執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>シェリー
(ぺた、ぺたと裸足の足音が長い廊下に響く。仄暗い蝋燭と月明かりに照らされ、空腹を引き摺り幽鬼の如く微かにふらついた足取りが不気味さを助長する。お腹が空いた、我慢が出来ない―稚拙な思考回路が導き出した答えは、今一番手近にある餌を喰えばいい、そんな至極明快なもので。そうして白羽の矢が立ったのがまさに貴女の部屋、一応飾りだけのノックは贈ったものの返答を待つことなくドアノブに手をかける。元より怪力が特徴的なこの怪物は、再度扉を蹴破る様な真似はせずとも、施錠をものともせず扉を開いて「……ネエ。」扉の隙間から、病んだ瞳を覗かせる。この部屋に今誰かが居るなんて保証はない、けれど漏れ出す照明の灯りが貴女が在室する証拠である。唯一の逃げ場である扉の前に立ちながら、少女らしい高いソプラノの中にも悍ましさを感じさせる声音で声を掛けて)
(/此方こそ、丁寧にご相談下さり有難うございます!怪物たちは文字通り人知を超えた力を持つバケモノばかりなので、その気になれば一瞬でガブリでございます。膂力で敵わないならそれ以外の何かに訴えかけて捕食を免れるしかない状況を、どうか楽しんで頂ければ幸いです…!/蹴推奨)
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