大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
![]() |
通報 |
…美味いか?
(こちらもオムライスを食べていると、目の前の彼がいかにも美味しそうに頬を緩めているのを見てはこちらもふっと僅かに微笑み首を傾げて)
――…ん。…あ、俺のも食べてみるか…?
(もごもごと口を動かしつつ相手の問いにその口元は緩めたままこくり、と小さく頷き。そのまま飲み込んではふと何を思ったのか彼から貰ったオムライスに気を取られて自身が頼んだオムライスをも味見してもらえばとそのオムライスをスプーンで掬い相手に差し出してみせ)
…え、良いのか?
(どうやら美味しかったようで、それを見ているとこちらも何だか嬉しいような気持ちになり。そうしていると、彼のも味見してみてはという話になり差し出されたのを見ては一瞬固まり。これは所謂間接キスというものになるのではないだろうかと思い。しかしそんなことを言えば彼はまた照れてしまい食事どころではなくなるかもしれないと黙ることにして、差し出されたオムライスを食べては「…ん、美味い」とだけ感想を述べて)
?構わないが…?
(何かおかしいことをしてしまったのだろうか。と所謂間接キスだということ自体しているなんて気づいてもいないわけで。相手が一瞬だけ狼狽えたように見えてしまい小首を傾げ相手の問いかけに頷けば恐る恐るといったように差し出されたオムライスを食べる相手と感想に小さく笑って。再度オムライスを食べ続け全部綺麗に食べ終わると手を合わせ挨拶を済ませ)
(あの程度の事で狼狽えているなど情けないが、恋仲になったばかりなのだから仕方ないという事にして。食事も終え、会計も済ませレストランを出ては満足そうに息をつき「美味かったな」と彼の方を見やりそう言って)
ああ。また来たいな。
(此方も満足げに小さく息を吐き相手の言葉に頷いて。次は何処に行こうか、と相手の方へ視線をやり「…次はどうする?」と問いかけ)
…俺に聞くのか?
(食事も終え、この後の予定など何も考えていなかったために彼を見てはそう返して。しかし、実際に何もしたいことなども思い付かずに腕を組んでは暫し悩んだ末に「……あんたは何がしたい?何でも言い、付き合ってやる」と続け)
(自身も相手と同様に特に何も予定を組んでいないわけで。んん、と顎に手を添え暫く考えこむもここはもう大体は回ったのもありと行きたい所はなくて。そういえばこの時期なら蛍を見れるのではないかと、近くに田んぼか川、それか神社があれば見れるのではないかと考えがつき。「…それならここを出て神社に行かないか。今の時期なら蛍が見れると思うんだが…」と行きたい場所が見つかるとそう相手に告げて)
蛍か、構わない。
(ここを離れて蛍を見に行こうと言われては異論もなく頷いて。騒がしい場所から静かな場所に行けるだけでも良いだろうと思えば早速店を出ることにして。以前と言ってもまだ自身が子供だった頃に親代わりであった長谷部に連れられて行った場所に心当たりがあるようで「ついてこい、とっておきの秘密の場所を教えてやる」と歩き出し)
(猫達のいる古びた神社の時も秘密の場所と言っていたが、他にも別の所をも知っているようで次は何処へ連れて行ってくれるのだろう。そう楽しくなってくるとフード越しに小さく笑っては相手の隣へ歩み寄り相手へ着いていき)
(喧騒な街並みを離れ、しばらく歩けば木々の生い茂った場所へとやって来て。自然と出来た木のトンネルを潜ればその先には社と澄んだ池がポツリとあり。歩き続けていたために息を吐けば「そら、ここだ」と彼の方を見やり)
(相手に着いて行くと段々と日も沈みはじめその場所に着いた頃には既に真っ暗で。足元を気を付けつつトンネルを潜り抜けると、そこには社と今まで覗いてもいなかった月が露わになってからというもの澄んだ綺麗な池が見え。そしてそこに淡い緑色の光が所々で光っているのは蛍を目にすれば「――…!こんなところに社があるとは知らなかった。何でも知ってるんだな、あんたは」と相手の方へ顔を向けて)
…ただの受け売りの場所だ。
(なんでも知っているなどというが、その殆どは長谷部から教えて貰っていた事で大したことでもないとそう言って。所々で淡く光るホタルを眺めながら「俺の叔父と俺とあんただけが知る場所だ」と僅かに微笑んで)
っ…、
(蛍から視線を其方へ盗み見て見ると、そこには僅かに微笑んだ相手が。それを見た瞬間、ドキッと心臓が小さく波打つのを感じ急いで顔を逸らし蛍の方へ見やるも照れていることが分かりやすいように耳が少し真っ赤で)
…ふふ、
(黙り込んだ相手をちらりと見れば顔こそ見れないが耳が真っ赤になっているのがわかり思わず小さく笑って。「長義、俺の方を見てくれないのか」と苦笑浮かべて)
…っえ…?あ、い…今じゃなきゃ駄目、か?
(駄目だ。全く心拍数が収まらない。どうしよ、どうしよとぐるぐると頭で考えていれば、相手からの話しかけられるとは思わず間抜けた声で焦りを表し)
別にいつでもいいさ
(無理にこっちを見てもらう必要はなく、そこまで気にすることではないと言えば社の近くにあるベンチへと腰を下ろして。この場所は遠い昔から変わっておらず、それこそ転生する前―所謂自身達が刀剣男士であった頃から存在する唯一の場所であり。転生した男士の殆どは記憶があり、その1人であった長谷部も懐かしい場所だからと自身に教えた場所であって。恐らく、彼はまだそこまで思い出してないだろうが「…この場所を見てどう思った」と聞いてみたりして)
どう…と言われても――…俺はここに来たこと、あるのか…何故だろ、懐かしい気がする。
(夥しい光の粒はいつの間にやらすーっと飛び出す蛍の姿はまさに幻想的で。それに目を奪われ乍無意識に社の傍まで歩みよりそ、っと両手を差し出してみて。傍から見るとまたどこかへ消えそうな見映えで。相手の問いに困ったような口ぶりで答えるものの未だに刀剣男子だった頃の記憶はほぼなくこの社に来た事態初めてな筈なのに僅かに懐かしさを感じて)
…そうか、それならいい。
(自身の問いに答える彼の言葉に特に悲嘆する様子もなく懐かしく感じた、それだけで十分。一気に思い出してまた前のように彼の身体に負担がかかるのも良くないだろうと思い。目の前にいる彼は蛍の光を帯び、益々儚くも美しく見えては「…あんた、やっぱり綺麗だな」と微笑み)
っ、きっ…綺麗とか、いうな…、
(唐突に言われた”綺麗”という言葉に早く反応を表し一瞬で顔を真っ赤にさせ相手の方へ振り返るもやはりみられなくない顔である為フードを更に深く被り「…綺麗というのはこいつらのことだろ。俺じゃない。」と蛍達の事を示しているようで)
トピック検索 |