304号室（〆）

……やべ､そういや有無言わさず置いてきちゃった……、わかるかな？（ 一通り掃除を終え。喫煙室からすぐのアパートを指差したつもりだが伝わったかどうか今更ながらに不安になり ）勝手に入ってきてくれて良いんだけど…（ ぐぬ､と考え込んで ）

此処かな？えーっと……鍵は預かってるし。でも、取りあえず。(部屋の番号を確認してから呼び鈴鳴らし、然しすぐに鍵を使って扉を開けば)弦くーん。いるかーい。入ってもいい？(玄関先で声を掛けながら扉を閉めてはきちんと鍵を掛けて)

あっ､吾妻サン。いるいる､いまーす！今開け……ってもう入ってたか。どうぞー､あんまり広くないけど（ 玄関先の姿に気づいて頬を緩め声を掛け。全体的にモノトーンの部屋に招き入れては"ソファにでも座って、お茶淹れるから"と指差し ）

ごめん。早速、鍵使っちゃった。お邪魔します。へえ…綺麗。頑張ったの？(素直に部屋の中へと入らせてもらえば興味深そうに視線を向け感想を口にしては楽しそうに笑い)…緊張するなあ。(大人しくソファに座らせてもらいはしたものの本音をぽつりと漏らせばお茶を入れてる相手の背を見詰めて)

頑張ったよ､掃除｡…恋人が来るからさ？あ､どっちがいい？（ 赤と青のマグカップにお茶を淹れて持ってきて隣に座り ）…緊張､ねえ。俺もしてるわ。えっと……よろしく､吾妻サン。俺はネットデザイン関連の仕事をしている、葉里弦って言います（ なぜか名刺を取り出しつつお辞儀 ）

ああ､それと合鍵ぐらい自由に使って。不法侵入上等だわ。（へら､と笑いながら）

お疲れさま。…有難う。じゃあ、青で。(くすくす、と笑ってからくしゃりと頭を撫でてマグカップを選び)俺、名刺持ってないんだけど…。俺は、吾妻遠夜って言います。遠夜でいいよ。(名刺を受け取っては困ったように笑うも改めてフルネームを名乗っては此方も頭を下げ)

了解。此れから通い妻になろうかな？(くす、と笑い)

じゃあ俺赤。いやごめん､名刺出す場面じゃなかったわ。すげー緊張して…こういうときなにすれば良いんだっけ…（ そわそわ目線をさ迷わせながら ）…え､あ､遠夜…サン…ね、うお､なんかすげー嬉しい､名前かー…（ 一人で笑みを深めつつ ）通い妻､うわ遠夜…サンが通い妻とか､めっちゃ贅沢な気がする（ 全部本気で真剣に呟き ）

とりあえず、弦くんがいれてくれたお茶を飲もう？(可笑しそうにくすくす笑いながら頭を傾けマグカップを手に取り一口お茶を飲んで)弦くんだけだから。呼び捨てでいいよ。(そういえば、と口にして)俺、料理はわりと出来るよ。(楽しそうに笑いながら付け足して)

お茶っていったってただの麦茶なんだけどな（ 大したもんじゃない、と右手振り ）…いやなんか､ずっと吾妻サンって言ってたから、慣れねーわ…（ がしがし頭を掻いて ）へえ、吾妻サン､じゃない…遠…夜は､料理できるの？良いなーそれ、俺は大雑把なのしかできねーし｡通い妻さん､今度なんか作ってくれる？（ 首をかしげて ）

今度、色々お茶とか紅茶とか持ってきていい？(ふむ、と悩む素振りを見せてから首傾げ)…じゃあ、練習しよう。何を作って欲しい？(マグカップを置いて相手の方に身体を向けると相手の手を取り指先を絡めるように握りながら名前を呼んでと言わんばかりに見詰めて)

え､マジ？…吾妻サン、ちが、遠夜さ､…の持ってくるお茶ってなんかお洒落そう。俺淹れ方わかるかな（ 心配事を口にしては顎に手を当て ）……練習？え､なんだろ…じゃあ､オムライスとか､作ってほしいかな…、………遠夜（ 絡んだ指先にぎゅっと力を込めつつ､葛藤の末に小さく名前を呼び ）って､じゃあ俺も、弦って呼んでくれ（ 誤魔化すように声を大きくして ）

持ってきたのは俺が淹れるよ。紅茶とか好きなんだ。貰うのは煎餅ばかりだけど。(問題ないと言い切ってから困ったように笑い)オムライス、包むやつ？それともとろーってしたやつ？(小さな声でも名前を呼んでくれる嬉しさに破顔し)うん。弦、キスして？(さらりと名前を呼んでは緩く首傾げて)

あー､紅茶飲む吾妻サンとかまさに王子さまって感じ。似合うわ、煎餅も美味しいけどな（ 想像して思わず笑い ）え､トロってしたやつ作れんの？アレレストランでだけかと思ってた…、すげえ、見てみたい（ 身を乗り出しながら ）……うわ､破壊力｡俺心臓破裂しそう｡……どうしてくれんの（ 言うなり、相手の唇にさっと掠めるだけのキスをして ）

そんな大したものじゃないよ。その代わりコーヒーが飲めないんだ｡(大袈裟に肩竦めて困ったように笑い)じゃあ、作るよ。はい、名前呼んで？(作ってあげたらどんな反応するだろうと思いつつ再び催促)ン…妻にしてくれるなら慣れて？(嬉しそうに笑いつつ掠めるようなキスに小さく笑い)眠たくなってきたからさ、今日泊まっていってもいい？(指を絡めた手はそのまま反対の腕で抱き寄せは甘えるように頭を擦り寄せ)

ハハ、可愛い（ コーヒー云々に可愛さゆえの笑みを溢し ）……あー､遠夜、作ってほしい（ 少し慣れてきたようで声音は小さいながらもハッキリと聞き取れるような ）うん､慣れる、俺の奥さんの名前だし……いーよ､泊まってってよ、でも俺も眠いからこのまま寝ちゃいそう。遠夜あったかいな…（ 擦り寄せられた額の温もりに笑い声をあげてくしゃりと一度頭を撫で、ゆるゆると目蓋を閉じて ）

(朝日で目を覚ましてはくあ、と欠伸を零し手を握ったままの相手を見ては自然と笑みが零れ)おはよう、弦。(小さな声で挨拶をしてから再び距離を縮めれば相手の頭に頭を預け目を伏せて)

（ 隣の体温に目を擦りつつ今だ覚醒しきってない様子で ）…おはよう？（ もたせかけられた頭を見て ）…あっ。遠夜、だ。……おはよう、良い朝だな（ 幸福感に頬を緩ませながらつい頭を撫で ）

ん…久々に休みだからのんびりしちゃってる。(頭を撫でる手に心地良さそうに目を細めては困ったように笑い)ぎゅ、てしていい？(頭を傾け下から覗き込みながらじっと見つめて)

ハハ、俺も。オフの日に､家に遠夜…が居てくれて、すげー幸せ（ "癒されるし､なんか猫みたいだ"と呟きながら頬を撫でて ）…遠夜、めっちゃ可愛い。許可とらなくたって､いつでも好きに抱きついて｡俺目一杯甘やかすわ（ 腰に手を回してぎゅうと抱き締めつつ ）