白む空に燻る紫煙　---〆

　




…なら、こっちを貰う。
（　お釣りを受け取り、どっちでも良いと返事をしようとしたのだが袋を差し出されると少し悩んでからレタスの入っているサンドイッチと微糖の缶コーヒーを取り。「後はお前が食べろ」と言って袋を返しては、サンドイッチのフィルムを剥がして1つ口にする。今日の聞き込みでは被疑者の絞り込みに至る事が出来なかった為、より決定的な証拠を集めた上で再度不審な点を問い詰める必要があった。「今週中を目処にもう一度裏を取ってアリバイの再確認をする必要があるな。」と呟くものの、時間が経てば経つほど証拠の隠蔽を図られる可能性も高まり気持ちばかりが急いてしまい。見落としている証拠が無いか、供述に矛盾が無いかを考えていると自然と会話も無くなってしまう。事件の日は町を離れていたと話したのが小屋の持ち主エリックで、彼には旅先のレシートなどを見せて貰えば被疑者から外す事が出来る。恋人マークと、言い寄っていたというハンスにはアリバイが無い。ライフルを購入したブライアンはアリバイはあるが供述が二転三転する上、同僚のアダムはアリバイの証言者が恋人のため工作は可能だった。考えられる可能性を全てまとめ、問い詰めるきっかけを早めに見つけなければと表情は険しいものになっていて。　）