▼　黎明の棺 ／ 群像劇 ／ ファンタジー　▼

　　【 黎明の棺 】

ルルジャスの最高傑作と言われる究極の魔道具。
手にした者の願いを何でも一つ叶えてしまうという規格外の効力から、この存在は賢者によって意図的に秘匿されていた。
二代目賢者ギムニアから協力要請の声明が発表されたことでこれの存在を知った者が大陸民の9割を占めるだろう。


　　【初代賢者・ルルジャス】

1000年前の人物という事で謎に包まれている。
性別もはっきり分かっておらず、ルルジャスについての歴史書の探索が未だに続けられているほど未知の存在。
史実によれば、詠唱ひとつで巨大な山を更地に出来るのだとか。


　　【二代目賢者・ギムニア】

1000年振りの賢者という事で、現時点で大陸一の有名人と呼んでも過言ではないだろう。
性別は男性だが、あまり表舞台に出ないため彼の人となりは謎のベールの向こう側。年齢も不詳。
黎明の棺の探索に協力してくれる冒険者たちの事を「 カリギュラの使徒 」と呼ぶ。


　　【 大陸 】

だだっ広い大陸。そう、大陸。
北は凄まじく寒く、南はトロピカルな熱帯雨林。
大陸のどこかに聖域と呼ばれる不思議な場所がある。
色んな都市、色んな人々が共存しているが、和風な民族は大陸には存在しない。


　　【 魔族 】

ヒトとは違う世界に住む種族。たまに大陸に現れるが原因は調査中。
ヒトより遥かに長寿で、膂力や魔力も高いとされる。また、ヒトと魔族は交配できない。理由は賢者に聞いてみよう。
上級～下級にざっくり分類されており、下級であれば攻撃系の魔導を使いこなせれば単騎で討伐できる。
上級に出会ってしまったら…逃げるが勝ち。


　　【 魔導 】

ヒトが先天的に使える特殊能力のこと。
魔力と呼ばれる不可視のエネルギーを消費して行使する。
色々と未解明の部分が多く、賢者も進んで魔導の研究をしているとか。


　　【 魔力 】

血液と同じように体内を循環するエネルギー。
体力と同様、食べて寝れば回復する。
魔力の消耗度は魔導の出力と比例し、全力疾走は長く続かないがお散歩程度なら長く続くイメージ。
身体を動かしていなくても加護を発動し続けていれば普通に息切れするし鼓動も早くなるし汗もかく。


　　【 魔道具 】

魔力を錬成して作られた道具の事。武器、防具、日用品等、様々な形が存在する。
魔力が込められている分、一般的な道具と比べて性能は桁違い。まさに人知を超えている。
市場に出回る魔道具はかなり高価で、指折りのブルジョワですら躊躇う値段。
というのも、魔道具を作成するのは容易な事ではなく、現時点で魔道具を作れる著名人は「 二代目賢者・ギムニア 」と「 鍛冶匠・リオ 」のみと言われている。


　　【 ルルジャスの遺物 】

初代賢者が直々に創ったとされる珠玉の魔道具の総称。基本チート性能であるため、これを狙う冒険者は多い。
しかしかなり希少価値が高く、入手難易度も抜群であるため、実物を見た事がある人はほんの一握り。
そのため、普通の魔道具をルルジャスの遺物と偽って販売したり、有名な遺物の巧妙なレプリカを販売したりと、あくどい商人の餌にされている。
ルルジャスが知れば悲しむのだろうか、それともヒトはこんなものだと笑うだろうか。



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