなら、私が力を与えてやる》
辰巳「なんだ、歯切れが悪いなァ……なんかあったか?」
因子《よかろう、私がお前を楽にしてやる》
ジゼル「……あ?(帰ってきてソファに座っていたが何かに気づくとハッとすると鈴香の部屋に向かっていく)」
火澄「あり?ジゼルくん???どった???ねぇちょっと」
鈴華「早く…楽に…(ジゼルの因子に触れようとすると、因子の前に白い魔法陣が現れ、因子を吹き飛ばす)」
沙月「!(ベッドから起き上がる)この魔力…!」
紅魔「奈緒、これってまさか…!」
奈緒「間違い無いです…この魔力は…」
朱莉「ん?2人とも?どうかしたの?」
奈緒「…目覚めたんだ、鈴華ちゃんの神格の人格が…!」
鈴華?「(髪色が銀髪になり薄ピンクのメッシュが入り、瞳の色が桃色になる)これ以上鈴華に触れるなら…私が貴方に制裁を加えます、ロンゴミニアドの因子よ」
因子《……神の人格が目覚めたか、面倒だな(魔力が放出され魔力が槍になる)明け渡せ、その身体を》
ジゼル「(ドアを蹴破って入ってくる)緊急事態だ許せよ…………いや、これ俺は要らんな??さては???」
火澄「およ???」
沙月「鈴華ちゃん…?」
鈴華?「神の人格…そう、貴方はそう受け取るのね。残念だけど、あの子はまだ目覚めては無いわ。ただ、神の人格であるあの子の体を一時的に借りてるだけよ」
奈緒「それってどういう…」
鈴華?「そうね…折角ですし、自己紹介といきましょうか。私は八嶋叶恵、またの名を…真名・マーリンよ」
紅魔「ま、待って!八嶋叶恵って…鈴華達の死んだお母さんの名前だよね!?な、なんでその人が…!」
鈴華(叶恵)「私の可愛い娘をよくも唆してくれたわね…タダで済むと思わないことよ」
因子《何故お前が、何故、何故!!!》
ジゼル「し、神霊にでもなったのか……???」
因子《クソ、クソクソ!!!真正面に相手をしてられるか……!!!(どこかに消えようとするがジゼルのナイフで壁に串刺しになる)ぐっ!!!この愚息子……!この失敗作が……!》
ジゼル「まぁまぁ逃げんなよー、お前の苦手な苦手なマーリンサマにお叱り受けろよ」
鈴華(叶恵)「ふふっ…説教なんて野暮なことしないわ。言ったでしょう?制裁を加えると(白い魔法陣が因子の上下に現れる)ロンゴミニアド…私の愛すべき子供達によくも亀裂を入れてくれたわね。あの世で悔いなさい(指を鳴らすと、魔法陣から神性が放たれ、コアごと因子を消し去る)」
ジゼル「……………………コワッ(青ざめてる)」
火澄「わ、わぁ…………(尻尾がブワッてなってる)」
ジゼル「自分の身に起きたことじゃねぇけど…………あー怖い、怖い怖い……」
火澄「ジゼルくんもどこかで運命が捻れてたらこうなってたかもね」
ジゼル「なんてこと言うんだこの毛玉、俺は退散する」
鈴華(叶恵)「ちょっと待ちなさい。貴方…確か朝日を闇堕ちさせた張本人の方よね…?貴方にも制裁を加えたいのだけど…」
沙月「っ…!(ジゼルの前に立ち、手を広げる)ま、待ってください!ジゼルさんはもう反省してます!だから、ジゼルさんを消さないでください!」
鈴華(叶恵)「あら…貴方は…」
奈緒「わ、私からもお願いします。ジゼルさんだって、何も好きでやってたわけじゃ無いんです。免罪符ってわけじゃないんですけど、ここは見逃して頂けませんか?」
鈴華(叶恵)「…ふふっ、英王様と邪王様に言われてしまっては、引き下がるしかありませんね。ご安心を、制裁というのはただの冗談で少しお説教するだけですよ」
沙月「えっ…そうなんですか?」
鈴華(叶恵)「はい、もちろんですとも。固有世界から見てた通り、今世の英王様と邪王様は面白い方ですね」
ジゼル「(青ざめて顔が引き攣ってる)オ、オテヤワラカニ」
火澄「ジゼルくん、神格さんには弱いよねぇ」
ジゼル「神造兵器ですから!『神』造兵器ですから!神格のための兵器、神格に作られた兵器ですからねぇ!」
朱莉「あの、叶恵さん。鈴華ちゃんは今どこに…」
鈴華(叶恵)「鈴華は今、固有世界アヴァロンに居るわ。鈴華が因子に触れる寸前、私が鈴華をアヴァロンに避難させたの」
沙月「固有…世界?」
紅魔「精神世界のさらに奥深くにある世界…それが固有世界。都市伝説程度にしか聞いた事がなかったけど、本当に存在するなんて…」
奈緒「しかも、アヴァロンって言えばアーサー王がたどり着いた理想郷の島。どうして、鈴華ちゃんの固有世界にアヴァロンが…?」
鈴華(叶恵)「…鈴華は、響や朝日よりも、誰よりも私の力を引き継いでいる。私の真名であるマーリンを引き継ぐ器だからです」
沙月「器…?」
鈴華(叶恵)「そうですね、続きは美麗に来てもらってからにしましょう。幻想神である美麗にも、伝えねばならない事ですから…」
ジゼル「あの嬢ちゃんは、普通の人間の強さっつーよりも神格の方の強さの側面の方が強ぇって訳か……これは俺も従順にならなきゃ行けない相手が増えたな……胃が痛てぇ…(壊したドアの鍵を直してる)……こんなもんか」
鈴華(叶恵)「私自身、鈴華には迷惑をかけたと思っているわ。鈴華がここまで苦しむなんて…母親として、気づけなかった私の責任よ。だから、貴方達が鈴華に手を差し伸べてくれた時は凄く安心した。いつも独りぼっちだったあの子が、初めて心を許せる友達が出来たんだもの。本当に、貴方たちには心から感謝してるわ。ありがとう、鈴華の事を想ってくれて」
ジゼル「流石、英王サマ達(凹みを直してる)」
火澄「ドアちゃんと直した?」
ジゼル「今やってんだろうが毛玉……あー、直った直った、これで俺が壊したってバレないな、前より綺麗なんじゃねぇの?」
紅魔「そう言ってる時点でもうバレてるわよ」
沙月「そんな大したことはしてませんよ。運命の巡り合わせって言うか…なんだか見てて、鈴華ちゃんがほっとけなく思っただけなので。エコって奴です!」
紅魔「それを言うならエゴねバカ沙月」
沙月「うぐっ…」
鈴華(叶恵)「ふふっ、本当に見てて飽きませんね、英王様達は。もっと早く会いたかったものです」
ジゼル「な、直ったからセーフ!セーフだろ!前より綺麗だし!」
火澄「うるさいよ、ジゼルくん」
ジゼル「アッハイ…………まぁ英王サマ達はずっと見てても飽きねぇからな(手持ち無沙汰でキョロキョロしてる)」
奈緒「私達というよりかは、お姉ちゃんが色々と賑やかな人だからですかね…」
沙月「賑やかな人…あぁ、なるほど!えへへー、私もついにそこまで人気者になっちゃったかー」
紅魔「ほんとお気楽思考ねあんたは…」
朱莉「…あの、鈴華ちゃんは今、大丈夫なんでしょうか。この前の出来事から精神が安定してないように見えたので…」
鈴華(叶恵)「そうね…崩壊寸前といった所ね。この子に辛い思いをさせない為に響やあの人に黙ってもらうようにしてたけど、それが逆効果のようだったわね…鈴華の本来の魔力はあの二人よりも膨大で強力なもの。だけど…強力なあまり危険なもの。マーリンを引き継ぐ器だからこそ、その力は圧倒的だった。だからこそ、神格の人格を固有世界に眠らせておいたのだけれど…帰ってそれが鈴華にとってのコンプレックスになってしまったようね」
朱莉「鈴華ちゃん、何よりも見下されることが嫌いって言ってましたからね…術者としても、人としても、誰よりも劣ってるって思ってたみたいですから。もっと早く、力になってあげていれば…」
沙月「朱莉さん…」
ジゼル「だがよォ、その嬢ちゃんの神格の人格を眠らせなかったとしても同じ結果になってたと思うぜ。マーリンサマの力を引き継ぐとなりゃ、制御すんのも死ぬ程の苦労が必要になる。万が一制御が出来なくて暴走したら、周りの人間が傷つくのはもちろんのことその嬢ちゃん自身も傷ついてる。だから今回の出来事は不可抗力としか言いようがねぇだろ、知らねぇけどよ。少なくともマーリンサマや朱莉の嬢ちゃん達だけが気負う必要ないんじゃねーの?(壁に刺さったナイフを抜いて壁を直してる)」
火澄「根本的なことからいえばジゼルくんが面倒事起こしたからっていうのも」
ジゼル「やめろ言うな、分かってるから」
鈴華(叶恵)「…そうね、マーリンを引き継ぐ者として生まれてしまった以上、この運命から逃れることは出来なかったのかもしれないわね。もっとあの子達に母親として愛を注いであげれていれば、こんな事には…神格の使命を理由にして、ちゃんとあの子達に向き合えてなかった私の責任ね」
沙月「そんなことっ…!(自分の両親の事が頭に過ぎり、言葉をとぎらせ顔を伏せる)っ…」
奈緒「…ちゃんと愛を注いでいたのなら、子供はそんな事思ったりしません。寧ろそれを言ったら、母親どころか父親もいない、そんな子達はどうしたらいいって言うんですか…!大好きだった両親が突然居なくなって、世界が急に真っ暗になって…兄弟とも離れ離れになって…!心に深い傷をおって、それを理解してもらえない子達はどうすればいいんですか!!!母親である貴方が、今やるべきことは懺悔じゃなくて子供ともう一度向き合うことでしょ!?向き合えなかったら、今すぐ向き合えばいい!!!時間は止まってくれない、あっという間に過ぎて、あっという間に消えていく!!!後悔する前に、ちゃんと大事な人と話してください!!!」
沙月「奈緒…」
鈴華(叶恵)「邪王様…」
奈緒「…すいません…熱くなりました…余計な事言いましたね、ごめんなさい…」
ジゼル「………………あーあ、俺にゃついていけねぇ内容だな(居心地悪そうに首筋を掻く)ま、邪王サマの言う通りだろうな……アンタにはチャンスも時間もあるんだから、それを捨てることの方が恥だし大馬鹿だろ(部屋から出ていく)」
火澄「ちょ、どこいくの?」
ジゼル「薬飲んで寝る」
火澄「マイペース…………」
鈴華(叶恵)「…邪王様とはいえ、まだ鈴華と同じくらいの子…大人が子供に諭されてしまうなんて、私もまだまだ未熟者ですね。美麗が見たら、「いつからそんな腑抜けた親になったの?」って、怒られちゃうんだろうな…」
奈緒「………」
火澄「うーん、ウジウジ考えてもしょうがないと思うけどなー……神格だとしても貴方は人の親なんだし、子供と成長していくのは普通なんじゃないの?(小狐姿から子供姿に化ける)親だって神格だって完璧じゃないんだし……………………少なくとも俺ちゃん的には、マーリン様は立派な神格でいいお母さんだと思うけどねー」
蘇芳「なるほどね、俺らは見廻りして備えてればいいんだね(電話をしている)わかった、任せてよお頭、うんじゃあね(電話を切る)」
糸成「見回りか…………つまらんな」
蘇芳「まぁまぁ、楽しくいこうよ」
桜也「(建物の屋上で目を閉じている)…………うん、段々ではあるが魔獣や怪異の気配が強くなっている。蘇芳達に来てもらったのは正解だ」
空禪「発生源までは分からねぇかい?」
桜也「この街のあちこちで感じるからよく分からないが、意図的に呼び寄せられているのは確かだろうね。空禪、僕らも二手に分かれるぞ」
空禪「あいよ、無茶するなよ」
桜也「できる限りのことをするさ(屋上から路地裏に降りる)……さて、仕事を始めようか…………」
三上「(アクアスランスで魔獣の腹に大穴を開け、周りにいた魔獣も跳ね飛ばす)はぁ…なんなんですかこの増加量は。異世界だっていうのに、少し魔獣の数が異常じゃありません?」
千波「(禍々しい形に変わったリンクスクローで魔獣を切り刻んでいく)あはは、いいじゃん!この世界もいい具合に狂ってるじゃん!!もっともっと狂おう、もっともっと遊ぼう!!あはははは!!!」
三上「千波、周りの事も考えて下さいね。騒ぎを大きくせず、迅速に排除を…」
千波「そんな堅苦しいのしーらない!妃波に言ってー!」
三上「っ…この性格破綻した二重人格者が…ほんとネガティブになるか狂人になるかのどっちかしかありませんね貴方は」
ブレイダー「三上さん!こっちの魔獣は片付きました!」
三上「ご苦労さまです。それではあなた方は中華街方面へ行って他班の援護をお願いします。こちらの魔獣は私達が片付けます」
ブレイダー「はいっ!わかりました!」
アルフォンス「(三上達がいるところから視認できる位置をケイトと歩いている)うわうわ…………な、何で魔獣が……ここ異世界って聞いたんだけど…………!?」
ケイト「あ、いざとなったら僕は逃げるからアルくんよろしくね!!!」
アルフォンス「最悪だお前!!!まぁブレイダーの人も来てるみたいだし…………大丈夫かな……?」
ケイト「アルくん、前から犬型魔獣三体ね」
アルフォンス「うっそ…………はぁ……(瞳がぼんやりと光り魔獣を睨みつける)……〝爆ぜろ〟(魔獣の魔力を制御し暴発させ爆発させる)」
ケイト「おー、さっすがー!!!」
アルフォンス「気がいいなお前……」
千波「あれ?援軍来た?もー、ここは私だけでいいのに!私はこの子達で遊びたいのー!」
三上「通信は来てないのですが…何はともあれ、今この状況での援軍は助かりますね。真摯の神霊のブレイダーも、半数以上が戦闘不能状態になってるせいで、動ける人数も限られてしまってますからね…」
千波「あーあ、千波1人で魔獣と遊びたいのになー。無為式にかかってた時に、そのまま他のチームメンバーも全員潰しとけば良かったなー」
三上「千波、私の前でそれを言うということは大穴を開けられる覚悟があっての事ですよね?」
千波「はーいはい、すいませーん。水樹はまともすぎてほんとつまんないなー」
三上「貴方の異常行動に付き合わされるこっちの身にもなってほしいですよ、ほんと。今の私はリーダーの代わりも務めなきゃならないというのに…全く、どうしてこうも私の後輩はまともなのが居ないんですか」
アルフォンス「……というか、これ僕が勝手にやっちゃっていいのかなぁ……」
ケイト「大丈夫っしょ、多分」
アルフォンス「多分!?……って、ケイト!」
ケイト「え__(魔獣に飛びかかられるも、触れる寸前に白い斬撃に真っ二つにされる)え、え???」
桜也「ここにおいて余所見は良くないですよ(刀に白い霊力を纏い現れる)僕はブレイダーでは無いですが、ここは是非とも協力致しましょう!多少の身勝手はお許しを!伊集院桜也、参る!!!」
三上「(間髪入れず優里奈に差し掛かり、眼前でアクアスランスを止める)あら、お気楽聖剣姫の春咲さんじゃないですか。身の毛のよだつ禍々しい声が聞こえたので、つい魔獣かと思ってしまいました(笑いながらも声はさっきよりも威圧的になっている)」
ほーん。次そんな事言ったらお前に呪いをかけてやろうか?
タンスを横切る時に小指をぶつける呪いをかけてやろうか?
おんおんおん?
(笑いながらも、三上の眼前に細剣の鋒を向けている)by優里菜
アルフォンス「(三上と優里菜のやり取りを見てる)………………え、えーと……桜也さん?でいいんですよね……頑張りましょう!」
桜也「勿論!!!(刀に纏う霊力が増える)」
アルフォンス「……よし…………!!!(魔獣を睨みつけ動きを止める)」
桜也「〝天斬〟(動きの止まった魔獣を斬撃で斬りつける)」
三上「ふふっ、本当に脳内お花畑なんですね。口から出てくる悪口も小学低学年レベルで笑っちゃいます。改めて幼稚園児からやり直してはいかがですか?その方が基礎教養も今よりずっと身につくと思いますよ」
三上「猿人並の知能しか持ってないくせに何を言ってるんですか?そもそも、口喧嘩で私に勝ったことありませんよね貴方。もう勝負は決してることがまだわかりませんか?(周りから水龍が現れ襲いかかってくる魔獣を喰らって行く)」
桜也「ん?って、わっ!!!(優里菜の攻撃に巻き込まれかれる)…………」
アルフォンス「うお!?!?(水龍に驚く)…………」
ケイト「あーあ…………」
桜也「……おい!!!御二方!!!喧嘩をするならよそでやってくれ!!!!!!しょうもないことで喧嘩をして、恥ずかしくないのか!?(三上と優里菜に怒鳴る)」
三上「部外者は黙ってくれます?こちらの話に首を突っ込まないでください」
千波「いいぞいいぞー!もっとやれー!もっと喧嘩しろー!」
桜也「冷静に戦えないなら周りに危害しか及ばないと言っているんだ自重したまえ!!!」
アルフォンス「いや貴方も喧嘩に乗っかってどうするんですか桜也さん!!!……あぁ、もう!!!〝爆ぜろ〟!!!(魔獣を睨みつけ魔力暴走で爆破する)」
桜也「はい、君も必要以上に煽らない!!!せめてここの魔獣が何とかなるまでは煽りあいは無し、煽った瞬間斬る!!!」
ケイト「わぁ……女の子同士の喧嘩は怖いねぇアル君」
アルフォンス「ちょっと、ちゃちゃ入れるだけなら口出しするなよケイト(魔獣を操って他の魔獣を襲わせている)」
桜也「どうやら、魔獣が広範囲に発生しているらしくて元凶が分からないんだ」
アルフォンス「な……それじゃあただの持久戦じゃないですか……!!!」
ロベリア「おいおいおい、優里菜やそこのお面の姉ちゃんは分からなくてもしょうがないとして、お前は分かれよバカ探偵(アルフォンスに近づいていた魔獣を闇の顎で食いちぎる)」
アルフォンス「あ、あーー!!!!ロベリア!!!……って、バカ探偵は酷くない!?!?」
三上「なんなんですか全く…援軍は来て欲しいとは思っていましたが、やかましい人が増えて欲しいとは思ってないのですが?(水の槍を作り出し、魔獣に降り注ぐ)」
千波「乱闘!?殺し合い!?やりたいやりたーい!!みんなで楽しく殺し合いしたーい!!(魔獣達を切り裂くと、毒で切られた箇所から体が溶けていく)」
ロベリア「よし、抜き打ちテストだバカ探偵。私を満足させたらバカ探偵からアホ探偵に昇格させてやる。魔獣を一度に十体だ、やれ」
アルフォンス「え、えぇぇぇ……!?もう既に十分倒して……」
ロベリア「やれってんだよ」
アルフォンス「もーー!!!横暴に暴挙が加わってんだけど!!!……〝千切れろ〟!!!(睨みつけた魔獣の体内の魔力を操作し身体を引き裂く)…これで満足!?」
ロベリア「……私が帰ったあともちゃんとやってたんだな、偉いぞアホ探偵(右手を宙に掲げる)…〝黒閃(ブラスター)〟(稲妻のような闇が魔獣に向かっていき魔獣を貫く)」
三上「へぇ、やるじゃないですか(すると、後ろから衝撃音がなると同時に地面が揺れる)!」
千波「おー!これってもしかして!!!」
三上「っ…まさか…!(後ろを振り向くと、大きなゴーレム型の魔獣が居た)」
千波「あっは!やっぱり!!破壊者ーデストロイヤーーだー!!ネームドの魔獣と会えるなんて最高!!」
三上「はぁ…飛龍ーワイバーンーよりはまだマシですか。破壊者ーデストロイヤーーの危険度レベルは151、群れで行動する飛龍ーワイバーンーよりは強いですが、破壊者ーデストロイヤーーなら余裕ですね」
千波「けどー、A級の魔獣って確か国1つ滅ぼせるレベルの奴じゃなかったけー?早く倒さないと、横浜潰れる可能性あるよー?」
三上「わかってますよ、破壊者ーデストロイヤーーの装甲はダイヤモンドよりも硬いですからね…長期戦には持ち込みたくありません」
アルフォンス「A級……!?そんなものまで……!!!」
ロベリア「ふぅん……アルフォンス、お前じゃまだあのランクは無理だ、私が出る」
桜也「なら僕も手伝おう……人手は多い方が良いだろう」
三上「えぇ、その方が助かります。あっ、そこのお猿さんは邪魔しないよう大人しくバナナでも食べながら待っててくださいね。周りに被害しか及ばないし足でまといにしかならないので」
三上「さて…千波、妃波に今から変わってください。貴方の毒の固有魔法で装甲を溶かすのもありですが…苦しみ悶えている間に被害が出てしまいそうなので、効率的に妃波の強化の固有魔法でサポートして欲しいです」
千波「私も破壊者ーデストロイヤーーと戦いたいのにー…仕方ないなー、後で私と殺し合ってくれたら許してあーげる(マスクを出すとマスクを口につけ、右目が髪で隠され、リンクスクローの姿が普通のクローに戻る)」
三上「さて…妃波、サポートをお願いしたいんですが…」
妃波「こ、攻撃強化、特攻強化、速度強化ですよね…ち、千波の方がいいんじゃないですか?私みたいなゴミカス豚野郎よりも強いですし、みなさんの足でまといにしかなりませんし…」
三上「いいからお願いします、あなたの実力は千波にも引けを取らないんですから。卑下してる暇があったらサポートしてください」
妃波「ひ、ひぃ…!わ、わかりました…!」
ロベリア「(魔人王の黒衣を纏うと闇の長剣を錬成する)さぁて、ひと狩りいこうぜ!!!」
桜也「む、それは神器か!」
ロベリア「え、あ、そうなの?!…まぁいいや…………『辺獄よ、宵闇になりて顕現せよ』〝常闇王の絶対領域(ダークネスフィールド)〟!!!(足元に黒い闇が広がっていく)」
三上「アクアスランス、神器解放!(瞳が青く光り、髪が黒から青に染まる)」
妃波「あ、アタックステータス、ガードステータス、3倍強化!(全員の攻撃力と防御力を3倍に強化する)」
ロベリア「強化サンキュー……っとな!〝硬質結晶化(ハードクリスタライズ)〟(硬化と結晶化で闇の長剣を結晶化させる)」
桜也「『天よ、我に力を与えたまえ』(刀の刃に霊力が纏っていき刃のサイズが大きくなる)……〝獄門天斬〟(巨大な白い斬撃を破壊者の腕に放つ)」
ロベリア「〝結晶闇大蛇(クリスタサーペント)〟!!!(結晶化させた闇の大蛇三体を破壊者に向けて放つ)」
破壊者「グォォォォォ!!!!(地面を殴ると、地面から大きな壁が現れ、攻撃を防ぐ)」
妃波「えっ…!?な、なんで…!?」
三上「能力持ち…!?馬鹿な、破壊者ーデストロイヤーーに能力は備わってないはずです!…いや違う、まさかこの魔獣は…!」
破壊者「グゥゥゥ…(瞳と胸元のクリスタルが紫になっている)」
三上「コアと瞳が紫…この魔獣、まさか未登録の亜種型魔獣!?」
ロベリア「チッ、面倒だな…………桜也って言ったな!遠距離攻撃は無意味、直接叩くぞ!!!」
桜也「あぁ!!!」
アルフォンス「っ、一か八か……!!!(破壊者の見える位置に走る)」
ケイト「アルくん!?」
アルフォンス「…………っ〝動くな〟!!!!!!(破壊者を睨みつけ動きを止めようとする)」
破壊者「!!!(動きが止まる)」
三上「(動きが止まった…!)アクアスランス、神器解放!!!(瞳と髪が青くなり、アクアスランスに水が渦巻くように纏う)妃波!!!」
妃波「はい!!!リンクスクロー、神器解放!!!(瞳が黄緑に染る)アタックステータス、SPアタックステータス、スピードステータス、30倍強化!!!(三上に30倍強化をかける)」
三上「(アクアスランスに纏っている水が巨大な水龍へと形を変えていく)アルフォンスさん…でしたっけ、巻き込まれないようにして下さいね」
アルフォンス「了解っ!!!(睨み続ける)」
ロベリア「アイツ、やるじゃねーの……!(破壊者の足元に黒い魔法陣を展開する)〝闇からの叫び声(ノワールスクリーム)〟(破壊者の身体に闇の蔦が巻き付き体の硬度を下げる)やるんなら一発で頼むぜ!!!」
破壊者「(三上の方に気づくと、力を振り絞り上に高く飛び上がる)グォォォォォ!!!!(三上に向かって拳を振り下ろそうとする)」
三上「わざわざ上に行ってくれてどうもありがとうございます、お陰で被害も最小限に済みますよ…!水龍牙突・昇龍!!!!(破壊者に向かってアクアスランスを突き出すと、巨大な水龍が破壊者に襲いかかり、破壊者のコアごと体を貫通する)」
破壊者「グォォォォォ…!!!(コアが破壊され、体が消滅していく)」
うに。終わったのか・・・・(いつの間にか、周辺の雑魚を倒していた)あ、そうだそうだ。ロベリアちゃんに伝えなければいけない事が・・・・・
“お姉ちゃん、三日だけこの世界にから抜けるらしいです。勿論ひっじも”by優里菜
アルフォンス「お、おぉ……凄い、さすが……!!!」
桜也「お見事だ!!!」
ロベリア「!!!……そうか……まぁ確かに、あの精神の不安定具合だったからな、無理もないだろう。分かった、教えてくれてありがとうな。姉御が一時的に抜けて生じる穴は何とか頑張って私で補強するように頑張るよ」
ロベリア「おう!帰り道気をつけろー、迷うなよー……さて、姉御が戻る前にこの魔獣の異変は解決しないとだな…!」
桜也「では、僕も見回りを続行しないといけないので、これにて!(屋根伝いに去っていく)」
ロベリア「さてと、これで犯人のことうっすらわかったんじゃないのかアルフォンス」
アルフォンス「え?…………えーっと」
ロベリア「おいこのアホ!!!それでも探偵か!?」
三上「…未登録の亜種型魔獣が何故こんな所に…しかも、あのコアの色…」
妃波「確か、魔紅石っていう魔界にある宝石でしたよね。あれに触れると強大な力が手に入るっていう…けど、あんな色の魔紅石、見た事無かったですよね…」
三上「…どうやら、魔獣側にも何か異変が起きてるようですね。リーダーと総司令に報告したほうがいいですね」
(業務連絡です。
だんだん文スト要素を持ってくるのが難しくなりましたので、明日から後日談に取り組みたいと思っています。
登場予定だったキャラもいたと思いましたが、すみません。以下の条件をみて判断とさせて頂きました。後日談トピも作りますので、明日からそこに移動お願いします)
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