白む空に燻る紫煙　---〆

何だかいろいろ調べてたら帰るタイミングわからなくなっちゃって。
( 先輩の前だと言うのにくわ、と小さな欠伸を漏らす辺り眠気と疲れが余程なのか単に従来の性格か。食に全く興味ありません的な発言にやれやれと肩を竦めては肩に掛けた鞄の紐の位置を調整しつつ「それ、栄養は摂取出来てもお腹には溜まらないんだよ。」とポケットへと姿を消した空ゴミに視線移動させ誰もがわかる返事を一つ。ゴミ箱に捨てないのか、と言う疑問は口にしない。明日のアリバイ聴取の流れや注意点を聞き逃さないよう邪心を一度振り払い褒められた事に満足気な笑みを浮かべつつも今日のこれ以上の仕事は無し。「じゃあ私先に帰ろうかな。エバンズさんおやすみなさい。」簡単な挨拶をすませてくるりと身を反転させ自身のデスクへと戻ればコートを羽織り署を後にして )

　




寝坊して遅刻するなよ。
（　まるで何かの新しい知識でも披露しているかのような口振りだが、薬なのだから腹に溜まらなくて当然だ。面倒なのでそこに言及する事は無く適当な相槌を打ち、遅刻しないようにとだけ釘を刺すと相手を見送り。自分も程なくコートを羽織り自分のデスクとフロアの照明を落とすと職場を後にする。引越しを済ませたばかりで荷解きさえ終わっていない部屋に戻る頃には薬も回り、ベッドに身体を投げ出して。薬の効果には抗えず、少し眠っては“あの”光景を夢に見る度目を覚ますことをいつものように繰り返している内に、徐々に窓の外は明るくなり始める。この所為で、毎日休んだ気がしないまま出勤する事になるのだ。---翌朝、いつもより少し早い時間に署に向かい、ゼリー飲料を咥えながら昨日の相手の情報も交えて資料の最終調整をすると、確認事項を手帳にいくつか書き留めていて。　）





　

( 嵐のような一日だった。初の殺人事件は考えていたよりも何十倍悲惨で己の不甲斐無さを思い知ったし相手の仕事に対する狂気にも似た姿勢も間近で学んだ。軽い軽食とお風呂を済ませてベッドにダイブした後の記憶は無い。あまりいい夢を見なかった事だけは頭の片隅でぼんやりと記憶しているが。それでも今日は大切な仕事。朝ご飯にイチゴジャムたっぷりのトーストを食べてきっちりと身なりを整えれば職場へと向かい。案の定早い時間に相手は出社している。「エバンズさんおはよ。」昨日と同様灰色のロングコートに身を包み鞄を肩がけした出で立ちで後ろに立ち朝の挨拶をしては「早速行くよね？アリバイ確認。」と善は急げ、昨日から少しも変わらないやる気を引っ提げて警察車両のキーを揺らし )

　




ああ。まずはガンショップに出入りのあった男からだ。レストランの近くにある不動産屋に向かってくれ。
（　声を掛けてきた相手に昨日の動揺は既に見られず、犯人逮捕に息巻いている様子が伝わって来る。被疑者に関する資料を相手に手渡し立ち上がると、早速署を出て車の助手席に乗り込み最初の行き先を伝え。相手が調べを付けたライフルを購入した男は、レストランの近くにある不動産屋で営業マンとして働くブライアンという男だった。被害者の同僚によると、ブライアンはローズに恋人がいると知りながらも好意を寄せていたという。「ライフルを購入したのが事件の3日前。事件当日は夕方頃に被害者を探していたという情報がある。アリバイが必要なのは午後5時から8時の間だ。」目的地までの道中は彼についての情報を澱みなく相手に伝えると、変に警戒されたく無いという思惑があるのか「被疑者には先にお前が話を聞け。少しナメられてるくらいの方が何でも良く話す。」と相手にも失礼な事を平然と言ってのけ、不動産屋の駐車場に停まった車を降り。　）





　

了解。＿＿ブライアンが犯人かどうかなんてまだわからないけど、俺の所に来てくれない。みたいな理由も考えられるし、…ブライアンに靡いた事で恋人が殺害したっていう可能性もあるよね。あくまでも憶測でしかないけど。
( 走る車の車内は勿論ながら音楽やニュース一つ掛かっていない訳で、となると互いに口を開かなければしんとした無言の空気が充満する。それを避ける訳では無いが現段階では証拠も何も無いただの自論をつらつらと述べ。己にアリバイ確認を任せてくれるなんて！と思ったのは最初の数秒。その理由がけして認めてくれたものでないと知れば一瞬だけ隣の相手にジト目の視線を送りすぐ様前を向き。「わぁ、こんな所でやる気を無くすパワハラに合うなんて思わなかった。」本心では無い戯言を軽い口調で告げては車を降りて店内へと入り。「レイクウッド庁のミラーです。お忙しいとは思いますが少しお時間頂けませんか？」胸ポケットから警察手帳を出し丁寧に名乗る相手は写真で確認した男、ブライアンそのもので )

　




憶測でも良い、疑って掛かるのが最善だ。
（　そのやり方には賛否両論あるだろうが疑って掛かり初めから徹底的に詰めて行くのが最善だ、というのが仕事を進める上での考え。犯人では無かった被疑者には何かと決め付けてきて失礼な刑事だと専ら評判が悪かったが。相手の軽い口調には何の事だかと肩をすくめ、相手と共にブライアンへの聞き込みを始め。---結果として、一度はライフルの購入を否定した彼だったが後に供述を変え、狩猟目的で買った事を認めた。事件の日は休みで、夕方頃に彼女に会いにレストランに行ったがその後は職場の同僚と早めの夕食を取ったと語り、同僚もそれを証言した。朝から聞き込みを始め、残る4人にも話を聞き終えたのは日が沈み始める頃。この時点でアリバイが立証されたのは3人だったが、それぞれに不審な点は残り、既に口裏を合わされている可能性もあり被疑者を絞り込む事は出来ずに。さすがに朝から動き回って疲労を感じていて、助手席に乗り込むと「コンビニに寄ってくれ。」とだけ指示をして。　）





　

疚しい事が無いなら最初から狩猟目的で買ったって言うはず。同僚だって、いろんな理由で嘘を付ける。……そんな事言ったら、小屋の持ち主であるエリックが不注意で鍵をかけ忘れたのも…。
( 明るかった空はすっかり茜色に染まっており、それに比例するように疲労も蓄積されている。嘘と本当を織り交ぜたようなアリバイの話は現段階で確たる証拠も無く、疑いばかりが顔を覗かせてくる中で散乱している情報を纏めるようブツブツと独り言のような呟きを零しながら車を走らせ。ややして小さな町のガソリンスタンドと隣接するコンビニに辿り着くと「流石に疲れたしお腹も減った。エバンズさん何いる？私買って来る。」と鞄の中から財布とスマホを取り出しつつゆうるり首を傾けて )

　



……恋人のマークが被害者の周囲にいる男たちに嫉妬してその矛先が彼女に向かった可能性も否めない。しつこく言い寄っていた男も動機は十分だ。
（　こうなってくると元から疑って掛かっているとはいえ一層疑心暗鬼になり始めて核心を見失うのが通例だ。話を聞いた全員が、何かしらはぐらかしている事があるように思えてならない。さすがに空腹なのか「コーヒーとサンドイッチを頼む。」と言って財布から20ドル札を出して相手に渡すと会計は一緒にして良いと付け足して。相手が車を降りて店に入って行くと、その間にスーツの内ポケットから薬を取り出し手持ちの水で流し込んでおく。今朝確認した所残りが少なかったため、近々貰いに行く必要があった。深めに倒した背もたれに背を預けて溜め息を吐くと、戻ったらもう一度被疑者たちの供述をまとめて不審な点を洗い出す必要があると思考しながら、徐々に日が沈み藍色になり始める空を眺めていて。　）





　

逆恨み程怖いものって無いのかもしれないね。
( 自分が如何に善人であっても勝手に恨まれて憎まれてしまえば最早手の施しようが無い。やれやれと肩を竦めてから車を降りて店内に入り。愛想の良い店員に軽い挨拶を交わしチルドの棚からハムチーズのサンドイッチとハムレタスのサンドイッチを二つ、微糖の珈琲とカフェラテ、小腹が空いた時用にチョコ味とフルーツ味のエネルギバーを買い車に戻って来て。「ありがとう」のお礼の後にお釣りを手渡しつつ「エバンズさんのお金だからサンドイッチとお菓子先に選んでいいよ。」カフェラテだけを抜き取った袋を続け様に差し出して。背凭れを軽く倒しつかの間の休息とばかりに缶をプルタブを開けては甘い中身を喉の奥へと流し込んで )

　




…なら、こっちを貰う。
（　お釣りを受け取り、どっちでも良いと返事をしようとしたのだが袋を差し出されると少し悩んでからレタスの入っているサンドイッチと微糖の缶コーヒーを取り。「後はお前が食べろ」と言って袋を返しては、サンドイッチのフィルムを剥がして1つ口にする。今日の聞き込みでは被疑者の絞り込みに至る事が出来なかった為、より決定的な証拠を集めた上で再度不審な点を問い詰める必要があった。「今週中を目処にもう一度裏を取ってアリバイの再確認をする必要があるな。」と呟くものの、時間が経てば経つほど証拠の隠蔽を図られる可能性も高まり気持ちばかりが急いてしまい。見落としている証拠が無いか、供述に矛盾が無いかを考えていると自然と会話も無くなってしまう。事件の日は町を離れていたと話したのが小屋の持ち主エリックで、彼には旅先のレシートなどを見せて貰えば被疑者から外す事が出来る。恋人マークと、言い寄っていたというハンスにはアリバイが無い。ライフルを購入したブライアンはアリバイはあるが供述が二転三転する上、同僚のアダムはアリバイの証言者が恋人のため工作は可能だった。考えられる可能性を全てまとめ、問い詰めるきっかけを早めに見つけなければと表情は険しいものになっていて。　）





　

私、明日エリックの所に行って来るよ。それからアダムにも話聞いてみる。同じ女性の方が話しやすい事もあるかもしれないし。
( 喉を通り抜ける甘味は疲れた体に染み渡る。返って来た袋から相手が選ばなかった方のサンドイッチを取り出し急ぎ気味で咀嚼し、飲み込んだ所で明日の行動の部分的申し出をしては緩く倒した背凭れを元の位置へと戻し「エバンズさん、そんな険しい顔してたら眉間の皺取れなくなっちゃうよ。せめて署に着くまではゆっくりサンドイッチ食べてて。」早く解決しなければもしかしたら次なる犠牲者が出るかもしれないし、証拠だって消されて偽のアリバイを作られる可能性だってある。自然と表情が固くなるのもわかるが、と自身の眉間を人差し指で軽く押し険しさを伝えてはエンジンを掛け署までの道のりをほんの少し落としたスピードで走って )

　




それは良いかもしれないな。俺が話を聞いた時、彼女は少し動揺しているようだった。お前になら話せる事もあるかもしれない。
（　明日以降の行動について相手から申し出があると頷いて。エリックについては犯人の可能性は現時点で最も薄く、相手に任せて大丈夫そうだ。昨日自分が話を聞いた被害者の同僚女性に関しては、女性同士の方が話せる事があるかもしれないというのも確かにその通りだった。実際昨日話を聞いた時はかなり動揺していて、涙ぐむ姿も見られたためそのケアを頼むのは間違いでは無いはずで。相手からの指摘に「険しい顔にもなる。」と溜め息を吐きつつ、署に着くまでの間にサンドイッチを食べ終え。---その日も聞き込みの結果や不審な点を洗い出している内に日付けを跨いでしまい。ガランとしたフロアで1人パソコンの画面を見据え、違和感や不審感を拭い去るための次なる一手を必死に考える。早く犯人を追い詰めなければと駆り立てられているようで、少しして疲労感に一度メガネを外すと、目元を覆い軽く鼻の付け根辺りを揉み解し。　）


（／何度も背後が申し訳ありません。今2人が捜査している事件については参考にしている物があるのですが、ロル内で状況説明をするのが複雑になってきたのと、よりクライムサスペンスっぽい臨場感が出せたらと思わず血が騒いでしまいまして、非常に勝手ではありますが現状や今後の想定も混じえてプールスケッチというブラウザのメモ帳に纏めてみました。共有のIDがあれば見られる簡単なもので、誰でも編集可能です。今後2人が解決して行く事件も見据えて、事件が変わる度にこのページを更新して共有出来たら素敵だな、と思いまして…！ご相談も無しに申し訳ありませんが、EvansfolderというIDで設定してみたのでもし良ければ覗いてみて下さい。）





　

( 相手のお金で買わせて貰ったエネルギーを食べて今日は早めの帰宅。常に眉間に皺を寄せまるで息抜き等知らぬといった様子の相手、それが彼のやり方なのかもしれないがいつか不調をきたしてしまうのではないかとまだ何も知らない今、一抹の不安を感じるのも無理は無く。翌日。どんよりとした曇り空。ただでさえ解決に進展が無い中で気持ち的に晴れないのに輪をかけて天気までもが気分を落としに来ると最早八つ当たりも同然に曇天を睨むように見上げ。署内に入りいつもの様に自身のデスクに一度必要ではない荷物を置いては相手の元に寄り「おはようございます。エバンズさん、これ私の電話番号。今からエリックの所に行って来るから何かあったら。」挨拶を早急に済ませて自身の電話番号が書かれたメモ帳を半ば強引に手渡しては「あ！ちゃんとご飯食べてね。」と母親気取りの言葉を最後にダッシュでオフィスフロアを出て行き )


（ ／ 何と！こんな素敵なものがあるとは！そしてわざわざわかりやすいよう纏めて下さった事本当にありがとうございます！見やすくこの先の展開や今の状況もわかりやすいのでとても助かりました。一先ず今日ベルはエリックとアダムの所に行けたらと思います。
また、前回の会話後のやり取りから少し時間が経ったと思うのですがベルの口調や性格は問題無さそうでしょうか？特別大丈夫そうでしたらこのままの雰囲気でいきますが、主様に刺さる要素がまだ付け加えられそうでしたら是非そうしたいです！ ）

　




（　一度何かが滞ると全く関係の無い別の事柄も滞るようになる、今回の場合はそれが常備薬だった。朝、いつものように体の不調による症状を抑える薬を飲もうと取り出したのだが、中身が入っていると思っていたそれは先日しまった空ゴミで。この忙しい時に病院に行くという新たなタスクが生まれた事に苛立ちが増し、この日は朝から機嫌が悪かった。エリックの所に行くという相手を見送り、少ししてからスマートフォンの画面に渡されたメモに書かれた電話番号を打ち込み電話をかけ。これはあくまで自分の電話番号を相手に知らせるための行動の為、相手が電話を取ったかどうかは気にする事なく数コールと鳴らない内に一方的に電話を切り。---昼の休憩時になりフロアを出ると足早に署を後にする。決められた時間通りにランチ休憩を取るなんてと物珍しげな視線を向けられていた事など知らず、向かう先は掛り付けの病院。診察やら血液検査やら、毎回やる事は同じなのに薬が切れる度に繰り返しこの作業をこなさなければいけないのが面倒だったが、ようやく薬を受け取り病院を出たのは休憩時間を既に30分ほど過ぎての事で。と、電話が鳴り鑑識から使われた銃弾が特定されたと報告を受けると、署には戻る事なく直接ブライアンの元へ向かい。　）


（／とんでもありません、作り込み過ぎかとも思ったのですがそう言っていただけて安心しました。了解です。別行動の日という事でひとまずエバンズは病院を経由してブライアンの所に行かせました！1つ訂正で、レストランの同僚という言い方を此方が2人の人物に対して使ってしまっておりました。証言役の同僚の女の子と、被疑者の同僚の男の子（アダム）がいます。エバンズが1人で話を聞きに行ったのが同僚の女の子（マリアとします）なので、エリックの次にマリアに会って恋人の別れた情報をゲットしてきてもらっても良いでしょうか？諸々ややこしくてすみません;また、被疑者とのやり取りに関してはかなり中身を割愛していますが、割合的に如何でしょう？もう少し細かくやりたいなどあれば…！---ミラーの口調、性格、何も問題ありません！既に非常に好みに突き刺さっております…！ので、ぜひ今のままでお付き合いいただければ嬉しいです。エバンズに関しては、もっとこうだと刺さる、といったご要望など何かありますでしょうか？長乱文申し訳ありません。）





　

( とある喫茶店。昨日のうちに約束の場所として指定したそこで何の問題も無くエリックと会う。カード番号付きのレシートをアリバイの証拠品として受け取り大事にジップロックへとしまい鞄へと押し込めばエリックと別れた後に念には念を入れてのビジネスホテルへと連絡。その日その時間確かに彼は泊まって居た事を従業員に確認を取り彼を容疑者から外す。ついでにナポリタンとサラダの昼食を済ませて次は同僚の女の子への聞き込みの為車を走らせ。と、赤信号で車を停止させた目の前は病院。何となしに視線を向けた先、病院から出て来た相手の姿が。「…え、」直ぐに信号は青へと変わり嫌でも発進しなければならない中で確りとした確認をする事は出来なかったが＿＿。脳裏にあの日錠剤をビタミン剤だと言った相手の言葉が過ぎる。矢張り調子が悪かったのではないかと僅かに眉を潜め、それでも今は同僚の女の子への聞き込みが先だとスピードを上げて )


（ ／ エバンズさんが病院から出た所を一瞬目撃させましたのでこの先の話の展開もとても楽しみです。かしこまりました！【予定】となっていた部分の話をマリアに聞いて一先ず戻る事としますね。何だか本物の事件に携わっているみたいでとてもワクワクします…！ただ、いろいろ事件の案を出してくれたりと主様がやらなくちゃいけなくなっている事が多くて疲れてしまわないかがとても心配です…。ベルの諸々に関してですがそう言って頂けて安心致しました。こんな感じの雰囲気でこの先もいかせてもらいます！そしてエバンズさんですが、前回同様矢張りとても素敵なのです。それでも更に何か＿＿となれば、いつか「煩ェ」等の小さい言葉のつく荒っぽさが見られると嬉しいです…！此方も長文失礼致します…！ ）

　




（　相手の存在には当然気づく事なく、ガンショップに立ち寄りブライアンが事件の数日前に購入したライフルの型番と転送されている弾を控えてから不動産屋に向かい、彼に自宅への同行を依頼する。狼狽えた様子を感じ、新しいライフルを含め自宅に所持している狩猟用の銃器類全てを確認したものの、鑑識からメールで届いた型と同じ物は1つも無く。被疑者のリストから外す前に一度ライフルの購入を否定した理由を再度問い詰めると、違法とされるエリアで狩猟を行なっていた為、その発覚を恐れての事だと自白した。余計な手間が掛かったと苛立たしげに溜め息を吐きながらも、その件については担当の課に然るべき報告を上げると伝えブライアンと別れ。---署に戻ると2人を除外し残る3人の情報の精査を始める。アリバイがない恋人のマークと、被害者を何度も誘っていたというハンスを最重要人物に据えるべきかと考えて現場の遺留品を見直し始めながら、相手が出先から戻ったら状況の擦り合わせを合同で行おうと考え。　）


（／ありがとうございます。もし今後の流れの中で、聞き込み先の相手を動かして欲しいなど要望があればいつでもおっしゃってくださいね。それに関してはどうか気になさらないで下さい。完全に好きでやっておりますので、事件について考えたり作り込んだりといった作業は何も苦ではありませんし、むしろそこも含めミラーとのやり取りにワクワクしています。逆に押し付けがましく無かったでしょうか…！今後の事件など、相談させていただく事もあるかと思いますので、その時はどうぞよろしくお願いします。エバンズの口調について、了解しました！では基本的には今の喋り口調で、より親しくなった頃に気を許した事もあって時々荒っぽく崩れる事も…という感じで出来ればと思います。）





　

( マリアと名乗る被害者の同僚への聞き込みは、彼女が終始落ち込み衰弱しきっていた事以外特別苦労も無く終わった。プライベートでも仲が良かった友人との唐突な別れを数日で受け止められる訳が無い為に下手な事は聞けない。記すべき事を記した手帳を胸ポケットに彼女と別れればその足で真っ直ぐ署まで帰り。「お疲れ様です。」先に戻っていた見慣れた後ろ姿に声を掛ける。続いて鞄からエリックのアリバイを決定的な物にするカード番号付きレシートを取り出しデスクへと置き「レシートもすんなり出したしエリックは白でいいと思う。＿＿それからマリアが良い情報をくれてね。ローズとマークなんだけど実は一回別れてたらしい。ヨリを戻したのはここ数ヶ月…最近なんだって。理由はローズが他の男に言い寄られてるのが我慢ならないっていうマークの嫉妬。今回もアリバイは確認出来てない。」胸ポケットから取り出した手帳の中身を読み上げるようにして伝えた後「エバンズさんの方は？」とペンの先端を出し記す準備が出来ている事を暗に示して )


（ ／ かしこまりました。その時は是非よろしくお願い致します。それら全てを含めてベルとの物語を楽しんでくれている事本当に有難い限りです…！！押し付けがましいなんてとんでもない！これっぽっちもそのような事思っていませんのでこれからも相談や話し合い等諸々をどうぞよろしくお願い致します！そして私に出来る事があればなんなりとです…！口調に気を許した感じが出るなんて素敵です。ベルの暫くの印象は仕事一筋で何を考えているのかよくわからない人。けれどそんな一面を見てこんな顔もするんだ。と気持ちの変化が生まれそこからまた進む物語もとても魅力的です！ ）

　




（　背後から聞こえた相手の声にパソコンから視線を上げ、デスクに置かれたレシートを見ると幾分安堵した様子を見せ。続いたマークに関する情報は以前自分がマリアに聞いた時には出て来なかった物で思い掛けない収穫。女性同士だったからこそ、こんな些細な事は関係ないかもしれないと萎縮せずすんなりと話せたのかもしれない、それなら相手が向かったのは良い判断だった。近くのホワイトボードに貼られた被疑者の写真の中からエリックの横にバツ印を付けてからマークに新たな情報を書き加え「嫉妬は大きな動機になるな」と一言。イスに座り直しメガネを外すと「ブライアンも白だ。鑑識から殺害に使われたライフルの型番が送られてきたが、事件前に購入したものも家にあった物も、全て合致しなかった。…違法なエリアで狩猟をしていて、その発覚を恐れて嘘を吐いたらしい。捜査を引っ掻き回しやがって。」事件とは何の関係も無い嘘で二度手間になった事を根に持っているようで苛立たしげに言い。しかしこれで被疑者を2人除外する事が出来た。「ハンスに関する情報が少な過ぎるな。明日は関係のありそうな所に片っ端から情報を聞きに行け。」と体力の必要な任務を事もなげに相手に投げて。　）


（／ありがとうございます！色々話し合いつつ、物語を膨らめ2人の関係を深めて行けるのがとても楽しみです。メモも随時更新していきますね。エバンズの方も第一印象では騒がしいお荷物くらいに鬱陶しく思っていたはずが、徐々に認めていき、やがて自分の弱みを曝け出せるような存在になって行くことに多少困惑しつつも歩み寄って行くことが出来ればと思っております。）






　

あー、それでか。ブライアンは別の案件で話聞かなきゃいけないね。
( それは相手の機嫌も悪くなる。最初から素直に言っていればと思うが疚しい事がある相手ならば皆が皆警察を相手に嘘をつくのが妥当だろう。やれやれと肩を竦め手帳を胸ポケットにしまい直せばそれでも少しずつ進展している事に確かな手応えを感じ。相手のこの口振りでは明日も別行動。しかもなかなかの体力仕事になりそうだ。「先輩のお荷物にならないように励むとします。」わざとらしく敬礼を一つ送り明日に備えて万全の体力で挑むべく今日は家に帰ろう。＿＿と。それよりも先に気になる事がある。「そう言えばエバンズさん、今日病院に行ってた？」決して深刻にならないよう、何でもない普段の他愛ない会話を心掛けるようなトーンで以てそう問い掛けつつ「一瞬しか見えなかったんだけど似てたような気がして。」無意識のうちに逃げ道を与えるような次言葉は刑事としては甘すぎるだろうか )


（ ／ 二人のこの先を楽しみに、引き続きこの事件の解決まで何卒よろしくお願い致します！一先ず背後はここで下がりますね。 ）

　




……病院？__いや、行ってない。見間違いだろ。
（　直前までの会話と変わらないトーンで問われた内容に一瞬動きが止まりそうになる。この間の事といい、妙に観察眼が鋭い所があるらしい。何と答えるのが最善か、それを考える為の一瞬の時間稼ぎに思わず相手の言葉を繰り返し、それから首を振って。イエスと答えて何かやむを得ない理由をこじつけるか、ノーと答えて人違いという事に収めてしまうか、あるいは明確な答えを避けるか。一瞬しか見えなかったという相手の言葉に誘導されるように否定を選択したのだが、これが取り調べ中の出来事だったなら、不自然さは無くとも何かしらの違和感を覚えるような返答だったかもしれない。そうは言っても反射的に答えてしまった後で今さら言い訳を付け足した所で蛇足にしかなり得ないと、メガネを掛け直して資料に目を落とし。「ハンスはアリバイが無い、目撃証言でも何でも、明日は有益な情報が出た時点で電話してくれ。」と話を戻しつつ他に用が無いなら戻れと追い払う仕草をして。　）