大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
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えっ、いや…俺は――!相州…、
(慣れたような口ぶりで話し始める店員に断るすべを見つけることができず縮こまるばかりいる中、突然肩を寄せられ驚いたように顔を少し上げて見やれば彼の姿が。やんわり断りを入れられてしまった店員の残念そうな表情を浮かべているのが目に見えてはそのまま相手に引かれるまま店を出ていき。「…助かった…ありがとう。」と礼を言って)
別に…あんなの断ればいいだけだろう
(手を引いたまま店を出ると礼を述べられて。別に感謝されるまでのことはしていない為に素っ気なく答えては「まぁ…お前のフードがない姿が見れないのは残念だがな」と冗談を口にしてみて)
ッも、もう十分見ただろ…!あれで勘弁してくれ…っ!
(素直に冗談を真に受けてしまうとまたもフード越しに顔を真っ赤にしそれを隠そうと顔を俯かせては反論して)
まぁ…その姿を見れるのは俺だけでいい。
(先程と言い、自身だから普段とは違う服も着てもらえたのは悪い気はせず。それから他に見る場所はないだろうかと思い「他に見たいところはないのか」と問い)
(なんとも恥ずかしい台詞をそう易々と言えるのだろうか。その言葉を耳にした己は「ッ、それ以上揶揄うのはよしてくれ…」なんて声を振り絞り言い返しては相手の問いに暫く考え込むも特に行くところは思い浮かばずにいて「俺は特にない。…あんたはないのか?」と逆に問いかけ)
俺は…、
(こちらは別に揶揄う気もなく、普通のことを言っているのだが…と思い。それから自身の問に対して帰ってきた答えに黙り込むも、ふと視界に入った雑貨店に並べられていた猫のぬいぐるみを見てはそちらを見るもぱっと視線逸らして。猫のグッズなどには滅法弱いようで、自分の部屋にもいくつか並べられていて。しかしそんな事は知られたくないのか「俺も特にはない、飯でも食いに行くか?」と問い)
…?
(不意に視線を逸らした相手を逃さなかった己は小さく首を傾げ。相手が気になるものがあるのだろうかと周りを見渡してみると、雑貨店に何やら可愛らしい猫のグッズが目に見え。もしかして相手は猫が好きなのかもしれない、と前に連れていってもらった神社でも幸せそうに猫達と触れ合ってたのを思い出し。素直に言えばいいのに、なんてクスリと小さく笑ってしまえば「…いや。あそこに行きたいんだが…駄目か?」と雑貨店へ指を指し相手を見つめて)
…っ、お前が行きたいなら行けばいいだろう。
(見られていたのか、今まさに気になっていた猫のグッズが並んでいる店にまさか彼が行きたいなんて言うと思っていなかったようで驚き。それから照れ隠しのように素っ気なく答えて)
俺だけじゃ駄目だ。あんたもだ、行くぞ。
(素っ気なく答えるも行きたいという反応が分かりやすくてついつい小さく笑ってしまうのを抑えて相手の手をぐいぐい引っ張り行こうと、誘ってみて)
俺だけじゃ駄目だ。あんたもだ、行くぞ。
(素っ気なく答えるも行きたいという反応が分かりやすくてついつい小さく笑ってしまうのを抑えて相手の手をぐいぐい引っ張り行こうと、誘ってみて)
な、なんなんだ…
(何故そこまでして行きたがるのか、先程とは別人のような積極的な姿を見ては諦めたようで引っ張られるままに雑貨店へと入っていき。男二人で入ってきたと同時に周りの視線を感じてはだから嫌だったんだ、と言わんばかりに溜息をつき)
(/いえいえおきになさらず!)
…猫…好きなんだろ?
(溜息を吐く相手を横目に自身も周りの視線はもう前回に経験済みではあるもののやはり慣れないものではあるが、相手の好きなものならば行くしかないと思い立って行動を表しては猫のグッズが並ぶところへ向かい。一つ猫のぬいぐるみを手に取り相手に見せて)
…ああ、そうだ。
(元より猫だけではなく動物全般が好きなため、肯定の意を表して。棚に並べられた沢山の猫のグッズは近くでみると尚更愛らしく見え、彼の手にあるぬいぐるみを同じように棚から取ればそれをじっと見つめていて)
(相当好きなようで愛らしい猫と見つめあう相手がなんだか可愛いなんて思うのは内緒な話。自身が持っている猫のぬいぐるみを抱きしめてみればいい感じの触り心地に僅かに口角を緩めてしまうと「…相州、買わないのか。俺は…いいと思うぞ」とちらり相手を見つめ)
(これを買ってしまえばまた家に猫のグッズが増えてしまう。しかし、こんなに可愛いのが悪い。それにしてもこの猫のぬいぐるみ白に翡翠の色をした目、まるで長義のようだと思えば「あんたに似てるし…買ってもいいかもな」と口に出していて)
えっ…お、俺か?
(相手の持つぬいぐるみを見て見ると何となく己に似ているのかもしれない。だが、相手がそこまで言うなら似ているのだろう。そう言われるとなんだか恥ずかしくなりつつ抱きしめていたぬいぐるみを持ち直し再度見つめてみると、この猫…彼に似ているような。黒猫で若干不機嫌そうな表情に見えるのがなんだか可愛く見えてきてしまうとぎゅぅ、と抱きしめ「…俺は欲しい。あんたに似ているこいつを」とぽそり恥ずかし気に言って)
(彼の持っていた黒猫のぬいぐるみは、彼曰く自身に似ていたようで。俺はこんなに不機嫌そうな顔をしていたか?と思うもクスリと笑えば「じゃあ買ってくる」と告げレジに向かい)
(小さく頷きレジへ行く相手の後をついていき。相手の会計を終えると次は自身もその黒猫を買って満足げな表情でそのお店を一旦出てはそういえば前のお店で彼からタオルを借りたのを忘れていたことに気付き相手もお店から出てくると「…すまない忘れていた。これ、前の店で借りたタオル…」と相手に丁寧に畳まれたタオルを渡して)
ああ、そうだったな
(結局買ってしまったと思いつつ、店から出てきたと同時に先程渡していたタオルを渡されて。そういえばそうだったと受け取って)
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