犬猿と弾丸 /〆

 犬猿と弾丸 /〆

匿名さん  2020-03-29 00:14:35 
通報


───君とは如何にも、馬が合わない。

【非募集】



コメントを投稿する

  • No.18 by 南雲 彰  2020-03-31 09:18:44 




嫌だなあ、其処までは言っていないよ。好戦的だっていう君を少し持ち上げてみただけだ、不快にさせたなら謝るよ。──仰せのままに、夢に見るまで君についてじっくり復習しておくことにする。お、任務は行ってくれるなんて今日は優しいね。それじゃあお言葉に甘えて。
そうだね、それが良さそうだ。気になる点が有れば言ってくれれば善処するし、お互いに不安要因は潰して行って長くやりとり出来たらと思ってる。
悪いね、初回は君に任せるよ。ひとまず僕は君の任務先まで迎えに行く。そこからもうひと抗争あっても良いしね。また相談しながら進めて行こう。


  • No.19 by 犬養 喜一  2020-03-31 16:56:12 




は?持ち上げる?あんたが俺を?…なんつーか、あんたに俺を立ててやろうって言う思い遣りの心があったんだな…てっきり裏の裏でもあんのかと思っちまった。何言ってんだ、今日に限らず俺はいつだって優しいだろうが。
だな、不安なとこがありゃその度ぶちまけてこうぜ。なあなあで済ませんのが一番良くねぇ。俺が治せる部分なら治すしさ。ってな訳で、改めて宜しくな。
はいよ、任された。あんたの分まで頑張って来るからさっさと迎えに来いよな。その後でもし行き詰まったらまた相談と行こうか。んじゃあ俺はロル練って来るんで、ここいらで一旦引っ込むとするかね。今は割合ぽんぽん返事出来んだけど、ロルだと結構悩むから時間掛かっちまうかもしんない。流石に一週間とまでは行かねぇと思うけど、もしそんくらい掛かりそうなら一言入れとくわ。


  • No.20 by 南雲 彰  2020-03-31 19:52:23 




失敬な、僕にも思い遣りの心くらいある。……任務を君に押し付けてやろうって気持ちが無かったと言ってしまえば嘘になるけど──その辺はご愛嬌ってことで、ね。
そうだね、それには同意するよ。僕もつい面白くて君を揶揄い過ぎて怒らせてしまう心配もあるし、今後も遠慮なく文句は言ってくれて構わない。それでこそ相棒だ。こちらこそ、此れから宜しく頼むよ。
了解。お互いのペースで進めて行ければ良い、君の言う通り1週間近く空く時はひと言くれると安心できる。
初っ端から負担を掛けて悪いけど、楽しみに待ってるよ。


  • No.21 by 犬養 喜一  2020-04-03 19:03:41 




( 時刻は零時を疾うに回った頃だろうか。街外れにある廃工場内部に響くのは荒々しく駆ける二つの足音。破れた窓から所々に差し込む街灯のか細い灯りが、自分の前を走る男の背を時折闇の中に浮かび上がらせている。体力には専ら自信があった物の、この一週間碌に休息を取っていない体は濃い疲労に包まれ、駆ける足は気を緩めれば今にも縺れて倒れ込んでしまいそうだ。そんな中気力を振り絞って、てめぇ、いい加減にしやがれと半ばやけくそになって投げた携帯端末が上手い具合に当たったらしい。鈍い音と共に前方にある男の影がその場で僅かに崩れると、その一瞬の隙を見逃さず背に跳び掛かり地面へと勢い良く薙ぎ倒しては、顔面を何度も何度も蹴り上げる。そうして相手の戦意を削いだなら、辺りに散らばっていた鉄パイプの一本を拾い上げ、足元に転がる男に向かって振り上げては下ろして、上げては、下ろして。布団叩きの要領で只管にそれを繰り返す内、男の反応は薄い物へと変化していった。此処まで相当の労を要した割には感慨など微塵も湧き上がって来る気配は無く、代わりに強い徒労感が込み上げて来る。足抜けしようとした阿保の始末なんざ他の連中にやらせれば良い物を、何だって俺がこんな事。腕を振り下ろしながら浅く息を吐いた。ただ通常ならば構成員の始末は四、五人程度の人員で掛かる物だ。それを自分一人だけに任せてくれたのは、紛れも無くボスから自分への信頼の証。そうだ、俺はボスに一番信頼されているんだ。そう思えばこの下らない作業も何だか愉快になってきて。なり過ぎて。つい、力が入ってしまったらしい。────あ、やばい。我に返った時にはもう遅く、慌ててしゃがみ込み微動だにしない肉体のひしゃげた胴に触れた瞬間、嫌な汗が頬を伝う。確かこいつはこの後バラして臓器を売っ払うんじゃなかったか。何だか思ったよりぐちゃぐちゃになっているみたいだが、中身は無事なのだろうか。暗がりの中はっきり視認こそ出来ないが、手に纏わり付く生温さが肉体の惨状を暗に告げており。「 ……やっちまった 」そう独り言ちると、眉間に手を遣り身体の奥底から長く深い溜息を。その時脳裏に浮かんだのはいけ好かない端整な顔。…あいつなら俺と違って、もっと器用に処理出来たのかもしれない。そう考えると無性に苛々して。すっくとその場に立ち上がると、足元に在る裏切り者の肢体を一度、力任せに踏み付けた。) 



─────



その、全然纏まんなくてだな…待たせた上に何かすっげー長くなったわ、悪い。ほぼ前置きだから適当に読み流して、返す時は上手い事端折ってくれ。あんたにとってこの量が長いのか短いのかは分かんねぇけど、俺の方はこの半分より少ないくらいで落ち着くんじゃねぇかな。毎回この長さってなるとキツい、ってか多分無理。
あと文体。これは駄目だわって思ったら正直に言えよな、いやマジで。地雷回してる自覚あっから言われた所で「あ、はい」ってな感じだし、我慢して続けられる方がよっぽど困る…と、長々語っちまったけど特に問題無けりゃあこいつは蹴って大丈夫だ。


  • No.22 by 南雲 彰  2020-04-03 21:26:29 




(廃工場で足抜けを試みた構成員を処分する。自分たちに与えられる任務の中では比較的単純なその命令を受け、ひと足先に単身で現場に向かったのは、相棒であり因縁の関係でもある男。彼が向かった以上、後から向かう自分は差し詰め迎えの運転手のようなものだろうが現場に到着すると静かに廃工場の脇に車を停め、時間を確認するため腕時計に視線を遣る。今回の任務でも“色々と”人目に付かないよう持ち帰る必要があるため、車を出す必要があった。自分が出るまでもなく任務を終えるであろう彼の元へ向かうのはもう少し後でも良さそうだと、車を降りるとポケットに手を突っ込み煙草の箱から一本を取り出し口に咥える。廃工場の壁を背にライターで火を付けると暫し一服。煙草は特段好きな訳では無かったが、手持ち無沙汰な時間を解消するにはもってこいだった。少しして、さて、と律儀に携帯用灰皿に吸殻をしまうと漸く工場の中へと足を進めて。怒声も足音も聞こえないということは、やはり既に片付いているらしい。自分の革靴の硬い音だけが工場の壁に反響する中、工場の奥で彼の姿を見つける。その横で床に転がって動かない標的は想像以上に損傷が激しく、あからさまに呆れた表情浮かべつつ歩み寄ってはひょいと相手の背後から標的を覗き込み。)
──うわ、また派手にやったねぇ。中身は別にして換金するって聞いてたけど、それ使い物になるの?



おお、確かにボリューミーだね。とはいえプロローグ的な要素を担ってくれてたから続けやすくて助かったよ。
長さは僕も今回したくらいかもう少し少ないくらいが平均になるかな。ついでに少し言い訳をすると、君の返事を見てつい気持ちが昂って、随分即レスになってしまった。待ち構えてたみたいで気持ち悪いなあとは思ったんだけど…ごめん。
ロルの中身は僕も同じようなものだから全然問題無い。君も大丈夫そうならこのまま続けさせて欲しい。

  • No.23 by 犬養 喜一  2020-04-04 22:09:15 




…今更手助けにでも来たつもりか?おせぇんだよ薄鈍が。殆ど俺に押し付けやがって。
( 先程までとは打って変わり、静寂に包まれた工場内でコツリ、コツリとただ一つ木霊する足音、何者かの気配を感じて顔を上げる。とは言えこの緩慢な足取りにはうんざりするくらい聞き覚えがあった。頭の中に出て来たかと思えばお次は現実になんて一体なんの冗談だろうか。よりによってこんなヘマをした現場、あいつにだけは絶対に見られたくない。きっと疲労から来る幻聴だろうそうに違いない…軽く頭を振ってみるも、直後に後ろから届いたゆるりとした声音は幻聴にしては余りに鮮明過ぎた。渋々と振り向けば、最早抑えるつもりも無い仏頂面のままで愛しの相棒と対面し。真正面から怒気を含んで放った言の刃は相手に刺さったのか否か。何れにせよ相手の指摘通り、自分の足元に転がる''それ''が任務の失敗を表すのは明らか。しかしそんな事を認めるなんて自分の尖り切ったプライドが許す筈もなく。)


……こいつはアル中のジャンキーだし、歳食ってるし、そもそも大した金にならねぇよ。それよりこいつがここ数日間で引き入れたチンピラ連中がいた筈だから、売るんならそっちのが絶対良い。つーわけで、


( ─── あとは宜しく。そう言ってゆらり、鉄パイプを怠そうに揺らして指した先、出入り口に居たのは自分達と大して年恰好の変わらない二人の男。彼らが足元にいる男から自分達についてどんな風に聞いたのかは知らないが、宵闇の中黒光りする小振りな拳銃を振り回し、何やら喚きながら此方へとにじり寄る姿は勇敢か無謀か。疲れたし後はこいつにやらせよう、と鉄パイプを適当に投げ捨ててしまうと、やる気は無いですとばかりに緩く万歳をしてから腕を組み、傍観を決め込む姿勢を見せて。万が一にも自分の相棒がチンピラ相手に仕損じる何て事があったなら、この先延々と嫌味でも垂れてやる事にしよう。)



内心冷や冷やだったもんだから、ひと先ず出だしは問題ねぇって聞いて安心した。展開はこんなんで大丈夫か?また若干長くなった気がすんだけど、俺のはムラレスってやつだから字数はあんま気にしない感じで頼むわ。レス早くて謝るって、妙なとこ気にしてんだなぁあんた…俺なんて深夜だろうが早朝だろうが、例え投稿の一時間後だろうが書けたその時に投げてんぞ。ま、時間なんて人それぞれだし気にすんなってこった。
そう言えば聞くの忘れてたんだけどよ、長めの台詞もロル内に全部組み込む奴と今回の俺みたいにロル分断して間に置く奴がいんじゃん?あんたってどっち派なんだ?ここ別に拘りねぇからあんたに合わしたい。


  • No.24 by 南雲 彰  2020-04-05 01:38:38 



まさか。君が行けば僕の出る幕なんて無いだろうから、終わる頃合いに合わせて迎えに来たんだ。

(振り向いた相手の鋭い視線と仏頂面、やはり虫の居所が悪いらしい。手助けをするつもりなど元より無かったし、仮に手を貸そうとした所で邪魔だと一蹴されて終わりな事は遠い昔に学んでいる。任務を押し付けたと言われればそれこそ否定は出来ないが、其処はやんわり濁しておこうと朗らかな笑みを浮かべて見せた。彼の顔や服に付着した返り血の量からしても、力が入り過ぎたのは目に見える。中身が使い物にならないのならば標的はその辺に棄て置いても構わないが、多少なり換金できる状態の物が無いとも限らない、トランクに放り込んで帰ろうと思いつつ、そのまま帰路に着くべく踵を返そうとした。──と、彼の言葉に振り返り鉄パイプで指し示された先に居た2人の男の姿を見つけるや否や、げんなりとした表情で溜息を。)

……今日は何もしなくて済むと思ったんだけどなぁ。──あ、そうだ。煙草、さっき買ったんだけど要る?適当に買ったから銘柄はよく分からないけど。

(こんな事なら、彼が全てを片付け終えるまでもう少し外で時間を潰してから来れば良かったと後悔するも後の祭り。独り言を漏らしつつ彼を見遣ったものの、この件に関してもうやる気は一切無い様子。仕方がないと再び深く溜息吐けば、ふと思い出したように、拳銃を向けられている状況下ながらコートのポケットから煙草の箱を取り出して。待ち時間解消のためだけに購入したそれはもう用済みで、お疲れの彼にでもあげてしまおうと思い立ったのだ。相方が好んで吸っているいつもの銘柄でない事は分かっていたが、1本しか減っていない箱を返答を聞くよりも前に相手に放り投げるとようやく拳銃を手にして。先に発砲したのは向こうからだったが、仲間がやられて余裕を無くしたのか精度は低い。その発砲音を合図に瞬間的に距離を詰め、怯んだ片方を蹴り倒しては頭を靴で踏みつけ、同時にこちらに狙いを定めたもう片方の手に向けて一発。利き手を撃たれ、男が取り落とした拳銃が地面に叩き付けられるとそれを拾えない位置まで蹴り飛ばしてあっという間に無力化し、冷たい瞳で男を見下ろしてはゆっくりと拳銃を向ける。「安心して良い、君たちの貴重な中身には傷一つ付けないよ」と微笑を浮かべて告げると、それぞれの頸動脈目掛けて躊躇なく一発ずつ発砲し。)


展開もありがとう、問題ないよ。
ロルの長さは、僕も時と場合によって大幅に変わるからお互いさまだ。
ほら、返事が早いと急かされてるように感じて嫌がる人も居るみたいだからさ、君が気にしないタイプで良かった。安心したよ。
んー長めの台詞なら分断して挟む方が好みだな。短かめの台詞ならロル内に組み込んじゃうけど。

  • No.25 by 犬養 喜一  2020-04-05 20:14:04 




なに一人だけ楽しようとしてんだよてめぇは。此処で見ててやるからさっさと片付けて来い。───げ、何だよこれ。女向けのじゃんか…

( 結局のところ面倒事を自分に押し付けたかったのだろう、マフィアの癖に汚れを嫌うこいつらしい。疲労を孕んだ低い声で唸れば恨めしそうに眼前の相手を睨め付けて。しかし喫煙者とは現金な物で、''煙草''と言う言葉に憔悴で濁り切った瞳が一気に生気を吹き返す。これまで気を張っていた所為でセブンスターはとっくの昔に底を尽き。それを新たに買いに行く余裕も無ければ禁断症状か手の震えまで出てくると言った有様だった。それゆえに「 さっき買ってきた 」何て言う暇そうな発言が癪に触りはした物の…持ち主がどんなに鼻持ちならない奴だとしたって、持ち物には何の罪もない。手を伸ばして此方へ向けて放られた小さな箱を宙で引ったくる様にして受け取る。が、パッケージを見ると聞こえよがしに舌打ちを。まぁ今はヤニなら何でも良いかと一本を取り出し口に咥えれば、自前のライターで火を灯して。一時はボスに何と報告しようかと冷や汗を掻いたが主目的である構成員の始末は済んだのだし、傷んで萎びた''中身''の代わりに若い''中身''を二つも調達出来たとなれば何ら問題はあるまい。尤も奴がしくじらなければ、の話だが。ゆったりと紫煙を燻らせ、事切れた体を足先で弄びながら野球観戦宜しく目の前の修羅場を眺める。下手な動きをすれば野次のひとつでも飛ばしてやるつもりだったが、目の前で為される一方的な殺傷は腹が立つくらいに正確無比且つ鮮やかで、一切の容赦も無駄もない。いっそ手元でも狂ってしまえと念じてみた物の、そんな奇跡が起きる間も無く二人の男は忽ち物言わぬ骸へと変えられてしまった。床に仲良く二つ転がる肉体の損傷は最小限に抑えられ、自分の足元に転がる歪な肉塊と比べてしまえば腹の底に湧き上がるのはそこはかとない敗北感。おまけに何やら気障ったらしい台詞まで吐くのだから堪らない。苛立ちやら悔しいやらでうへぇ、と顔を歪めながら今度は此方から相棒の元へと歩み寄り、横からその顔を覗き込めば、「 さすがは南雲君。相変わらず素晴らしい手際だことで……あとこれ、不味いからやっぱ返すわ 」────ふ、と、返り血の痕も汗の一つすらもない綺麗な顔に煙を吹き掛けて。)

………次からこの手の仕事はあんたが全部やれよな。それ積み終わったら本部に連絡。俺のスマホ、どっか行ったから。



お互いさま、って良い言葉だよなぁ。俺の好きな言葉の一つだ。字数とかについてはもう俺から何も言わねぇ。ロルも時間も互いに一々相手の顔色窺うのもウザいだろうし、好きにやるっつーことで…まぁ今後気に障ることでも出てきたら言ってくれや。
りょーかい、比較的長い台詞は分断して置く事にする。こっちまで返すのめんどいかもしんないから俺は一旦消えるけど、何かあったらそん時は呼べよな。


  • No.26 by 南雲 彰  2020-04-06 00:51:07 




誰かに見られてると、つい格好付けちゃうんだよねぇ。──あ、そう。でも、それじゃあ戻るまで持たないでしょ。その辺寄ってく?

(他人の目があると自己顕示欲が生まれてしまうのは昔ながらの悪い癖。拳銃を腰に戻し、隣にやって来た相手と視線を合わせると、嫌悪感剥き出しの反応が返ってくる事を承知の上で「ね、格好良かった?」なんて冗談めかして尋ねてみては。不意に白く煙る視界、顔に纏わりついてくる煙を払いつつも普段相手が吸っているものより随分ライトに感じるそれに、押しつけられた煙草の箱を眺め。相手に煙草を貰うと毎度のように煙に咽せる自分からすればこれくらいライトなものの方が良いのだが、彼のお口には合わなかった様子。箱をコートのポケットにしまったものの、今の彼が本部に戻るまで煙草無しで居られるとは思えずに。此の所相手は任務に出ずっ張りで碌に休めていない事は知っていた、帰りも運転は自分がするとしてその辺のコンビニで煙草を買う時間を取るくらいの気遣いはしておこうか。今となってはこんな仕事の後であっても一般人に紛れるのはお互いに造作のない事なのだから。続く相手の言葉を快く呑む訳も無く、「取り敢えず運ぶからそっち持って」と、しっかり後処理まで付き合わせること数分。車に戻り運転席に座った所でスマホを手に本部に連絡を入れ、簡単な報告を終えればスマホをコートに突っ込んで。)

──嗚呼、僕だけど。任務完了したから今から戻るって伝えておいて。思いがけない収穫があってね、うん、宜しく。…よし、撤収。


了解、此処まででだいぶ擦り合わせが出来て良かった。また相談事が有れば呼ぶよ。

  • No.27 by 犬養 喜一  2020-04-06 07:02:39 




……寄ってく。つーかその謎の気遣い、普段から積極的に発揮してくんねぇかなぁ…。

( どうしてこいつは歯の浮く様な言葉を平然と吐けるのだろうか。血腥い現場にそぐわない調子の軽い問い掛けに対して「 はぁ? 」と顔を歪めるも、既に噛み付く気力も残っていなければ「 …格好良かった。凄い凄い。次もその調子で頼むわ 」と、少しの毒を含んで返すに留める。''綺麗に始末する''と言うのは自身の苦手分野なのもあり、相方が来てくれなければ中身の確保はどうなっていたか怪しい。ある意味借りがある為に余り強く出られないと言うのもあった。とは言え任務の殆どを怠けていた相手に煙を吹き掛ける位の嫌がらせは許される筈。さてどんな反応をするのかと内心期待しながら反応を待つも、あくまで軽く遇らうだけの反応に詰まらなさそうに唇を尖らせる。全くこの男は底が見えなくて苛々する。奴が手掛けたこの二つの亡骸をタコ殴りにして穴ぼこにでもしてやれば、大きなリアクションの一つでも見せてくれるのだろうか。無論大事な大事な商品にそんな真似が出来る訳も無く。投げられた提案にぼやきながら答えると、吸いかけの煙草を地面に落として踏み消して。疲れを全身で訴えているにも関わらずその後ちゃっかりと後処理にまで付き合わされては、車の助手席に乗り込む頃にはボロ雑巾同然に精根も尽きかけていた。報告は宣言通り相方に任せシートに凭れて目を閉じていたが、軈て思い出したかの様に身を起こすと、空になった自身の煙草の箱に千円札を丸めて突っ込み。それを運転席にいる相方の膝の上に放り投げ。)

お使い、あんた一人で行けるか?それ一箱な。釣りで何か好きなもん買って来て良いから。俺今こんななりだし外うろつけねぇんだよ。



  • No.28 by 南雲 彰  2020-04-06 09:39:36 




こういうのは偶にだから特別感があって良いんだよ。ほら、飴と鞭のメリハリが大事ってよく言うだろう。

(普段から気遣いを見せる、という相手の希望を受け入れる気はどうやら無いらしい。単に普段から気を遣うのが面倒なだけだが、思ってもいない事をそれっぽく上辺だけで語るのは得意分野。と、思いがけない相手の返答にぱちくりと目を瞬かせたのも一瞬の事、続く気のない褒め言葉につまらなそうに溜息を。しかし軽口を叩いた事を当然いつものように罵られると思ったのに、あしらわれただけとは云え相手の口から格好良いと言われたのは満更でも無かったようで「珍しいね、喜一くんが褒めてくれるなんて」と機嫌良さそうな笑みを浮かべて。車のエンジンを掛けて廃工場を後にすると、丑三つ時に迫ろうかという時刻、道にも車の影は疎らで程なく一番近い店に到着し。確かに今の相手を明るい店内に送り出すのは流石によろしくない、店員と顔を突き合わせるのは避けられない為自分が行った方が良いだろう。仕方ないと、放られた煙草の箱を手に車を降りつつ相手には外から見えないよう少しシートを倒して待つようにだけ告げてドアを閉め、店内へ。長らく暗い場所に居て目が慣れていたため、数時間ぶりの蛍光灯の灯りを眩しく感じつつ、お目当のコーナーへと足を向け暫し思案。仕事の後には無性に甘い物が欲しくなると、さながらそこらのオフィスレディのような思考、とはいえあんな仕事の直後にアイスを物色出来るのだから、慣れとは恐ろしいもので。結局、バーアイス1本と缶コーヒーを2本、相手に頼まれたセブンスターを1箱と、しっかり“お駄賃”を使い果たして車に戻ると、煙草と缶コーヒーを相手に渡しつつ。)

はい、お待ち遠さま。それ吸うなら窓開けてね、煙が篭るから。


  • No.29 by 犬養 喜一  2020-04-06 23:13:36 




あんたの車でもねーのに偉っそうに俺に指図すんな。言われなくたって開けてたわ。───あ、そういやさっき、クソ不味いの一本貰っちまってたな。返してやるよ、ほら。

( コンビニへと入る相方の後ろ姿を見送ると、ここは言いつけ通りに僅かにシートを倒しぼんやりと寛ぎ始める。徐ろにポケットを探り、取り出したのは先の任務で行方知れずになっていたスマートフォン。組織の情報が入っている物をぶん投げたままにしておくのは流石にまずいと撤収前に慌てて見つけ出したそれは、ディスプレイ一面に蜘蛛の巣が張り巡らされ見るも無残な姿になっていた物の、ボタンを押せば画面には煌々と明かりが灯り。待ち受けが示すのは''01:56''…思っていたよりも時間が掛かってしまった。この時間にはボスはもう本部にいないだろう、となれば対応するのは顧問辺りか。目を切なげにぎゅっと細め落胆の色を見せたのも束の間、運転席のドアが開くと無愛想な表情を被り直し「 ん、 」と言う短い一言と共にお使いの成果品を受け取る。頼んだ物と併せて缶コーヒーを買ってくるだけの気配りを見せるのだから、こいつは気遣いが出来るんだか出来ないんだかいまいちよく分からない。兎も角これで漸く落ち着ける。意気揚々と煙草に火を点けようとして、横から差された水に突っ掛かれる様になったのは調子が戻って来た証拠だろうか。そうしていつ振りかになる一服をしている最中、ああそう言えばとアームレストに片肘をついて運転席側に身を乗り出すと、咥えていた煙草を口から離しフィルター側を相手に向けて突き付けて。勿論それは「 人から何か貰ったら返そう 」何て言う殊勝な心掛けから来る行いでは無く、以前自分の煙草をあげた際に相手が咽せていたを知ってのこと。有り体に言うならば嫌がらせの続き。そうこうする間にも差し出したそれはジリジリとその身を焦がし、放っておけば相手のスーツに灰を落として見事な焼け跡を作ってくれる事だろう。)



  • No.30 by 南雲 彰  2020-04-07 16:26:27 




気持ちだけ受け取っておくよ、君が吸ってるのはタールが多すぎて煙だけでも喉が痛くなる──ちょ、だから要らないって、聞いてる?

(どうせこの時間では戻った所で正式な報告は明日になる、少しくらい此処で時間を取っても文句を言う人間は居ないだろう。店の駐車場に車を停車させたまま運転席を少し倒して早速購入したアイスを食べようと取り出した所で不意に煙の香りが濃くなる。相手の方に視線を向ければ此方に差し出された煙草と此方を試すような愉しげな表情。相手の好んで吸っている煙草は何せタールの量が多く、いかにも重厚な煙草の香りがして得意ではない。やんわりと断りを入れつつちゃっかりと日頃隣に居るだけでも迷惑を被るのだと不満も告げれば煙草を受け取る事なくアイスの袋を開けたものの、依然として火の付いた此方に差し出されたまま。相手の瞳に浮かんだ愉しげな色を見れば、この男お得意の嫌がらせだという事はすぐに分かる。断ってもしぶとく差し出されたままの煙草の先端は今にも崩れそうなもの、車に焦げを作ったなんて事になればボスに叱られるのは目に見えていたし、自分の服に焦げ目を付ける訳にもいかない。彼の思い通りに煙草を受け取るか、無視を決め込むか、究極の選択に迫られつつも、結果灰が落ちるより前にフィルターに口を付け相手から煙草を受け取り、軽く煙を吸い込むと開けた窓の外に灰を落として。そして毎度の事ながら吸い込んだ煙によって咳き込みながら恨めしそうに文句を言う事となり。)

……っ、ゴホ、…本当君、趣味悪いよね。


  • No.31 by 犬養 喜一  2020-04-07 20:50:06 




そんな訳にはいかねぇなぁ、人様からの好意はちゃあんと返さねぇと気が済まない性質なんでね。

( 続けざまに「 早く取れって、組織の車に焦げでも作る気かよ 」と、厭らしく追い討ちを掛けるのも忘れない。こいつが受け取ろうが受け取らまいが正直どちらでも良かった。この二択を迫った時点で自分の目的は概ね達成されている。アームレストに頬杖をつく体勢を取ると、双眸を細め黒い目の奥を爛々と光らせながら事の成り行きを見守って。突き付けた煙草から立ち上る白煙は目の眩みそうな濃い芳香を纏わせながら、窓からそよぐ風によって運転席の方へと棚引いては誘うかの様に相手の顔の表層を撫でている。先端に点けられた灯火がフィルターへゆっくりと歩を進め直きに灰も落ちようかと言うその時、此方の態度を見て遂に諦めたのか、指に挟んでいたそれが取り上げられた。成る程組織の物に傷を付けるよりも自分が我慢する事を選んだか。その結果として隣で辛そうに咽せ込む事となった相手の姿を目の当たりにすれば、日頃不機嫌そうに結ばれている口元がにんまりと意地悪そうに弧を描き。悲しい事に趣味も性格も相当に悪い自覚はあったが、気に入らない人間の苦しむ姿ほど胸のすく物は無いのだから仕方がない。恨めしげな表情を見てもどこ吹く風。反応に一頻り満足し此処までの任務で溜まっていた鬱憤も引っ込むと、再びシートへと体を凭せ掛け。心なし機嫌の良さそうな顔付きと調子で二本目となる煙草を取り出した。)

そりゃどうも、趣味悪くなきゃこんな仕事勤まんねーよ。んな事よりもそれ食ったらとっとと車出せよな。



  • No.32 by 南雲 彰  2020-04-08 04:18:23 




よく言うよ、“恩を仇で返さないと”気が済まないの間違いじゃない?

(相手の言葉に分かりやすく肩を竦めて見せながら訂正を。ただの嫌がらせのくせによく言うと呆れつつ、相手の思い通りの反応をしてしまった事に関しては癪で、密かにもう一度煙草を口にしてみる。しかし、少量吸い込んだ煙は結局煙臭いばかりで喉に来る、やはり好きにはなれそうにないと早々に諦め、手持ちの携帯用灰皿に押し込んで。口直しとばかりに袋の口を空けたままだったアイスを取り出し、時間が経って少しばかり柔くなったそれをようやく口に運んで。せっかく人が仕事後のデザートを楽しんでいるというのにまた隣で煙を立ち昇らせ、早く車を出せと文句を垂れる相手に対して、はいはい、と気のない返事を返してはアイスをひと口。そうしてバーアイスを食べてしまうとゴミを袋に突っ込み、椅子の背もたれを起こして。既に時間は2時を回った所、ぐぐっと伸びをしつつエンジンを掛けると「戻りますか、」とひと言。戻ったら簡単に報告を済ませ今日の収穫の後処理を担当者に任せて、休む事としよう。窓の外を等間隔に通り過ぎる灯りと共に薄く開いた窓から入る風が相手の吸う煙草の煙を揺らめかせる。車通りもポツリポツリとしかない道を走らせる事30分程、本部へ戻ると車を降りては、夜の警備や仕事を任されていた夜勤の部下たちが数人、車の音を聞きつけて出て来ては労いの言葉を。趣味も性格も悪いのは此方も同じ事、部下にトランクに放り込んだ今日の収穫の後処理を頼みつつ、先程の嫌がらせに対する仕返しも忘れずしれっと報告しては態とらしくにこやかに相手に話を振り。)

ただいま。今日の収穫は3体だ、見ればわかると思うけど僕が処理したのが綺麗な方ね。悪いけど後処理は任せるよ、使い物になるのは2体だと思うけど、…ね、喜一くん。


  • No.33 by 犬養 喜一  2020-04-08 18:17:20 



南雲さん、ロル返す前にちょっと話したいんだけどいーっすか。この後の展開どうしますかってのが先ず一つ。大分当たり強いけど、俺が見てない所で泣いちゃったりしてませんかってのがもうひとつ。
前者についてはこのまま撤収して数ロル跨いだ後で翌日に場面転換するか、俺が勝手に出した顧問、相談役にこれから仔細報告に行くかってのを考えてる。どちらにせよ俺らにまた任務が与えられるって言う感じになんのかな。どっちにするかでこっちのロルが多少変わりそうなんで、相談しに来たってわけ。
後者の方は繊細な南雲くんが俺の不遜な態度に恐れ慄いて傷付いちまってたら悪いなーって良心が痛んでさ、ここまでの感触とか相性をちょっと聞きたくなったんだよ。

とまぁ話したかった内容はこんな感じ。そんじゃ、ご意見宜しく。


  • No.34 by 南雲 彰  2020-04-08 19:32:52 




こんばんは。お互い1日お疲れ様、だね。
まずは前者から行こうか。悩む所だけど、此処はサクッと翌日に移っても良いかと思ったんだけどどうだろう。翌日って事で任務だけでも良いけど、1日たっぷり使うのも面白いかなぁと思って。
例えば朝から君の部屋に起こしに行ってウザがられたりとか、昼間の張り込みとか、1日だけでも割と色々展開出来そうだ。今回が割と簡単な任務だったから、お互いに少しひやっとするような事件があっても面白いかもね。劣勢になりかけるとか怪我するとか。色々想像ばっかり膨らませ過ぎちゃったかな。
後者の方に関してだけど、伊達に長い事君の相方やってないからね、僕の繊細なハートが傷付けられるのには慣れっこだよ。──なんて、冗談はさておき。正直言ってすごい楽しませて貰ってる。嫌な態度取るのなんて僕も同じだし、これくらいは全然大丈夫だよ。今の所嫌なことも困ってる事も、僕としては無いかなあ。君はどう?


  • No.35 by 犬養 喜一  2020-04-08 20:46:52 




おーけー、俺もここらが切り上げ時だと思う。俺ロル巻くの苦手だから、あんたの方で締めてくれると有り難い。タイミングはそっちに任せる。
翌日の展開はあんたの提案通り朝から晩まで一日緩く回してみて、その後でデカい任務をひとつ挟むって感じでどうだ?まー確かに今回は呆気なかったよなぁ。難易度高い任務を任されて劣勢になるとか俺らの片方が深手を負うってのも燃えるし、どっちかが生け捕りにされちまうのも面白いかもな。
…ああそう、俺の相方が煙草の煙吹き掛けられたり悪態吐かれて''楽しい''なんて言うマゾで安心した。つっても親しき仲にもなんちゃらって言うし、泣かして愛想尽かされないよう程々にしとくわ。俺も気になる事は今んとこ特にねぇかな…そのままの俺の気に入らないあんたで居てくれよ。



  • No.36 by 南雲 彰  2020-04-08 21:39:19 




りょーかい、それじゃあさっきまでの流れに対する君の返事を待ってから、それに返す形で締めて翌朝に繋げれば良いかな。それとも、このまま僕がロルで締めて朝まで回しちゃう方が良い?
流れはそれが良さそうだね、君が僕を起こしに来てくれるとは到底思えないから、優しい僕が行ってあげよう。ま、今回のはリハビリって事で良いんじゃない?翌日の仕事は任務の事前調査的な立ち位置にしておいて、その後に大きいのをドンとさ。王道だけど、調査の翌日に部下を連れて現場に行ったらスパイによって情報が漏れててすごい対策されてた、とかね。僕ら2人の情報が行ってて部下そっちのけで狙われるとか、対策されてる時点で劣勢だし、君の言うように深傷を負ったり生け捕りにされたりなんかしたら盛り上がりそうだ。今回追う事件は…勝手にアサルト以外の組織の一部が人身売買に手を出してるって情報があって、とかどうだろう。こっちに潜り込んでたそのスパイが、臓器とかも横流ししてた、みたいな。
マゾとは失礼な、君も楽しんでるクセに。何はともあれ君の性格は把握してるし、そもそも犬猿の仲っていう事で始まってるからちょっとやそっとじゃ泣かないよ。ま、仮にグレーゾーンだって事があったら背後に出てきて貰えば僕ら同士より丸く収まるだろうし心配しなくて大丈夫だよ。


  • No.37 by 犬養 喜一  2020-04-08 22:52:19 




返しのロルあらかた書いちまったから、俺がそれ投げてから適当に締めてくれると助かるわ。次からは場面転換して俺の部屋から始めるかって思ってる。で、あんたが起こしに来てくれんの?本当になんて優しいんだろうな南雲くんは。ついでに朝メシ作って俺のシャツにアイロンかけといてくれ。
展開はあんたが考えてくれたのに俺も賛成。任せてばっかで悪い、如何せん想像力が足りないもんで。んー…調査の内容としちゃ、その勝手に人身売買やってる組織の構成員を尾行して取り押さえて尋問するとか、吐かせた内容を基に本拠地の様子を探るとか…組織のお偉いさんらしき奴を見つけ出して、そいつに発信器付けるとか?後日いざ本拠地に潜入しようとしたら入り口の暗証番号が変えられてて警報が発動したり、警備の手薄な場所から入った筈がこっちの動きがバレちまってて逆に罠に嵌められてたりとか、この辺はなんぼでも思い付くな。スパイがどっちかの直属の部下で背後から襲われるってのもスリルあって良いかもしんねぇ。あともし生け捕りにされるとしたらそっちな、ビジュアル的にお姫様役がよく似合ってる。
そりゃあ俺は楽しいさ。済ましてる奴チクチク苛めんの大好きだし。けど俺ばっかり楽しんでたって意味ねぇから、あんたの意見も聞きたかったんだよ。まぁくれぐれも背後の世話にはならないようにしときますよ。



  • No.38 by 南雲 彰  2020-04-08 23:48:23 




了解、じゃあ僕の返事で1日が終わるイメージだね。
あのねぇ、僕が優しいのは確かだけど別に君の家政婦さんじゃないからそういうのは専門外、残念でした。
そうだね、君が提案してくれたのは全部使えそうだ。始めにお偉いさんに発信器を付けて、その後構成員を誘拐&尋問。なんとなくのアジトの構造に見当をつけて任務に備えるっていう一連を事前調査で出来れば完璧じゃない?
任務当日の提案にも賛成。対策されてたせいで色々想定が狂った上、直属が裏切ってたとなれば相当盛り上がるね。襲われて身動きが取れなくなった片方がそのまま生け捕りにされるでも良いし、襲われた片方を殺されない為に片方が投降する形で生け捕りにされても良いし、その辺の流れは考えようで色んなパターンがありそうだね……と思ったけど、生け捕りにされるの僕なの?お姫様って君ねぇ、馬鹿にしてるでしょ。ま、でもそういう事なら、お姫様らしく王子様の助けを待ってる間に、君の行く手を阻む敵キャラでも動かしちゃおうかな。ストーリーの幅が広がって面白いかも。色々試してみよう。
僕だって君に嫌味を垂れるの楽しんでるから一緒だよ。ま、楽しく気長にお付き合い下さいな。


  • No.39 by 犬養 喜一  2020-04-09 01:24:17 




はぁ、それじゃあ態々起こしに来なくたって良い。小学生のガキじゃあるまいし、俺一人で朝ぐらい起きられる…はず、たぶん。
今後の流れについてはそれで良いと思うぜ、これで次の流れについては大方固まったな。動かすモブの量が多そうだから確定入っちまったら悪いって先に言っとくか。そっちも話の進行上、多少強引に進めてくれて構わねーから。
いや馬鹿にしてるとか言っといて満更でも無さそうじゃねぇか…まぁもしそんな事になってもどんと構えてな、この組織No2が颯爽と助けに来てやるよ。ただ生け捕り云々はあくまで仮の話、実際動かしてみねー事には何とも言えねぇな。捕まるんならいっそ二人共の方が見てるもん共有出来るからやり易かったりすんのかね…あ''ー、考え過ぎて頭ごちゃごちゃして来た…取り敢えず始めてみて、あとは成り行きで良いんじゃねーの。気合で何とかなんだろ。

俺から聞いておきたかったのはこんなもんだな。あとそっちから打ち合わせておきたいもんがあったらどーぞ。



  • No.40 by 南雲 彰  2020-04-09 02:17:53 




じゃあ、明日の朝行ってみてのお楽しみだね。起きてたら褒めてあげる。
了解、ある程度流れは決まったから進めやすいとは思うしね。自由に展開していこう。
あれ、バレた?だって君が僕の為に頑張ってくれる姿なんて滅多に見られるものじゃないし、そんな君の活躍をのんびりと見られるなんてラッキーだなあって。あ、それはそうなんだよね。一人で捕まるならその間を持たせるためにもやっぱり敵キャラを動かす事になると思うし、確かに2人同時はいいアイディアかも。片方が負傷してて、もう片方はしっかりしてるってなれば、負傷してる方が演技か何かで脱出の糸口を作るのとかも面白いし、一緒に脱出するために協力するのも相棒って感じ。ちょっと時間差で捕まるのもありだよね、それで結局同じ所に収容されるみたいな。だね、進めながら決めて行こう。その時はまた軽くロルの下ででも相談させて貰うね。

んー僕も今の所は特に大丈夫かな。
思いついたらまた随時声掛けるよ。


  • No.41 by 犬養 喜一  2020-04-09 20:46:17 




>>32

( 同乗者の迷惑など露ほども知らず、口に含んだ煙草を深く吸い込むとくらり、酩酊感にも似た心地の良さに包まれる。同時に横目で隣を見遣っては、平然とアイスを食べる相方の整った横顔が目に入り。最早人の死を目にしたところで何の感情も感想も抱かないが、流石に見た直後に何かを食べようなんて気にはならない。その口でよく人を悪趣味呼ばわり出来たもんだと煙に載せ、呆れたような溜息を車の天井に向け吐き出して。漸く車が動き出したのがその数分後。変わらず煙をあちこちに漂わせながらフロントガラスにぐったりと頭の片側を押しつけ、次々と後ろへと消えて行く夜の街並みをただ只管に見送って、見送って…どれだけの間そうして居たのだろうか。廃工場を出た時には未だ夜空の天辺に浮かんでいた月が、本部に着く頃には遥か西方へと沈んでいた。気怠そうに車を降りると、駆け寄って来た部下達の応対をするのは弁の立つ相棒の仕事、と少し離れた所にぼんやりと突っ立っていたのだが、直後その口から出た自分への当て付けとしか取れない報告を聞いてはばっちりと目も醒める。癇癪だ短慮だ言われようが、煽られたなら噛み付かなければ収まらない。疲れて歯止めが利かないのなら尚の事。)

「 僕が処理したのが綺麗な方 」?こんな雑魚連中の処理が多少上手く出来たくらいでよくまぁ人前で粋がれるもんだな。俺なら恥ずかしくてとてもじゃないが出来ねぇよ。いいか、そのご立派な耳の穴かっぽじってよく聞きやがれスケコマシ。足抜けした馬鹿の居処突き止めたのは俺、偵察も俺、処理したのも俺、任務の九割は俺の手柄、てめぇは俺からそのお零れ恵んで貰っただけだろうが。調子に乗るのも大概にしろこの───

( 相手の真正面に立ちはだかり、下から睨め付けた状態で呪詛の如く口から溢れ出るのは悪態の羅列。休憩のお陰か舌がペラペラとよく回る。しかし途中部下達からの視線で我に返ると、これでは相手の思う壺、部下達の前で幹部の威厳もありゃしないと、歯を食いしばり喉元まで迫り上がる言葉を無理矢理に押し留める。紅潮した顔に不貞腐れた子供のような憮然とした表情を浮かべながら「 ……もういい白けた、帰る 」と吐き捨てれば、駐車場に駐めてある自分のバイクを拾うべく、くたびれて前屈みになった背中を相手に向けて。)



あのなぁ…映画見に行く訳じゃねぇんだぞ、ジュース片手にのんびり鑑賞会なんてそんな訳ねぇだろ。あんたの頭ん中にはお花でも咲いてんのか?二人同時は思い付きで言っただけなんだが、あんたのアイデア聞いてたら結構バリエーション豊富だしでそっちも良さそうに見えて来た。やっぱこの辺りはもうちょい話し合いが必要だな。場面近くなったらまた相談させて貰うわ。
こっちの返信不要、バシッと格好良い締め期待してる。



  • No.42 by 南雲 彰  2020-04-09 22:28:30 




……本当君、僕に悪態吐く時だけはよく舌が回るよね、感心するよ。──ま、そういう訳で喜一くんはちょっとご機嫌斜めみたいだけど、任務のあらましはそういう事、分かったよね。後処理は任せたよ。
(此方を睨みつけ、物凄い剣幕で怒鳴り散らす相手をじっと見下ろしながら、その長い悪態を受けて感心したようにひと言。少しばかり煽ればその数倍の悪態が返ってくるのはいつものことで、仮にも部下の前、体裁を気にしたのかまだ言い足りない様子ではあったが珍しく途中で言葉が止まる。その不服そうな顔も紅潮した頬も、まるで拗ねた小さな子のようで思わず笑ってしまいながら。踵を返した相手の背中を追いかけるように「僕も帰るからちょっと待って」なんて声を掛けてみたものの、そんなふざけた提案に彼が足を止める筈もない。あわよくばバイクで送って貰おうと思ったのに、と溜息を吐きつつも部下たちに向き直り。先程彼が怒りに任せて文句を言っていた内容が今回の任務の全て。彼が自慢の嗅覚で標的の居所を突き止め、偵察の上で廃工場で処理を済ませる。そこに自分が合流し偶然居合わせた2人を処理、その結果として3体の収穫があった訳だ。今のやり取りを聞いていれば、自分たち2人の遂行した任務の簡単な報告書くらいは書けるだろう。そう言って部下たちに処理を任せると相手よりひと足遅れて本部を後にして。雲が無いせいで何時もに増して明るい月明かりが、闇にぼんやりと影を浮かび上がらせる。欠伸を噛み殺しつつ、ようやくベッドに潜り込んだのは東の空が薄らと青味を帯び始めた頃の事──)


早速ひとつ聞いておく事思い出した。僕らの部屋は、寮みたいな認識で良いかな。アパートとかマンションみたいな感じか、大きな屋敷の中で1室ずつ割り当てられてるような感じか。何にせよ君の部屋には勝手に入ると思うんだけど、イメージとしてはどんなのが合うかなあと思って。



  • No.43 by 犬養 喜一  2020-04-10 00:01:01 




お勤めご苦労さん、スケコマシくん。取り敢えずこれでひと段落だな。
あ、マジ?俺共同生活って柄でもねぇし、下っ端はともかく幹部連中はそれぞれアパートなりマンションなり別荘なりに勝手に住んでるイメージだったわ。あんたが聞いてくれなきゃ事故ってたな。組織が提供するんなら…やっぱマンションじゃね。こう、ガッチガチに堅牢なセキュリティで、刑務所みてぇなゴツい感じのさ。…あー、でも職業的に目立つのはヤバイよなぁ、人目につかない為にも逆に何の変哲も無い普通のアパートってのもありかも。部屋内部の情報も共有しときたいから、今時点のあんたの中での内装のイメージ教えてくれよ。それ聞いてから俺の方もイメージ固めたい。



  • No.44 by 南雲 彰  2020-04-10 01:04:27 




どう致しまして、別に僕女たらしじゃないけど。だね、僕らの日常、って感じで面白かったよ。
確かに、マフィアなのにアパートでお隣さんとかだと気が抜けちゃうか。それでも良いね、各々暮らしてるけど、僕らは幹部だから割と本部には近い場所で家が近いとかがやりやすいかも、と思ってきた。
内装かあ。家なんて寝に帰るような所だし、全体的に物少なめでシンプルなイメージかな。ベッドは大きめ、あと寝る時間が不規則だから遮光カーテンは絶対。片付けは割と得意だから部屋は綺麗な方かも。アルコールとインスタントコーヒー、アイスは常備、けどそれ以外はあんまり食べるものは家には無いかな。ソファ、テレビ、テーブルとかひと通りのインテリアはあるけど、生活感は薄めな感じ。
…なんとなくのイメージを書き連ねてみたんだけど、ちょっと抽象的過ぎたかな。



  • No.45 by 犬養 喜一  2020-04-10 07:19:09 




惚けんなって、マフィアってのは大抵色好みだって相場が決まってる。野暮だしこれ以上突っ込まねーけど。
ああ…意識高い奴が住んでそうなこざっぱりとした感じのやつね…なんか分かるわ。本棚に胡散臭い自己啓発本とか置いてそうだよな。あ、これ馬鹿にしてんじゃねぇから。話聞いて俺も自分の部屋考えてみたんだけど、どうも俺が広くて快適な部屋に住んでるイメージって湧かないんだよなぁ。ボロアパートの狭い部屋に住んでる方が違和感ねぇっつーか。キッチン付き六畳一間にベッドだけ置いてて、服やらパソコンやら書類床にぶん投げてて、そっちの部屋とは正反対で気楽な感じ…って、俺の方が抽象的過ぎんな。漠然とは伝わってるか?やっぱ俺とあんたとで合う部屋のイメージに違いがあるし、個人的には本部の近くに別々に住んでるって方がしっくり来るかって思い始めてんだけど南雲さん的にはどうですかね。



  • No.46 by 南雲 彰  2020-04-10 08:35:36 




そうそう、そういうの似合うでしょ?自分の部屋に居る時間が長い訳でも、特に強いこだわりがある訳でもないけど、一応小綺麗な部屋には住んでみる、みたいなね。なんかミーハーっぽくてアレだけど。高層過ぎもせず下過ぎもしない、6階くらいに住みたいなぁ。
あ、ちょっと分かるかも。君狭い所で丸まって寝るの好きそうだもんね、部屋の全体的なイメージも伝わってるよ。同感、やっぱりそれぞれ別の所に住んでる事にしよう。お互いの家は歩いて行ける圏内なイメージで、鍵に関してはナンバーキーとかだと勝手に入れるかと思ったんだけど、君のアパートじゃナンバーキーなんて無さそうだね。となると僕が君を起こしに行ったりして自由に出入り出来るとしたら、君が普段から施錠してないか、僕が勝手に合鍵持ってるか、かな。


  • No.47 by 犬養 喜一  2020-04-10 19:48:16 




似合うってそれ自分で言っちゃうのな…確かにあんたらしくて良いんじゃねぇの。あとあれだな、気分高める為とかでアロマ焚きまくってて部屋中すっげー匂いしそう。
あー…まぁそんな感じ、狭いとこの方落ち着くし。あれで何となく伝わってるっぽくて安心した。そんじゃ互いの家は徒歩圏内、本部の近くで、互いに住所くらいは把握してるって体で行くか。んで肝心の入室方法についても考えてみたんだけどな、俺ずぼらだけど鍵掛けねぇほど間抜けじゃねーし、あんたが勝手に合鍵作ってたとか鳥肌モノ過ぎてその日の内に住むとこ変えなきゃなんないしで、ここは間を取ってピッキングはどうだ?相棒なら正々堂々力技で来いよ、って言う俺の希望ってのもある。あ、ちなみに言っとくけど俺、インターホン鳴らされても宅配以外基本でねーから。今の世の中色々と物騒じゃん。



  • No.48 by 南雲 彰  2020-04-11 02:47:57 




君の煙草の匂いよりは勿論アロマの方が好きだけど、流石に君の想像よりは意識高い系拗らせて無いからね。全部合わせたらもう、女の子連れ込む事が生きがいの男子学生レベルだよ。
了解、その認識で進める。…あ、君にもちゃんと防犯意識があったみたいで安心したよ。ピッキングかぁ、面白い所を突いてきたね。任せてよ、手先は器用な方だし君の住んでるアパートなら鍵穴もそこまで複雑な構造じゃないだろうしね。ただ、住民に見られた時に通報されるリスクがあるから手短に終えられるように頑張る。
僕が宅配便のフリしても出てくれないだろうし、嫌がらせに君の寝てる時間帯に連打するくらいしかインターホンは使い道がなさそうだね、残念。


  • No.49 by 犬養 喜一  2020-04-11 17:06:50 




野郎の癖に煙草の匂いよりアロマが好きとか抜かしてる時点で俺からすりゃ充分拗らせてるよ。おめでとさん。
世間にはあんたみたいに、鍵開いてるから入っちゃおうとか勝手に合鍵作っちゃおうとか考える頭のおかしいのがいるからそりゃ嫌でも防犯意識は持つわな。おう、精々頑張りな…って、これ俺んちに不法侵入されんだよな?さっきの無し、やっぱ頑張んなくて良い。途中で諦めて大人しく帰れ。もし通報されたって俺しらばっくれるからな、こいつ俺のストーカーですって。

他に決めておく事なけりゃ俺の方から勝手に書き出し始めるけど、明日からちょい立て込みそうなのと纏まった時間ねぇと書けないのとで例によって結構遅くなると思う。それとあんたの体調とか毛ほども興味ねぇけど、冗談抜きで今ほんと物騒な世の中だし、あんたの背後さんにはくれぐれも体に気をつけるよう伝えておいてくれ。いつもお世話になってますよっと、そんじゃ。



  • No.50 by 南雲 彰  2020-04-11 22:42:58 




成る程、僕が防犯意識の向上に一役買ってるって事だね。それは何よりだ。相棒に向かってストーカーだなんて酷いじゃないか。お隣さんに見られて通報されないように、ピッキングの特訓をしてから行く事にするよ。

了解、無理の無い範囲でね。嗚呼ありがとう、伝えておくよ…その優しさをほんの少しでも僕に向けてくれたら嬉しいんだけど。なんて、本当厄介な事になってきたよね。君も忙しいのだろうし、くれぐれも無理をし過ぎないようにね。背後さんに宜しく。此方は返信不要だよ。


  • No.51 by 犬養 喜一  2020-04-13 20:07:13 




( 最寄り駅から20分と言う最悪の立地に自分の住む木造二階建てのアパートは立っていた。築30年にもなる其処は長年手入れがされておらず年季が入り、何処となく哀愁を漂わせ、昼夜問わず見るからに堅気では無い人間や他国からの者が出入りをし日本語以外の多種多様な言語が入り混じるそのさまは、寂れた雰囲気も相まっては宛ら小さなスラムを彷彿とさせる。薄い壁によって生活音は殆ど筒抜け。夜中になれば隣では謎の異国語と共にどんちゃん騒ぎが始まり住み心地は最悪だったが、居心地は悪くは無かった。来る者拒まずと言った無法で雑多な雰囲気が自分の性に合っていたのだろう。組織に入るより以前、身分証や保証人が不要との事で入居を決めた物件だったが、気が付けば住み始めてからもう八年が経過していた。そんな我が家に仕事明けの朝方に這う這うの体で帰宅すると、ベットリと張り付いた血糊と汗を温度調節の上手く行かないシャワーで洗い流し、着慣れたTシャツと短パンに身を包む。床のあちこちに危うげに積み重なる雑誌や漫画、仕事の参考資料や書類の山を蹴り飛ばしながら窓際に置かれた六畳一間のほぼ半分を占めるベッドの上へ勢い良くダイブすると、よっぽど疲れていたのだろう、眠りに吸い込まれたと思った次の瞬間には枕元でスマートフォンがけたたましく鳴き喚き、午前九時を告げていた。うっすらと目を開けると下げたブラインドの隙間から漏れ出るのは目映い日差し。未だ寝足りないのか体が重い。昨日あれだけ頑張ったのだ、二度寝したって罰は当たらないに決まってる。とろりと寝惚けた眼を擦りながらスマートフォンのアラームを切りそれをベッドの下に投げてしまうと、十五分後の自分が自然と起きてくれる事を信じ、体を丸めて布団を頭まで引き上げた。)


この前遅くなるとかビビらせるような事言ったけど、書き始めたら何か思いのほかあっさり終わったから投げとくわ。最初と同じで確認宜しく。もし気になるとこ無かったらこの返信いらねーよ。



  • No.52 by 南雲 彰  2020-04-14 12:56:32 




(目を覚ましたのは、相手のアラームが鳴り響くおよそ1時間前の事。昨夜の就寝時間は遅かったにも関わらず、普段通りの時間にベッドを出ると欠伸をしつつ洗面所に向かい、歯を磨きながら部屋のカーテンを開ければ暗かった部屋に日射しが差し込んで。生活感が薄くどこか無機質さも感じさせるこの部屋は、本部から程近い都心に建つ小綺麗なマンションの中層階。そこそこの値段のマンションだからこその特権だろうか、治安も良く部屋の中に居る限り他の住民の気配や生活を感じる事は殆ど無い。無機質な空間に一人身を沈められる、というのはこの上なく快適だった。顔を洗い身支度を整えた所で時計を見遣る。昨夜が遅かっただけあって、この時間で有れば相棒はまだ布団に包まっている頃だろう。時間もある事だし遊びに行こうか、なんて気が起きると引き出しから紙を留めるクリップを2つ取り出して。彼の住む部屋は鍵が古いため、レンチとクリップが2つも有れば勝手にドアを開けて入る事は可能。そうと決まれば、と颯爽と部屋を出て、エレベーターで遭遇した住民に、にこやかに「おはようございます」なんて会釈をしつつ、向かったのは相棒の家。相手の部屋に到着したのは午前9時を少し回った頃で、部屋の前にしゃがみ込むと鍵穴に道具を差し込んで。どう見ても不審なこの状況だが、生憎アパート内に人の気配は薄い。相手と同じくまだ眠り込んでいるか、既に家を空けている住民が多いのだろう。そうこうしている内に、カチャリ、という小気味の良い音と共に鍵が空いた感覚。立ち上がり躊躇なく部屋の扉を開ければ、薄暗い室内、その奥のベッドが丸く膨らんでいるのが薄らと確認出来た。相手の嫌そうな反応を思い悪戯な笑みを浮かべつつ部屋に上がると徐にカーテンを開き意気揚々と声を掛けて。)
──おはよう、喜一くん!良い朝だ、起きる時間だよ。


流石は喜一くん、仕事が早い。嬉しい誤算だね。2人で本部に向かってから今日の任務を言付けられて事前調査、という感じにしよう。夜は飲みに行くのも良いなぁ、なんて。また相談するよ。


  • No.53 by 犬養 喜一  2020-04-17 08:37:18 




( 此処には貧乏ボロアパートらしくプライバシーやセキュリティの概念はない。立て付けが悪く取っ手がぐらついているドアは蹴破ればいとも容易く中に入れる事だろう。それでも空き巣や強盗と言った犯罪の被害が皆無なのは、住まい全体とその住民たちが発する異様な空気のお陰に他ならない。熱心な宗教勧誘の人間ですら訪問を躊躇う禍々しさを醸し出している此処はある意味最強の要塞と言える。そう、此処は安全で快適な自分の砦。誰にも自分の時間を邪魔することなど出来ない、筈だった。──カチャリ、いくら寝惚けていてもこの部屋では耳馴染みの無い音と共にドアが開いたのは直ぐに分かった。包まる布団越しに何者かが此方へと近づく気配が伝わる。こんな時間にお客なんか呼んでいない。敵襲、お礼参り、報復、物騒な言葉が次々と頭の中に浮かぶ。意識が朧げなままに反射的に枕の中に手を遣ると、手に収まる程の小振りは拳銃を持ち、慣れた手付きで安全装置を外し。自分が布団を払い除けて気配のする方向へと銃口を向けるのと、突如陽光が部屋全体に降り注ぎ、朝日を思わせる清々しい声が部屋に響き渡ったのはほぼ同時だった。)

……朝からなんっつー目覚めの悪いもん見せてくれてんだてめぇは。人の敷地に無断で入ったらいけませんって、ママに教わらなかったのか?

( 刺すような光に目を細めながら来訪者の顔を視認するなりぐにゃり、と文字通り苦虫を噛み潰したような表情を。大方お節介と言う名目で嫌がらせにでも来たのだろう。至福の時間を邪魔した不届き者をこのまま撃ち抜いてしまっても良かったのだが、短気は損気と昔の諺にもあった気がする。ベッドに腰掛けた状態のままいつも以上に乱れた髪の下から眠気が抜けきらない為にやや緩い眼光で相手をじっと睨み据えると、「 撃たれたくなかったらさっさと失せろ 」と言いたげな顔で銃口をドアの方へと指して。)


まぁな、例え時間がなくったって、俺に掛かればざっとこんなもんよ。つっても今回の返事は若干遅れちまったが…完璧過ぎても魅力に欠けるとも言うしな。この先の展開はあんたの提案で文句なし。今日は割と機嫌良いから、飲みは全部お前持ちなら行ってやらない事もねーかなぁ。はいよ、御用がありましたらなんなりと。


  • No.54 by 南雲 彰  2020-04-17 23:16:44 




心外だなあ、せっかく相棒が起こしに来てあげたって言うのに。あー怖い怖い、埃っぽいから窓開けるよ。

(ブラインドが開き日射しの差し込んだ事で漸く室内を見渡せるようになり、最初に目にしたのは此方に向けられた銃口と相手のこの上なく不快そうな顔。両手をひらりと上げて笑うながらそう言うと、心にも思っていなさそうな言葉を口で呟きつつ、直ぐに手を下げてブラインドを一番上まで上げてしまうと相手の許可を取るよりも前に窓を開けて。ベッドに腰掛けた相方はどうやら部屋を出て行けと言いたいらしい。其れを理解しながらも無視して部屋を歩き回っては、積んであったものを蹴り飛ばしたのであろう床に崩れた漫画を見つけ、その場に蹲み込んで暫し物色。下の方にあった1巻を引っ張り出すとペラペラと頁を捲り「これ読んで良い?」なんて呑気に相手に尋ねて。しかし未だに動き出す気配なく、再び布団に潜り込んでしまいそうな相手の様子に、やれやれ、と態とらしい溜息を一つ。漫画を手にしたまま再びベッドに近付き至近距離で顔を覗き込んで。)

クマ、結構酷いよ。…仕方ないなぁ、お疲れの喜一くんに優しい僕が珈琲でも淹れてあげよう。

(なんて言いながら、ベッドに漫画を置いて立ち上がりキッチンへ。相手の為、と言いつつ自分が飲みたくなったという単純な理由だったが、コンロの上に置いてあったやや年季の入ったヤカンに水を入れ火にかけながら、勝手に侵入した事を悪びれる事も、部屋を出て行く事もなく平然と豆の場所を尋ねて。)



  • No.55 by 犬養 喜一  2020-04-21 10:16:29 




待たせちまってるよな、わり。返すのにあと少し時間掛かりそうだって言いに来た。背後の奴が今月は色々とバタバタしててだな、今週中には返せると思うんだが…流石に黙ってどっか行くほどの禄でなしじゃねぇからもうちょい待ってろ、じゃない。待って、ください、はい。



  • No.56 by 南雲 彰  2020-04-22 12:48:56 




お疲れ様、喜一くん。連絡ありがとう、君の部屋で漫画でも読みながらのんびり待ってるから気にしなくて大丈夫だよ。悪い風邪も流行ってるから、無理しないようにね。あとは良く寝る事。勿論、相棒が戻るまで僕はちゃんと待ってるから心配しないで。



  • No.57 by 犬養 喜一  2020-04-25 07:42:37 




…あのさぁお前、この状況理解してる?それとも分かった上でその態度なのか?

( 銃を向けられて驚きでもすればまだ可愛げもあった物を、相手にとってはそんな物は取るに足らない、あまつさえ笑みを浮かべる余裕すらある事らしい。尤も自分が逆の立場でも今更銃如きに可愛らしく震える何て事はしないが。それにしたって現在この場を支配出来る武器を手にしているのはずぶの素人では無くこの自分なのだから、もう少し怯えて見せたって良いだろうに。目の前の男の綽綽とした態度を前に眉間の皺をより深く刻み込みながら、脅すように銃を構え直す。その間にも男は自分の部屋をあちらこちらへうろうろと。銃口は都度相手の動きを捉えて離さない。一体何をするつもりなのかと暫くは相手の様子を注意深く観察していたものの、床に屈み込んで漫画を読み始めた際に漸く「 ああ、こいつほんとに嫌がらせに来たんだ 」と悟るとこめかみにうっすら青筋を立てながらベッドの近くにあった雑誌の山を苛立ち紛れに蹴り散らし。)

…誰の所為だと思ってんだよ。ったく、朝っぱらから気分わりー…すみませんねぇ、生憎うちはコーヒー豆とか言う瀟洒なもん置いてないんですよお坊ちゃん。

( 顔を覗き込まれると不機嫌そうに見詰め返すのは淀んだ黒い双眸。一連の行動からしてこの部屋から出て行くつもりは毛頭ないらしい。引き金に掛けた指に緩々と力を込めたり抜いたりを繰り返しながらも此処で銃弾を轟かせる事の恐れが怒りに打ち勝つと、諦めて溜息を吐き安全装置を上げ直したそれを再び枕の中に隠し。それから無遠慮にキッチンを使い始めた相手の背中を追って自らもキッチンに立つと、小型冷蔵庫を開け缶コーヒーを二本取り出しぶつくさ言いながらも片方を相手に向け放り投げて。「 …んで、今日何やんだっけか 」と、缶コーヒーのもう片方を開け啜りながらそれとなしに尋ねてみる。任務についてはいつも事前に詳細に関する書類が渡されているのだが、予定通りに行く事の方が珍しい業界である以上任務の順序に変動が起きる事がある他、まずもってこの部屋の中では書類を探すことすら難しい。返答を待つ間缶コーヒー片手に部屋に戻ると、着ていたTシャツを脱ぎ捨てもたもたと着替えを始めて。)


ただいま、で良いのか?大分落ち着いたから今後は問題なく返せると思う。にしても期せずしてあんたに大きな借りつくっちまったなぁ。いつもならその漫画も怒鳴り散らしながら取り上げてやる所だが、今回ばかりはなんも言えねぇわ。ぬあー…っと、その、もし次あんたが同じような状況になった時は俺もずっと待ってるから。これからもあんたの気が向く限り、宜しく頼むな。



  • No.58 by 南雲 彰  2020-04-25 22:21:09 




朝から随分ご機嫌斜めだね。勿論理解してるよ、相棒の部屋に遊びに来ただけなのに“どういう訳か”銃を突き付けられてる。

(自分の動きに合わせて追いかけて来る銃口を見て、やれやれ、と言った様子で相手の問い掛けに答えると再び軽く両手を上げて。元はといえば不法侵入した自分のせいなのだが其れは知らないフリをしつつ。物騒にも銃口を向けられているため降参の意味で手を挙げているのだが、いかんせん怯える事もなく手を上げたまま他の物に気を取られたりするものだからその意図が伝わらない。「勘弁してよ、僕この部屋では死ぬのは御免だよ」なんて言いながらも、彼が本当に拳銃の引き金を引くとは思って居らず、その口調は間延びしたもの。此処は彼の城であり、此処で銃弾をぶっ放すには彼にとってのデメリットが多すぎる。尤も、此処が自分の部屋で有れば引き金を引かないとは言い切れない程、彼の機嫌を損ねた事は確かだった。漫画を捲っている所で急に雑誌の山を蹴り飛ばされれば、不意の其れには流石に驚いた様子。苛立っている相手を見て、床に崩れて足場をまた狭くする雑誌の雪崩を見て、「あーあ、片付け大変だよ、それ」と、どこまでも彼の神経を逆撫でする言葉を投げかけた。)

それは残念だなぁ、今度は僕用に用意しといてよ。──そうそう、君の事だから任務の詳細にも目を通して無いだろうと思って来たんだ。…なんでも、僕らに黙って人身売買に手を出してる組織があるらしい。今の所、ベルの一部の輩が陰でコソコソ動いてるっていう情報が来てる。港湾倉庫ら辺で頻繁に目撃されてるらしい、裏さえ取れれば直ぐにでも動けるから今日はその下調べって所かな。

(豆が無いと聞けば、残念そうにそう言いつつヤカンの火を止めて。投げ渡された缶コーヒーを受け取り礼を言ってプルタブを開けた所で今日の任務について聞かれると、ようやく本題を思い出して真剣な表情になると現状を伝えて。下調べという事は、港湾倉庫周辺で人身売買に携わっている構成員を捕まえて内情を吐かせ、別の構成員に気付かれないよう発信器でも付けて巣の場所や内部の構成を確認出来れば今日は上出来だろう。ようやく着替え始めた相手を待ちながら、その辺に散乱している紙を拾い上げるとその中からつい先程説明した任務の詳細が書かれた紙を見つけ。手持ち無沙汰にその書類で紙飛行機なんて折ってみながら「重要書類はちゃんと保管しないと」と、相手に向けて飛ばして。)



おかえり、大変だったね。お疲れさま。君が声掛けてくれたから、僕は心配せずのんびり待てたよ。お、それは心強いなあ、その時は僕も早めに声掛けるようにする。僕の気はずっと向いてるだろうから、こちらこそこれからも宜しくね。



  • No.59 by 犬養 喜一  2020-04-27 18:42:33 




…ほー、そいつは大変だ。それで一人じゃ不安だからこうして俺を迎えに来たって訳だな。なら仕方ない、手を貸してやろう。

( 一度に二つの事を行う何て器用な事は出来ない性分。ワイシャツのボタンを留めたり荒れた部屋のどこかにあるネクタイを探したりしたながらの為に、相手の話は耳から入っては脳内で吟味される事なく逆側の耳から抜けていく。真面目な顔で語る相方に対して至極面倒そうな顔で全く噛み合っていない返事をしながらとっ散らかった山の中からやっとネクタイを発掘すると、何年経っても慣れない手付きで首元にそれを掛けて。最中ふわりと此方へ向かって飛んできた紙飛行機を片手で取って広げると、部屋と同じく乱雑に散らかった頭の中から記憶の一片が蘇る。そうだ、そう言えば最近不穏な動きをしている組織があるとか何とか聞いていた。任務を受けた時にどうして下調べくらい相方一人に任せないのだと陰で憤慨した事を覚えている。)

うっせ、これでも俺なりにちゃんと保管してんだよ。まさか床に広がってんのが重要書類の束だとは誰も思わねぇだろ。──要するに今日は一日南雲くんとデートって訳か、全く嬉しくって涙が出てくるね。お察しの通り任務の内容なんて殆ど飛んじまってるから、精々エスコートの方頼みますよ。

( 日頃自分のことを笑顔でチクチクと突いて来る相手と一日中一緒に過ごさなければならない事実にゾッとしながらも、ボスからの命令である以上断る選択肢などはなから無い訳で。であればさっさと済ませて帰るのが賢明だろう。体からそんな諦念を含んだやる気が漲るのに任せ、せかせかと着替えを済ませて洗面所に向かうと冷水を顔に掛けて無理やりに意識を醒まさせて歯を磨き。途中はたとスマートフォンが無いことに気が付き床に這いつくばり、起きがけに寝惚けてぶん投げたそれを求めて書類と漫画の山を掻き分け。その途中、読みかけの雑誌に気を取られること数度。そうして出発の準備を終えたのは相方が迎えに来た一時間も後の話。漸く探し当てたスマートフォンを持ち人を待たせている事など知るかといった太々しい態度でスニーカーを履くとドアを開け、「 おら、早くエスコートしろ 」と親指で快晴の広がる外を指して。)



  • No.60 by 南雲 彰  2020-04-28 19:05:41 





(此方が真剣に話しているというのに、彼の反応は全く見当違いなもの。話した内容の2割も彼には伝わっていないだろうが今の彼に何を話した所で意味は無さそうだと、呆れたように溜息を吐きつつ彼の準備を待つべく足元を雑誌やら何やらに阻まれた椅子を少し引き腰掛ける。足を下ろしておくと些細な弾みで辺りの物を盛大に崩してしまいそうで、椅子の上で膝を抱えるようにして忙しなく動き回る相手の行動を眺めていて。それにも飽きて先ほど見つけた漫画を読み進めること数十分、ふと顔を上げれば探し物をしつつ手が止まっている様子の相手が視界に入り態とらしく声をかけて。)

すみませーん、待ちくたびれたんですけど早くして貰って良いですかー

(漫画を一冊分読み終えた頃にはこの部屋に来て1時間が経過しようとしていて、ようやく相手の準備も終わった様子。雪崩を起こさないよう細心の注意を払いながら玄関に向かうと、スニーカーを履く相手のネクタイはいつもの如く緩く、結び方も怪しい。「…ネクタイ締めてあげようか?それか、簡単に付けられる蝶ネクタイでも買ってあげようか。」なんて尋ねつつ、靴に足を通して部屋を出れば快晴の陽射しに目を細めて。駐車場に止めてある車まで歩きつつ、待ちくたびれた腹いせにそんな皮肉をぶつけて。いつしか2人で任務に出向く時は自分が運転主を務める事が常になっていた。気のない返事を返しつつも相手の定位置でもある助手席の扉を開けて。)

喜一くんて本当健気だよねぇ。僕とのデートが楽しみ過ぎて支度に1時間も掛けちゃうなんてさ。…はいはい、助手席にどうぞ、お嬢様。



  • No.61 by 犬養 喜一  2020-04-30 05:11:03 




…あんたが結ぶってのは論外だが、蝶ネクタイは案外悪くないかもな。

( 相方の発言でふと首元に在る不格好に結ばれたネクタイを片手で摘んで眺めてみる。これまでネクタイを締める機会なんて一度もやって来なかった為に、結び方なんててんで見当も付かない。『 ネクタイ 簡単 結び方 』と調べても、サイトに嘘が書いてあるのかそれとも自分の理解力に欠陥があるのかどう足掻いても上手く結べない。ならばいっその事開き直って蝶ネクタイにするのも存外良いのでは、と皮肉として言葉を放ったであろう相手に対し、顎に手を当て思案顔を。とは言え今から買いに行くことなど出来ないので、若干気にする素振りを見せるに留め我が家を後にして。一歩外に踏み出すと目に入ったのは雲一つなく清々しいほどに青く澄み渡った空。陽光は燦々と降り注ぎ自分達を眩く照らしている。その刺すような光がまるで自分達の事を咎めているように感じてしまうのは、きっと不本意な任務を前に神経が尖っているからに違いない。足元に落ちた濃い影に目を落としながら相方と共に駐車場に停められた車へと向かう。気障ったらしい流れるような所作で助手席のドアが開けられそれと共に''お嬢さん''と言う言葉が聞こえた瞬間、無意識の内に顔が強張るも、こんな事でいちいち癇癪を起こしていたら流石に身が持たない。)

──そりゃあ、ドア勝手にこじ開けて彼女を叩き起こしに来てくれる優しい優しい彼氏とのデートだからなぁ。念入りに準備しないと失礼ってもんだろう?…次は俺が起こしに行ってやるから楽しみにしとけ。

( 言葉の最後には相手の方へと顔を寄せ噛み付くように鋭い犬歯を見せつけながら低い声で唸ると、相手の反応を待つより先に助手席に乗り込み勢いよくドアを閉めて。腰を落ち着けるとジャケットから煙草の箱を取り出しながら先程軽く目を通した書類の内容を思い起こす。無断で人身売買、臓器の横流し、動いているのは少数の人間、取引場所は港湾倉庫と思われる…直接現場に殴り込むんじゃ駄目なのか?一人首を傾げる。下調べをしろと言うからには恐らくその前にやるべき事があるのだろう。頭脳労働は相方の仕事、悔しいが自分はそれに従った方が上手く行く。ただそんな感情はおくびにも出さず、後から運転席に乗って来た相手に対し煙草片手に綽綽とした態度で「 それで、デートプランの最初は?」とでも訊ねてみようか。)



  • No.62 by 犬養 喜一  2020-04-30 07:05:08 




…げ、細か過ぎるからどことは言わねーけどあんたの返信読み間違いしてたの今気付いた、見逃せ。



  • No.63 by 南雲 彰  2020-05-01 23:39:54 




じゃあ喜一くんは僕の為にわざわざお洒落してくれたって事だ。──残念でした、僕の家はナンバーキーだから簡単には入れません。

(威嚇するような相手の表情も意に介する事なくけらけらと笑いながらそんな冗談を言っては、ドアが勢い良く閉められる前に挟まれないよう手を離すと、車の前方を回って運転席のドアを開けて。シートに座りシートベルトを締めながら、起こしに行く、という相手の言葉には愉しげにそう答えればエンジンを掛けて。相も変わらず、悪びれる事もなく隣で煙草の煙を揺らめかせる相手を見ては、迷う事なく運転席側と助手席側の両方の窓を開けて煙を逃す対策を。そうしてようやくアクセルを踏み込むと目当ての港湾倉庫方面に向けて車を走らせて。)

……とりあえず、港湾倉庫周辺でベルの構成員を探すのが先かな。この時間じゃあ流石に大っぴらに取引きはしていないだろうし、とりあえず現状把握が先だ。1人見つけて拉致したら、適当な場所で情報を吐かせる。これがデートプランその1。実際に動いてるのは少数だけど、どうも根が深そうなんだよね。

(左手に海の見える幹線道路を走りながら相手にプランの説明をして。上からの話では、実際取引を行うなど表立って動いているのは一部の下っ端構成員だが、組織全体を巻き込んで横流しが行なわれている可能性が高いという。そうなれば表立って動いている輩を抹殺するだけでは根本の解決にはならず、ベルの内情を探る為にも下っ端を拉致して情報を吐かせる必要があった。また、巣の内部構造を把握するため、毒を持ち帰らせる働き蟻も必要。一日がかりの調査になりそうだと溜息を吐きつつ、程なくしてコンテナが積まれた倉庫がちらほらと見え始め。)


気にしないでよ、実を言うと僕もこの前読み間違えて返事しちゃったし。これでオアイコだね。


  • No.64 by 南雲 彰  2020-05-07 21:19:00 




バタバタしてるって言ってたし、忙しくしてるのかな。僕は此処で気長に待ってるから良いんだけど、君が無理をし過ぎていないかが相棒としては心配だよ。また落ち着いたら顔を出してくれると嬉しい。身体には気を付けて、煙草も程々にね。



  • No.65 by 犬養 喜一  2020-06-10 06:34:13 




んー、と、あー…どのツラ下げてとか言われそうだな。約一ヶ月振り?流石の良い子ちゃんも愛想尽かして消えてそうだが、漸く落ち着いたんで言い訳だけ。あんたも察してる通り、五月に入って恐ろしいくらいタイミング悪く予定が重なっちまって何にも手ぇ付けたくねぇ状況に陥って、ん、で、気が付けば五月も半ばになってた。つーわけで今の今までずっと忙しかったかと聞かれればそうじゃねぇんだけど、やっぱ気不味くて顔出し辛かったってのが本音。じゃあ何で今更来たんだよって話なんだが、他所であんたが書いたメッセージ見つけてさ。いや、別にあんただって確証はねーんだけど、兎にも角にも、そのメッセージ見てたら居ても立っても居られなくて、漸く踏ん切りも付いたってわけ。コンビ解消するにしたって、此処まで相方放ったらかしにした理由ぐらい言って終わんなきゃてめぇも癪だろうし卑怯だよな。……あんた今何してんだろうなぁ。器用で世渡り上手なあんたの事だから、とっくに切り替えて良い奴捕まえてそうだ。ま、その方が俺も気持ち楽なんだけどよ。…んじゃな、俺の最低で最悪で最愛の相棒。精々達者でやれよな。彰。


  • No.66 by 南雲 彰  2020-06-15 01:44:24 




あれ、生還報告じゃなくてお別れのご挨拶?ちょっと留守にしてる間に健気な僕を差し置いて、自分だけ言いたい事言ってさっさと居なくなっちゃうなんて本当狡いよね。忙しいのは仕方ないし、時間が空いて来にくくなっちゃうのも分かる、気にしないでって言っても君は気にするかもしれないけど──只、僕は君がいつか戻って来たら良いなあって思いながら漫画読んで待ってたんですけど。
ちなみに、僕は此処から出た覚えが無いんだよね。君が見たそのメッセージってやつ、多分僕じゃない誰かさんが書いた物だと思うよ、…ま、それを見て君が此処に戻ってきてくれたなら、そのメッセージには感謝しなきゃいけないんだけど。僕も喜一くんへの愛の詩でもその辺に書いとけば良かったかな、
あーあ、一方的にコンビ解消なんて話するだけして、さっさと居なくなっちゃうんだから本当君って性格悪いよね。喜一くんのばーか。楽にさせてあげられなくて悪いけど、君とはなんだかんだで良いコンビだと思ってたし、そう簡単に乗り換えたりなんてしないよ。新しい相棒募集だって見かけてないでしょ。…まあ、こんな泣き言を言っても君が本当に此処を去るって決めたなら、引き止めるのも野暮かな、とも思うんだよね。
とりあえず、悪かったとか気不味いとか抜きにしてまだ僕に付き合ってくれる気が少しでもあるならさ、戻って来てよ。まだ君とやりたい事も色々残ってる。
もし、もう此処を出て行くって固く決めたり、これを見る事もなかったりするなら、引き留めるのはやめるよ。今までありがとう、そっちこそ達者で。
──という訳で、僕はもう少し此処にいる。後者なら返事は要らない、その場合でも適当に切り上げるから心配しないで。身体、壊さないようにね。喜一くん。



  • No.67 by 犬養 喜一  2020-06-17 07:29:16 




…性格悪ぃのは生まれ付きだ。今更直せねぇから許せ。変な諦め癖付いちまってんのも、見切りが早えのも生まれ付き。こっちも直せねぇから、早とちりして別れ話を帰りの手土産にしたのも見逃せ。まさかあんたが此処までお利口さんだとは思ってなかったんだよ。代わりに馬鹿でも何でも、言いてえ事あんなら何でも黙って聞いてやるから好きなだけ吐けよ。つかさ、お前嘘吐いてね?はっきりとした確証は持てないまでも、彼処で見掛けたのはあんただと思ってたんだが…まぁ違うってんならそう言う事にしとく。ぁー…あんたからの熱烈なラブコールに釣られてのこのこ戻って来たは良いが、やっぱあれだ、…気不味いな。取り敢えずは面と向かって謝っとかねぇと。…一ヶ月も無言でほっぽり出して悪かった。それと待っててくれてありがとな。実はあわよくば最後に反応してくんねぇかなぁ、何て思って何回か覗いてたからさ、返事貰えてすげぇ嬉しかった。つっても引き留められるまでは正直予想外だったけどな。…と、まぁこれがあんたからの返信見た上で今抱いてる俺の本音。あんたの気が未だ変わってねぇなら、このままもう少しだけ、此処に留まって言葉を交わす事を許してくれ。



  • No.68 by 南雲 彰  2020-06-18 18:57:41 



本当、口も性格も悪いし短気だし、…君の相棒はやっぱり僕にしか務まらなそうだ。戻ってきてくれて良かった。僕の忠犬さも伝わったようで何よりだよ。吐いてないってば、もしかしたら忘れてるだけかもしれないけど。そんなに僕っぽい人が居たなんて、逆に気になるなぁ、同じ境遇の人でもいたんじゃない?どういたしまして。僕も、数字が増えてるの見て待ってて良かったって思ったよ。もちろん、馬が合わないとはいえ君は僕の唯一の相棒だからね、居てくれないと困る。別にペースは気にしないし、忙しいからちょっと遅くなるって教えてくれればそれで良い、また戻って来てくれればね。──おかえり、喜一くん。


[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック