執事長 2019-05-03 19:58:05 |
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>キルステンさん
うん、キルステンさんこの薔薇たちの中でも見劣りしないの凄いと思う。( この薔薇園に来てから。否、彼と会ってからは語彙力の無さがどんどん露呈していくようで苦笑いを。"凄い"、"綺麗"、"羨ましい"。先程からそんな中身のない賛辞しか送ることができていない自覚があり。ゆっくりと地面へ降り立てば柔らかくふわりとした土、草の香りが薔薇の香りに混ざって微かにした。自然の状態というのはやはり良いものだ。「有り難う、大丈夫だよ。黒いのを摘むつもりはないから」黒い薔薇を摘んではいけない理由、そしてそれらの正体を己はまだ知らない。それでもわざわざ忠告に抗う気もなく、手を伸ばしたのは赤い薔薇で。やはりシンプルなものが一番良い。それから桃色のものにも触れ、ゆっくりと傷付けないように摘み取る。赤の"美"、桃色の"しとやか"、"上品"が吸血鬼の彼女に似合うと思ったから、なんて恥ずかしくて言えないが。赤のものは紅茶に、桃色のものはお菓子の飾り付けに使うつもりで。薔薇を摘むという本来の目的を果たした今、もうお菓子作りに向かっても良いだろう。しかしせっかくの薔薇たちをもう少し見ていたくて、静かにそれらを眺めて )
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