【 指名制 / 3L 】 耽溺のグランギニョル 【 恋愛 / 捕食 / 隷属 / 共依存 】

【 指名制 / 3L 】 耽溺のグランギニョル 【 恋愛 / 捕食 / 隷属 / 共依存 】

執事長  2019-05-03 19:58:05 
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>重たい鉄の扉が閉まる。数多の色彩を吸い込む月は、朝霧を溶かしたように冴え冴えと輝いて。

>咲き誇る黒い薔薇、永久に散ることのない花弁に彩られたその屋敷。

>貴方は攫われてきたのです――黒薔薇の屋敷に住む" 耽溺の怪物 "の食事として。

>彼らは、一度気に入れば貴方を決して放しません。獲物としても、情愛を向ける相手としても、はたまた大事な使い魔としても。

>このお屋敷で、貴方はどのような運命を辿るのでしょうか。

>――嗚呼、貴方は黒き薔薇となり、いつか彼らの胸に咲く。



  ▼ 概要 ▼

・当トピは再建でございます。過去トピからの変更点は下記をご参照くださいませ。
・此処は、擬人化された怪物たちと、時に甘く時に血腥い、耽美で仄暗い世界観にて交流していただくトピでございます。
・メリバ、猟奇的・流血表現、歪んだ愛模様に嫌悪感を抱かれる御方の閲覧は非推奨でございます。
・お子様を登録して骨太のストーリーを共に紡ぐも良し、無登録にて一夜の戯れに興じるも良し。
・鮮血の香り立つ生々しくダークな交流も大好物ですが、ほのぼのとした純愛交流にも対応しております。
・お互いが楽しめてこそ、真のハッピーなりきりライフ!という信条の下、相性重視とさせて頂いております。


  ▼ 変更点 ▼

①捕食専用提供という縛り枠を失くし、全ての提供とそれぞれのルート交流が可能になりました。
②屋敷について加筆を施し、より詳細な設定が公開されました。
③提供が新たに5名追加されました(今後も随時追加予定です)。
④マイナールートであった" 隷属 "に関しても、詳細を追記致しました。
⑤需要がゼロであった敵対ルートが廃止になりました。
⑥新たに" 共依存ルート "を追加しました。詳細は別途記載致します。


>貴方は夢を見ている。どうか未だ目覚めないよう、その整った瞼に遅効性の毒を垂らそう。



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  • No.366 by キルステン  2019-06-01 20:53:31 


>シェリーPL様

(/今晩わ、お昼間に引き続きご来館有難うございます!基本的に直近の交流が少ない方を優先させて頂いていますので、本日今後の来館者様次第では一旦回収に入らせて頂くかもしれませんが、それでもよろしければお相手させて頂ければと思っております…!ラザロ自身は口数が多いタイプではありませんし、お世話を焼くにも相性面が大きく関わってきますので、恐らくこのまま何とも言えない膠着状態が続いてしまうかと…!ですので背後様さえよろしければ新たな場面から違う提供で、と思っているのですが、差し当たってのご希望はございますでしょうか?)

  • No.367 by シェリー  2019-06-01 21:04:20 


>背後様

(/本日二度目の訪問なんて贅沢を経験しておりますので、他の来館者様があればそちらを最優先に対応していただけるようにお暇する次第です。短い時間になるかもしれませんが、どうかよろしくお願い致します。
では、ラザロさんとは扉の修理をお願いして少し話をした…という展開でよろしいでしょうか?問題ない場合、ラザロさんが去った後(扉は壊れたまま)、または後日(扉の修理済み)という設定でシャルロットちゃんとお話をしたいのですが、シェリーとの相性はどうでしょうか?)

  • No.368 by キルステン  2019-06-01 21:13:04 


>シェリーPL様

(/お心遣いいただき有難うございます、是非お時間の許す限り宜しくお願い致します!展開につきましては問題ございません、扉を修理した後日という形で始めさせて頂ければと思います!シャルロットはどちらかと言えばクレイジーサイドの住人ですので、アッシュほどの積極性は無いにしても相性が悪いという事は無い…かと思われます。どうしても交流してみてからのお話になりますので断言はできませんが、相性の合う住人を見つけ出して頂くことも醍醐味として楽しんで頂ければ幸いでございます…!場面案としては、「お腹を空かせたシャルロットが、適当に獲物を探して偶然シェリーちゃんの部屋に訪れた」「満腹状態のシャルロットが、新しい玩具を探して偶然訪問した」の2つが此方から提示できますが、気になるものはありますでしょうか?もし他にご希望のシチュエーションがございましたら、遠慮なく仰ってくださいませ!)

  • No.369 by アリソン  2019-06-01 21:22:15 


>キルステンさん

さすがに何にもできないわけじゃないよ。まったく何もできずにいたら生き残れないもの。( 冗談めかしたような口調で話すものの、元々は何もできない子どもであったのは事実。色々やり始めたのは親が家に帰らなくなってから。当時は見よう見真似でやっていたから材料を無駄にしたこともしばしば。大変ではあったが今ではそれが活きていると思えるくらいには成長した。「うん、行こう」彼の言葉に頷くとその後をついていき。この屋敷に来てから外に出たのはこれが初めて。広い場所だとは聞いていたが、そこは予想していたのりもずっと広かった。複雑にいりくんでいる上凄く長い廊下。同じ色に形の扉。自分一人で外に出たのなら、ちょっとした探検だけでも帰り道がわからなくなってしまっていただろう。あのとき吸血鬼の彼女に忠告を受けていて良かったと改めて思う。彼女に言われなかったら退屈に耐えかねて勝手に部屋を出ていただろうから。「此処が薔薇園……凄い」目の前のガラス扉が開かれるとまず感じたのは心地良い風。太陽がないからか暑くもなく、かといって寒くもない。ずっとこの気温が保たれるのなら、夏でもきっと快適に過ごせるのだろう。次に目を引いたのは沢山の薔薇。赤や桃色、オレンジに黄色。様々な色のそれらは濃厚な香りを放っていて、その存在感に溜め息が零れた。部屋の窓から覗くよりもずっと広く美しい。今更ながら摘むのが勿体無く思えてしまうほど。しかし、これでお茶を作れたらきっと凄く美味しいはず。見た目の美しさも味も一流のものができそうだ。赤い薔薇を使おうと考えていたが、他の色のものでも良いかもしれない。自然と頭では花言葉を考えていて ) 

( / いえいえ、此方はわりと高い頻度でお相手させて頂いておりますので、来館がありましたら他の方々を優先してください…!改めていつもお相手有り難うございます。短い間になるかとは思いますが、引き続き宜しくお願いします…!)

  • No.370 by シェリー  2019-06-01 21:31:44 


>背後様

(/ひとまず相性に問題ないようで安心しました。これで希望時に悩んだ怪物さん制覇なので個人的な目標達成です、嬉しい…!場面案までありがとうございます。ああ…今までの交流と違い空腹状態の怪物と対峙するシチュエーションがもの凄く魅力的です!例えば用意されていた食事を渡す、といった事で捕食回避が可能であれば、シェリーは噛みつきや指の欠損程度なら大歓迎ですので、空腹のシャルロットちゃんをお願いしてもよろしいでしょうか…!)

  • No.371 by キルステン  2019-06-01 21:32:24 


>アリソン

そうでしょ、見た目だけじゃなくて香りもゴージャス。まさにアタシにぴったりの場所よね(シンプルな感嘆の言葉、それゆえに貴女から伝わってくる感動もまた一入のもので。自分が管理しているわけではないのに、したり顔で胸を張ればスタスタと進み、硬い大理石から柔らかな土を踏み締めて。ちょうど手近に咲いていた薔薇へ視線を遣れば、夜露に濡れたそれは妖艶な程に美しく、思わずほぅと息を吐いて。「―あ、そうそう。解ってると思うけど黒いのは摘んじゃダメよン」黒色ではないその薔薇へ指先を伸ばしかけて、何かを思い出したかのように一文字の声を漏らす。貴女へと振り返れば、指一本を左右にちっちと振っては、何気ないような口調でもとても大切な忠告を。「さ、選びなさいな。急かす気は無いけど夜風に当たり過ぎちゃうのは頂けないわね、特に女のコは身体冷やすの良くないんだから」自身は何度も訪れているがゆえに見飽きた光景だが、それでも香りを楽しむことは出来る。近くにあったガーデンチェアへ足を組みながら腰掛けつつ、ひらひらと片手を振って)


  • No.372 by キルステン  2019-06-01 21:36:24 


>シェリーPL様

(/そう仰って頂けてとても嬉しいです、早速腹ペコのシャルロットにてお迎えを…と思ったのですが、一つお伝えしておくべきことがございまして…!追々怪物たちとの交流を重ねれば解っていくことなのですが、怪物は人間の食事では空腹を満たせない生き物です。なので人間を喰らうことに拘らざるを得ない状態であり、シェリーちゃんのお部屋に用意されている人間用の食事は、残念ながら取引の材料にはなり得ません…。捕食を回避できるかどうかはシェリーちゃんの交渉術次第になりますが、それでも宜しければ満を持してシャルロットを向わせようかと思います…!)

  • No.373 by シェリー  2019-06-01 21:47:43 


>背後様

(/なるほど、食事面でも人間と怪物との違いを持たせているとは素晴らしいですね!なれば、欠損ならず捕食エンドも視野に入れての交流をさせていただきたいと思います。シェリーは先客があると回避を目指しますが、それは置いといてシャルロッテちゃんも捕食を目指してきてください!長々とご相談に乗ってくださりありがとうございます。他に不備がないようでしたら、獲物は暢気に部屋でその時を待っております)

  • No.374 by アリソン  2019-06-01 21:55:33 


>キルステンさん



うん、キルステンさんこの薔薇たちの中でも見劣りしないの凄いと思う。( この薔薇園に来てから。否、彼と会ってからは語彙力の無さがどんどん露呈していくようで苦笑いを。"凄い"、"綺麗"、"羨ましい"。先程からそんな中身のない賛辞しか送ることができていない自覚があり。ゆっくりと地面へ降り立てば柔らかくふわりとした土、草の香りが薔薇の香りに混ざって微かにした。自然の状態というのはやはり良いものだ。「有り難う、大丈夫だよ。黒いのを摘むつもりはないから」黒い薔薇を摘んではいけない理由、そしてそれらの正体を己はまだ知らない。それでもわざわざ忠告に抗う気もなく、手を伸ばしたのは赤い薔薇で。やはりシンプルなものが一番良い。それから桃色のものにも触れ、ゆっくりと傷付けないように摘み取る。赤の"美"、桃色の"しとやか"、"上品"が吸血鬼の彼女に似合うと思ったから、なんて恥ずかしくて言えないが。赤のものは紅茶に、桃色のものはお菓子の飾り付けに使うつもりで。薔薇を摘むという本来の目的を果たした今、もうお菓子作りに向かっても良いだろう。しかしせっかくの薔薇たちをもう少し見ていたくて、静かにそれらを眺めて ) 

  • No.375 by キルステン/シャルロット  2019-06-01 21:58:39 


>シェリー

(ぺた、ぺたと裸足の足音が長い廊下に響く。仄暗い蝋燭と月明かりに照らされ、空腹を引き摺り幽鬼の如く微かにふらついた足取りが不気味さを助長する。お腹が空いた、我慢が出来ない―稚拙な思考回路が導き出した答えは、今一番手近にある餌を喰えばいい、そんな至極明快なもので。そうして白羽の矢が立ったのがまさに貴女の部屋、一応飾りだけのノックは贈ったものの返答を待つことなくドアノブに手をかける。元より怪力が特徴的なこの怪物は、再度扉を蹴破る様な真似はせずとも、施錠をものともせず扉を開いて「……ネエ。」扉の隙間から、病んだ瞳を覗かせる。この部屋に今誰かが居るなんて保証はない、けれど漏れ出す照明の灯りが貴女が在室する証拠である。唯一の逃げ場である扉の前に立ちながら、少女らしい高いソプラノの中にも悍ましさを感じさせる声音で声を掛けて)

(/此方こそ、丁寧にご相談下さり有難うございます!怪物たちは文字通り人知を超えた力を持つバケモノばかりなので、その気になれば一瞬でガブリでございます。膂力で敵わないならそれ以外の何かに訴えかけて捕食を免れるしかない状況を、どうか楽しんで頂ければ幸いです…!/蹴推奨)

  • No.376 by キルステン/シャルロット  2019-06-01 22:09:37 


>アリソン

ンフ、当然でしょ(自らの輝きを愚直に信じて疑わない怪物は、再三の称賛を浴びても顔色一つ変えることなく、まさに当たり前とばかりに髪をかき上げて見せて。話題に挙がった黒薔薇について、ふと屋敷へと視線を巡らせれば、その壁一面にびっしりと蔓延る茨と黒。禍々しい、と言ってしまえばそれまでだが、有無を言わせぬ魅力を持っている事もまた事実。黒薔薇に忍ばされた仄暗い秘密については、わざわざ此方から口火を切る必要は無いだろうと口を噤み。そんな考え事をしている内に、既に貴女が薔薇を手にしていることに気付く。花とは自然の美の結晶、ゆえに花言葉にも造詣が深い怪物は、貴女が抱えるそれぞれの薔薇の意味を察し、やれやれとかぶりを振った後に椅子から立ち上がり「気に入ったのがあって良かったわね。ホラ行くわよ、次はリーシュに連れて来てもらいなさいな」歯の浮くような花言葉には、敢えて気付かない振りをしておこう。その意味を知るべきなのは、自身ではなくかの吸血鬼なのだから。手のひらを上に向けた状態で指先をくいと曲げ、所作と言葉の双方で撤収を促す。凄まじい薔薇園の光景に後ろ髪を引かれている貴女へ、吸血鬼の名を出すことで何とも他人任せな飴をぶら下げて。来ないなら置いてくわ、と態度で示すようにくるりと踵を返せばガラス戸を潜って廊下に入り、そこで漸く振り向いて「で、どうすンの?このままお菓子作っちゃう、それとも一旦戻る?」親指で進行方向を順繰り指し示しつつ、貴女の動向を問うて)

  • No.377 by シェリー  2019-06-01 22:25:57 


>シャルロット

(焼き色のついたトーストと何種類かのジャム、半熟の目玉焼きを見ればまるで朝食だがずっと月が昇る空では運ばれてきた食事をなんと呼べば良いのか分からない。出歩く事もなくずっと室内にいては食べる気もそぞろになってきていて一緒に用意されたケトルで淹れたコーヒーだけを啜っていればノックの音、直ったばかりの扉が来客を知らせれば返事をしようとカップを置いたが次いで鳴ったのは鈍く落ちる破壊音。今度は鍵が壊れたのだな、と暢気に思ったのは扉からのぞいた相手の目の位置があまりに低かったせいか、この屋敷で出歩くものは全て怪物であるとは知っていても扉の奥にいる少女の姿はあまりにも可憐で、「なぁに?」ソファから立ち上がると、招き入れてやろうと暢気にも扉に近付いていって)

(/蹴り推奨のところ、自分の酷いミスに気付いたので謝罪をさせてください。確認不足のせいで先のお返事、シャルロットちゃんのお名前を入力間違いしておりました。申し訳ありませんでした/蹴り推奨)

  • No.378 by アリソン  2019-06-01 22:34:04 


>キルステンさん

さすがキルステンさん。( 下手したら女性よりも美しくみえるような彼を見ると羨ましくなってきてしまう。それほど魅力的なのだ。とはいえ、彼はそれを理解しているようだが。「え、あ、ちょっと!行くから待って!」美しい薔薇にすっかり奪われてしまっていた視線、意識は彼の言葉、そして吸血鬼の彼女の名前を聞くことによってあっさり引き戻され。もし今彼が一人で先に帰ってしまったら、きっと自分自身だけては帰ることができない。此処までくるだけでも遠くいりくんでいて苦労したのだ、あんなに長いルートをすべて覚えられるわけがない。薔薇を落とさぬよう気をつけつつ、パタパタと駆け寄って。「できるならそのまま作りたいな。薔薇だって鮮度が大事だし。後回しにはしたくないかなって。キルステンさんは時間大丈夫?」自分としてはこのままお菓子作りへと移行したい。しかし、彼にも予定があるかもしれない。実際以前人狼の彼は他に用があるようだった。でも今回は約束してからだから大丈夫なのだろうか。自分勝手な行動はしたくない。振り回されるのは嫌じゃなくても、自分が振り回すのは嫌なのだ。思考を巡らせつつ、彼の反応を窺って )

  • No.379 by キルステン/シャルロット  2019-06-01 22:42:35 


>シェリー

――、(声による応答から、この部屋にいるのが女性の獲物だと察する。次いで警戒心の欠片も無く此方へ近付いてくる姿を視認すれば、招き入れられるより先に扉を蝶番いっぱいまで開いて「あのネ、私、私――…」一歩、また一歩と覚束ない足取りで部屋へ踏み入る。言葉を詰まらせる様はまさに壊れた機械を彷彿とさせ、頭を貫通した螺子がぎらりと鈍い光沢を放つ。貴女が異変を察知しようがしまいが、この部屋の空気をひどく血生臭いものへと否応なしに変換させていく不思議なオーラを垂れ流しつつ、そっと貴女の服の袖を握れば「お腹、空いたノ」シンプルなそれは蓋し破壊力を持つ一言。懇願するでもなく、淡々とした口調が、平和に凪いだ水面に一石を投じて)

(/いえいえ、当方もケアレスミスはしますのでお互い様です、どうかお気になさらず…!此方こそ蹴り推奨の所お返事失礼致しました…!/蹴推奨)

  • No.380 by キルステン/シャルロット  2019-06-01 22:52:25 


>アリソン

ま、そう言うと思ったから多めに時間取ってあるの。ったく、世話の焼ける兎ちゃんだこと(返答は予想と寸分違わぬもので、故にその要求を突っぱねることはしない。本来なら只の餌に過ぎない人間に対してここまでやる義理も無いのだが、同胞に子守を頼まれているなら話は別。憎まれ口を叩くのは最早悪癖の域で、呆れたような口調の割には"ホラさっさと行くわよ"とキッチンの方向へ足を進め。元々怪物にはほぼ無用の長物と化しているこの場所も、こうして奇特な人間が利用する時のために使い魔が毎日掃除とメンテナンスを行っているようで、古めかしいアンティーク調な造りながらも全ての器具はぴかぴかと輝いていて「久しぶりに来たわね、ココ。あー沢山歩いて喉渇いちゃった!」広々とした内装ゆえに、お菓子作りでは使わないであろうシンクの調理スペースに腰掛ければ、青いベタが気を利かせて飲み物を二つ運んできて。人間界には存在しない奇妙な色の飲み物を一口嚥下すれば「アンタも水分補給しときなさい」と、もう片方のグラスを貴女に手渡す。色と香りから察するに、シンプルなオレンジジュースなのだろう。さて後は貴女が作り終えるのを待つばかりであり、ふう、と息を吐けば「一応聞くけど、キッチンの使い方は分かるわよね?」此処まで来ても世話焼きを発動させてしまうのは無意識なのだろう、キッチンの扱いについては怪物より人間の方が得手とする分野の筈で)

  • No.381 by シェリー  2019-06-01 23:05:14 


>シャルロット

…………(ビク、と肩を震わせて足を止めたところで最早手遅れの距離、空気を含んだようなふわりと広がる黒いドレスと長く繊細な赤毛の少女の足取りは記憶にあるホラー映画を彷彿とさせる不穏さを持ち、怪力と飾りではなく確実に突き刺さっている螺子から推測すれば相手はフランケンシュタインの怪物といったところ。ざわつく心臓と脳みそはそれぞれに欲望と恐怖が支配し、臆した意識が一歩後退したがそっと握られた布一枚で足が動かなくなり、向けられた言葉はあまりに飾り気がなくだからこそ“だからここにきた”のだと主張していて、「あ──っ、あ……」言葉を発しようにも恐怖で渇いた喉は一瞬ひりついただけ。相手が人間であればこの20センチはある体格差、旋毛を見下ろして蹴りの一発でも出来ればどうにかなるだろうがそんな考えが現実逃避なのは承知しており「ど……どのくらい……?」自覚したところでやめられない逃避と、あるかもしれない回避を求める脳みそは空腹の具合を尋ねていて)

  • No.382 by アリソン  2019-06-01 23:15:44 


>キルステンさん

良かった。有り難う、マーマンさん。( ただの獲物の一人に対して時間を割くのは不本意だろう。それでも対応してくれる優しさに感謝しつつ、もはや定番となってきた呼び方で答えて。呆れながらもちゃんと案内してくれる辺り凄く良い怪物だ。最初会ったときは色々凄くてびっくりしたものだが。今となっては世話を焼いてくれる優しいお姉さん、といった印象だ。彼についていけばこれまた初めて踏み入れる場所の綺麗さに溜め息を溢して。きっと誰かが甲斐甲斐しく掃除をしてくれているのだろう、使いやすそうなキッチンに嬉しくなり。此処なら広くて使いやすそうだ。「有り難う、キルステンさん、使い魔さん」使い魔に飲み物を運んできてもらったのは早くもこれで三回目。怪物同様何度もお世話になっていると感じては、彼の方を見てから使い魔にも目を向けて。オレンジジュースをごくりと飲めばそれは果汁が沢山入っているもののようで美味しく、乾いた喉に潤いを与えて。「此処は人間のものと変わらないから大丈夫。さすがにそれくらいはできるよ。ちょっと時間掛かっちゃうかもだけど、ごめんね?」己ほ魔法使いではない。ゆえにお菓子は一瞬では作れない。適当に冷蔵庫から材料を取り出せば、器具を使い手際良く作り始めて。お菓子作りだけは得意分野。時折生地を寝かせる時間が暇だからと彼に話しかけつつ、黙々と作業を進め。気付けばあとは焼くだけとなっていて )

  • No.383 by キルステン/シャルロット  2019-06-01 23:17:09 


>シェリー

……、?怖いノ?(小首を傾げて問う仕草はいかにも可憐なものだが、ぎょろりと心の臓の奥までを見通すような深淵の双眸はまさに不気味の一言。先程までとは違い、途端に臆する姿勢を見せた貴女へ、あまりに夏炉冬扇な問いを投げる。「…意味、分からナイノ」どのくらい、それが空腹の度合いを伺うものだと察することが出来るような脳を持っているならば、先程の様な愚問をそもそも口にしない筈。ギ、ギ、ギ、錆びついた金属が段階を踏んで稼働するような、無機質じみた所作にて更に深く首を傾げて見せれば、途端に凄まじい力で握ったままの袖を引っ張る。自身の算段ではそのまま貴女を此方へ引き寄せ、体勢を崩させてしまうつもりだったが、力加減を誤ったゆえに袖が引き千切れるに留まり。布の切れ端をぼんやりと眺めれば、躊躇なく床へとそれを放り捨て「お腹空イタ、って言ってるノ」一歩、ひどく緩慢な動作で距離を詰めれば、次には目にも留まらぬほどの速さで貴女の手首をがっちりと掴む。今度は下手を打って逃がさないようにと、直接肌に触れた体温が食欲を刺激し、ぺろりと舌なめずりを)

  • No.384 by キルステン/シャルロット  2019-06-01 23:24:16 


>アリソン

(目の前で着々とお菓子作りが進行してゆく様は、怪物の闊歩するこの屋敷では非常に珍しい光景で。貴女の手つきが熟練しているからこそ、肯定の一つ一つを飽きずに観察することが出来た。時折話しかけられれば、やるじゃない、なんて軽い称賛を送りつつ文句を言うことなく見守り続けて「最初は粉と液体だったのに、手間暇かけりゃ形になるモンなのね。人間って大変だワ」オーブンに入れるだけとなり、完成形に限りなく近づいたそれをまじまじ眺めれば、改めて人間が微塵も魔法を使えないことを思い知る。それでも彼らは彼らなりに知恵と技術を結集させ、こうして一つのものを作り上げるのだから大したものだ。「で、アタシはもうお役御免かしら?あァ違うわね、アンタを部屋まで送んなきゃ」お菓子作りのフローなんて一切分からないからこそ、かなりの時間が経過した今もうそろそろ終わりかと邪推を踏んで。すっくと立ち上がれば顎に手を添え考える仕草をしつつ、自身の本日最後のタスクを再度確認して)

  • No.385 by シェリー  2019-06-02 00:07:55 


>シャルロット

(怖いのかと問われれば勿論怖い。その正常性を持ちつつ蹂躙されたいと切に願う異常な願望もまた確かで、自身の願望を紐解けば抵抗空しく尊厳を奪われたいのだからこちらの問いかけに対して意味が分からないと歪に首を傾げる相手はまさに理想の怪物。皮膚の薄そうなその細腕のどこにどう筋力が集まっているのか、突然の引っ張られる感覚とその後の力ががくっと抜ける感覚に一瞬腕が抜けたとさえ思えたが幸いにも千切れたのはシャツの袖だけ。反動で後ろによろけこそしたが咄嗟に踏ん張りをみせれば転ぶまでには至らず、決して広がったわけでもない相手との距離、放り捨てられたチェック柄の残骸は肉を食まれたあとの自分の腕に違いないとさえ思え。「うっ……」掴まれた左の手首、相手の小さな手の下には心電図のタトゥーがあり、その脈拍以上に早く波打つ心臓が、死を目の前にすればいっそジョークのようで唸り声とは場違いに口角が上がる。振りほどこうにもギリギリと締めつけるような力は骨だった簡単に折ってしまうのだ、やめてともお願いとも動きそうになるが気付けば掴まれているのとは反対の手が首筋の歯型に触れていて、「そうだね、きっと腹ペコなんだ……先客が寂しがり屋じゃなきゃ、食い散らかして、良かったんだけど」馬鹿馬鹿しい事を言っていると自覚しながら、傍から見れば血迷っているだろう、相手が食らいつく前にずいっと右手を差し出し「左利きなんだ。こっちからお食べ」空腹を満たすしか理性が保てないなら捨て身しかない)

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