‥ お薬一錠　( 〆 )

はいはい、大人しく寝てるっての。 ( 不貞腐れた様に目線を元に戻すとゆっくり目を瞑って )──………チッ……クソが( 睡眠不足のせいか黄色信号を出している身体とは裏腹に寝付きが悪くズボンポケットの中を漁るも睡眠薬入の小瓶は見当たらず )外、──出る ( 半分虚ろな目を擦りながら車のドアを開けると、おそらく此処を通っただろうという勘を頼りに道なりに進み )

＿＿じゃ、また来年来るわ。(　 最早癖になっているのかお墓に別れの言葉を掛けて来た道を戻り　 )お待たせ、…ってあの馬鹿！少しも大人しくしてられねェの！(　 車に戻るも助手席に相手の姿がなければ舌打ちを一つ ／ 一先ず辺りを見渡して　 )

……周り墓しかねーじゃねぇか ( 車を飛び出てきたまでは良かったが道なりに進むも一向に人影が見えず )つーか此処どこだよ、これじゃ土地勘もクソもねーし ( 身体の重心が揺れてきたので一旦座れそうなレンガブロックに腰掛け空を見上げて溜息つき )あ─……飲み込まれそ、( ぱたん )

何でこんな無駄に広ェのよ、(　 広くなきゃ墓地じゃないと言う反論等聞かぬような口振りで先程とは反対の道を進み　 )＿＿キイチ！返事しな！(　 闇雲に歩き回ってもすれ違いになるだけだと思えば一先ず声を張り探って　 )

曇りか……、晴れじゃねーのがオレらしいわ ( 数分間の間、寝転がったまま空を見上げれば厚い雲の行先を眺めながらポツリと独り言漏らして )ハァ、雨降ってくンのかな
。まぁ別にい──…やっぱだめだ。アイツと眼鏡見に行くってさっき言ったばっかだし ( ゆったりとした時間に流されそうになるも頭を左右に降って体制を起こして / 音は全く聞こえないが誰かに呼ばれた様な気がしてさっと立ち上がり来た道を戻り始め )

＿＿居た。(　 己が進む道と相手が戻る道が同じものであれば自然と姿を見付ける事が出来る距離まで縮まり　 )..散歩がしてェんなら置き手紙くらい残していきな。ったく、さっさと戻るわよ。(　 深い深い溜息 ／ さり気なく何処にも怪我等無いか上から下まで視線巡らせつつ来た道を戻り　 )

──あ、( 前方の人影がどんどん大きくなっていくと同時に自然と声が出て )帰ってくンのが遅せーんだよ、退屈だっただろうが ( 安心したのか一呼吸し / 悟られまいといつも通り悪態をつけば )……なんか歩いたら疲れた。とりあえずメシが先だな ( 車までの道を戻りつつお腹を擦りながら空腹訴え )

フラフラ動き回れるだけの元気があるんなら問題ねェわね。(　 悪態に乗っかり　 )何が食べたい気分？アタシの用は終わったからね、後は全部アンタに付き合うわ。(　 相手が乗り込んだならば車を発進させて　 )

（ ／ 二週間が経ちましたので一応上げてみますね。絡みを解消したい場合等、一言頂けると幸いです…！失礼します！ ）

( ／ 上げや打ち切りの期限は決めていなかったのですが、ある程度お時間が経ちましたのでここで打ち切らせてもらいますね。楽しい時間をありがとうございました！また機会、ご縁がありましたら繋がれると嬉しいです！キイチ君、背後様と出会えた事に感謝しています…！ )