吸血鬼な彼女と俺の日常。{NL/吸血鬼役募集}

「うっ…だだだ大丈夫っ！！俺今元気だし！邪魔なら帰るし、なんならソファーで寝るから！な？！」
たじろぎながら説得を試み

「ふふふ。別に大丈夫よ。ベッドって言っても、よくわかんないんだけど、一番大きいサイズだし、私寝相いいし」
お腹を抱えてけらけら笑って、そんなに焦らなくていいわよ、と応えて

「いやいや！！そうじゃねぇーよ！」
ノリつっこみをして。
「悠木はもっと自覚しろ！俺は男なんだぞ？んで、悠木は女！！言ってる意味わかるだろ！？」
やや笑いながら吠えるように抗議して。

「…犬みたいね。冗談よ。まあ、別にいいけど。私ソファで寝るし。」
思った以上の反応に少しびっくりして応えて。

「いやいや！俺がソファー！！悠木はベッドだ！！」
これ以上迷惑かけられるか！俺の看病してくれてるのに風邪引かれても困るしな！
と、ぶつぶつ言って

「けど…。わかったわ。」
病人をソファになんて、と思ったけれど、迫力に押され、了承し。

「それじゃあ、毛布だけ持ってくるわ。」
と言って部屋にゆき。

「あ、うん。ありがとう」
やっと事が収まったか…とほっとして。

「ふう…」
久々にあんなに騒いだな、と思いつつも、毛布をもって香槻のところへ戻り。
「はい。あと小さいクッションだけど枕の代わりに」

「お気遣いどーも…//」
素直に受け取り

「じゃあ、お…やすみ」
普段から言い慣れてない言葉に少々照れながら

「ええ。おやすみ。」
優しく微笑み部屋に消えて

「ッ……」

一向に降り続ける豪雨にうんざりとした表情でソファーに転び。

「…雨…止まないわね」
ベッドに寝っ転がって窓を見つめ

「(急に降り出した雨に続き、さっきの番組ときたか…いよいよ気味悪ぃぜ…。)」
はぁ‥とため息を着き寝返りを打つ

「…んう」
むくりとおきて、外を確認し体を伸ばし
「…朝か」

「ぐぅー…zZ………zzZ」
布団はソファーからだらりと落ち、大の字になってぐーすか寝ている。
その姿はとてもだらしない。w

「もう…だからベッドでって言ったのに…」
そう言うと、ゆっくり香槻のそばに腰を下ろして香槻の髪でくるくる遊んで

「ん“ん“ー！」
くすぐったい感覚に唸って

「…ふふ」
起こしたかと思って一瞬首をすくめるも、起きる気配はなく、楽しそうに笑って。

「ん……か、さん…zZ」
なにやら寝言を言いながら、眠りこけて。その目の端には水滴が。

「…。」
起こそうか考えたけれど、病み上がりだし寝かせておこうと考え、指で涙をぬぐって。
「…床じゃ痛いかな」
香槻の頭を膝の上にのせて