▼ 黎明の棺 / 群像劇 / ファンタジー ▼

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主  2020-11-09 23:11:14 
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 魔導を極めし者に与えられる究極の称号、賢者。
 1000年振りに誕生した二代目賢者ギムニアは、大陸各地の勇猛果敢な人々へ声明を表した。


「 【 黎明の棺 】の探索に協力して欲しい。それは初代賢者の最高傑作であり、手に入れた者のありとあらゆる願いを一つ叶える究極の魔道具である。報酬は君の願いの成就だ。協力する意思のある者は第二主都ミルジャスに集え 」



 ある者は大切なものを護る為。
 ある者は最強への渇望を満たす為。
 ある者は愛する者と同じ魔族に転生する為。


 黎明の棺の前には、一体いくつの墓標が立つのだろうか――。


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  • No.81 by 主  2020-12-15 20:27:15 


>リック

【 ガウ・アーデルハイト / 第二主都ミルジャス- 教会前 - / >>80 】

はあ?そりゃあ謝肉祭に歌も踊りも仮装もナシって言ってんのと同じだぜリックよォ!女愛して酒浴びてこそ男ってもんだ、なァ!
(目一杯に表情を歪め、大振りに両手を広げて難色を示しながらも声や態度は相変わらず賑やかで。仕上げにバシンと彼の肩を叩きながらニカリと歯を見せ笑い「 対価として払えるのは金だけじゃないぜ。まあガキは心配すんなよ、俺が奢ってやっから! 」突如として兄貴風を吹かせたのは彼が自分より幾ばくか年下と見ての事だろう。賢者に対する忠告にはコロリと目の色を変え「 マジかよ、すぐ行ってくるわ!で、どの酒場で待ち合わせするよ? 」数歩駆け出して思い出したように立ち止まり、振り返っては集合場所を問い)

  • No.82 by リック・ウォーカー  2020-12-15 22:10:52 



>ガウ

【 リック・ウォーカー / 第二主都ミルジャス―教会前―/ >>81 】

はははっ、なるほどなぁ。確かにそんな謝肉祭は味気ない。酒は俺も好きだから気持ちは分かるよ。――というかなかなか力強いなぁ。
(彼の明るさに感化されて楽しそうに笑いながら答える。冒険者として足腰は鍛えられているので叩かれてもふらつきはしないが、そのガタイの良さを見て非難というより関心めいた呟きをして。何か武芸でもしていたのだろうか。「いや、俺これでも22だしそこまでしてもらうわけには……」奢って貰うのは忍びない、と真面目ゆえに眉を下げて申し訳なさそうな顔をし。「『ヤドリギ』っていう発酵酒が美味い酒場があるんだ。街道を一本外れた路にあるからそこに来て」集合場所を聞きに来た彼に、指でその方向を指し示しながら告げて)


  • No.83 by フレスベルグ・ノーラッド  2020-12-16 14:06:05 



>???

【 フレスベルグ・ノーラッド / 針葉樹林 / >74 】

ああ、気にすんな。危ねえから家までおくる……あ、
(振り向いた女の姿に苦手なタイプだとギクリと体を固める。この手の女は何を考えているか分からないし、かと言ってその優しい声や微笑みに居心地の良さすら感じる自分にも混乱するからだ。彼女が近づいて来た時は抵抗にならない程僅かにジリジリと下がっていたが、触れた手の震えに気づいて初めて目を合わせ。まだ手の柔らかさや優しげな眼差しには慣れないが、少し落ち着いた様子で真っ直ぐに顔を見ると、女性は見ず知らずの男に家を教えたがらないなど思い至らず、一応善意で馴れ馴れしい提案を。そこで自分が迷っていた事を思い出し「そのよ、おくる……おくるんだけど、道がわからなくてさ。わかるか?あっと……」どうにも締まらない内容に眉間に皺を寄せ、右手で音が聞こえるほど豪快に頭をかき、まだ名乗ってなかったことを思い出すと「俺はフレスベルグ、アンタは?」年相応より険しい顔に年相応な笑みを浮かべて首を傾げ。)



  • No.84 by 主  2020-12-16 19:25:53 


>リック

【 ガウ・アーデルハイト / 第二主都ミルジャス- 教会前 - / >>82 】

遠慮すんなって、昨日のツケ払わしてくれよ!んじゃ後でなー!
(相手の慎み深さをも吹き飛ばすような笑みは、有無を言わさず地を照らし空を熱する太陽の様で。後の合流地点にサムズアップで応えれば、嵐の如き勢いのままに教会の中へと駆け出していき)





【 ??? / 第二主都ミルジャス- バー『ヤドリギ』 - / >>82 】

(リックが賢者の元を訪ねたのは朝早くの事、即ち現時刻はまだ正午にも届かぬほど日が高い。この時間からオープンしているこの店の珍しさもさることながら、更に稀有なのはこの時間から一人でバーカウンターに黄昏れるうら若き少女。歳はハイティーンからハタチの間だろうか、まだあどけなさの残る大きな瞳と小鹿のような華奢な四肢に、その横顔はバーという場所の雰囲気も相俟ってか幾分か大人びても見える。ボリュームのあるブロンドをツインテールにまとめ上げ、酒かジュースか傍目には判断のつかないグラスの縁を退屈そうになぞっており)



  • No.85 by 主  2020-12-16 19:36:21 


>フレスベルグ

【 リリス / 針葉樹林 / >>83 】

気に障ったかしら。ごめんなさいね、
(困ったように眉尻を下げ、穏やかな謝罪を紡ぎながら柔らかな手をそっと引き。どこか戸惑っているような彼の一挙手一投足に微笑ましげな視線を送りながら「 まあ、ありがとう。けれどね、私これから出掛ける所なの。あなたはどちらへ? 」数十センチも高い位置にある彫りの深い精悍な顔を見上げながら、真似をするように小首を傾げ。そして彼の名を聞いた途端「 …! 」ピクリと肩を震わせ反応し。けれどすぐに淑女のヴェールで僅かな動揺を覆い隠し「 宜しくね、――ベル君? 」視線を彷徨わせて数秒間悩んだのは愛称にどれを選ぶかで。目星をつけた仇名に相手が気を悪くしないかを確かめるように語尾を上げて「 私の事はリリスと呼んで頂戴。 」腹の前で手を揃え、ニコリと微笑んだ刹那に吹いたそよ風がふわふわと前髪を揺らし)


  • No.86 by 主  2020-12-16 19:47:48 



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  • No.87 by リック・ウォーカー  2020-12-17 06:50:15 



>???

【 リック・ウォーカー / 第二主都ミルジャス―バー『ヤドリギ』― / >>84 】

(店内に入ると人々は各々話に興じたり、静かにゆっくりと落ち着いて飲んでいたりと思い思いに酒を楽しんでいる様子。店員に後でもう一人来ることを告げてから、せっかくなのでバーカウンターで飲もうかと歩みを進める。すると既にそこには先客がいて、その少女の華奢な後ろ姿にぱっと目を惹かれた。しかし自分よりもいくつか若そうな遊び盛りの女の子が、この時間帯に一人でいることに疑問も抱く。「待ち合わせでもしてるのか?」少々気にかかって、椅子を引きながら彼女に声をかけ。驚かせてもいけないと思って、彼女のいる席から一席空けて座る。「ごめんな、急に。何だか退屈そうだったし、君みたいな若い子が一人でどうしたんだろうって思って」彼女が可愛らしいだけあって何となく放っておけず、気遣わしげな表情で述べて。そしてメニュー表を受け取るも、奢って貰う身だし少しは待ってみるべきか考えつつ。)


  • No.88 by フレスベルグ・ノーラッド  2020-12-17 13:25:46 



>リリス

【 フレスベルグ・ノーラッド / 針葉樹林 / >85 】

俺はミルジャスに……!リリス。俺の名前を聞いたことがあるのか?
(手を引いたリリスの表情にドキリとして「悪い。驚いただけだ。」と慌ててリリスが近づいた分後ろに下がりながら謝罪する。手を離されて安心したはずなのに、名残惜しさも感じる左腕を素早く毛皮の下に引っ込めて。そんな自分を見る微笑ましげな視線の居心地悪さから逃れるように、行き先の質問に答えようとしたが、フレスベルグの名を聞いたリリスの肩が震えたのを見ると顔色を変え。ノーラッドから出たことが殆どない自分の名前を外の人間が知っているとすれば、姿を消したニーズヘッグが関係するのではないかという期待に、リリスが数歩歩いた距離を1歩で詰めると、屈むように顔を近づけてその肩を両腕で掴んで。その口調こそ穏やかなままで、肩もリリスが振り払えば簡単に離れるのがリリスにもわかる程手加減されてはいるが、その目はギラギラと光っていて。)


  • No.89 by 主  2020-12-17 18:05:33 


>リック

【 ラニ / 第二主都ミルジャス- バー『ヤドリギ』 - / >>87 】

――ふふ。"若い子"って、何だかオジサンみたいな喋り方だね。
(リックの方へゆったりと顔を向け、僅かに顎を引いて控えめに笑いを零し。頬杖をついたまま、口角を上げながら少しだけ目を細めて「 あなたとラニ、そんなに歳違わないと思うなあ。ね、いくつ? 」故意に一つ空いた席にリックの気遣いを感じながら、人懐こく少し身を乗り出して世間話の延長で名前より先に年齢を問うて「 あなたもお酒好き?まだお昼前なのにやるじゃん。素敵! 」はしゃぐように華奢な両肩を小さく竦め、指先だけでグラスをそっと掴んで淡く持ち上げ「 乾杯。する? 」かくんと小首を傾げて楽しそうな笑みを向け)


  • No.90 by 主  2020-12-17 18:19:11 


>フレスベルグ

【 リリス / 針葉樹林 / >>88 】

……巡り合わせって数奇なものねえ。
(柔らかな両肩に硬い手が添えられても甘んじてそれを受け入れ、彼の逸った様子にも自分のペースを崩す事はなく静かに吐息して。相変わらず口角には笑みが浮かんでいたが、先ほど一瞬でも動揺を隠せなかった事を恥じるように片方の眉を僅かに下げ「 古ノルド語の響きに縁があるの。あなたと私、いま思い浮かべている男性(ひと)はきっと同じよ 」獣のような瞳孔に胸がざわつくのは、あの怪物のような男と似ているからだろうか。懐かしいような、切ないような表情で遠くを見た後、肩に置かれている彼の手の甲に自分の掌をそっと重ねて「 ――ミルジャスはこっちよ 」ニコリ、少しだけ顔を傾けそっと彼の手を肩から外し、踵を返して数歩だけ進んで振り返り「 ギムニアへ会いに行くんでしょう? 」言い終えてはふわり前へ向き直り、ローブのフードを浅く被って)


( / どもども、交流中にごめんね。今後の為に一つお願いがあるんだけど、台詞とロルの時系列は早い順に統一してもらっても良いかな?>85のレスを踏まえたうえで>88を例に挙げると、「俺はミルジャスに……!リリス。俺の名前を聞いたことがあるのか?」の台詞は時系列的に「悪い。驚いただけだ。」の後に来るべきだと思うんだ。今回は分かりやすい場面だったから時系列がごちゃ混ぜでも読解できたけど、大事な場面や戦闘時にはこうはいかない事もあるかもしれないし、そこに注意して貰えると有難いんだけど…どうかな?)

  • No.91 by リック・ウォーカー  2020-12-18 06:17:31 



>ラニ

【 リック・ウォーカー / 第二主都ミルジャス――バー『ヤドリギ』/ >>89 】

えぇっ! ひどいなぁ。君は――ラニっていうんだ? 俺はリック。二十二だよ。そっちは……?
(言葉選びを指摘されて声を上げたが、気にしてなさそうに笑う。人好きのする彼女の笑みに何となく癒やされるのを感じながら、穏やかな口調で自己紹介を続けて。ミルジャスに着いてから忙しかったが、少しの時間でも腰を落ち着けることが出来そうでほうっと一息つき。もっとも、冒険家の自分は退屈過ぎるよりは良いので、その目に疲労の色は見えない。むしろ今後の冒険に期待があって精彩さえ放っており。「あぁ、酒は好きだよ。成り行きでこうやって話すのも」お世辞であったとしても女の子に褒められて悪い気はしない。頬が緩みそうになるのをきゅっと口元を結んで、照れ隠しに彼女から目を逸らしてバックバーを見ながら淡々と話す。しかし、杯を持ち上げ乾杯の提案をする彼女に目を合わすと、こちらも心持ち目元を緩めて微笑を浮かべて。奢って貰う側として待つべきか悩んでいたが、彼とは先程別れたばかりなので合流までまだ時間はかかるだろう。「いいね、せっかくだし。少し待ってて」昼前だし軽めのものにしておこうかとざっとメニューを眺めると、珍しくもノースフィア産の麦酒が目について。懐かしくなってそれを頼み、少ししてから赤みがかった美しい金色の麦酒が置かれて)


  • No.92 by フレスベルグ・ノーラッド  2020-12-18 15:22:28 


>リリス

【 フレスベルグ・ノーラッド / 針葉樹林 />90

そうか、悪い。
ああ、ありが、いや待て、リリスもどっか行く途中なんだろ?
(特定を避ける物言いと逸らされた話から、これ以上は話す気がないのだと悟り、更にやんわりと手を外されてから、自分のしていた事に思い至り、襲われかけたばかりの女になんてことをとしょんぼりと眉と肩を下げて謝罪し。優しい笑顔に素直に頷いてついて行きかけたところで、先程リリスが言っていたことをハッと思い出して引き止めて。まだあの男たちが近くにいないとは限らず、追い払ったことで逆上していることも考えられる。自分をおくってから目的の場所へまたこの森を通るのは危険だろうと、リリスに1歩近づきながら困ったように眉間に皺を寄せて。)
俺は道を教えて貰えりゃ勝手に行ける。どこ行くんだ?せめて人の多いところまでおくらせてくれ。危ねえだろ。

( / こんにちは、毎回素敵なレスをありがとうございます、とても楽しませていただいてます。セリフの順番についてかしこまりました。こちらも戦闘中でもなく、セリフが2つだけのシンプルなシーンだったので、ロル内で描写すれば良いかと、蹴っていただいて良いセリフより重要な方を頭に持ってきたのですが、確かにわかり辛いですね。今後控えるように致します。失礼しました。)

  • No.93 by 主  2020-12-18 21:37:57 


>リック

【 ラニ / 第二主都ミルジャス- バー『ヤドリギ』 - / >>91 】

ラニは…、忘れちゃった。
(生意気な軽口にも気立てよく対応してくれた彼の人の良さに、居心地良さそうにふにゃりと表情を緩める。が、年齢を問われれば一瞬寂しそうに目を逸らし「 おぼえてないの。 」悲しげで、悔しげで、どこか怯えすら漂わせるような声は小さくぽつりと落ち。しかし折角の空気を濁らせたくはないとすぐにぱっと表情を明るくして「 もっとリックのこと聞きたいな!どこから来たかとか、どうしてここにいるかとか、 」指折りはしゃぐ姿はさほど無理をしている様には見えず、少なくとも本心からリックの事を知りたがっているのは容易に察せられるだろう。飲み物が手元に揃ったのを見ればグラスを顔の横に掲げ「 何に乾杯しよっか? 」わくわくと目を輝かせてリックを見つめ)


  • No.94 by 主  2020-12-18 21:51:44 


>フレスベルグ

【 リリス / 針葉樹林 / >>92 】

――聞き分けの良い子ね。
(多くを語らずとも本質を見抜く観察力に素直に感心し「 賢い子は好きよ 」首だけで彼を視界に捉えゆるりと目尻を細めてまた前を向き。先ほどの剣幕の割には案外すんなりと諦めるのだな、と言葉には出さない感想を心中で呟きながら、こちらの進路を慮る声に一度立ち止まって振り返り「 私もギムニアに用があるの。 」だから問題ないでしょう、そう言外に示すように首を傾げ、ついておいでと言うように歩みを再開し。賢者様を名前で呼び捨てにしている事からもリリスの只ならぬ来歴を匂わせるには十分で、だが威張る気配も驕る様子も一切見せずに「 ベル君は優しいのね。さっきも男らしくて素敵だったわあ。 」外連味のない真っすぐな賛辞をこそばゆくなるような柔らかく甘い声に乗せて)


  • No.95 by リック・ウォーカー  2020-12-19 14:04:17 



>ラニ

【 リック・ウォーカー / 第二主都ミルジャス―バー『ヤドリギ』― / >>93 】

――え……?
(ラニの呟きに最初は目を丸くして。しかしそれからは心配そうに彼女を見つめる。何やら複雑な事情があるらしい。そんな表情をさせたくはないという気持ちもあり、話を変えた彼女の思いを今は汲み取ることにして。「俺の出身はノースフィアだよ」と口を開く。「大陸北西部の小国。極寒とまではいかないけどそこそこ寒いとこでさ。でも昔から父に色んなところに連れ回されてたから、故郷にいるより冒険してる方が長いかもなぁ。……俺にはね、叶えたい願いがあって今日は賢者様の声明に応えに来たんだ」懐かしそうに微笑みを浮かべ、しかし目には決意を宿しながら言って。そしてグラスの中身を見ながら「そうだなぁ、『出会いに乾杯』って言ったら気障だと思う?」顔を上げ、冗談みたいな口調で悪戯っぽく笑って尋ね)


  • No.96 by 主  2020-12-19 17:12:02 


>リック

【 ラニ / 第二主都ミルジャス- バー『ヤドリギ』 - / >>95 】

ノースフィア…。
(真新しい単語を耳にしたかのように反射的に土地の名を反芻しながら顎を引き俯く。靄のかかった海馬にはその地名に関して該当する情報は無かったようで「 これもちがう。 」リックに聞こえるか否か、小さな声でぽつりと呟き落胆を短い溜息として吐き出して。しかし"世界各地を巡った経験のある冒険者"という情報を得ればぱっと顔を上げ「 じゃあ、じゃあ!"青い砂漠の塔"のことは知ってる? 」期待を込めた目でじっとリックの返事を待ちながら「 私もね、どうしても叶えたいお願いがあるのっ 」華奢な両腕を胸の前に掲げ柔く拳を握り、逼迫した視線をリックへ注ぎ。冗談めかした言葉にはふるふる小さくかぶりを振って「 ううん。素敵! 」にへら、と緩い笑みを向け、自分のグラスに視線を落とし「 リックとラニの出会いと――ふたりの願いに、が良いな。 」ゆっくりと再度リックへと視線を向けて)


  • No.97 by フレスベルグ・ノーラッド  2020-12-19 17:30:57 


>リリス

【 フレスベルグ・ノーラッド / 針葉樹林 />94

……聞き分け良くもなるさ。
(何を聞いても必要以上には何も答えてくれない男を師に持った故の、自覚していなかった諦めの良さを指摘され嫌そうに目を細め、吐き捨てるような自嘲を漏らし。賢者の名に今度こそ横に並び歩きつつ、その呼び捨てに目を丸くし「賢者様に会ったことがあんのか?」とリリスをまじまじと見つめながら素直に首を傾げて。褒められ慣れていない身にリリスの賛辞は刺激が強かったようで、顔に血が集まる感覚にぷいと顔を逸らし。いてもたってもいられないようなこそばゆさの一方、妙な居心地の良さに母親がいたらこのような感じなのだろうかと言う考えが頭を過ぎり、初対面の相手に何をと調子が狂っているのを自覚しワシワシと頭をかいて。ぶっきらぼうな声音の降参は、それだけならば拒絶の意を伝えられていたかもしれないが、隠しきれていない耳は薄暗い森の中でもその赤さを主張していて。)
勘弁してくれ。褒められ慣れてないんだ。なんでもまんま受け取っちまう。

  • No.98 by 主  2020-12-19 18:42:14 


>フレスベルグ

【 リリス / 針葉樹林 / >>97 】

――なら、彼に『もう俺を追うな』と言われても聞き分けられる?
(視線は前方を捉えたまま、穏やかながらも先ほどのような暖かい温度は宿らない声で唐突な問いを。賢者との関りを訝しむ彼の視線に応えるように、次は横に立つ彼の顔を見上げ「 ええ、ビジネスパートナーみたいなものね 」特に賢者との繋がりを隠そうともせず重要な関係性を明かすのは、フレスベルグに何らかの縁を感じての事なのだろうか。ふと思い出したように一歩前に出て彼と向き合い「 彼、お行儀の悪い子は苦手なの。だから気を付けてあげて頂戴 」片腕を伸ばし、柔らかな人差し指でちょこんと高い鼻先に触れて忠告した後、微笑みを湛え。ふと、紅潮した耳に目が行けば思わず「 うふふ、 」愛おしげな笑みが吐息と共に零れ「 私はお世辞は言わないわ。だから素直に受け取ってもらえたら嬉しいの 」やわい手のひらの温もりを与えるようにフレスベルグの頬をするりと一撫でし、その手をゆっくり引きつつ)けれど、褒められるのが嫌なら控えるわ。


  • No.99 by リック・ウォーカー  2020-12-19 21:23:07 



>ラニ

【 リック・ウォーカー / 第二主都ミルジャス―バー『ヤドリギ』― / >>96 】

えっと……、ラニは自分を思い出す手がかりを探してる……?
(彼女の呟いた声音がうっすらと聞こえて一瞥し。話を振られたくはなさそうだと思っていたが、考え込む彼女の様子に直感的にそういうことではないのかもしれないと感じて。少し踏み込んで、しかし嫌そうならすぐに謝ろうと様子を窺うように彼女を見ながら控えめな声音で尋ねる。そして「『青い砂漠の塔』か……」と、頬杖をついてぼんやりとした声音で呟き。一天四海流記なら何かしら情報が記載されている可能性はあるが、彼女の前で使うべきか悩んで目を細める。果たしてその名は正式名称なのか、それとも彼女がそう呼んでいるだけなのか、下手をすれば一天四海流記に引っかからないことも考えられて。しかし切実そうなラニの、願い事を叶えたいという想いに共感し、ふっと表情を緩めて穏やかな笑みを浮かべる。「もう少し詳しく聞きたいな。それは願い事を叶えてくれるための建物で、他の人もそう呼んでるの?」首を傾げて、問いかける。「お! すごくいいね。じゃあ、俺とラニの出会い、そして二人の願いに、乾杯」顔を綻ばせ、麦酒の入ったグラスを彼女に向けて持ち上げ)


  • No.100 by フレスベルグ・ノーラッド  2020-12-20 13:16:20 



>リリス

【 フレスベルグ・ノーラッド / 針葉樹林 />98

俺が追ってるのはアイツじゃなくて、最強の奴だ。それについて師匠の言うことを聞くつもりはねえよ。
(あくまでそれがあの男なだけだ。と、終までは言わずとも、リリスの温度のない声を意外に思ってチラリとその横顔を見やり、すぐに前に向き直ると少し語尾の掠れた穏やかな声で答え。人のことを深く追求はしないが、自分の夢や覚悟に踏み込ませる気もないと、焔馬の蹄鉄を手に取ると首にかけたまま見つめ、覚悟を再確認するように握って。賢者との関係をこともなげに語るリリスに「 へえ、リリスはすげえんだな。 」と疑う様子もなく感心したように相槌を打ち、目の前に来たリリスにぶつからないように足を止め。つつかれた鼻ごと顔を隠して顔を逸らし「 う、行儀なあ。得意じゃねえんだよなあ。 」と今度の頬の紅潮は照れよりは苦手なことに対する動揺が滲んでいて。そのまま優雅とは言い難いが実直な印象を与える爽やかな動きで膝を地面につき、自分の頬を滑った柔らかい手を剣ダコや傷跡で固くなった大きな手でとって「 貴女の様な美しい方にお褒めいただき光栄です。 」と真面目な顔でリリスを真っ直ぐに見上げ。「 はっ、こんな感じか?……ケツが痒くなるな。 」寧ろ照れ隠しだと分かりやすいほど品のない動きで、本当に臀部をかきながら立ち上がり、どさくさに紛れてボソリと。)
リリスなら嫌じゃねえから、困る。

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