白紙とインク (　〆　)

あー、きたきた。せんぱーい。
( 辺りが静まり返り、月が妖しげに輝く夜。毎日通っている中学校も、ロケーションのせいか知らない建物のように見える。先輩から電話があったのが小一時間ほど前。明日提出のプリントを学校に忘れたとかで、やけに弱々しい声で一緒に来てくれと頼まれたのだ。先輩が可哀想だったのもあるし、か弱い後輩はこわーい先輩に逆らえないというのもある。しかし何より、夜の学校という魅力的な響きに飛びついてしまったというのが本音だ。校門の前に隠れるようにして立っていると、遠くの方に人影が見える。シルエットだけでそれが先輩だと悟ると、手を振りながらやっと彼に届くほどの声量で声を掛けて。近くまで来た彼に、にいと悪戯っぽく口角を上げれば揶揄うように軽口を叩き )
もー、遅いですよ。心の準備に時間かかってたんすか？

＞272

まあそうだけど。淳也は上手いから褒められてんじゃん……人気というよりまだ上手くなんないのかーって呆れられてない？
( わざとらしく拗ねたような表情作るも、勿論本当に怒っているわけではない。少しばかり能力を分けてくれればいいのに、と意味のない願いはあるのだが。とはいえ、ずっと己が撮ることをやめれば彼の写真は圧倒的に減るだろう。彼のファンに供給を与えるにはもっと上手にやるしかないのだ。アーモンド味のアイスを口に放り込みつつ、だらりと背凭れに腰掛けて )
なーんかどうしてもぶれるんだよな。どうやったらちゃんとできんの？

＞273

はーい、メア！
( 彼女の言葉に手を挙げて元気に答えた後、亜空間から箒を取り出して彼女の前へと浮かべる。これなら彼女もちゃんと飛ぶことができ、すぐに虹の向こうへと行くことができるだろう。ちなみに、箒と交換にりんごあめは亜空間へと戻した。己が持つには少し大きくて、彼女が持つには邪魔になってしまうから。興味本位で降りてみた虹はゼリーのように弾力があり、飛び跳ねてみるとトランポリンと錯覚するほど面白い。彼女に置いていかれてしまわないうちに早々に切り上げ、頭の上に乗ってはしゃぎ )

○異世界人と現代人

寛大なお言葉ありがとうございます。重ね重ね申し訳ないのですが、これから友人の家にお世話になる都合で2、3日ほどお返事が難しくなります。お待たせすることになってしまいますが、把握をお願いいたします。

オカルトとド理系
唯一悪魔を信じていないド理系の前にだけ現れるとは皮肉ですね、さすが悪魔。混乱してド理系がしばらく使い物にならなくなるかもしれませんが、大筋はその流れで行きましょうか。その他何か確認・共有事項はございますでしょうか？

シンデレラ
本物のシンデレラが現れてからの展開は、現代人ちゃん次第な感じがありますね。シンデレラちゃんにあっさり譲ってしまって帰る方法を模索するのか、本物じゃない引け目を感じつつもバトるのか…どのような子に来ていただけるのか楽しみです。王子が現代人ちゃん本人に惹かれていることに気がついて、シンデレラでなくともいいと好意を伝え続ける関係に戻る展開もありですね。

○異世界人と現代人

問題ございませんので、ゆっくりしてきてください。

オカルトとド理系
一先ず世界観など固まったので、確認しておくことはもうないかと思います。ちなみにですが、悪魔のいる世界ということもありますし、名前は和名よりは洋名、エリーたちのようにカタカナかアルファベットの方が世界観に合うかな、と思っております。

シンデレラ
現れるタイミングにもよりそうですね。王子様に惹かれていたらバトルするかもしれませんし、本物には叶わないと諦めるかもしれません。帰る方法を探していることに気付いた王子様から好意を伝えられた場合、残ることになりそうですが……( 笑 )魔法使いもキーパーソンになりそうですし、シンデレラもNPCが結構入ってきそうだなと思います。

＞274

( どくんどくんと心臓が音を立てる。片想いしていたときよりも、ずっと近い距離感。高嶺の花と名高い彼女の隣にいられるのはきっと自分だけなのだと、そう思うだけで自信がつく。だからこそもっともっとしっかりして、完璧にならなければと思わされる。彼女の隣にいるのが大したことのない凡人では目も当てられない。彼女が口を開くと、聞き慣れた凛とした声が耳に入る。自分もまた彼女の方を見ないまま、しかし真っ直ぐと固い意志を言葉に乗せて。どれだけ頑張れば追い付けるのかはわからないけれど、努力は無駄にならないだろう )
はい、大丈夫です。日々鍛練して……おねえさまの傍にいられるように、頑張っているところです。

＞282

ちが、そんなんじゃ。プリントのためのファイルとか懐中電灯とか、色々用意してたら時間掛かったの。
( 明日提出しなければならないプリントが家にないことに気付いたときには、もう辺りは真っ暗。それでも行かなければならないのは、怖い担任を怒らせたらもっと怖くなるからだ。怒られるくらいなら頑張って取りに行った方がましだ。そのまま明日になってしまったら、親にも怒られることだろう。怖さを紛らわすために仲のよい後輩に連絡を取った。快諾した彼が妙に楽しそうだったのは気のせいだと思いたい。先に待っていた彼から流れるように揶揄われ、情けなくも言い訳をひとつ。しかしそうも言ってられないため、先輩として先導しなければならない。いつも空いている門が今は閉じられている。細い身体で通り抜けられるくらいの隙間を見付けると、門の端の隙間から滑り込ませて潜入成功。目指すは昇降口で )
それじゃあ……行くよ。

○異世界人と現代人

ありがとうございます。只今戻りました、ご報告だけ。こちらへの返信は不要です。

オカルトとド理系
承知いたしました。西洋風の世界観で、秘密裏に悪魔崇拝が行われているわけではなく、その土地一帯に悪魔崇拝が主流として浸透している、という認識で間違いないでしょうか。また、ド理系は和名の日本人で考えておりますが、如何でしょう？

シンデレラ
舞踏会には本物のシンデレラが行き、その後、王子様がガラスの靴を持ってシンデレラを探し回っているタイミングで現代人ちゃんがやって来る、という流れで考えておりました。そうすると魔法使いには本物のシンデレラは一目瞭然ということになりますね…。NPCたちのキャラメイクも重要になってきそうです。

>266

…、貰ってばかりではないのなら、良かった。(　秋の表情に見惚れるように一瞬言葉を失うと、後頭部に手を当てそっと抱きしめて　)

…ふふ。夏さんもわたしのこと、独り占めしたいと思ってくださってるんですか？ (　夏の言葉に照れ笑い浮かべると、彼の立てた食指に自分の指を絡めてみて　)

>271

生きたいか、死にたいか、どっちかが普通。……狭間に来たいなんて、あんた、変。
( 辺りを見渡せば、濃い霧と怖いくらいに澄んだ水と、彼岸花。この場所を綺麗だと言った魂もいたけれど、観賞目的で来るような場所ではないだろう。彼女に向けて普通ではないとはっきり言い切ってしまえば、そのままじっと顔を見据える。じき、小さく零された言葉は、誰に宛てるでもないように響いた。答えるべきか否かを暫し迷ったものの、こちらもまだ問い掛けるべきことがある。このまま黙っていればそのタイミングを見失ってしまう気がして、彼女の独り言に答えるべく口を開く )
ここには良いも悪いもない。あんたの命なんだし、あんたの好きにすればいい。

>276

そう、未夢風に言えば私のー…推し？ (　唐突に返ってきた話題にぱちりと目を瞬かせるもすぐに切り替え。再びスマホの画面に視線落とすと、にへと表情緩めながら　) トーク履歴見てた。冴くん返事待たせるの悪いからって絶対「おやすみ」で会話終わらせてくれるんだよ。

…成程な。それは、まあ…僕も分かる。(　彼の原動力に納得すると同時に、こほんと咳払いをしながら控えめな同意を示す。授業中はすっぽりと頭から抜けていた彼女のことが頭に浮かぶと、思わずちらりとポケットの中のスマホを見て　)

>279

お礼言うの早いって。(　買うから頭を下げる彼女にからからと笑い。約束と待ち合わせのためにスマホを彼女の方へと向けて　) スマホ出して、ID交換しよ。

>280

週末はね…ええと、今週の土曜日なら空いてる！ (　人差し指を頬に当てて暫しの停止後、大きく頷き。一応スマホのカレンダーアプリでも確認すると、鼻歌混じりで上機嫌に予定入れながら　) 早速予定入れちゃおうっと。土曜日は～、響くんと～、デートっ。

>284

ありがとう、エリー。
( エリーがその小さな手を振るうと、空間に穴のようなものが空く。亜空間に繋がっているというその穴から取り出された箒を手にすると、早速片足を上げて跨って。柔らかく膝を曲げて飛び上がれば微風が吹く。緩やかに空へと向かって上昇して、虹の橋の上まで来るとそこへ飛び降り。虹の橋の上は、絶妙な気温とよく晴れた空も手伝って気持ちが良い。絶好のお散歩日和ににっこりと笑みが浮かべると、少し溶けかけて金色になった綿菓子を一口かじって )
虹の反対側へ、しゅっぱつ。

○異世界人と現代人

オカルトとド理系
そうですね、人々は皆悪魔を崇拝している世界、というイメージです。ド理系は日本人でも大丈夫です。言語的な差については絡みにおいて無視することにすれば、西洋人と日本人でも問題なく交流できるかと思います。

シンデレラ
個人的にも舞踏会の後、ガラスの靴を持った王子様がシンデレラを探すところからのスタートかなと思っておりました。書き方が紛らわしかったら申し訳ございません……！魔法使いは本物のシンデレラでない現代人を面白がって助けるのか、弱みを握ったとばかりに意地悪してくるのかによっても変わりそうですね。どちらにせよ、大切なのはメインキャラクターですのでNPCについては後々考えていくのでもよさそうです。

＞291

あはは、言われちゃった。うん、知ってる。
( 遠慮も気遣いもない、率直な言葉。優しさはないが、不自然な親切さがないだけ信用できる。仲良くなろうとしないのであれば、お互いに言いたいことを言い合っても問題ないだろう。最初は怖くもあったこの景色が、見慣れてみれば美しく思えるのだから変だ。彼から向けられた視線から逃れるように小さく笑って、あえて軽い調子で答えた。重苦しいよりは、記憶にも残らないような平凡の方がまし。自分に言い聞かせた言葉にも、反応が返ってくる。彼から与えられる肯定がほしかったのだろう、言葉を交わすとそんなことに気付かされる。ぽつりと溢すように呟き、彼岸花へと視線を向けて )
……それ。多分、そう言ってくれるから救われたような気になってしまうの。

＞295

( 虹の橋の上に乗ると、周りの景色が先程までよりもよく見渡せる。人々が胡麻粒のように小さく見えて、楽しそうに飛ぶ鳥やヘリコプターのような乗り物が近くにいる。目に見える一部を取っても、どれも元の町とは違う。またどきどきとわくわくが心に蘇り、きっとこの先にまだ見ぬお宝があるのだろうと感じた。彼女の頭にしがみつくようにくっついたまま、ゴーゴー！と幼子のようにきゃっきゃとはしゃぎながら進んで )

＞290

……ええ。(　恥ずかしさから頬染めつつも、嫌ではないようで静かに一言肯定のみを返して　)

あんまり言うな、照れくさい。(　ストレートな言葉は図星で、空いた手で軽く小突く真似　)

>283

……まあ、それは否定しない。
( いじけたように言う陽太に、口元に弧を描いたまま返す。褒められると言っても自身の写真は一般人にしては上手い程度。視聴者も感心こそしてくれるものの、写真自体にファンがつくほどの腕前ではない。対して陽太の写真はエンターテイメントとして完璧だ。本人が意図する・しないは別として、だけれど。それなりに気にしてはいるのか、写真のこととなるといちいちへこむ彼を横目にいそいそとゴミを空いたレジ袋へと詰め込んでゆく。食べ損ねた梅おかかのおにぎりは鞄へ、残ったアイスは口の中へ。バニラ味を口の中で溶かしながら、彼の方を見もしないまま片手間に質問に返答して )
僕は逆になんでぶれるのかが分からないから、その相談には乗れないな。悪いけど。

○異世界人と現代人

オカルトとド理系
世界観について承知いたしました。それでは、ド理系は日本人で作成させていただきますね。

シンデレラ
解釈が違っていないようで安心いたしました。魔法使いが実は本物のシンデレラに想いを寄せていて、現代人ちゃんを応援するという展開もなかなかアツいなあ、なんて考えております。大まかな王子様像については前述した通りですが、その他王子について何か萌萎やご要望がありましたらお聞かせください。