執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>キルステンさん
さすがに何にもできないわけじゃないよ。まったく何もできずにいたら生き残れないもの。( 冗談めかしたような口調で話すものの、元々は何もできない子どもであったのは事実。色々やり始めたのは親が家に帰らなくなってから。当時は見よう見真似でやっていたから材料を無駄にしたこともしばしば。大変ではあったが今ではそれが活きていると思えるくらいには成長した。「うん、行こう」彼の言葉に頷くとその後をついていき。この屋敷に来てから外に出たのはこれが初めて。広い場所だとは聞いていたが、そこは予想していたのりもずっと広かった。複雑にいりくんでいる上凄く長い廊下。同じ色に形の扉。自分一人で外に出たのなら、ちょっとした探検だけでも帰り道がわからなくなってしまっていただろう。あのとき吸血鬼の彼女に忠告を受けていて良かったと改めて思う。彼女に言われなかったら退屈に耐えかねて勝手に部屋を出ていただろうから。「此処が薔薇園……凄い」目の前のガラス扉が開かれるとまず感じたのは心地良い風。太陽がないからか暑くもなく、かといって寒くもない。ずっとこの気温が保たれるのなら、夏でもきっと快適に過ごせるのだろう。次に目を引いたのは沢山の薔薇。赤や桃色、オレンジに黄色。様々な色のそれらは濃厚な香りを放っていて、その存在感に溜め息が零れた。部屋の窓から覗くよりもずっと広く美しい。今更ながら摘むのが勿体無く思えてしまうほど。しかし、これでお茶を作れたらきっと凄く美味しいはず。見た目の美しさも味も一流のものができそうだ。赤い薔薇を使おうと考えていたが、他の色のものでも良いかもしれない。自然と頭では花言葉を考えていて )
( / いえいえ、此方はわりと高い頻度でお相手させて頂いておりますので、来館がありましたら他の方々を優先してください…!改めていつもお相手有り難うございます。短い間になるかとは思いますが、引き続き宜しくお願いします…!)
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