黒いお狐様

う、うむ…どうじゃ？(きっと似合うという言葉に背中押されてゆっくりと立ち上がれば相手へと全身が見えるようにして感想を尋ねてみて

うん、似合ってる
(相手が立ち上がって全身が見えるようになると微笑みながら上記を述べて、「ただ尻尾が入りきれてないな…」と尻尾をまじまじと見て

そ、そうかっ(似合っている、その一言だけで表情は幸せそうに大きく緩み自身の格好を改めて見下ろしてみて、どうにも誤魔化しきれなかった尻尾を指摘されれば｢す、すまぬ…やはり隠すべきであったな｣と謝罪をしながらポンと尻尾を隠して

あぁ
(相手の表情が幸せそうに緩むとこちらも微笑み返して、相手が尻尾を隠せば、「よし、じゃあ飯作るわ」と部屋を出て下へ降りていき

(今日はオチますね

あ、ならば私も手伝うのじゃ(朝食を作ると言って部屋を出て降りていく相手の後ろを軽い足取りで追いかけて、隣に並べば上機嫌な様子で鼻歌を歌っていて

(/了解です。おやすみなさい

お、サンキュ
(相手が軽い足取りで自分の隣をご機嫌な様子で歩くと微笑みながら上記を述べて、「今日はどうしようかなー」と冷蔵庫の中を見ていて「今日はパンでいいか」とパンをトースターに入れてその間サラダなどの準備をして

ならば私は目玉焼きを作るぞ(相手が用意を始めたものを確認していて、パンにサラダとくれば主菜もあったほうがいいだろうと判断をして冷蔵庫から卵を二つ取り出せば意気込んでいて、早速フライパンに油をひいて火にかける

う、う～ん…頼むわ
(相手が目玉焼きを作るといえば、若干言葉を濁しながら上記を述べて、実際、相手がまともな料理をするのを初めて見るので心配なので

(10時あたりまでオチますね

なんじゃその反応は、お主が留守の間私はただボーっとしていた訳ではないということを証明して見せてやるのじゃ(明らかに微妙な反応を見せる相手の態度に対抗意識を燃やしやたら意地を張り、張り切り過ぎと言ってもいいぐらいの意気込みを感じる剣幕で上記述べてはで台所に立っていて


(/わかりました

はいはい、期待しておきまーす
(相手がやたらと意地を張りかなり意気込みを感じる剣幕で台所に立つ相手に棒読みで上記を述べて、こちらはサラダができ、あとはパンが焼けるまで待つといったところなので椅子に座って雑誌を読みあさって

ふん、絶対に見返して…ああ!?(こちらの意気込みにも棒読みで返してくる相手に何が何でも努力の成果を見せて見返してやると躍起になって台所で作業をしていたが途中悲鳴にも似た声をあげて明らかに表情に焦りの色が広がっていき

…はぁ…
(やっぱりかと言わんばかりに上記のようなため息をついて、「あーあーあー、こんなに焦がしやがって」と相手の前のフライパンを見ると真っ黒になっていて「貸せ」とフライパンを取ると手際よく焦がしたものを洗って剥がして、卵を入れて火にかけて

うう…こんな筈では…(せっかくいいところを見せるつもりが結局失態を晒すだけになってしまいガックリとうなだれては新しく卵を割った相手の背後でもじもじと俯きがちに｢そ、そのすまない…｣と小声で素直に謝罪をして

まぁ、また頑張れよ
(相手がうなだれていると苦笑しながら上記を述べて「んで、いつか俺に美味いメシ食わせてくれよ」ともじもじとうつむきがちな相手に微笑みながらそう言って相手の頭を撫でて「楓は半熟がいいかな？」と目玉焼きのことを言っていて

(今日はオチます

…うむ、お主の妻として恥ずかしくないよう頑張るぞ(頭を撫でられれば心地良さそうに瞳閉じて少しは元気を取り戻したようで、相手の希望に答えられる自分になろうと心に誓うと柔らかく微笑んで、焼き加減を聞かれると｢焼き加減の是非などわからぬ故紅葉と同じでいいのじゃ｣と相手に任せる旨を伝えて

わかった
(相手が自分に任せるというと了承の返事をして、「それじゃ、半熟でいいか」と言ってすると卵が入ったフライパンに水を少量入れて蓋をして「こうするとな、卵が蒸されて半熟になりやすいんだ、覚えときな」と言って、どうやら焼けたようで「よし、出来た」と皿に移して、ちょうどパンも焼けたようでテーブルにパンと目玉焼きを並べて

ほほう、紅葉は半熟が好きなのか？(半熟目玉焼きの作り方のコツを教わり、なるほどと頷きながら相手の好みを尋ねてみて、料理が完成すると｢おお、美味そうなのじゃ、早よう食べよう｣と席についてソワソワしていて

まぁ、カチカチよりはマシだよな
(相手が頷きながら尋ねてくると、朝食が並べられたテーブルを眺めながら言って、相手が席についてソワソワしていると「わかったわかった」と苦笑しながら言って「それじゃ、いただきます」と手を合わせて言って「パンはジャムかバターを塗って食べな」と言って

ふむ、覚えておくのじゃ(相手の好みを確認すれば次に作る時はその好みに合ったものを作ろうと心に決めて頷いて、相手に倣ってこちらも｢いただきます｣と両手合わせて言って食事を始めて｢ではそこのイチゴジャムをとって貰ってもよいか？｣と少し離れた位置にあるそれを指差して

ん、わかった
(相手がジャムを指差すと、それを手にとって「ほい」と渡して、「じゃ、俺はバターでいいかな」とバターを塗って、一口食べると外の景色に気づいて「うわー…今日、雪積もってんだな」とスープを一口飲んで言って

(今日はオチますね