匿名さん 2020-03-29 00:14:35 |
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心外だなあ、せっかく相棒が起こしに来てあげたって言うのに。あー怖い怖い、埃っぽいから窓開けるよ。
(ブラインドが開き日射しの差し込んだ事で漸く室内を見渡せるようになり、最初に目にしたのは此方に向けられた銃口と相手のこの上なく不快そうな顔。両手をひらりと上げて笑うながらそう言うと、心にも思っていなさそうな言葉を口で呟きつつ、直ぐに手を下げてブラインドを一番上まで上げてしまうと相手の許可を取るよりも前に窓を開けて。ベッドに腰掛けた相方はどうやら部屋を出て行けと言いたいらしい。其れを理解しながらも無視して部屋を歩き回っては、積んであったものを蹴り飛ばしたのであろう床に崩れた漫画を見つけ、その場に蹲み込んで暫し物色。下の方にあった1巻を引っ張り出すとペラペラと頁を捲り「これ読んで良い?」なんて呑気に相手に尋ねて。しかし未だに動き出す気配なく、再び布団に潜り込んでしまいそうな相手の様子に、やれやれ、と態とらしい溜息を一つ。漫画を手にしたまま再びベッドに近付き至近距離で顔を覗き込んで。)
クマ、結構酷いよ。…仕方ないなぁ、お疲れの喜一くんに優しい僕が珈琲でも淹れてあげよう。
(なんて言いながら、ベッドに漫画を置いて立ち上がりキッチンへ。相手の為、と言いつつ自分が飲みたくなったという単純な理由だったが、コンロの上に置いてあったやや年季の入ったヤカンに水を入れ火にかけながら、勝手に侵入した事を悪びれる事も、部屋を出て行く事もなく平然と豆の場所を尋ねて。)
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